高知市議会 > 1995-03-14 >
03月14日-04号

  • "ごみ"(/)
ツイート シェア
  1. 高知市議会 1995-03-14
    03月14日-04号


    取得元: 高知市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-28
    平成 7年第318回 3月定例会 第318回高知市議会定例会会議録第4号━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  議事日程 第4号 平成7年3月14日(火曜日)午前10時開議第1 市第1号 平成7年度高知市一般会計予算 市第2号 平成7年度高知市下水道事業特別会計予算 市第3号 平成7年度高知市中央卸売市場事業特別会計予算 市第4号 平成7年度高知市国民健康保険事業特別会計予算 市第5号 平成7年度高知市老人医療事業特別会計予算 市第6号 平成7年度高知市収益事業特別会計予算 市第7号 平成7年度高知市駐車場事業特別会計予算 市第8号 平成7年度高知市国民宿舎運営事業特別会計予算 市第9号 平成7年度高知市都市開発資金事業特別会計予算 市第10号 平成7年度高知市土地区画整理事業清算金特別会計予算 市第11号 平成7年度高知市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算 市第12号 平成7年度高知市農業共済事業特別会計予算 市第13号 平成7年度高知市水道事業会計予算 市第14号 平成7年度高知市病院事業会計予算 市第15号 平成6年度高知市一般会計補正予算 市第16号 平成6年度高知市下水道事業特別会計補正予算 市第17号 平成6年度高知市中央卸売市場事業特別会計補正予算 市第18号 平成6年度高知市国民健康保険事業特別会計補正予算 市第19号 平成6年度高知市老人医療事業特別会計補正予算 市第20号 平成6年度高知市収益事業特別会計補正予算 市第21号 平成6年度高知市土地区画整理事業清算金特別会計補正予算 市第22号 平成6年度高知市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算 市第23号 平成6年度高知市水道事業会計補正予算 市第24号 平成6年度高知市病院事業会計補正予算 市第25号 政治倫理の確立のための高知市長の資産等の公開に関する条例制定議案 市第26号 高知市職員の勤務時間その他の勤務条件に関する条例の全部を改正する条例議案 市第27号 高知市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例議案 市第28号 高知市報酬並びに費用弁償条例の一部を改正する条例議案 市第29号 高知市職員給与条例の一部を改正する条例議案 市第30号 高知市防災会議条例の一部を改正する条例議案 市第31号 高知市税条例の一部を改正する条例議案 市第32号 高知市消防団員の定員,任免,給与,服務等に関する条例の一部を改正する条例議案 市第33号 高知市消防手数料条例の一部を改正する条例議案 市第34号 高知市議会議員及び高知市長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例及び高知市選挙公報の発行に関する条例の一部を改正する条例議案 市第35号 高知市潮見台地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例議案 市第36号 高知市観月坂地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例議案 市第37号 高知市営住宅条例の一部を改正する条例議案 市第38号 高知市団地下水道条例制定議案 市第39号 高知市水道企業職員の給与の種類及び基準を定める条例の一部を改正する条例議案 市第40号 高知市認可地縁団体印鑑条例制定議案 市第41号 高知市手数料並びに延滞金条例の一部を改正する条例議案 市第42号 高知市墓地条例の一部を改正する条例議案 市第43号 高知市福祉医療費助成条例の一部を改正する条例議案 市第44号 高知市国民健康保険条例の一部を改正する条例議案 市第45号 高知市国民健康保険事業運営基金条例の一部を改正する条例議案 市第46号 高知市産業活性化条例制定議案 市第47号 高知市中央卸売市場業務条例の一部を改正する条例議案 市第48号 高知市都市公園条例の一部を改正する条例議案 市第49号 高知市少年健全育成条例の一部を改正する条例議案 市第50号 高知市高齢者憲章の制定について 市第51号 市道路線の廃止に関する議案 市第52号 市道路線の認定に関する議案 市第53号 町の区域及び町の名称の変更並びに字の廃止に関する議案 市第54号 町の区域及び町の名称の変更並びに字の廃止に関する議案 市第55号 農作物共済無事もどし金の交付に関する議案 市第56号 中央広域市町村圏協議会の廃止に関する議案 市第57号 高知中央広域市町村圏事務組合の設置に関する議案 市第58号 海老ノ丸1号汚水幹線管渠築造工事請負契約の一部変更議案 市第59号 調停の申立てについて  ─────────────────  本日の会議に付した事件日程第1 市第1号議案から市第59号議案まで  ─────────────────  出席議員1番 米田  稔君  2番 坂上 京子君3番 新土居好子君  4番 藤沢 朋洋君5番 牧  義信君  6番 浦宗てるき君7番 安岡  保君  8番 門脇 福義君9番 浜辺 影一君  10番 中山 博司君11番 植田 省三君  12番 宮島 和夫君14番 横川 寛水君  15番 吉松のぼる君17番 九鬼 祥輔君  18番 久保  昇君19番 川田 穰一君  20番 橋詰 武勇君21番 有沢 宗重君  22番 久保 昭一君23番 伊野部武男君  24番 河野 隆博君25番 福島  明君  26番 高岡 康男君28番 小崎千鶴子君  29番 岡崎  実君30番 宮寺 敬一君  31番 浜川総一郎君32番 今西  清君  33番 近藤 正成君34番 岡村 康良君  35番 武田 年春君36番 森山 茂樹君  37番 中沢はま子君38番 島崎 利幸君  39番 杉村 善夫君40番 尾崎 二郎君  41番 山崎  茂君42番 堀川 重明君  43番 谷相 勝二君  欠席議員27番 吉田 哲男君  ─────────────────  説明のため出席した者      市長      松尾 徹人君      助役      南  哲夫君      収入役     田所 睦三君      企画部長    西村 彰夫君      総務部長    高野 拓男君      市民環境部長  田村 侃志君      健康福祉部長  川村 憲一君      経済部長    森田 昌雄君      都市整備部長  山本 高信君      建設部長    戸田  猛君      下水道部長   紀伊 靖男君      教育委員長   中澤 秀夫君      教育長     西内 義斉君      水道事業管理者 岩川 高繁君      消防長     岡崎  素君      財政課長    長崎 豊彦君  ─────────────────  事務局職員出席者      事務局長    氷見 道明君      庶務課長    岡村 邦男君      議事調査課長  川井  保君      議事調査課長補佐澤村 政明君      秘書係長    井上 美智君      庶務係長    上居  護君      議事係長    関  文雄君      調査係長    中平 正彦君      調査主査    山下 一巳君      書記      宮村 裕子君      書記      久武 博司君  ~~~~~~~~~~~~~~~~~  午前10時3分開議 ○議長(中山博司君) これより本日の会議を開きます。  ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 市第1号議案から市第59号議案まで ○議長(中山博司君) 日程第1,市第1号議案から市第59号議案までを一括議題といたします。 これより質疑並びに一般質問を行います。 通告がありますので順次発言を許します。 森山茂樹議員。  〔森山茂樹君登壇〕 ◆(森山茂樹君) おはようございます。 第318回定例会に際し,新政クラブを代表いたしまして,私見を交え,若干の御質問を申し上げたいと思います。 代表質問の最後でございますので,もうすべてのことが出尽くした感じでもございますけれども,角度を変えながら若干御質問をさせていただきます。 さきの阪神・淡路大震災の犠牲となられた皆様に対する深甚なるお悔やみと,そして罹災された多くの皆さんにお見舞いを申し上げたいと思います。 そして,その反省と申しましょうか,そのことを踏まえて,先般新聞によりますと,兵庫県では震度7を想定したところの防災計画が立てられているようでございます。今議会でも市長さんから,いろいろ本市の防災についてのお話も出ました。南海大地震を我々は経験もいたしましたし,45年の10号台風の高潮浸水も経験をしながら,そしてさらに今回の地震を踏まえての防災対策でございます。いろいろお話は出てまいりましたので,重ねての御質問はいたしませんけれども,ただ,私は,反省の一つとしまして,現実を見て,とにかく交通網があのような犠牲になってきたといったことが,救済の面でも,そして今後の復興の面でも交通網のいかに大事なことかということをいまさらのように痛感をいたしたわけでございます。 その問題から派生をしてといいましょうか,本市の現在の交通網を考えてみますと,都市基盤整備のできてないということでしょうか,長々ふくそう,渋滞が続いております。何でもないようでございますけれども,これが市民生活に及ぼしておる,あるいは産業に及ぼしておる大変な問題点がそこにあるような気がするわけでございます。つまり,時間のロスでございます。 これを本当に具体的に申し上げますならば,企業において配達することにおけるところのロス時間,これは人間に,採用する人間の数にもかかわる大きなロスをその渋滞ということが生んでおります。特にその中で,私事ですが,居住をしておるところの愛宕町方面の渋滞,南北道の問題等も大変なもんだ,早く解決をしなければならない問題だといったような問題が,私はいろいろな角度からでもありましょうけれども,江ノ口区画整理,あるいは駅周辺再開発,鉄道高架と絡んできておる問題であると思います。 具体的な問題として,前にも指摘したことがありますけれども,愛宕町で,ある時間に,踏切で3分45秒が最低の待ち時間で,場合によっては5分待たされることがございます。その解消が何とかできないかといったことを,鉄道高架とは別に,15年も先の話でなしに,直ちにできないかといったようなこと。これを1分間短縮することによってどれだけの経済効果があるかといったことまでを考え合わされたことがあるかどうか。そしてその対策はできないか。 同時に,大きい意味で,鉄道高架を含め,いわゆる3点セットの問題。これについてもいろいろ御質問もありましたので重複を避けたいと思いますが,とにかく6年に計画決定ができるであろうと思われたものが7年にずれ込み,またその見通しも十分でないようにも思いますが,その取り組み姿勢について,再度市長さんのお考えをいただければありがたいなというふうに思います。 そして,その一つには,阪神・淡路大震災におけるところのあの鉄道の,あるいは高速道の結果,いろいろ反省される点もあろうかと思いますが,それはそれで今後の防災面における,今後のそういう道路整備における教訓として生かし,そして具体的には,この3点セットによるところの区画整理及び駅周辺再開発,鉄道高架を促進をしていただきたいと思うわけでございます。 市長は,就任以来4カ月に,対内的には管理職提言レポート,あるいは若手職員の政策提言会議,あるいは職場座談会等の実施をされ,内部体制づくりをされたと説明をされておりまして,そして,またそれが市長公約とともに実践予算と,大変なスピードでもって今回の御提案がなされておることを,大変私は心強く,そしてその御努力,取り組み姿勢を高く評価するとともに,またこれも岡村議員の方からもお話があったと思いますが,職員との問題の中に,あるいは意識改革といったようなことを含めて管理職提言レポートの中にどのようにあらわれてきたか,あるいはずれはなかったのか。今後それをどういうふうに,予算にも生かされたと思いますけれども,予算そのものはやはり市長公約によったものが主であって,あるいは提言レポートに基づいたものをどういうふうに今後生かされ,またどういうふうにされようとするかという管理職レポートに対する評価とともに内容を,差し支えない範囲でお教えを賜ればありがたいがというふうに思い,質問とさせていただきます。 特に,時代の変化といいましょうか,物,心の価値観もいろいろと変わってもまいります。同時に政治形態もそれに伴って変わっていかなければならないし,中央におきましてもいろいろの取り組みがなされておるわけでございます。つまり,意識改革のその必要と,さらに研修につきまして,職員の問題につきまして市長のお考え方をお聞きをさせていただきたいと思います。 今議会提出をされました当初予算等に関連をしながら,以下,何点か質問をさせていただきたいと思います。 市長の選挙公約の柱でありまするところの産業振興を初め,あるいは文化,福祉,あらゆる分野でその松尾カラーと意欲がうかがわれる積極予算でもあると,先ほども申し上げましたが,高く評価をしております。一般会計におきましても,ようやく1,000億を超したことは,依然として低迷を続けている高知市経済の中で,活性化を求めながら御苦労されていることがうかがわれるわけでございます。 そこで,まず歳入の中の市民税について,これも先般いろいろ質問がありましたので,内容はもう省略させていただきながら,若干の現在までの収入に対する見込み違いもあられたんではないかと,これは企画部長さん,あるいは総務部長さんにお尋ねをしながら,今後どのようなそういう歳入予算,つまり市民税の今後の伸びの推移について若干御説明を賜りたいと,御質問とさせていただきます。 そして,その他の今後の増収対策,見込み等についてもお伺いをさせていただきたいと思います。 また,特に年々,市民税の徴収率の方でいきますと,これは低下をしているようでございますが,ちなみに5年度は9億円強もありました。それが6年度ではどういうふうに整理をされたか。さらに,6年度,間もなく来るわけでございますが,どういう方向になっておるのか,お伺いをしたいと思います。 次に,歳出の中にあります人件費につきまして若干お伺いをします。 予算の中では,伸び率はわずか1.5%,207億円で,決して大きい伸びとは言えません。しかし,その内訳は,今後の行革の絡みも含みまして,市民の関心のあるところと思うし,予算に計上をされた内容,つまり7年度の,あるいは退職予定者の数,あるいは新規採用者,また別の角度から職員定数,臨時職員等の関連によって人件費が生まれてくると思いますが,そういう方向性について,これは部長さんにお尋ねをしておきたいと思います。 さらに,政策の中で出ました産業活性化条例に関連をし,地場産業,特に製造業振興の視点から若干お伺いをさせていただきたいと思います。 今日,我が国の経済は,バブルの崩壊に加え,開放化,国際化という大きな流れの中で,金融の自由化,あるいは円高の進行,価格破壊等,急激な変革の時代を迎えております。それらの状況に対応するために,特に我が国経済の発展を支えてきた製造業にありましては,企業のリストラや,製造拠点の海外シフト等,企業の生き残りをかけた懸命の努力がなされており,結果として産業の空洞化,雇用不安など,社会的に大きな影響も出ており,大変厳しい状況にあると判断をしております。このことが,中小零細企業がほとんどであります本市企業にとりましては,さらに厳しい対応が迫られておるのが現状であろうと思いますし,また一方では,都市化の進展によります環境問題等,つまり住工混在,騒音,あるいは駐車場,交通問題等を含めて,今後さらに企業を継続発展さす上での多くの問題も出ておりまして,大変苦労をしておるのが実態ではないかと思います。 そういった意味で,今回制定されようとしておる高知市産業活性化条例に大いに期待するところがあるわけでございまして,以下,具体的な内容につきましてお伺いを申し上げたいと思います。 本市中小零細企業の実態,それから意向を,まずどうとらえられておられましょうか。 集団化,共同化を希望するところの企業の種類は,内容はどのようにとらえられておるでしょう。それらの内容を今回の条例づくりにどのように生かしておられましょうか。そして,今後どのように条例を活用して具体化していくおつもりであられるか。 さらに,新年度予算化をしておりまする小規模加工団地等立地研究事業産業候補地選定事業の内容についてあわせてお聞きをしておきたいと思います。 さらに関連をいたしまして,製造物責任法,いわゆるPL法につきましてお伺いを申し上げます。 この法律は,昨年の7月公布され,1年間の周知期間をもって本年7月から施行されようとしているものであります。法律の目的としては,消費者の保護を大きく掲げており,一方で製造業者責任が厳しく規定されているところでございます。今後,この法律の施行によりまして,本市の製造業にも大きな影響が出てくると思われますが,市としてはどう対応をしていくのか,お聞きをしておきたいと思います。 さらに,経済問題として,中央卸売市場の第5次市場整備計画についてお伺いをいたします。 施設整備につきましては,数年来,市場関連業者本市市場課との間においていろいろと研究,話し合いが持たれました。そして6年度にはいよいよ基本構想というような内部的な話になっておったわけでございますが,いつの間にやら7年度になってしまって,7年度で基本設計,そして実施設計というように考えておりましたところが,今回予算を見ておりますと,実施設計は飛びまして,基本設計のみの予算のようでございます。そして,お聞きしますと,実施設計は8年にずれ込むよということでございます。 市場整備につきましては,47年4月1日で開設運営協議会というものがございまして,その答申を受けて現在まで行われているわけでございますが,その答申がどのようになっておられるのか,その辺をまずお伺いをしておきます。 同時に,市場問題から少し外れますけれども,同じようなと申しましょうか,高知市にはその種の協議会,あるいは委員会,審議会がたくさんありまして,市長の諮問機関であり,市政運営の中核ともなっておるものがたくさんあります。その取り組みにつきましてお伺いをさせていただきたいと思います。 中には形骸化されたものもあるでしょう。あるいは,失礼ですが,隠れみののようになっておる分野もありはしないかと危惧をしているところでもあります。さらに,その構成や人選は,今後の市政運営のかなめともなる問題で,就任4カ月の市長さんに,助役さんや部長さんとして適切な御進言をされておると思いますが,前段申し上げました市場開設運営協議会に対するお答えを受けておりませんので十分なことは申されませんが,各種審議会,委員会についての御所見を,この際賜っておきたいと思います。 少し脱線しましたが,中央市場施設整備は既におくれており,急がなければならないことは言をまちません。場内討議をしている中に,南への桟橋方式拡張の話も出ておりますが,どうも市は好まないようでございます。どうして好まないのか,その理由をお聞かせいただきたいと思いますし,北への拡張,さらにそれを延ばす交渉が市の方ではできないのか,お聞きをしておきます。 そして,その場所へ私は花卉が導入をできないかというふうに勝手にも思うところでございますが,その花卉は,五台山の流通団地の中にと,いつもお話が出ておったところでございます。その根拠と可能性について,投資経費も勘案の上,お答えを賜りたいと思います。 特に,五台山地区の県の流通基地構想は,新聞紙上によりますと,流市法の実施を凍結しておるようでございますが,それとの絡みによって,花卉市場について,市は変更はないのかどうか,計画としてどのようにお考えになっているのかもお聞かせをいただきたいと思うわけでございます。 弘化台にあります県の公共埠頭の北の端に,十数年前からと思いますが,古鉄の集積場として利用されているところがございます。もちろん県の御指導のもととは思いますが,だんだんその量もふえてまいりまして,その搬入,搬出時は粉じんが舞い上がり,風向きによっては相当遠くまで鉄粉が飛散をし,特に駐車中の車,その他に付近の方々も,市場関係者も含めてだんだんと困ってきておるのが実態であろうかと思います。相手が県の公共埠頭でもあります。いろいろ申しづらいこともあろうかとも思いますが,市は既にその南,すなわち中央卸売市場第5次整備計画予定用地として県と話し合いに入っているところであり,その場所もその地続きの場所に当たるところでございまして,市場としては,本来なら,のどから手が出るといったようなくらいな場所ではなかろうかと思うわけでございます。 甚だ勝手に申し上げますならば,先ほど御質問を申し上げました花卉市場の行き先にはならないのか。今後のテーマとして考えられないのか。その場所,すなわち現在の雑貨埠頭は,外洋港の供用開始に伴う埠頭との密接な関係もあり,県との話し合いの中にいろいろなことが考えられると思いますが,粉じん,今後の市場用地,花卉市場,また外洋港と絡んでの政治的課題として,多岐にわたりましたが,それぞれの立場によるところのお答えを賜りたいと思います。 市場問題の最後に,今回行われようとしております施設整備は,老朽,狭隘の中で,21世紀を踏まえた中央卸売市場の方向と活性化をあわせた重要かつ急がなければならないことは言をまたないところですが,施設整備のほかに,かねてから農水省からも指摘をされております経営の合理化について,つまり整備計画のソフト面をにらんだ,荷受けに限らず,今後を含めた経営改善が,仲卸関連分野を含めて,ハード面の施設改善と同時に進行しなければ,施設整備そのものの意義が半減をしはしないかというふうに危惧をされます。施設整備の投資効果が生かされ,市場の活性化が図られるためには,これらのソフト面に対する経営指導がなされなければなりません。 かつて10年くらい前に,同じ問題で農水省の指摘もあって,高知市中央卸売市場水産物部卸売業者組織改善協議会,大変長ったらしい名前ですが,そういったものが発足をして,61年の3月にその答申がなされ,今日の組織になっておるわけでございます。 行政は,一体あの結果でよかったと思っていらっしゃるんでしょうか。私は,中途半端な統合が,日ならずして今日再び農水省より指摘をされるあり方になってはいないのか。 また,今日的課題としては,荷受けのみならず,先ほど申し上げましたように,仲卸関連も踏まえて経営指導と活性化を図らなければならないときに来ておると思いますが,市場課はどんなお考え方を持ち,いかなる具体的指導をなさっておられるのか。そのことが先ほど申し上げたように,ソフト面の方向性を示すこととなり,施設整備と大いに関連をしてくると思いますが,どう思われますのか,詳しく御説明を賜りたいと思います。 厳しい質問と受けとめられるかもしれませんが,このことを申し上げること自体,職員の皆さんに対してでなしに,私自身が,おわかりのように,厳しい批判を受ける問題を取り上げながらお話を本音で申し上げているわけでございます。御理解を賜りたいと思いますし,特に市場課内部でもっては,業者にとりましては,そのことで生活を保ち,従業員の皆様とともに命をかけた職場であるからでもあり,また市民・県民の食生活の安定供給に係るところの責任ある仕事であることを踏まえて,ぜひひとつ行政の御指導を賜りたいと思っているからでございます。 次に,平成14年に県として単独開催が決定をされている高知国体開催に関連をして。 このことも既にいろいろな方面から質問もあり,市長の積極姿勢もお伺いをしましたので,重複を避け,割愛させていただきたいと思いますが,いずれにせよ,県,市にとりましては,いまだかつてない大きいイベントととらえておいでと思いますが,その成功いかんが,スポーツ面はもちろんのこと,もたらすところの経済効果,またはスポーツ施設,宿泊施設,交通網の整備とともに,はかり知れない大事業であると思います。市長部局に国体準備室を設置とありますので心配ないとは思いつつ,特に先ほど来申しました道路交通網整備の問題,宿泊施設についての取り組み方法と姿勢についてお尋ねをしておきます。 このことは高知駅周辺整備問題と,先ほど申しましたように,大いに関連をすると思いますが,平成14年までにこの事業を,つまり駅周辺事業をどの程度までに進められるかも,関連性があると思います。あわせてお伺いをしておきたいと思うわけでございます。 次に,通告をしておきました行政改革推進委員会につきましても,既に何回かのお答えをいただきましたので割愛させていただきます。 ただ,我が会派では,御承知のように,さきの都市計画税提案には反対の立場をとり,それにかわる財源の一つに行政改革のことも唱えてまいりましたし,さらにその手法の先駆けとして,我々の議員定数の削減を唱え,御理解をいただき,決定をしていただいた経緯からしても,この問題は,今議会御提案の産業振興の諸政策とともに最大関心事であります。 9月末をめどに答申がなされるということですが,その取り組み姿勢に敬意を表しながら,市長として委員会に望んでおられる具体的方向性について御意見を賜りたいと,質問とさせていただきたいと思います。 次に,公共下水道の整備につきまして何点か御質問を申し上げます。 市長説明の中に,平成7年度末普及率33.2%を目指して,管渠布設等,面的整備を進めてまいりますとございます。 そこでお尋ねしますが,現在まで,つまり平成6年末の普及率,その中におけるところの水洗化率は,また面的整備を終えて約束の3年を超していまだ水洗化のできてないそういった問題の数と,その率と対策についてお伺いをさせていただきます。 旧市内で面的整備が終わっておりながら,各家庭等で一部つながってなく,そのため,いまだに多くの裏界水路が残っており,衛生的,あるいは交通面で市民が困っており,いろいろな角度からの陳情も出ていることは御承知しておると思いますが,いかがですか,その件数,対策についてもお尋ねをしておきたいと思います。 せっかく33.2%に進めてまいるわけですので,特に水洗化率の向上については抜本的に見直すべきと思いますが,いかがでございましょうか。また,その改善対策をお持ちならお知らせいただきたいと思います。 先般,鏡川北岸を毎日のように,二,三人でジョギングをしております私の友達でございます,指摘を受けました。鏡川北岸で,潮江橋の北と言った方がいいと思います。公共下水が当然できておる地区で,鏡川へ多くの,どういった水でしょうか,管からどんどんどんどん,ある一定時間に出ておりますという指摘でございます。 前にもその指摘を受けましてお聞きをしたことがございます。いや,もうそれはつないでおりますので,ないと思いますというお答えでございましたが,ほんの1週間ぐらい前に同じ,そんなことはないぜよと同じ指摘を受け,しようがないので,しようがないとは言われませんが,私も今度は確認に行ってまいりました。出ておりました。御承知とは思います。その具体的な問題の陰に何があるのか。つまり,下水道料金と大量に使用する企業との関連で,採算性の問題もありましょうし,一口に言えない,いろいろな問題点があるように思います。 率直に申し上げまして,我々,市場の中でもそういった問題を抱えております。工業用水,月にたかだか5万円そこそこかもわかりませんが,これが下水に入り,下水道使用料となりますと何百万円になるわけでございます。それでは企業が立ちません。企業の問題で言っておるわけではございません。その工業用水の使われておる水は,あるいは冷凍食品の解凍のためであったり,さほど汚れておるというものではございません。しかし,下水道ができた以上はつないでいかなければなりません。現実の問題として,料金の問題をいろんな角度から検討をしなければならない,産業振興ということも踏まえながら,というふうに思うわけでございます。つまり,公衆浴場にはいろんなこともあるようですし,同時にホテルはどうなるのかな,あるいは市場はどうなるのかな,工業用水との絡みで下水道料金の使用料の改定につきまして,そういうようなことのお考えがあるのかどうか,お聞きをしておきたいと思います。 最後に,教育問題について,若干お話を申し上げながらお聞きをしたいと思います。 あしたは中学校の卒業式があるわけでございます。その裏で,公立市内校の中3の生徒でございます。12月に,まあいろんなことがあったんでしょう,家庭裁判所へ送られておった子供でございます。いろいろなことで知り合って,その施設のことでもお話を聞きました。卒業式はといいますと,その施設で17日にあるということでございます。そこで,施設で卒業ができるわけですが,わずか3カ月足らずでございますが,もとの中学校での卒業式だけでもやってあげられないものか。どういうふうになっておるのか。 さらに,その生徒の卒業証書,つまり義務教育を受けた学校はどこになるわけでしょうか。 また,本年の卒業生の中でそのような扱いを受けると申しましょうか,ことになっておる生徒は,委員会ではどれくらいあるととらえられておりましょうか。 過日,テレビ,新聞で中卒者の就職に対する激励会と申しましょうか,そういったものが載っておったことは御記憶にあろうかと思います。公立中卒者の進学率,就職する人数,あるいは就職をしようとしながらできない人数,そういったもの等についてお話を賜りたいと思いますし,数の問題でなしに,その進路指導についてどのようにされておられるのか。 公立校へ多く行くのも大変いいことでございますが,それを外れた方々をさらに救済と申しましょうか,どうして社会へ送り出し,立派に社会で生きていただくような指導をどのような方法でなされておられるのか。 大変口幅ったいようですが,その私が知った子は,ちょうどそんなような話をしたもんですから,やむを得ず,おーい,そしたら17日に卒業したら,うちで隔離をしてやるから,18日から仕事に来いということにしましたけれども,それはわずかに1人でございます。でなしに,たくさんの方がおると思います。 委員会としてどういうふうにお考えになって,どういう数字でとらえられておるか,御質問を申し上げまして,1問を終わりたいと思います。 ○議長(中山博司君) 松尾市長。  〔市長松尾徹人君登壇〕 ◎市長(松尾徹人君) 御質問に順次お答え申し上げます。 まず,高知駅周辺都市整備事業につきましてのお尋ねでございます。 今回の震災でも都市のオープンスペースの確保の重要性ということが御指摘をされておるわけでございますが,震災に強いまちづくりのためにも,都市内道路,交通網の整備,あるいは区画整理事業,公園整備等の推進を急がなければならないというふうに痛感をいたしておるところであります。 高知駅周辺都市整備事業につきましては,現在国,県並びにJR四国等,関係機関との協議・調整を進めます一方,それぞれの事業に関係いたします地元住民の方々との説明会を実施いたしまして,御理解をいただくよう努めておるところでございます。この事業は,建設省所管のなんごく・こうち地方拠点都市地域整備事業にも盛り込まれておりますし,整備促進が大いに期待をされておるところでありますから,一日も早い都市計画決定へ向けて取り組みを図ってまいりたいと考えております。 私も,去る1月にはJR四国本社を訪問いたしまして,協力方お願いしてまいったところでございますし,今後知事とも協議を密にしながら,職員の先頭に立って取り組んでまいりたいと考えております。 御指摘にありました多くのロスのあります南北道の問題解決のためにも,一日も早い事業促進を図ってまいりたいと思います。 なお,その際には,特に鉄道高架につきまして,今回の震災もあり,関係市民の方々の御不安もあるようでございますが,市として,この問題は県の対応部分ではございますけれども,協議をしつつ,阪神大震災に学ぶべきところは学び,今後に十分生かしてまいらなければならないというふうに考えております。 次に,管理職によります提言レポートの点につきましての御質問でございます。 年末年始の休み中の宿題のような格好になりましたけれども,管理職にレポートの提出をお願いいたしましたけれど,約140名の管理職全員から年明け早々に提出をされまして,1枚1枚,丹念に読ませていただきました。市政全般についての提言と,それから所管業務についての提言,この2つをテーマにいたして提出をお願いしましたが,レポートの中でも,市政全般について考えるいい機会をもらってよかったという評価もありますし,また私自身も,短期間に,すべての部門の抱える現場の問題,あるいは悩みも把握もできましたし,また多くの提言を,新しい提言を得て,今後の市政運営の大切な参考資料を得ることができたと思っております。 レポートの中身は,大別して,施策の具体的なアイデアのほか,現場の悩み,あるいは仕事の仕方とか,人事のあり方,組織機構の改革案,さまざまでございまして,多方面にわたり,今なお私自身の手で整理を行っている最中でございます。 提言を早速予算化いたしましたものの例といたしましては,主として今回の新規事業,公約以外の新規事業のかなりの部分はこの提言の中にも含まれておったわけでございまして,例えば大川筋の武家屋敷の保存の問題でありますとか,あるいは女性健診,企業の立地可能性調査,さらには地域連携軸研究,巡回子ども大学でありますとか,広報紙の多色刷りなど,具体的に挙げますと切りがございませんけれども,たくさんのものがこの提言の中にもあらわれておったものでございます。 また,今後の課題として,今回予算化はいたしておりませんが,なかなかおもしろいなと思っておりますものの例を幾つか申し上げますと,市役所の庁舎前に龍馬の銅像を建てたらどうかとか,あるいは植物園都市を標榜したらどうか,環境配慮都市宣言をしたらどうか,また日曜市に大道芸コーナーを設けたらどうか,さらには漫画広報紙を設けたらどうか,また全国の都市情報にアクセスするシステムを設けたらどうか,さらには職員の昇格試験を設けたらどうか,また今回のようなレポートを全職員から提出を求めたらどうか,いろいろさまざまな提言がございまして,今後実現できるかどうかも含めまして,私自身も,さらには内部でも検討を進めてまいりたいと考えております。 レポートを通じまして各管理職と対話もできましたし,大変私自身,有意義だったと思っております。感想といたしましては,さすがという実感もございますし,磨けば光るという確信も得たことが,今後の市政運営の私自身の自信ともなったわけでございます。 それから,内部体制の再構築等につきましての御質問でございますが,時代の流れや行政目標の変化に的確に対応していくためには,効率的,機能的な執行体制と職員の意識改革,能力開発が大切だと思っております。 そのため,執行体制につきましては,行政改革推進委員会での検討を踏まえ,再構築をしていきたいと考えておりますし,また市役所の仕事は結局は個々の職員の手によって執行されているわけでありまして,個々の職員がいかにやる気を持ち,その持てる能力を発揮できるかにかかっているというふうに思っております。 職員の意識改革,能力開発につきましては,基本的には内発的なものでなければならないと思っておりますし,また職員みずからが自己研さん,相互研さんに努めることが大切でございますが,それとともにきっかけと刺激を与えるために,組織といたしましても,職員参加の目標による職場運営,あるいは私自身との職場座談会,さらには政策課題研究研修,管理職の官民合同研修や他団体との人事交流などを進めていくことによりまして,幅広く取り組んでまいりたいと考えております。 それから,審議会等につきましての構成,人選についての御質問でございます。 一般論といたしまして申し上げますと,高知市の各種課題等を審議,協議していただく附属機関といたしまして,審議会,あるいは委員会,協議会を設置をいたしておるところであります。 こうした審議会等の附属機関につきましては,行政を推進していく上に当たりまして,市民の方々の専門的な知識や経験を活用させていただいて施策の強化を図るという意味合いと,それから,市政の方向づけや施策決定に市民に参加をいただく,あるいは行政の民主化を促進するという意味合いから大変重要なものであるというふうに思っております。 構成,人選につきましては,審議会等にはそれぞれに設置の目的がありますところから,同じ物差しで構成,人選を考えるのではなく,審議会それぞれの目的の達成に向け,最も適切な人選,効果的な構成を図っていくことが必要ではないかと考えます。 しかし,ともすれば肩書だけで選んだり,あるいは同じ人がいろいろな審議会等の委員を兼ねたりという傾向がかつてあるということも否定はできないわけでございますので,今後できる限りそのようなことのないよう広い分野から,各テーマにふさわしい人物を選ぶ。むしろこういう機会を通じて人材発掘にも努めてまいりたいというふうに考えております。 次に,行政改革についての取り組み姿勢でございます。 行政改革にはできるだけ早く取り組みを行う必要があるというふうに考えておりまして,組織機構や事務事業の見直しなどにつきまして,行政改革推進委員会の御意見も踏まえ,一定の手順を踏んで,可能なものについては平成8年度の実施に向けて検討を進めてまいりたいと考えております。 なお,具体的な内容等につきましては,委員会の運営の仕方といたしまして,私どもの方からは,現状についての情報提供等についてできるだけやらせていただきたいと思っておりますが,基本的には委員の方々の自由な御意見,議論を尊重いたしたいと思っております。 行政改革の推進に当たって最も重要なことは,私自身が行政改革の重要性を十分認識し,リーダーシップを発揮することであるというふうに考えておりますし,市民の皆様にも,職員にも新しい時代認識,広い視野を持って痛みを乗り越え,ともに歩んでいかなければならないというふうに思っておるところであります。 このような認識のもとに行政改革の計画的な推進を図り,着実に成果を上げてまいりたいと考えております。 その他の御質問につきましては,関係部長からお答え申し上げます。 ○議長(中山博司君) 高野総務部長。  〔総務部長高野拓男君登壇〕 ◎総務部長(高野拓男君) 税収に関しましてお尋ねございました。 まず,市民税の増収見込みについてお答えをいたします。 7年度の個人市民税につきましては,給与所得の伸びが堅調でございまして,前年度と比較いたしますと,6年度の当初予算に比べまして6.8%,補正後の最終予算に比べまして4.2%の増加が見込まれておるところでございます。 法人市民税につきましては,景気回復の兆しが見えてまいりまして,大口法人の業績回復が見込まれますので,前年と比較いたしますと,当初予算に比べまして17.8%,最終予算に比べまして3.2%それぞれ増加をしておりまして,全体としまして3.9%増の183億1,600万円を計上いたしております。 また,平成8年度の見込みにつきましては,個人分は特別減税の復元が見込まれまして,6.6%,法人は3%,それぞれ増を見込みまして,全体として5.6%増の193億4,000万円程度を想定しております。 そして,平成9年度の見込みでございますが,個人,法人分とも3%増を見込みまして,全体として3%増の199億2,000万円程度を想定いたしております。 次に,滞納繰越の徴収状況についてお答えをしたいと思います。 平成5年度から6年度に21億3,000万円余り繰り越しておりまして,そして6年度の徴収見込みは4億8,500万円余り,22.8%となっております。そして16億4,500万円余りが収入未済となって翌年度へ繰り越す見込みでございます。 また,6年度から7年度への滞納繰越見込みにつきましては,6年度の滞納繰越分の収入未済が16億4,500万円余りと,現年度分の収入未済見込みが7億5,100万円余りでございまして,合わせまして23億9,600万円余りになります。前年に比べまして2億6,600万円余り,12.5%の増を見込んでおります。 以上,お答えいたします。 ○議長(中山博司君) 西村企画部長。  〔企画部長西村彰夫君登壇〕 ◎企画部長(西村彰夫君) 予算の歳入に関連をいたしまして,その他の税の増収策についてもお尋ねがございましたが,大きくは産業が活性化されることによりまして,経済活動や経営規模が拡大をし,それによりまして法人や個人の市民税の増収につながっていくものと期待をしているところでございます。 また,歳出の人件費の予算についてでございますが,平成7年度の一般会計当初予算における人件費につきましては,6年度の人事院勧告が1.18%と低率でございました。このことに加えて,定年退職者及び管理職の勧奨退職予定の人数が,6年度当初予算では52名でございましたが,これに対し7年度当初予算では49人と3人少ない見込みで計上しておること。こういったこともありまして,全体として当初予算対比で1.5%の低い伸びにとどまっているものでございます。 そこで,平成7年度の一般会計当初予算におけます予算定数は2,488人といたしております。なお,本年4月1日付の採用予定者は,これは市民病院の看護婦を除きまして,総数で44名の採用予定といたしております。 今後の臨時職員も含めました全体の職員定数の考え方につきましては,行政改革推進委員会において論議されます課題や問題点などを踏まえ,全体の仕事の配分や執行体制の見直しを進め,より効率的な業務執行に努めていかなければならないと,このように考えております。 ○議長(中山博司君) 森田経済部長。  〔経済部長森田昌雄君登壇〕 ◎経済部長(森田昌雄君) 産業振興,中央卸売市場に関連いたしまして御質問いただきましたので,順次お答え申し上げます。 まず,産業振興でございますが,都市化の進展に伴いまして,市内の中小零細企業に対しましても,市域におけます産業立地の地理的優位性の変化や,産業構造の急激な変化への対応が求められておりまして,それに対応しなければならないところでございますが,経営基盤が弱く,自助努力のみでは対応が困難な状況であると認識いたしております。 そのため,集団化や共同化を希望しておられる中小零細企業の皆さん方に対しまして,現在食品加工,木工,板金,塗装,ソフトウエア業等,さまざまな業種の方々とともに研究を重ねているところでございます。 今回の条例では,こうした集団化や共同化の推進のための支援策を定めることといたしましたので,今後条例の周知に取り組みまして,育成・強化を積極的に進めてまいりたいと考えております。 このため,平成7年度は小規模加工団地等立地研究事業と産業用地候補地選定事業に取り組みまして,集団化を実現するための用地,事業形態等の調査研究を進めます。同時に,地域全体につきまして産業適地を洗い出しまして,業種に適した土地利用や,立地に当たっての問題点等についても研究を進めてまいることといたしております。 次に,PL法の対応でございますが,御指摘のございましたように,国が法の整備を行いまして,県はその法の趣旨徹底を図ることといたしております。 本市といたしましては,県と同様に業界団体への法の趣旨徹底を進めますとともに,設備改善等が必要な企業につきましては,融資制度を御活用いただけるように対応してまいりたいと考えております。 次に,中央卸売市場の施設整備に関連しての御質問でございますが,まず,御指摘をいただきました昭和48年3月に,市場開設運営協議会より,市場用地の早期取得,そして県に対する財政援助の要請,効率的な市場運営などを内容といたしました今後の市場整備のあり方についての答申を受けておりますので,その内容を生かした施設整備を進めているところでございます。 市場用地の拡張につきましては,南側への固定桟橋方式による拡張も考えたらと御意見をいただいたところでございますが,市場の将来を考えますと,土地を確保することが望ましいと思います。そのため,現在北側の民有地の購入と,県の埠頭倉庫の借用による狭隘化対策を検討いたしておるところでございます。そういうことでございますので,今回は北側への拡張に努力をしてまいりたいと思っておりますので,御理解をお願いいたしたいと思います。 なお,北端の古鉄の集積場の活用につきましては,県と相談をしてまいりたいと思います。 花卉の中央卸売市場への参入を,五台山地区の物流団地に分場開設を検討いたしてまいっておったところでございますが,御指摘のように,県が流市法による物流団地整備を凍結しましたことによりまして新たな検討を必要とすることになりましたので,早急に関係者との協議をすべく県当局と話し合いをいたしているところでございます。 次に,施設整備の基本的なことは,申すまでもなく,市場の関係者が納得し,理解した上での施設整備でなければならないと思います。これまでも市場開設運営協議会,市場活性化委員会等で検討を重ねてまいったところでございますが,なお今後とも関係者とともに検討を進めてまいりたいと思います。 また,御指摘のソフト面での対応につきましては,場内関係業者の経営面の整備等につきましての検討の場を早急に設けて取り組んでまいりたいと思っておりますので,今後ともよろしく御指導のほどをお願いいたします。 以上,お答え申し上げます。 ○議長(中山博司君) 山本都市整備部長。  〔都市整備部長山本高信君登壇〕 ◎都市整備部長(山本高信君) 平成14年の国体と関連して鉄道高架事業の進捗状況と,現在の踏切による交通渋滞の改善策について,2点御質問いただきました。 まず最初の件でございますが,高知駅周辺の都市整備における事業の概成予定は,区画整理事業につきましては平成16年度を目標としておりますし,鉄道高架事業につきましては,高架区間の延長が長いことや,移転対象となる家屋数が多いことから,着手してから最短でも10年はかかるものであるというふうに伺っております。したがいまして,平成14年の国体開催の時点で概成することは困難であるというふうに考えておるところでございます。 また,交通渋滞解消のための踏切の改善策でございますが,これまでも県,市でJR四国に機会あるごとに協議を行ってまいりましたが,その方法につきましては,特急,普通列車の区別認識制御装置により踏切の遮断時間を変化させる方法があるとのことでございましたが,地上施設の改善のみでなく,走行するJR四国のすべての車両の改良も必要ということから莫大な改良資金を要するため,暫定的な対応策をとることは実際上,困難性があると考えておるところでございますが,今後も協議をしてまいりたいというふうに考えておりますので,よろしくお願い申し上げます。 ○議長(中山博司君) 紀伊下水道部長。  〔下水道部長紀伊靖男君登壇〕 ◎下水道部長(紀伊靖男君) 下水道行政に対しましての御質問にお答えいたします。 公共下水道の整備が図られた区域の水洗化率が低いと聞くが,その原因と今後の取り組みについてでございますが,平成7年2月末の処理区域内の水洗化率は82%でございまして,処理区域の家屋数として約2万7,540戸に対しまして,水洗化,約2万2,620戸程度でございます。 残りの18%の水洗化ができていない方の主な原因といたしましては,家屋が古く,改築にあわせて水洗化したい。経済的に困難である。3番目に,借地・借家関係で実施が難しい。4番目には,入居者の高齢化など,その他立地条件などによるものでございます。 これまでにも実施してまいりましたが,今後の取り組みとしましては,日常的には下水道布設前の地元説明会に出向きまして,工事の手順とともに受益者負担金,下水道使用料,水洗便所改造資金の貸付制度など,あらかじめ内容を理解していただくよう努め,また都合により欠席された方には,郵送及び戸別に訪問をしながら水洗化の啓蒙を図るとともに,排水設備指定業者とも協力をお願いをし,努力しているところであります。 なお,さらに効果的な方法を研究しなければなりませんが,何とぞ御指導のほどをよろしくお願いいたします。 また,個別の御指摘もございましたが,そのことも含めまして,市からも協力要請をして,できるだけ早く実施してまいりたいと考えております。 次に,水洗化対策の一環として,裏界水路の埋め立てなどを利用してはと御質問でございますが,家屋の排水が裏界水路へ出ているため,家屋の構造上からすぐには道路内の下水道管に接続できない状況もございます。 確かに,水洗化率向上のためには裏界水路へ下水道管を埋設する方が有利でありますし,また蚊の発生等も減少し,環境面でも有利でございます。部分的には家屋が水路で隔てられるため,道路内へ下水道管を埋設しても,その接続が困難な場合には,水路内へ下水道管を埋設した事例も2件程度あります。裏界水路は雨水排水として利用する必要がありますし,その敷地幅が狭いこともあり,下水道管を埋設することは,施工面や維持管理面から見ても課題も多く,地形的な面なども考え,総合的に判断する必要があると考えております。 次に,下水道使用料についてでございますが,特に大口使用者の使用料が高いので,今後見直すようにと,研究してはという御質問でございますが,下水道使用料につきましては,使用料として回収すべき費用をどのようにするのか。また,徴収する使用料体系をどのようにするかということが大きな課題でございます。 そうしたことから,本市ではこれまで,自治省通達の公共下水道事業繰出基準を基本としまして,一定期間の財政計画を立て,本市の現状や類似都市の状況などを参考に改定をしてまいりました。その中で累進性を加えた従量制料金体系をとっております。 この累進性を加えました理由としましては,1点目には,そのことによりまして多量排水の抑制が働き,水資源の節約,資源の有効利用に期待しているものでございます。2点目には,一般の家庭排水や,比較的小規模な事業排水は,年間を通じまして,汚水の量及び水質の変動幅が少ないのに対しまして,大規模な事業所の大量排水ほど操業に変動幅が大きく,固定経費に対する影響が大きいこと。3点目には,下水道は一般的に,一度施設を建設した後,使用水量の増大による増設が割高になることなどから累進性をとっておりまして,大口使用者の方の使用料単価が高くなっておりますが,いずれにいたしましても,現在の下水道使用料は平成4年度に改定したものでございまして,既に3年を経過しておりますので,早急に次の財政計画を立て,御指摘のことも踏まえまして検討してまいりたいと考えておりますので,御理解を賜りたいと思います。 ○議長(中山博司君) 西内教育長。  〔教育長西内義斉君登壇〕 ◎教育長(西内義斉君) 平成14年国体開催時の宿泊や道路交通網の整備にどう取り組んでいくのかとのお尋ねでございますが,宿泊施設につきましては,本市で開催される競技が決まっておりませんので,宿泊予定者数の算出は困難でございますが,現状のホテル,旅館の収容能力では十分ではないと認識しております。 国体開催の一つの大きな意義は,全国の方方と友情の輪を広げ,息の長い交流を深めていくことでもありますので,宿泊対策につきましては,一般家庭の民泊や,ボランティアの協力により公民館等の公的施設の活用など工夫を凝らし,市民との交流がより深められるような取り組みを進めてまいらなければならないと考えています。 道路交通網の整備につきましては,選手,役員等の宿舎より競技会場への輸送は,国体開催を円滑に進めるための最重要課題の一つでございます。5月には各市町村の競技種目が決定されますので,交通アクセスの具体的検討が必要になってまいります。県準備委員会におきましても,県下全域の道路交通網整備や宿泊対策の総合計画の策定を行うこととしておりますので,県や関係市町村とも連携を図り,国体開催準備を積極的に進めてまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いをいたします。 次に,本市の中学生の進路未定者とその対応についてでございますが,平成6年度の就職希望者につきましては,121名の者が希望しておりまして,そのうち,3月10日現在94名が内定し,27名の者が未定であります。その27名の未定者のうち,現在交渉中の者が12名でありまして,順次内定があろうかと存じます。しかし,15名の生徒がさまざまな理由で就職活動ができずにおりまして,その対応に苦慮しているのが実態でございます。 それぞれの学校におきましては,就職を希望する生徒に,例年10月から11月にかけて職業安定所の面接や,学校と生徒,保護者を交えての三者相談を随時行っておりまして,できるだけ本人の希望が生かせるよう関係方面に働きかけをいたしております。しかしながら,現在中卒者を雇用する事業所が激減しており,その職種も限られている状況でありまして,生徒の希望職種,希望地など,生徒のニーズに対応し切れない現状にございます。 特に,それぞれの中学校においては,就職先が未定となっている生徒に対し,卒業後も相談活動を継続しておりますので,御理解賜りたいと存じます。 ○議長(中山博司君) 森山茂樹議員。  〔森山茂樹君登壇〕
    ◆(森山茂樹君) いろいろ御答弁をいただきました。何と申しましょうか,御答弁の内容が数字的であるということも踏まえて,私は,も一つ,数字以上に心がある答弁と申しましょうか,そういったことが欲しかったような嫌いもありますけれども,ともかく,二,三,代表して再質問をさせていただきます。 まず,市税の増収の問題でございます。市長公約でありまするところの産業活性の中での増収,当然なことでございます。企業誘致,地場産業育成の中から,当然増収対策を考えていかなければならないわけでございますけれども,しかし,細かいことでございますけれども,現況においてもう少し指導・育成,活性化を図る中での増収は考えられないのか。少なくとも,小さいことで言いますと,市とのあらゆる面での取引業者もありましょう。また,中央市場等の許可・認可業者の経営指導をする中で,あるいはそれらの中での法人化を図ること等で,相当改善をされ,そして増収にもなるというふうにも思うわけでございます。少なくとも法人化というのは,それぞれの企業,商売におきましては,事行政と絡んでおるものにつきましては,それを強要すべきであろうと思います。そうでないと,実際問題としては経営内容の把握ができないからでございます。増収とともに指導・育成ということについてお考えはないのか,さらにお尋ねをしておきたいと思います。 産業振興に関しまして,市長さんは,本市の産業発展を阻害してきました土地対策に視点を置いたというふうにうたわれておるようでございます。当然なことでございまして,よくおわかりになられておると思いますけれども,高知市に企業誘致がなかなかできなかったというのはおっしゃるとおりなことでございますし,今後産業育成をする上におきましても,この問題は当然かかってくるわけでございます。 大変卑近な例で恐縮でございます。もう市長さん御存じと思いますけれども,過日新聞で,PL法に関連をして,2月6日の高新であります。ある企業が,古い小規模工場を,高知市内におる,3カ所分散されておる工場を南国市に,新しく立派な,いい工場に移転をしたということで,大々的に取り上げられておりました。大変いいことではございますが,裏を返せば,税金が逃げたと言われることでもあろうかとも思いますし,さらに雇用の創出がそこにあったということもうかがえるわけでございます。さほどに土地の価格というものは,企業の立地のため,あるいは誘致のためには難しい問題でございますけれども,今回の産業活性化条例等を通じながらも,さらにそれ以上にいろいろな各方面でのそういう対策,立地可能性調査等を含めて,十分ひとつお願いを申し上げておきたいと思います。 もう一つ,産業活性化条例の中で観光振興,このことも随分うたわれておりましたけれども,特に観光施設の新設といったような言葉もあったように思います。何か,先ほど龍馬のあれを市の前へとかいろんな問題もありましたが,特別な新設とうたわれてありましたので,何かございましたら,市長さんの方でお話をいただきたいと思います。 そして,中央市場のソフト面の対応でございます。何かの組織をつくって早急に取り組むという御答弁をいただいたわけでございます。これは先ほども申し上げましたように,施設整備と大いにかかわってと申しますか,同時に進行しなければならないということを,くどいようでございますが,申し添えながら,さらに市場としての御指導をお願いを申し上げたいと思います。 特に,中央市場に関しましては,一般行政と違い,特に経済行為を柱にした異質なところと言えば言えるではないかと思います。管理指導機関であります市場長以下の職員の皆さん,大変よく頑張ってやっておられます。しかし,申されましたように,先ほど私も申し上げましたように,さらにその中におけるところの企業の方は,職員の皆さんはあるいは場所の移転,職場の移転等で一応のお勤めができるかもわかりませんが,そこに働く人はここに命をかけて,そして生活をかけてやっておるわけでございます。いろいろ厳しいことも申し上げることもあろうかと思いますが,よく受けとめていただいて,納得のいくひとつ指導・育成というものが図られなければならないと思いますし,よくお願いを申し上げたいと思います。 それだけに,市場の中のいろんな問題,例えば条例における開設区域だとか,取引問題等,今までにも随分出ました。簡単な問題なようでございますけれども,そこで働く人々にとっては,行政のお考えになっておることとは別な意味で,大変厳しい受けとめ方,お願いを申し上げることもあろうかと思います。さらにまた,ごみ処理の問題や,発泡スチロールの処理にしましても,魚腸骨の処理等,失礼ですが,行政の考えだけでは無理があると思われるものもあるので,今後,先ほど申しました開設運営協議会等の見直しとともに,施設に関することのみでなく,そういったこと等についても積極的に諮問,協議をする機関としてはと思うわけでございますが,基本的な問題につきましては,市長さんのお考えをお述べいただければ幸甚と存じます。 以上でもって質問のすべてを終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(中山博司君) 松尾市長。  〔市長松尾徹人君登壇〕 ◎市長(松尾徹人君) 再度の御質問にお答えを申し上げたいと思います。 まず,企業の育成を進めることによりまして市民税の増収ということは考えられないかということでございますけれども,地場産業の育成によって税の増収を図ると,これはもう財政運営の基本であるわけでございまして,そのための新しい条例を今回御提案申し上げておるわけでございます。 当面すぐにということにはならないかと思いますけれども,この条例の趣旨を十分関係の方々にも御理解をいただき,御活躍をいただく。また,活用をいただくためのいろんな御協議,手だてを考えていく必要があるんではないかというふうに思っております。 また,法人化についてのお尋ねもございましたが,法人化の指導につきましては,市として指導するということについても一定の限界があるわけでございますが,地場企業の発展や企業の育成のための相談窓口となり,関係機関の御協力をいただくよう取り組んでまいりたいと考えております。 また,先ほど新聞切り抜きでも御提示いただきましたが,企業の流出の問題が今当面の産業振興の中でも大きな課題として今迫りつつあります。単に税収面だけでなくて,企業流出いたしますと,市民の所得,あるいは雇用機会等,大きく影響があるわけでございまして,過去,港6社等,そういった手痛い例もあるわけでございますので,私どもといたしましては,できるだけ市内にとどまっていただきますよう協議も進めてまいらなければいけないというふうに思っているわけでございますが,当面,既にそういった方針を決めて市外に流出するという企業も幾つかあるように承知をいたしております。 今後,特にそういったことが起こることがないように,各企業との連携も深めまして,それぞれ御要望もお聞きし,企業ニーズに合った,的確な対応というものを,特に今回の条例制定もございますので,協議を進めてまいらなければならないというふうに思っております。 また,観光振興についての新たな観光振興施設の新設の問題でございますが,今回の条例の中でも,民間企業がつくられる観光振興施設について一定の助成をするという新たな制度も設けておるわけでございまして,これについてぜひ期待もいたしたいわけでございますが,今具体的に何があるかというところまでは至っておりませんが,今後考えられるものといたしましては,あるいは官・民ということになるかもしれませんが,観光物産センター,いわゆる郷土物産館といったようなものでありますとか,あるいはコンベンション施設,あるいはテーマパークと,そういったものが今後の期待される観光施設としては考えられるのではないかというふうに思っております。 なお,私ども自身で,はりまや橋の整備でありますとか,そういった観光拠点の施設整備については,今後とも積極的に進めてまいりたいと思っております。 市場行政につきましてでございますが,御指摘にありましたように,市場行政については,一般行政と異なった面もございます。そのための専門的な知識や新たな発想が求められる部署でもありますし,経済行為の場の管理監督機関としての業務も多岐にわたっておりますところから,幅広い方々から御意見や御指導をいただくことが大変重要になってまいっております。そのため,今後におきましても市場開設運営協議会の御協力をお願いしてまいらなければならないんではないかというふうに基本的には考えております。 ○議長(中山博司君) この際暫時休憩いたします。  午前11時39分休憩  ~~~~~~~~~~~~~~~~~  午後1時2分再開 ○副議長(島崎利幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 近藤正成議員。  〔近藤正成君登壇〕 ◆(近藤正成君) 第318回高知市議会定例会に当たり,公明の立場から質問をいたします。 初めに,去る1月17日未明に発生した阪神・淡路大震災は,大正12年の関東大震災以来,昭和,平成を通じ最大の大惨事となりました。この地震で亡くなられた多くの方々の御冥福を心から祈り,御遺族の皆様に対し,心よりお悔やみを申し上げます。そして負傷された方々,今なお不自由な避難生活を余儀なくされている多くの方々に衷心よりお見舞いを申し上げます。 さらに,寝食を忘れ救援に当たり,復旧のため頑張っていただいている多くの対策本部,関係者の皆様,国内外のボランティアの皆様の活動に心から敬意を表します。 また,災害の翌日より救援物資の搬送や,消火救援,給水,医療などの支援活動を積極的に展開された県,市及び県下各地の支援団体の皆様に心から敬意を表し,引き続き今後のできる限りの支援活動をよろしくお願い申し上げます。 さて,松尾市長は就任4カ月を経過し,その評判どおりに大変前向きな姿勢にて新しい高知市づくりに取り組んでおられます。 最近の新聞紙上におきましても,2月22日,高齢・障害者世帯へ高知市が住宅改造支援,2月26日,高知市が行革推進委,職員定数も抜本見直し,3月1日,病院統合で松尾市長見解,年内にめど,結論。3月3日,障害者の外出支援へ,社会参加応援バス運行,3月6日,商業活性化に生かせ,新はりまや橋構想,ほか高知市独居や高齢者世帯対象に来月から給食サービス,7年度に規模問題検討委設置,小・中学校の配置見直し,統廃合も含め協議,長寿社会目指し,高知市,高齢者憲章を制定へ,さらには文化ホール整備本格化,高知市,7年度から九反田地区に調査費計上,学力向上対策に本腰,診断テスト継続実施,4月から全校で,等々,広報あかるいまちをしのぐ,新しい広報あかるいまちができたような感がいたします。 猪突猛進,さすがイノシシ年生まれの年男と感じます。高知の市民はとてもせっかちで,土佐弁ではいられ,その気質を受け継がれたのか,これまでの高知市ではあり得ない積極的な取り組みで予算編成に当たられた心意気に感服をいたしました。この上は,財政基盤の脆弱な財政事情も考慮に入れて,賢明な財政運営をされるよう強く望みます。 公約実現に向かっての穏歩前進(おんぽぜんしん)の心構え,先見性を持ち,攻めの施策展開は,県都高知市のリーダーとして望むところであります。しかし,間違っても結果において市民を責めることのないように賢明なるかじ取りを願い,まず市長の政治姿勢についてお伺いをいたします。 市長は,高知の人情と風土が大好きだと言われましたが,そのお心に変化はないか。 また,この4カ月,実際,市政に取り組んでの感想をお聞かせください。 次に,さきの県議会では,太陽と北風の童話論議がありましたが,市民の視点からの行政改革へどう取り組むか,お考えをお聞かせください。 現下の不況の遅い立ち直りに加え,今回の大震災の影響,さらに急激な円高による経済不安,市財政への影響が心配されます。御所見をお聞かせください。 次に,打てば響く市役所について。 市役所改革は喫緊の課題であり,市民の声も高い事柄であります。市民の皆さんから,今変化が始まっているとの声を見聞きしますが,これこそ市民の言うへんしもをやっていただきたいと思います。ダイレクト・アタックも必要でありますが,声なき声にも心を配る市政であってほしいと思います。 遅れず,休まず,働かずの汚名返上する市役所づくり,役所言葉の解消,サービス精神の向上など,市長は積極的に改革する姿勢ありと受けとめていいか,改めてお聞きします。 停滞のない施策の執行,市民に理解を得る努力と姿勢,環境の変化に敏感に対応する姿勢,停滞か改革かを争った市長選挙はまだ記憶に新しい出来事です。市政のトップリーダーとしての市長の改革への確かな決意をお聞かせください。 次に,平成7年度の予算議案についてお伺いいたします。 市長は,新年度予算編成に当たり,公約を含め,新しい発想による100項目を超える新規事業の施策推進により,市民生活及び市役所に新しい風を起こすべく堅実に進めていくと話されましたが,その内容について何点かお聞きいたします。 まず初めに,本市の防災計画についてお伺いをいたします。 震災問題については,今議会でも再三取り上げられ,若干重なる質問内容になろうかと思いますが,なるべく重複は避けて質問をいたします。 さて,このたびの大震災は,5,500人に及ぶとうとい生命を奪い,多くの負傷者と30万近い方々が避難生活をされ,その上に今後の生活不安に加え,最愛の家族を失い,家や職場を失った方々の悲しみと御労苦は察するに余りあります。一刻も早い立ち直りと,再建へ向け力強く進まれるよう願わずにはおれません。改めて地震災害の恐ろしさと悲惨さを痛感するとともに,日ごろの危機管理を初めとする防災対策への総点検と安全対策の強化に早急に取り組まねばなりません。突然の自然災害とはいえ,危機管理体制の不備や初動体制のおくれなどが被害をさらに拡大し,大惨事につながったとさえ言われています。 備えあれば憂いなしとは,すべてに通じることでありますが,殊に防災対策はこれに尽きると思います。大きな代償を払い,歴史的な教訓となった今回の大震災が,もし高知市を直撃していたら,恐らく阪神・淡路をはるかにしのぐ大惨事になっていたことは容易に想像できます。 高知市のこれまでの防災計画で想定する震度の数値はどの程度か。 仮に阪神・淡路規模の地震に襲われると,高知市はどのような状況になるのか。 先月21日,大震災を教訓に,震災対策と地域防災計画を見直すため,臨時防災会議が開かれていますが,同会議のメンバーと,今後の地域防災計画に反映させる検討課題の内容は何か。見直し完了の時期はいつか。緊急課題として7年度予算に計上したものは何かをお伺いいたします。 次に,当面,緊急を要する震災対策として,都市型災害を想定した県市合同の防災訓練を初め,震災対策を計画されていますが,その規模と内容をお聞かせください。 突然襲ってくる地震への対応は的確にして迅速に,そして人命第一に進めなければなりません。ゆえに松尾市長には強いリーダーシップが要求されます。危機管理,初動体制などについて松尾市長御自身のお考えをお聞かせください。 次に,検討される種々の課題についてお伺いをいたします。 1つ目は,危機管理の現状と課題について。 自分の命は自分で守ることが原則ですが,行政としての責務,地域,個人としての責任を明確にすることについてお伺いします。 本市ではそうした役割分担は明確になっているかをお伺いいたします。 2点目に,本市の危機管理体制に課題はないか。指揮命令系統,非常時の行政権限の明確化,責任分担,行動規範の明確化など定める必要があると思うが,その考えはどうか。 3点目に,情報収集や避難場所整備について。被害状況の掌握,お年寄りや幼児,妊産婦や障害者など災害弱者対策,準備中の防災マップ,避難マニュアルの全戸配布,在日外国人向け防災マップ,防災標識の整備が必要と思うが,どうか。 4点目に,避難場所の総点検と,小・中学校の空き室を利用して備蓄庫や防災無線など機能整備し,防災拠点化する考えはないか。 日ごろから,防災教育,訓練の実施の義務化が必要と思うが,学校や職場,地域で実施してはどうか。 高知市168カ所の避難所をただの箱にしないためにも,避難所を整備,充実させることも大切だが,その考えをお聞きします。 5点目に,ゼロメーター地帯の市街地対策,臨海部における津波対策,浦戸湾埋立地の液状化対策など,地域・地質的対策への取り組みについてはどうか。 衛星受信システムの設置,津波到達10分に対応するシステムの設置などの検討はされているか。 6点目に,緊急物資や避難者の輸送,陸・海・空路の確保と新港の安全性はどうか。 災害時の道路交通網の確保,道路,橋梁などの都市施設の防災対策は基本的なことですが,これにつきましては先ほど答弁がありましたので,割愛します。 7点目に,飲み水,食糧など災害援助物資の備蓄とライフラインの復旧体制はどうか。 中央市場の安全性と食糧確保はどうか。 8点目に,都市防災の視点から,災害に強い住環境整備は検討されているか。 福祉施設,公営施設や木造住宅などの点検整備への取り組みは万全か。 建築基準法の新設計法に基づく建築物以前の古い木造住宅など改築指導の強化が必要と思うが,どうか。 9点目に,災害時のごみ・し尿の処理や,瓦れき処理の対策は検討されているか。 10番目に,緊急医療,救護体制や消防体制の検討課題の改善はされているか。 自衛隊の出動手順は確認されているか。 11番目に,防災ボランティアについて。登録制度の創設と身分制度は検討されているか。 公務員の災害出動のあり方と,ボランティア休暇のあり方は検討されているか。 12番,最後になりますが,自主防災組織づくりと地域住民対策。町内会組織と防災訓練について。 高知市の町内会など自治会組織の結成数と加盟数をお聞きします。と同時に,防災訓練の実施回数もお聞きしたいと思います。 避難所に地域的な隔たりがあるように思いますが,これについてもお伺いしたいと思います。 コミュニティ計画が進んでおりますけれども,それに対する防災の位置づけはないかどうか。 緊急用品常備袋に対し補助をする考えはないか。 日ごろから隣近所とのかかわりが必要ということは当然ですが,そのための場づくりとして集会所,公民館を整備することも大切ですが,現状の集会所建設助成の見直しをする考えはないか。 等々が考えられますが,これについてそれぞれの担当者からお考えを聞きたいと思います。 次に,松尾市政の生命線とも言うべき産業振興についてお伺いをいたします。 その第一歩として,高知市産業活性化条例を制定し,地場産業の育成・強化,企業誘致の推進,観光振興を図ることは大変に望むところであります。制度イコール活性化とは言えません。利用する側に立った使い勝手のよい制度として柔軟な対応をしていってこそ制度が生きてまいります。その運用に工夫し,積極的な運用を強く要望いたします。 条例周知への方法は,そして制度を有効に機能させるための戦略,企業立地可能性調査のメニューとはどんな内容か。 企業誘致活動をする目標業種は何かをお聞きします。 これまでの産業振興政策や制度との関係はどうなるのか。仏つくって魂入れずになりはしないか,重ねてお聞きをします。 次に,元気都市の骨格となる都市基盤整備についてお伺いをします。 高速自動車道や高知新港,本四3架橋の完成など,目前に迫ってまいりました。高度開放化での都市間競争に対応するため,おくれている都市基盤整備の強化は,本市にとって急がれる重要課題であることは論をまちません。また,都市防災の上から区画整理や街路整備及び公園整備などの事業の推進はお説のとおりであります。これらの事業の推進に当たっては,市民の理解と協力を得て遅滞なく進めていくことが肝要であり,昨今の空港拡張事業や,五台山物流拠点凍結の二の舞にならぬよう陣頭指揮で臨むとした市長の決意を再確認したいと思います。 次に,元気な人づくりについて考えをお伺いします。 牛乳を飲んでいる人よりも配達している人の方が元気と言われますが,健康・体力づくりと市民意識の高揚のためにスポーツ日本一運動を展開するお考えですが,市長はどのような種目を中心に考えておられるのか。また,そのためにはスポーツ施設の充実・整備が望まれることは当然と考えます。若者定着にも一役買うこの施策の今後の計画を詳しくお聞かせください。 平成14年度開催の高知国体への準備につきましては,先ほど森山議員でのお答えでよくわかりましたので割愛させていただきます。 ただし,この一大イベントであり,経済効果も大変大きいことがありますので,積極的に取り組み,生かしてもらいたいと思います。 次に,やさしさに出会える元気都市づくりについてお伺いします。 少子化・高齢化社会の進展とともに,人に優しい社会・環境づくりが今急速に進んでいます。老後不安の解消を図る高齢者対策,少子化社会に対応する子育て支援の充実・整備など,さらに人間の生命,生活,生存を保障する医療・保健・福祉の諸施策の充実,これらの住環境整備は,今後のまちづくりには欠かせない要素であり,住みやすさをはかるバロメーターでもあります。 今,人に優しいまちづくりが全国規模で進んでいますが,本市の進展度はどうか,計画はどうかをお聞きします。 次に,自然にやさしい美しいまちづくりについては要望のみにします。 都市美条例制定の準備,その内容については,先日答弁がありましたので割愛し,自然とマッチした,調和のとれた都市空間の整備について。その結果,窮屈な内容や規制になっては主客転倒であります。多くの識者や市民の考えを反映したものになるよう要望しておきます。 次に,文化に出会えるまちづくりについてお伺いをいたします。 個性ある町,文化に出会えるまちづくりの骨格をなす文化振興ビジョンの策定にはどのような内容を想定しているか,お聞きします。 本市出身の漫画家,横山隆一氏より,本市に所蔵の資料を寄贈する快諾の朗報が寄せられていますが,その記念館設立への運動の高まりとともに,実現に向かって積極的に取り組んでもらいたいと思います。その後の経過はどうなっているか,お聞きします。 最後に,行政改革についてお伺いをいたします。 これにつきましても,この議会で随分論議されましたが,去る2月,市政全般にわたり,市民の視点からの行政改革を進めるために設置された,高知市行政改革推進委員会については,先般川田議員の質問により論議されましたので,重複を避け,設立目的に沿い,市政が簡素で効率的な運営を目指すための事務事業の見直しや,時代に即応した組織機構や効率的な行政運営,さらには職員の能力開発など,適切な結論が報告されるよう積極的な検討を期待しております。 これまで推進してきた行政改革の経過の上から,今取り組んでいる課題は何かをお伺いし,第1問を終わります。 ○副議長(島崎利幸君) 松尾市長。  〔市長松尾徹人君登壇〕 ◎市長(松尾徹人君) 御質問に順次お答え申し上げます。 まず,政治姿勢に関連いたしまして,市長就任後の実感はどうか,あるいは市政改革に対する決意についてのお尋ねでございます。 私が就任いたしまして4カ月が過ぎたわけでございますが,その間いろんな場で市民の皆さん方と接するたびに,強い期待と励ましの声をいただいておるわけでございます。 そして,進取の気風に富んだこの土佐の風土には,新しい秩序や文化を創造していく熱いエネルギーが満ちあふれておるということを改めて実感をいたしております。そのたんびに,この大好きな町・高知に帰ってきてよかった,市長という道を選んでよかったという実感をいたし,また充実感に浸っておるわけでございますが,32万市民の生活を守る市政を預かる者として,その職責と使命の重大さを痛感し,日々身が引き締まる思いでございます。 高度開放化時代を目前に控え,この大好きな高知市を誇りと自信の持てる,住みよい都市としていくために,市民の皆様方の信頼を第一義に,打てば響く,存在感のある元気市役所を目指して,職員とともに穏歩前進(おんぽぜんしん)してまいる決意でございます。 次に,打てば響く市役所とは,さらに市政の行政改革の手法についてのお尋ねでございます。 打てば響く市役所とは,春風秋霜の精神を持ち,市民の声に敏感に反応し,市民のお役に立つところとして,市民の幸せを原点に置いた,存在感のあるサービスステーションだというふうに思っております。 自治体はサービス産業と言われる言葉もございますように,市民サービスの向上に取り組むことは当然のことであります。さらに,刻々と変わる時を読み,社会変動に速やかに,かつ適切に対応できる市役所でなければならないと思っております。あすを切り開く政策を確実に,しかも迅速に実現できる,市民にとって頼もしい存在感のある市役所でなくてはならないと思います。 こうしたことを実現できるための行政改革を積極的に進めてまいらなければなりません。 時代に即応した事務事業や組織機構の見直し,効率的な行政運営,さらには職員の能力開発などについて,今後行政改革推進委員会で御検討いただき,21世紀を先取りする市政のあり方としての行政改革を穏歩前進(おんぽぜんしん),太陽の精神で関係者の理解を求めながら,しかも勇断を持って進めてまいりたいと思っております。 次に,防災対策に関連しまして,危機管理,初動体制についてのお尋ねでございます。 初動体制,危機管理体制につきましては,さきの代表質問でもお答えを申し上げましたが,災害発生直後の極めて重要な問題でありまして,最初の動きが後の動きを左右すると言っても過言ではないというふうに思います。特に,前ぶれなしに襲ってくる震災に対しましては,被害の拡大を最小限にとどめるためにも,それぞれの状況に即応できる万全の体制を整えておく必要があります。 初動体制につきましては,一番のポイントは,特に休日や夜間の場合に,いかに早く多くの職員が登庁できるかということと,被災状況の情報をいかに早く,的確に把握し,対応できるかということだと思いますし,これを中心に,いざというときに行動できるマニュアルを策定をいたしまして,マニュアルに沿った訓練を重ねながら体制の確立を図ってまいりたいと考えております。 また,危機管理体制のポイントは,そうした初動体制とともに関係機関等との連絡・協力体制というものがいかに迅速かつ緊密にとれるかでありまして,そのための日ごろの連携と訓練が重要だと思っております。これらを含め,現在防災会議において協議を重ねておるところであります。 次に,都市基盤整備の強化についてのお尋ねでございます。 都市基盤整備の強化,とりわけ道路交通基盤の整備,あるいは区画整理事業等につきましては,今回の大震災を通じましても急がなければならない大きな課題であるということを痛感をいたしております。 その事業の推進に当たりましては,私も市民の御理解と御協力というものが基本にあるというふうに認識をいたしております。 特に,関係地元の方々につきましては,事業が直接その方々に影響を及ぼす,そういう性格のものでございますので,まずは信頼関係を築き上げる誠意を持って十分な話し合いを持つということが大切ではないかと思います。 これに当たりましては,事業に携わる職員の努力はもちろんでございますが,私自身が動き,汗をかき,市民の皆さん方の声をお聞きすることが重要であると思っておりまして,各ポイント,ポイントにおいて出向くなど,積極的,行動的な対応を心がけてまいりたいと思います。 また,県や関係機関との連携も大変重要でありますので,そうした関係をより一層密にしていきますとともに,議員の皆様方の御支援,御協力もよろしくお願い申し上げたいと存じます。 次に,スポーツ日本一運動に関連いたしまして,その対象種目,あるいは今後の計画についてのお尋ねでございます。 健康・体力づくりと市民意識の高揚のためのスポーツ日本一運動の展開について,その種目は何かということでございますけれども,かつて高知では,相撲や水泳,あるいは野球で全国的に活躍し,王国土佐の名を全国に誇ったと思いますけれども,それがまた同時に市民がスポーツに寄せる関心も非常に高いものがあったわけでございます。 国体や高校総体,中学総体,さらには高校野球や駅伝,マラソン,サッカー等の全国大会で,本市から出場する選手の皆さんが活躍することによりまして,市民全体が燃えるように郷土意識が高まり,また市民のスポーツに対する関心も高まってまいります。 最近の全国大会でも,市内の中学生が,中学総体等におきまして,水泳,あるいは柔道,卓球などで優勝をする,そういった実績も上げておりますが,こうした芽を大切にしていきたいと思っております。 日本一となる種目を少しでもふやして,それらを市民スポーツの普及あるいは振興につなげ,市民スポーツ人口においても日本一を目指して積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 そのための施設拡充,あるいは選手強化対策等につきましては,今後体育関係者とも十分協議をしまして,効果的な方策を計画的に進めてまいりたいと思っております。 次に,横山隆一記念館に関しましてのお尋ねでございます。 今月4日,私が鎌倉の横山先生の御自宅へお訪ねいたしました際,先生の方からも,所蔵の資料の提供につきまして非常に好意的に,また積極的な御返事をいただいたところであります。 以前から市民の方々の中に,横山隆一記念館をつくりたいという願いがあることは伺っておりましたし,またこの議会でも御質問をいただいておりました。 このたび,具体的に設立準備会が発足をしたということでもありますので,私といたしましても,高知市出身で,しかも漫画家として初めての文化功労者の横山先生を顕彰することは大切であると思っておりますし,そういった市民による運動の盛り上がりを大いに期待をいたしておるところでもあります。 この28日には,東京で横山隆一先生の文化功労者受賞を祝う会が催されますので,私もお祝いに駆けつけることにいたしております。 記念館の建設につきましては,市民の間で進められております横山隆一記念館設立運動の動向を見ながら,本市としても,他の文化施設との関連で全国発信拠点施設となり得る記念館となるよう検討してまいりたいと考えております。 その他の御質問につきましては,関係部長からお答え申し上げます。 ○副議長(島崎利幸君) 高野総務部長。  〔総務部長高野拓男君登壇〕 ◎総務部長(高野拓男君) 防災対策について何点かお尋ねをいただきました。順次お答えをいたします。 まず,現行の防災計画で想定する震度につきましては,震度5の強震でございます。 今後の見直しにつきましては,国の防災基本計画の内容を受けまして取り組んでまいりたいと考えております。 今,仮に高知市が阪神・淡路規模の地震の直撃を受けました場合は,これまで私たちが経験したことのないような,まさに今回と同じような大きな被害を受けることが十分に想像できますので,防災計画の見直しを行いたいと考えております。 次に,先日開催いたしました臨時防災会議についてでありますが,防災会議のメンバーは,高知地方気象台,高知海上保安部,高知県・高知市医師会,四国電力,四国ガス,NTT,NHKなど15機関でございます。さきの臨時防災会議には,幹事並びにオブザーバーとして陸上自衛隊と日赤高知県支部の御出席をいただきました。 この会議での検討課題につきましては,本年2月6日付,消防庁から「地域防災計画に係る緊急点検の実施について」ということで9項目の指示がございましたが,主にその指示事項について検討されました。 具体的には,被害想定,初動体制,消防団・自主防災組織の育成・強化,災害弱者対策などでございました。 これらの項目につきまして,関係機関からの貴重な御意見をいただきましたので,先ほど申しましたように,国の防災基本計画を受けまして,できるだけ早い時期に本市の地域防災計画の見直しを行いたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 また,緊急に対応すべきものとしまして,公共施設耐震補強事業,固定系地域防災行政無線整備事業などを中心に7年度予算に計上しておりますし,お諮りをしているところでございますので,よろしくお願いしたいと思います。 それから,9月1日の防災の日の都市型災害を想定した,県市合同の防災訓練でございますが,震災を想定した訓練として関係機関の協力もいただかなければならないと考えております。震災の規模,地域的な範囲など,その内容につきましては,県と十分協議を重ねてまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 それから次に,防災対策の今後検討すべき課題ということで,十数項目に及ぶお尋ね,御意見,御提言をいただきました。防災担当の私の方で,まず一括してお答えさせていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 お尋ねと,それから御意見,御提言の内容のすべてが,災害に強いまちづくりに欠かすことのできない項目ばかりでございます。中でも,行政と地域,市民との役割分担の問題,危機管理体制,情報収集,弱者対策,避難場所の機能整備,防災教育と訓練,津波対策,ライフラインの問題,緊急医療,救急体制等等,早急に検討しなければならない内容ばかりでございました。 本市の対策は十分とは言えない状況にありますが,これらの課題解決につきましては,関係機関や市民との協力関係が不可欠でございますので,現在防災会議で協議を重ねておりますので,今後とも御指導,御協力をお願いしたいと思います。 なお,自主防災組織につきましては,889の町内会,自治会のうち,63の自主防災組織が結成されております。そういうことで防災対策には力を入れてまいりたいと思いますので,今後ともよろしくお願いしたいと思います。 以上,一括してお答えさせていただきました。 ○副議長(島崎利幸君) 西村企画部長。  〔企画部長西村彰夫君登壇〕 ◎企画部長(西村彰夫君) 経済不安と市財政への影響についての御質問ですが,景気動向につきましては,全体としては緩やかに回復をしてきているものと,このように考えております。 そうした考えから,平成7年度の当初予算におきましては,個人市民税及び法人市民税等の伸びを一定見込みまして予算計上しておりますが,御指摘がありましたように,最近の異常な円高や阪神・淡路大震災など,税収に響く要因も考えられるところでございまして,先日も申し上げましたように,法人市民税等の今後の推移を十分注視してまいらなければならないと考えております。 それから次に,文化振興ビジョンの内容についての御質問でございますが,近年,余暇時間の増大,高齢化社会の到来などによります社会情勢の変化によりまして,心の豊かさがより一層強く求められ,これからの行政運営においては,文化がキーワードの一つとも言える時代を迎えていると思います。 今回計画をしております文化振興ビジョンは,これからの本市における文化行政を総合的,計画的に進めるための基本的な方向を示すものとして策定を予定しておるものでございます。 内容につきましては,昨日もお答えいたしましたように,これまでの庁内の論議の過程から,文化芸術活動の条件整備,文化遺産の保全,文化的な生活環境の整備,国内外の文化交流のための環境整備といった範囲を委員の方々に御検討いただく予定ですが,さらに委員会で幅広い論議を深めていただきたいと考えておるものでございます。 この報告をもとにいたしまして,平成8年度以降の施策につなげていく,こういう考えでございまして,市民の多様な文化活動を一層盛んなものにするとともに,文化の薫りが身近に感じられるまちづくりに取り組んでいく必要があると考えております。 次に,行政改革で今取り組んでいる課題はという御質問でございます。 当面急がれます国体や中核市への対応につきましては,この4月に国体準備室,保健所対策班を設置する予定でございます。また,そうしたことも含めまして,一定定数の再配分も行うこととしております。 さらに,4月から,仕事の効果的な進め方,人材の育成と組織の活性化を図る,こういった目的で,職員参加の目標による職場管理ということを標榜いたしました制度の創設や,政策形成能力を養うための政策課題研究・研修,また管理職の民間との合同研修,そういったことも4月より行うこととしているところでございます。 行政改革は大きなもののみではなく,日常の業務遂行の中や予算執行の中でもあるわけでございまして,常に見直し,改善の視点を持ち,それを具体的に実行する努力を続けていかなければならないと,このように考えておりますので,よろしくお願いいたします。 ○副議長(島崎利幸君) 川村健康福祉部長。  〔健康福祉部長川村憲一君登壇〕 ◎健康福祉部長(川村憲一君) やさしさに出会える元気都市づくりについてのお尋ねをいただきましたが,お話のように,急速に進む高齢化,さらには同時進行の形で進む少子化傾向は,21世紀に向け,積極的に対応していかなければならない課題であります。その中でも,人にも自然にも優しいまちづくりは重要な課題でございます。 そのため,具体的には,優しいまちづくりにつきまして,本市においては,昭和59年4月に策定し,平成6年度改定いたしました建築環境整備指針,さらには県において平成5年度に策定されました高知県やさしい街整備指針に基づき,公共施設の整備や,民間公共的建築物の協議・指導など,障害者や高齢者に配慮した整備を総合的に進めているところでございます。 さらに,優しいまちづくりを進めるに当たっては,行政はもとより市民の理解と協力を深めることが重要であり,先般県におきまして,高知市担当職員や民間の方々,及び県の担当職員からなる高知県やさしい街推進会議が設置され,官民一体となって,ハード,ソフト両面から取り組むことといたしたところでございます。 今後,この推進会議を中心として,土木,交通など関係部局,関係機関との連携を図りながら,道路や住宅の整備,交通移動手段の確保などに努めてまいりたいと考えております。 ○副議長(島崎利幸君) 森田経済部長。  〔経済部長森田昌雄君登壇〕 ◎経済部長(森田昌雄君) 産業振興につきまして何点か御質問いただきましたので,順次お答え申し上げます。 まず,今回の産業活性化条例につきましては,従前の振興施策や制度を見直し,包括いたしまして策定いたしたものでございますが,昨年策定されました商工業振興ビジョンにつきましては,この新条例のもとで取り組んでまいりたいというふうに考えております。 また,この条例を活用しまして,産業振興策を進めるためには条例の内容を御理解いただくことが最重要だと考えております。 そのために,広報紙によりますお知らせや,高知商工会議所等の関係団体の御協力をいただきまして周知を図ってまいりますこととともに,条例検討の際,御意見や御要望もいただきました経済界,学識経験者,その他の関係者の方々に対しましても,条例の考え方,内容を御理解いただき,周知への御協力をお願いしてまいりたいというふうに考えております。 次に,戦略としての企業立地可能性調査のメニューということでございますけれども,この産業候補地の選定作業につきましては,適地と住環境との関係,法的規制,水問題,土地の単価,工事の難易度,適応業種等の調査・分析を行うものでございまして,これらを経まして開発可能地域を選定し,その後の基本構想から基本計画,実施計画,事業着手へとつなげていこうとするものでございます。 次に,企業誘致活動の目標とする業種につきましては,当面新港の利活用の促進に必要な企業に絞りまして,今月末に正式指定を受ける予定になっておりますFAZの関連で,食関連,住関連に関係いたします企業を中心に誘致に取り組んでまいりたいというふうに考えておりますので,よろしくお願いいたします。 以上,お答え申し上げます。 ○副議長(島崎利幸君) 近藤正成議員。  〔近藤正成君登壇〕 ◆(近藤正成君) それぞれに御答弁いただきまして,ありがとうございました。 市長さんからの力強い,確信ある回答をいただきまして,今後の御活躍を心から期待するものであります。 地震につきましては,細々と申し上げましたけれども,高知市は台風の常襲地としまして,多くの体験の上から,風水害につきましては積極的な防災対策を推進しておりますけれども,ここ数年来は台風の直撃も少なく,被害が大変少なくなっておりますけれども,天災は忘れたころに来るという寺田博士の言葉どおり,油断なく,日ごろから防災には万全を期さなくてはいけないことは言うまでもありません。 いよいよ来年の12月21日には,高知市は大きな災害が出ました南海道地震から50年目を迎えます。今回の地震の発生は大変に気になるところでございますが,私も,4歳のときにこの南海道地震に遭遇いたしました。押しつぶされました家屋の下で,多くの近所の方に助けられたわけでございますが,真っ暗な中で大きなはりを体の上に受けまして身動きならない状態になったわけでございますが,近所の方の手助けによりまして,その大きなはりをのこぎりで,真っ暗な中で引き切りまして,そして助けられたことが,本当に今でも鮮明に思い出されます。 また,45年の大災害となりました台風10号の際にも胸まで来る浸水に遭いました。そのときも大変な後始末の苦労をした経験がきのうのようによみがえってまいります。 こうした原体験の上からも,災害につきましては,そういう災害に強いまちづくりの取り組みに万全を期すように要望をいたすわけでございます。 言うまでもなく,市民に対する市役所の最大の責務は,市民の生命と財産を守ることでありますので,災害発生時の初動体制の的確なスピード,その後の活動に大きく影響することから,この震災はよき教訓となったわけでございますけれども,32万市民を守る高知市といたしましては,この危機管理体制に万全を尽くしていってほしいと思います。 特に,人命救助は48時間,すなわち2日間が勝負と言われています。飲み水も食料もなく,瓦れきの下で持ちこたえられるのは48時間。災害発生から初動6時間にどういう手を打つかが重要だと専門家は言っております。どうか今後の防災計画の上で十分に生かしていただきたいと,このように思います。 最後になりましたが,市長さん,前議会,今議会通しまして,非常に答弁もさわやかですばらしいわけですけれども,1つだけ要望したいことがあるんですが,実は地球33番地のことでございます。これに御出席されました松尾市長も,非常に3という数字が好きで,私も33の議席に座っておりますが,この33番地にあるモニュメントがあるんですが,今あそこで工事をしております。非常に交通が頻繁なところでございまして,ちょうどぽこっとモニュメントが出ておるんですが,あれは何とか川側に出すのか,それとも道路の南側の方に出すかしまして交通の妨げにならなく,そしてこの33番地のモニュメントが非常に利用価値あるようにしたらどうかと,このように思いますが,これについて1つだけお願いしまして,すべての質問を終わりたいと思います。 ありがとうございました。 ○副議長(島崎利幸君) 松尾市長。  〔市長松尾徹人君登壇〕 ◎市長(松尾徹人君) 再質問のうち,33番地のモニュメントの件でございますけれども,私も今回,地球33番地の式典に参加をさせていただいたわけでございますけれども,川の中に今,新しいモニュメントができておりますが,かつてロータリークラブの方で資金を集められましてつくられた,もともとありますモニュメントについては,まあ位置の問題もさることながら,その台座等も含めてかなり老朽化しておるという現状がございます。寄贈いただいておりますそういった団体との関係もございますので,今後関係者とも少し協議をして,今後の対応について考えてまいりたいと思っております。 ○副議長(島崎利幸君) 門脇福義議員。  〔門脇福義君登壇〕 ◆(門脇福義君) 第318回定例会に当たりまして,通告に従い質問をさせていただきます。 質問に入る前に,去る1月17日に発生いたしました阪神・淡路大震災によって亡くなられました多くの方々の御冥福を心よりお祈り申し上げますとともに,被災された方々のお見舞いを申し上げ,一日も早い復興,再建を願うものであります。 代表質問等で多くの課題が質問され,明らかになっておりますので,重複しないようになるべく努力したいと思っております。 まず最初に,経済政策について何点かお尋ねをいたします。 最初に,高知新港に関する質問でありますが,これも既に代表質問等で明らかになっておりますので,なるべく重複を避けながら質問をいたしますが,もし重複する部分がありましたらこれもひとつお許しをいただきたいと思います。 新港の利活用を希望される企業は,今日までのポートセールスの取り組みによって,ニッピンド社の利用契約を初め,食品関係や住関連の企業など6社との約束がほぼなされ,他にも新しく利用について申し込みがあり,相談が続いている,このようにもお聞きをいたしております。大変御苦労された成果でもあろうと思います。 今後は,さらに専門家のアドバイスも受けながらポートセールスに力を入れて取り組まれるとのことでもあり,大いに期待するわけでありますが,アドバイスを受ける専門家とは,どういう立場にあられる方々であろうか。お構いなければ伺っておきます。 次に,肝心の港の平成9年一部供用開始についてでありますが,再度の延期は生じないものか,ひとつ伺っておきます。 計画された事業が早まったり,あるいはおくれたりするのは予算のつけ方によって左右されると思いますが,仮におくれることがあるとすれば,今回の阪神・淡路大震災との関係はないものかどうか。また,おくれが生じる場合があったとしても,物流基地や関連事業に影響は生じないかどうかについても伺っておきます。 次に,この点については経済部所管ではないかと思いますが,御案内のように,新港背後地対策の目玉とも言える三里の文化ホールが完成を見るに至りました。何かと御心労をいただいたことを含めて,厚くお礼を申し上げておきます。 このホール建設の用地は県から市に提供され,ホールは市が建設をいただいたものでありますが,この用地の一角に新港建設事務所が設置をされております。この事務所は,新港関連用地の埋め立てが一定進展すれば,そこに移転すると伺っております。以前から三里町内会連合会を中心に,千松園跡地に郵便局,文化施設,幹部派出所建設用地として求めてきた経過もありますし,地域の声も,派出所がそこに移転をすれば,市民の安全,防犯対策や派出所の職務遂行の上からも,まことに最適の位置である。これはだれもが認めるとこでもあります。県とも相談の上,幹部派出所用地に充て,移転を求めるお考えはないかどうか,ひとつ伺っておきます。 次に,産業活性化条例に関しましてお伺いをいたしますが,これも随分質問が多かったわけでありますので,私の方からは意見を交え,1点だけ質問をさせていただきます。 若者の流出を避け,定住していただくには,何といっても若者に働く場所と生活できる条件を整備することが先決であります。本条例制定によって産業の活性化が図られ,働く場の確保と市民生活の向上を大いに望むものでありますが,近年,国内産業の空洞化が激しいときでもあります。産業界の方向転換がなければ,地方都市での産業の活性化は容易なことではないのではないかと思います。 このような状況下において,大変な御苦労を伴う問題と思いますが,地場産業の育成と活性化策や,新たな企業の誘致策を積極的に推進され,市政発展を目指してほしいと願うものでもあります。 そこで,1点お聞きしますが,これから産業立地候補地の選定・調査がなされるとのことでありますが,誘致する企業の種類にもよると思いますけれども,先端産業と言われるOA機器に関連をする企業は,豊富できれいな地下水の有無が立地を左右するとお聞きをいたしております。このような企業を誘致できる候補地も,想定されている地域にあるかどうか,ひとつ伺っておきます。 次に,広域市町村圏事務組合設置条例についてでありますが,設置される事務組合が共同で事務をされる事業は,高知中央広域ふるさと市町村計画と,それに基づく実施と進行管理,広域活動計画に基づく事業に関する事務。あと一点は,広域環境保全計画の策定並びに計画に基づく事業の実施と進行管理及び連絡・調整に関する事務,これらを取り扱うというふうになっております。これを聞けばおよそわかるのではないかと言われるかもしれませんが,これらの具体的な事業の内容は,一体どのようなことが考えられているか。昨日中沢議員の質問もあったように思いますけれども,伺っておきます。 また,今後は,本四3架橋開通を間近に控え,開放化時代の到来で,いや応なしに都市間競争は激しくなってきます。そうなれば,広域市町村圏の連携・協力の度合いも,好むと好まざるとにかかわらず,一層強化されなければ時代を乗り切れる広域圏とはならないように私は思います。財政力は脆弱であっても,連携・協力を密にして都市間競争に対応できる広域市町村圏を形成をして,将来的には統合・合併をも視野に入れたお考えをお持ちかどうか,ひとつお尋ねをいたしておきます。 私は,そのような方向がなければ,多くの県民・市民から,せめて高知市周辺に若者が定住できる条件整備ができないものかという,この強い願いにこたえることもできないと思いますし,広域圏内が一体となった産業活性化策を確立し,実行することが広域市町村圏内を大きく発展に導くものではないか,このように考えますが,これは私のようなあさはかな者が勝手に見る,そして見てはならない夢でしょうか。市長さんの御所見をいただければ,間違っておれば,二度とこのような悪夢は見ないようにしたいと思いますので,ぜひともひとつよろしくお願いをいたしたいと思います。 次に,農林行政についてお伺いをいたします。 最初に,農業振興についてでありますが,あり余ると言われていた国産米が,たった一度の冷害による凶作で,一昨年は平成の米騒動を引き起こすことにさえなりました。その年には,国内農業を守れ,安全で安心できる国産米の自給率を高めよ,こういう声が一時は70%を超えておりました。 ところが,昨年豊作でありまして,米不足が一時的に解消されたかと思いますと,もう一昨年のあの悩みや苦しみ,農業の大切さまで忘れ去られたのではないかという感じさえいたします。 ウルグアイラウンドでは,日本の米不足を契機に米の一部開放・輸入が約束されましたが,世界的に見ても食糧不足は,今後一層深刻になると言われておる。この問題の解消は何らされてはいない,このように言われております。また世界的な気象異変でもあれば,他国に食糧を依存している,そして農業を軽視する国がいち早く苦しみ,滅びゆくことは,これは間違いないと思われます。 高知の場合も例外なく,米作農家は,都市化の進行によるものや,国の施策に関連して減少せざるを得ない今日の状況になっております。 今,第8次農業基本計画について諮問を受け,審議会に諮られているところでありますが,農業従事者が将来に向けて希望と自信が持てる計画策定と,計画が達成できる施策が強く望まれていることは至極当然のことでもあります。 そこで,何点かお伺いいたしますが,ウルグアイラウンド合意に伴う,特に都市内農業や,中山間地域の農業対策,これについて具体的にどのような内容が出されようとしているか,わかっておれば,ひとつお示しを願いたいと思います。 また,今後市単による土地改良の具体的内容と規模はどの程度のものを考えられておるかについても伺っておきます。 それから,3点目に,これはずっと以前に私が質問したことがありますが,十市川の上流でもあります水分の水路は,今でも農業用水路としての位置づけがされ,それが変わっていないかどうかということと,実は,大雨が降るときには県道竹中線が沈下橋さながらでもあります。上手に田んぼがありますが,これが大川のごとく,水路がどこにあるかもわからない状態が,昨年は雨が降りませんでしたので,そんなことは生じませんでしたが,年に数回はそのような状態が発生をいたしております。そのことは恐らく御案内のとおりだと思いますが,それに関連をいたしまして,今,下流にFAZの基地もできることになっております。地権者とも相談をした上で,この際思い切って下流につなげる河川改修をしてはどうかと思いますが,いかがでしょうか,ひとつ伺っておきます。 次に,林業振興についてでありますが,高知市は市有林450ヘクタール,水道事業関係136ヘクタールが今日までに確保されておりまして,平成7年度の予算でも2,000余万円が市有林購入費として予算化されております。山の手入れについては関係森林組合に委託されるなど,水と緑を守る一定の役割が払われていることに敬意を表するものでありますが,山は今,購入するには一番都合のいいときでもあります。特に不在村地主など,手入れがされないまま放置された山林を大量に買い入れるなど,水資源確保と国土保全に向けて,特に大量の水資源を必要とする高知市でもありますので,交付税措置のある資金の活用も図りながら市有林の拡大を図っていくべきではないかと考えますが,これについてもそのような気持ちがあるかどうか,お伺いをいたしておきます。 特に,今後において関係地域の森林組合の体質強化を図ることや,あるいは奥地の活性化のためにも,川下に住む私たちが果たせる役割の一つとして,ぜひとも市有林拡大の方向で御検討いただきたいと思いますが,その点についてお伺いをいたしておきます。 次に,林業振興の最後になりますけれども,木材団地連盟では,従来からの製材製品と一部集成材の加工だけでは団地の存続さえ困難になってきております。そのために活性化策が本市の経済部の方々も加わって検討されておりますが,これらの努力の結果,これからの活性策がどのようなものが考えられ,あるいはまた今後その実現の見通しがあるかどうか,そのことについてお尋ねをいたしておきます。 次に,教育行政で,児童クラブのことについて,これは数々質問がありましたので,私の方からは要望にしておきたいと思いますが,この4月から三里並びに十津の小学校ではそれぞれ開設ができる運びとなりました。大変御努力をいただきましたことに関係者一同の喜びをお伝え申し上げまして,お礼を申し上げておきたいと思います。まことにありがとうございます。 多くの方から言われましたように,マンモス校では5年連続20名近い児童が児童クラブに入れないままの状態が続いている,こういうふうに聞き及んでおります。私のとこが開設できるようになったからそれでいいということではありません。ぜひそういうところの一日も早い解決策を強く要望をいたしておきます。 次に,介護手当についてお伺いをいたします。 今日のような寝たきり老人問題や,重度痴呆性老人問題は,医学の進歩や平均寿命の延びによる新しい問題でもあります。 昨年12月,日本世論調査会が,老後の不安について世論調査を行っております。それによりますと,介護などで家族や周りに負担をかける,これが58%で,年金が少ないの34%を大きく上回っております。また,東京都の調査によりますと,介護者の83%が女性でありまして,52%が60歳以上となっております。高知市では,特別養護老人ホームへの入所希望が260名もおり,長い方で2年間も待機をしているのが実態でもあります。 本市は,これらの現状を踏まえて,平成5年度から寝たきり老人等の在宅介護者に月額5,000円の手当を支給しております。しかし,その家庭に雇用されている介護者やボランティア活動による介護者には支給されておりません。これら雇用されている介護者やボランティアの介護者でも,通常の仕事は1日8時間でありまして,それ以外の時間は家族が介護に当たらなければなりません。介護者を雇用する家庭の出費は大変なことになるわけであります。雇用されて介護している者や,ボランティアで見られている場合でも,介護手当を支給する考えはないか,お伺いをいたしておきます。 次に,定住在日外国人の地方参政権についてお尋ねをいたします。 橋本大二郎・高知県知事は,「21世紀への新しい飛躍をめざして」と題した本年の年頭所感の中で,一般事務職の採用資格から国籍条項を撤廃する方針を明らかにいたしました。これが実施されると,都道府県レベルでは初のケースとなり,今後の成り行きが大いに注目をされております。 本市でも,既に国籍条項は撤廃されており,方向としては,21世紀へ向け,共生の世の中をつくるために進めておられることと存じます。 これと同時に,定住の在日外国人の方々から要望の高いのが,日本における地方参政権の問題です。定住している在日外国人,特に在日韓国・朝鮮人は,その9割が日本で生まれ,日本で育った人たちであります。戦後日本社会の発展に寄与され,日本国民とともに生活してこられましたそれぞれの運動団体の取り組みの中で,福祉の格差の是正や国民年金の適用など,さまざま改善はされてきました。納税の義務は遂行されながら,税金の使い道を決める議員などの選挙には参加を執拗に拒み続けていることは大きな問題だと考えます。 それにも増して,さきの国会で国勢調査全人口の1人当たり250円分の税金,総額309億円を政党の活動費に充てるという政党助成法が成立をし,その在日韓国・朝鮮人の納めた税金も含め,目に見える形で政党に流れるようになったわけであります。 定住在日外国人の地方参政権は,時代の趨勢から見ても,今や当然のことと考えます。 既に,全国で187以上の自治体が,この1月現在でも決議がされております。全国での動き,最高裁の判決も含め,国際化,人に優しいまちづくりを目指してこられた松尾市長の英断が何としても必要と考えます。どう今後取り組まれるかについてひとつお伺いをいたしておきます。 最後に,ただいま近藤議員の方からも質問がありましたが,若干方向が違う部分もありますので,横山隆一記念館についてお尋ねをいたします。 最近,マスコミでも大きく報道がされ,建設促進のための市民運動も広がりを見せております。その点で3点についてお伺いをいたします。 まず,建設場所でありますが,お聞きいたしますと,横山先生の出身地は旧朝倉町,現在のはりまや町で誕生されておられるようであります。記念館の建設は,出身地に隣接しております九反田が有力であると伺っておりますが,現在の時点で市長の考え方をお伺いをいたしておきます。 2点目は,横山先生から寄贈を受ける作品,資料,コレクションなどについてでありますが,どの程度の作品などが寄贈していただくことになるか。また,いつごろそれがいただけるかについても伺っておきます。 3点目に,先ほども御回答がありましたように,横山先生は,初めて漫画家として文化功労賞を受賞されたようでありますが,高知市民の大変誇りとするところでもあります。心からお祝いを申し上げますと同時に,そこで,横山先生を名誉市民として顕彰してはどうかと考えますので,御提案をいたします。それに対して市長のお考えがあれば,ひとつお伺いをいたします。 また,名誉市民を制度化していくために,条例など整備も必要と思いますが,その考え方についてもお伺いをいたしまして,第1問を終わります。 ○副議長(島崎利幸君) 松尾市長。  〔市長松尾徹人君登壇〕 ◎市長(松尾徹人君) 御質問に順次お答え申し上げます。 まず,広域市町村圏に関連いたしまして,関係市町村の統合,あるいは合併についてのお尋ねでございます。 高度開放化時代を迎えるに当たりまして,一つの都市圏を形成いたしております関係市町村との連携,あるいは地域振興を図るための広域的な地域間連携というものは非常に重要だというふうに思っておるところでございます。 今回の提案申し上げております広域市町村圏,新たな設置につきましては,今までの中央広域市町村圏が27市町村と,余りにも大き過ぎて実態に合わないということから4分割をしようというものでございまして,これまでの広域市町村圏の考え方と特に異なるというものではないわけでございます。特定の事務の広域的な処理という観点で,圏域内市町村の連携・強化を図ろうというものでありまして,各市町村とも,現段階で将来の統合,あるいは合併まで念頭に置いているということではないというふうに思っております。 周辺の市町村,特に隣接の市町村との間で言いますと,通勤圏内でもありますので,それぞれの住民の意識も共通の点も多いかと思いますが,合併という問題になりますと,それぞれに利害も異なってまいりますし,また市町村の行政当局はもとより,各住民間の盛り上がりというものが前提になるのではないかと思います。 現状では,各市町村連携・協力しながらも,それぞれ独自の個性を見出しながら,その発展のために努力しておる段階でございまして,合併問題を論ずるまでの熟度には達していないのではないかと言わざるを得ないと思っております。 次に,定住外国人の地方参政権の問題でございます。 この問題につきましては,定住外国人が地域社会の構成員として貢献し,あるいは納税義務も果たしておられるということ。あるいは人権保障,さらには国際化への対応という観点からこれを認めるべきではないかという議論が全国的に起こっておるところであります。 こうした中で,お話にもございましたように,2月28日に最高裁の第三小法廷で,これに関します判決がございました。判決の中では,憲法の基本的人権の保障は,我が国に在留する外国人に対してもひとしく及ぶとしながらも,憲法第15条第1項及び第93条第2項の定めが,在留外国人に地方公共団体の長,その議会の議員等の選挙の権利を保障したものということはできないとした上で,永住者等であって,その居住する区域の地方公共団体と特段に緊密な関係を持つに至ったと認められる者について,これらの選挙権を付与する措置を講ずることは,憲法上禁止されるものではないと解するのが相当であるといたしまして,この問題は基本的に立法政策の問題であるという判断が示されております。 この問題につきましては,現在政府におきましても,また国会においても,今回の判決を受けまして,それぞれ真剣に検討がなされておるようでございます。その動向につきまして,私自身も,以前の選挙課長であったという立場からも非常に関心を持っておるところでございます。注目をいたしたいと思います。 それから,横山隆一記念館に関連いたしましての3点の御質問でございます。 まず,建設場所の問題でございますが,横山隆一記念館建設につきましては,先生がお育ちになられましたのが,お話にありましたように,旧朝倉町,現在の南はりまや町でございますが,周辺でありまして,先生の御意向からも中央地区が一つの候補地であるというふうに考えられますが,具体的な建設場所につきましては,市民の間で進められています設立運動の動向を見ながら,またほかの文化施設の配置,あるいは組み合わせ等の関連もございますので,さらに検討してまいりたいと考えております。 それから,寄贈作品について,どの程度のものを,いつごろいただけるのかというお尋ねでございますが,私が鎌倉をお訪ねいたしました際にも,たくさんの作品,あるいは資料を見せていただきました。漫画チックな愉快な絵画も随分ございましたし,そのほかの資料,さらには先生の御趣味でありますカメラとかパイプ等,さまざまなコレクションも拝見をさせていただきました。また,ついせんだって横山先生が地元新聞でも御執筆されておられます「鎌倉通信」の中で述べておられましたけれども,先生と親交の深い有名人のサインで埋められました貴重なあずま屋についても見せていただき,大変感動したわけでございますが,ひょっとして「鎌倉通信」の文章の中では,どうもこれも御寄贈いただけるのかもしれないという大変うれしい記事があったわけでございます。 どこまでいただけるのか,特定は,そのお伺いしましたときにはいたしておりませんけれども,今後御寄贈いただける品のリストや数量,あるいはその時期等につきまして,先生御自身のお気持ちを大切にしながら,またこれまで仲介の労をとっていただいております設立準備会等の方々のお力もおかりしまして,今後詰めてまいりたいと考えております。基本的には,できるだけたくさん,かつ私どもとして全国にアピールできるような,そういった品々について大切にお預かりをいたしたいという気持ちを持っております。 次に,3点目には,横山先生を名誉市民として顕彰してはどうか。さらには,そういう制度をつくったらどうかというお尋ねでございますが,私といたしましても,まことに結構な御提案であるというふうに思っております。 本市は,ただ名誉市民条例というものを制定をいたしておりません。本市に縁故が深く,全国的,あるいは高知市の発展にも卓越した御功績があって,かつまた高知市民の誇りとして敬愛されておられる方々に対し称号を贈り,功績をたたえるということについては,市民意識を高めるためにも大変重要だというふうに思っております。 今後,議会の御理解もいただきまして,早速条例の検討を進めてまいりたいと考えております。 その他の御質問につきましては,関係部長からお答えいたします。 ○副議長(島崎利幸君) 西村企画部長。  〔企画部長西村彰夫君登壇〕 ◎企画部長(西村彰夫君) 広域事務組合設立に関しまして,具体的な事業の内容はとの御質問でございますが,まず共同処理する事業といたしまして,中央ふるさと市町村圏計画の策定と,その計画に基づく事業の実施に関する連絡・調整及び進行・管理が予定をされております。 また,改めて議会にお諮りをする予定をいたしておりますが,ふるさと市町村圏基金の果実を活用した広域的なソフト事業活動の展開をしていくこととなっております。 具体的な内容という点では,今後関係市町村で協議をしていくことになりますが,圏域の特性を踏まえつつ,広域的にどのようなソフト事業を展開すれば効果的か,そういった点を検討し,基金の設置額を含め,必要な内容を早急に詰めていくという確認をしておるところでございます。 さらに,共同処理をする事務として,近年その重要性が強く指摘をされております水源の涵養や水質保全といった広域河川環境計画の策定と,具体的なその事業の実施についても取り組んでいく予定としているところでありますので,御理解をいただきたいと思います。 ○副議長(島崎利幸君) 川村健康福祉部長。  〔健康福祉部長川村憲一君登壇〕 ◎健康福祉部長(川村憲一君) 在宅介護手当についてのお尋ねでございますが,支給の対象者となる方は,在宅で寝たきりや痴呆の状態にある高齢者の方を同居またはこれに準ずる状態で介護している方でございまして,介護を業としている方や,ボランティアで介護に当たっている方については支給の対象としていないところでございます。 ただ,お話のありましたような,昼間に介護者を雇用したり,ボランティアの方に介護してもらっている場合においても,夜間は家族が介護しているケースの場合には,その方を支給の対象者としているところでございますので,よろしくお願いいたします。 ○副議長(島崎利幸君) 森田経済部長。  〔経済部長森田昌雄君登壇〕 ◎経済部長(森田昌雄君) 産業活性化条例,それから農林業に関連しまして御質問いただきましたので,順次お答え申し上げます。 まず,産業振興アドバイザーについてでございますが,行政として持ち得てない先進的なノーハウ,あるいは豊富な人的ネットワークを有する専門家の方々の御協力を得まして,新港利活用の取り組みに生かしていきたいというそういう考え方によるものでございますけれども,アドバイスをいただく専門家といたしましては,国際的に営業活動を行う海運関係者,あるいは総合的な物流の専門家等の方々を考えているところでございます。 次に,御指摘のございました先端産業でございますが,その立地には種々の制約があることにつきましては,御指摘のあったとおりでございますが,今回の産業用地候補地選定調査の結果を受けまして,適地がございましたら検討してまいりたいというふうに思います。 次に,ガット・ウルグアイラウンド農業交渉の合意による国内対策についてでございますが,まず3点を柱といたしております。 その1点は,力強い農業構造,農業経営の実現,新たな米システムの構築,農山村地域の活性化でございます。 その具体的な内容につきましては,農地流動化の推進,担い手農家への農地集積,新規就農者や農外,農村外でございますが,農外からの就農,土地改良負担金の軽減,バイオテクノロジー等の新技術導入がございます。中でも,中山間地域対策といたしましては,新規作物導入に対する融資措置,グリーンツーリズム等の推進するための中山間都市交流拠点の整備事業導入,中山間農地保全対策などとなっております。 次に,市単土地改良の取り組みについてでございますが,昨年度で県単事業が廃止されました経緯がございまして,事業内容の見直しを行いまして,7年度予算は6年度より増額いたしまして取り組むことといたしております。事業内容といたしましては,農道・水路の整備や農道橋の新設及び改良事業等の継続実施いたしますとともに,農家の要望の強い用水確保のための揚水施設事業や,農地保全に関する事業についても新たに取り組むことといたしております。 次に,池地区の水路に関連をいたしましてでございますが,御指摘の水分北部の大雨時の県道や田畑への冠水問題でございますが,県が進めております十市・水分団地の開発計画の中で,下流部に計画をしております遊水地の設置や,現在改修を進めております県道竹中線沿いの幹線水路を延長しまして遊水地へ接続する等,団地開発の進捗を待たなければ解決しないと考えられますので,今後県とも十分協議をしてまいりたいと考えております。 なお,上流部の農業水路の改修につきましては,これらの下流部の完成後の状況を見まして対応してまいりたいというふうに考えております。 山林の取得についてでございますが,御指摘のございました交付税措置のあります資金など財源対策をさらに検討いたしまして,今後も計画的に市有林の拡大を図ってまいりたいと思っております。 最後に,木材団地の活性化への取り組みでございますが,昨年6月に策定されました協同組合高知県木材工業団地連盟活性化ビジョンの内容では,現在の木材工業団地を,新港や空港,高速自動車道に隣接する拠点として位置づけまして,情報発信,高次加工,物流の3要素を有する総合木材産業の拠点基地化を目指した整備を図ることをうたっております。 そのため,団地基盤の再編を含んだ用地の利活用や,生活提案型のソフト,ハード面の整備を行うことになっております。 また,新港とのアクセスを高めるための木材団地としてのインフラ整備,積極的な地域社会へのかかわり,FAZ計画の住関連施策との整合性なども盛り込み,時代を見据えて,みずから変革に力を注ぐものとなっております。 市といたしましても,県の関係機関とも協力いたしまして,このビジョンの実現に対しまして支援をしてまいりたいと考えております。 以上,お答え申し上げます。 ○副議長(島崎利幸君) 山本都市整備部長。  〔都市整備部長山本高信君登壇〕 ◎都市整備部長(山本高信君) まず,高知新港の平成9年一部供用開始が再度延期は生じないか,また今回の阪神・淡路大震災の影響はないかという御質問でございますが,県によりますと,高知新港は,平成9年度の一部供用に向け,国の積極的な支援と努力により順調に進捗しており,今回の阪神・淡路の大震災による影響はないという見解でございます。 今後,市としましても,積極的に国,県に働きかけ,一部供用がおくれることのないよう取り組んでまいりたいというふうに考えております。 次に,現在進められておる三里文化会館に隣接した県の高知新港建設事務所が移転した跡地の活用方法についてのお尋ねでございますが,これまでは新しく建設されます三里文化会館の駐車場が狭小でもございますので,駐車場として活用してまいりたいということで県にも要望した経過がございますが,御要望も踏まえ,県及び関係機関と協議をしてまいりたいと考えておりますので,今後ともよろしくお願い申し上げます。 ○副議長(島崎利幸君) 門脇福義議員。  〔門脇福義君登壇〕 ◆(門脇福義君) それぞれお答えをいただきまして,ありがとうございました。 二,三,要望も含めて申し上げますが,1つは,在日外国人の地方参政権の問題であります。 国際人権規約の中では,内外人平等主義があります。それに向けての国内法の整備は早急の課題でもありますし,最高裁の判決はそれぞれの地方自治体の判断にゆだねられたところが多いようにも感じるわけでありますから,今後とも取り組みをぜひとも前向きに,期待をいたしておりますので,努力をお願いしたいと思います。 それから,広域都市圏の問題で,私が少し思い違いか何かわかりませんけれども,私は発展的にそこまで行くべきだという考えを持っておるのです。ただ一挙に整理統合・合併じゃいう話になりますと,これはとてもそんな話はよその市町村が聞くわけはないんですが,やっぱりそんな気持ちでいかないと,高知市を中心にしてその周辺に若者を定着できるような働く場,そして定住し,これから高齢化がどんどん進むわけですが,県外におったんではとても支えてはいけません。そういう意味で,この広域都市圏なりが一体となって,産業振興も含め,それらの対策を進めていくべきであるという立場から私は物を言っておりますので,特に町村別にそれぞれ似たようなことだけを協力し合うだけではいきません。私はやっぱり,利害得失があるように,垣根というものを取り払わないとその分はできないのではないかと。だから,実質統合しておることと変わりがないぐらいな,お互いに本腹で取り組んでいけるような,そのことを特に強く望んでおきます。そうでないと意味がないという私の理解でもあります。 その意味から,今度の一部事務組合的な問題については,これがはしりとなって次第にそれが拡大されると,そういうことを私は強く要望をいたしておきますし,その方向でまた努力をお願いしたいと思います。 それから,水分の水路については,今言われましたように,これからつくる団地との関連も出ますが,やっぱり農業用水路に限定をすると,これは大変農業サイドだけでは難しいのではないかと,こういうふうに私は思います。そういう意味で,確かに農業も使っておりますけれども,ふだんは使っていないわけですから,特にあそこはふだんは水はないけれども,雨が降れば大変はんらんをする。そのときには耕地も含めて大変大川のような状態になる。そのことを考えますと,災害防止の立場からも,ひとつ別の角度から,あるいはまた下流にできるはずの団地と関連をして早急にやってほしい。そのことを重ねて要望をいたしておきます。 それから,新港の事務所の跡地については,今部長からもありましたように,前々はあそこの駐車場ということもあったかもしれませんが,駐在の方でも,ぜひあそこが基点としてはまことにいいとこなわけです。あそこからどちらへでも,港の方へも行けるし,種崎へも行けるし,十津へも行けると。そういう場所へ向いて変更はできないかという声もあるわけですから,ぜひその方向で実現できるように努力を重ねて要請をいたしまして,質問すべてを終わります。 ありがとうございました。  ~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○副議長(島崎利幸君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(島崎利幸君) 御異議なしと認めます。よって,本日はこれにて延会することに決しました。 3月15日午前10時再開いたします。 本日はこれにて延会いたします。  午後2時36分延会...