福知山市議会 2019-02-25
平成31年第1回定例会(第1号 2月25日)
平成31年第1回定例会(第1号 2月25日) 平成31年第1回
福知山市議会定例会会議録(1)
平成31年2月25日(月曜日)
午前10時00分 開会
〇出席議員(25名)
1番 荒 川 浩 司 2番 西 田 信 吾
3番 桐 村 一 彦 4番 柴 田 実
5番 竹 本 和 也 6番 塩 見 聡
7番 田 中 法 男 8番 井 上 修
9番 高 宮 辰 郎 10番 足 立 伸 一
11番 吉 見 茂 久 12番 吉 見 純 男
13番 金 澤 徹 14番 中 嶋 守
15番 藤 田 守 16番 芦 田 眞 弘
18番 木 戸 正 隆 19番 森 下 賢 司
20番 大 谷 洋 介 21番 紀 氏 百合子
22番 塩 見 卯太郎 23番 奥 藤 晃
24番 野 田 勝 康 25番 高 橋 正 樹
来年度予算案並びに諸議案の審議をお願いするに当たり、来年度の福知山市政の施政方針を申し上げます。
来る4月、平成は幕をおろし、5月には皇太子殿下が新天皇として即位されます。新しい元号で呼称される間に、恐らく福知山市は記念すべき市制施行100周年の節目を迎えることとなるでしょう。
振り返りますと、平成の時代は、阪神・淡路大震災、
東日本大震災などを初めとする相次ぐ大災害、バブル経済の崩壊・
リーマンショックと失われた20年を経て、復活の10年が始まったともされる一方で、社会の
グローバル化や高度情報化は著しく進展し、
経済社会環境は一変しました。
平成元年は、日本の全ての
都道府県庁所在地を結んだ
光ケーブル網がアメリカの
全米科学財団ネットワークに接続され、日本における
インターネット開発の基礎が形成された年とされますが、いまや
インターネットは、私たちの生活に欠かせない
インフラ的位置づけとなるとともに、同年には存在していなかった
スマートフォンは、その世帯保有率がパソコンを上回る状況となっております。
地方自治体にとっては、
地方分権一括法や平成の大合併などによる大変革と同時に、
少子高齢化や大きく進む人口減少が現実の問題となり、公共のあり方も大きく変容する年月であったと認識をいたしております。
そうした平成の締めくくりとなるべき昨年も、福知山市にとっても、また全国各地におきましても、大規模な災害が多発しました。
平成元年に、
地球温暖化防止対策の第一歩を踏み出すハーグ宣言と
ノールトヴェイグ宣言がなされた以後、昨年には、パリ協定を踏まえたIPCC(気候変動に関する
政府間パネル)から、「1.5度
特別報告書」が公表されましたが、昨今の異常気象が進みつつあることへの恐ろしさを改めて痛感をいたしております。
また、現在、戦後最長の好景気と伝えられる中にあっても、約8割が「実感していない」と回答していると報じられた世論調査もあるように、その経済の好循環が地域生活にもたらされているかと言えば、甚だ心もとない状況にあります。
だからといって、そうした時代だと嘆いていたり、他者の責任に押しつけて傍観していたりするわけにはまいりません。平成30年度は、災害対策においては、これまでの国・府・市の取り組みはもとより、市として
排水ポンプ車両の増設配備、新しい
防災行政無線の設計・検討、
消防団車両10台の更新を皮切りに計画的整備を始めたことなど、さらなる取り組みに道筋をつけてまいりました。また、地域経済の先導役として、全国的にも注目される
産業支援センター「ドッコイセ!Biz」、妊娠期から子育て期まで切れ目なく家庭全体をサポートする「
子育て総合相談窓口」を開設することができました。ほかにも、誘致活動が実を結んだ
アネックス京都三和への企業進出、必修化に先駆けてスタートさせた
京都府内公立学校で初めての小学校での
プログラミング教育、
福知山公立大学の新学部設置に向けた準備など、産業や子育て、教育を通じて、新時代を見据えたさまざまな取り組みに挑戦してまいりました。
さらに、北近畿で初めてとなる将棋のタイトル戦として、福知山城での竜王戦を開催でき、明智光秀を主人公とする大河ドラマの2020年放送が決定、同年の
全国高校総体(インターハイ)
ソフトテニス競技の開催決定など、全国に本市の魅力を発信する絶好の機会を得ることができました。
本市のシンボルの一つとして定着した福知山城は、ご承知のとおり、明治初期の廃城令により解体、失われましたが、昭和の時代の人々は天守閣の再建に郷土のさらなる発展を願い、瓦一枚運動により5億円を超える浄財を集め、市民の力によって臥龍城の威容を再び現代に蘇らせたのです。
この市民の情熱を思えばこそ、未来を見通し、事業を構想し、市民の力を結集し、事をなし遂げていかねばならぬと、思いを新たにするところであります。
私は市長就任以来、将来において本市が安定した財政基盤を確立する中で、基礎自治体としての役割をさらに強化し、特色ある施策を展開することで元気が出る
まちづくりへ歩みを進めてまいりました。
市政運営においては、丹念に事業の見直しを進め、専門人材など外部の知見や資源を積極的に取り込み、同時に職員の外部派遣等を通じて組織に新しい風を吹き込み、前例にとらわれない自治体像を標榜し、一貫して改革を進めてきたところであります。
一方で懸案は、本市の財政状況にあらわれる持続可能性であります。平成29年度決算の状況について、既にご報告申し上げたとおり、
経常収支比率は大変厳しい水準にあり、今後は合併による交付税の特例加算という恩恵がないことを見据えれば、財政構造の健全化は待ったなしです。
私が市長となりましてから三度目の当初予算編成となり、財政健全化に向けて、ようやく一筋の光が見えつつありますが、決して予断を許すような状況にはありません。歳入面で一般財源が減少していくという現実を受け入れながら、前例に依拠せず、未来から現在を見通して、今、何をなすべきかを考える
バックキャスティングの思考で、めり張りをきかせた
事業組み立てを、さらに進めていく所存でございます。
右肩上がりの時代とは全く様相を異にする、厳しい道のりではありますが、幸いにして本市には、先人から引き継いださまざまな地域資源があり、市民の皆様を初め、あるいは市外から本市を盛り上げていただけるサポーターの存在があり、さらには組織ではなく、個々人の能力次第で世の中を変革することができるAI、IoTといった新たな技術革新の追い風があります。
そこで、来年度は、先進国、開発途上国を問わず、世界全体の経済、社会及び環境の三側面における持続可能な開発を統合的に取り組むSDGsの理念を市政運営に取り入れ、中長期を見通した持続可能な
まちづくりをさらに推進するための共通言語化を図りながら、広範な課題に統合的に取り組んでまいります。
また、外部のさまざまな主体との連携をさらに推し進めながら、新たな知恵、新たな技術、新たなモデルを取り込んでいくことによって、新たな時代を生き抜いていくための礎を築いてまいります。
これらを通じて、逆境を乗り越え、不撓不屈の精神で新時代・福知山への前進を必ずやなし遂げる決意であります。
それでは、「新時代・福知山への前進」予算について、五つの柱ごとに私の考えを申し述べます。
一つ目の柱は、安心・安全な生活基盤の確立についてであります。
平成30年度は、全国で災害が多く発生した年となり、最大震度6弱の
大阪北部地震や、北海道で初の震度7を観測した
北海道胆振東部地震を始め、7月豪雨、台風20号など、多くの自然災害により尊い生命と財産が失われました。
こうしたことから、本市としては、今後もさらなる防災、減災、危機管理の強化に取り組む必要性を強く認識しております。
まずもって、平成30年7月豪雨、9月豪雨及び台風24号により被害を受けた市管理道路及び河川、
農林業施設等の災害復旧を引き続き最優先とし、市民の安心・安全な生活を確保し、安定した市民生活の回復に努めます。
また内水対策としては、国・府・市3者での「由良川流域(福知山市域)における総合的な治水対策」として、弘法川流域において西川調節池を、法川流域において桃池・
草池調整池等の整備を進めることにより、河川氾濫による
家屋浸水等災害防止効果を高め、安心・安全の
まちづくりを図ります。
また、
農業用ため池について、決壊防止と合わせて
洪水調整機能を付与する整備を進め、地域住民の安心・安全の確保を図ります。
合わせて
下水道事業会計では、法川排水区
雨水排水路布設事業、土師排水区
段畑雨水ポンプ場建設事業などの浸水対策を推進し、防災対策の強化に取り組んでまいります。
さらに、平成30年発生災害を教訓に、新たな取り組みに着手します。
連年で大きな被害を受けた大江町河守・公庄地区の内水対策について、国・府と連携し、必要となる施設配置の
最適化計画を策定し、河川・水路改修などの調査設計に着手いたします。
また、内水被害が頻発する
市管理河川の必要な流域において、国・府の設置状況も踏まえ、「
危機管理型水位計」を設置し、避難判断等のための情報収集の強化を行います。
次に、防災情報の伝達においては、
防災行政無線について、設備の老朽化や無線のデジタル化に伴い既存設備の更新が必要となるため、今年度詳細設計を進めてまいりました。従来の
屋外拡声子局や
個別受信機等に加え、
スマートフォンで手軽にローカルな情報が取得できる
災害情報アプリを導入し、より的確迅速な防災情報の
伝達システムを構築します。
以上のハード対策と合わせて、ソフト対策にも取り組んでまいります。
近年の災害時の避難行動についての課題を学識経験者や各種団体を交えて検討し、自助、共助、公助の観点から、避難所の開設方法や運営のあり方等の見直しを進めます。
また、避難場所や避難の経路を示す
地域版防災マップ(マイマップ)の作成を各地域で進めるとともに、過去に災害のあった地域を重点対象に、
浸水メカニズムの解析結果などに基づき、避難のきっかけをみずからで決め、内水被害の軽減を図るマイタイムラインを作成します。
地域の取り組みに加えて、学校での防災教育も拡充します。近年続発する災害に対して、
学習指導要領の理念である「生きる力をはぐくむ」を基本に置き、学校における安全教育の一環として「自らの命を自らで守る」児童生徒を育成するための防災教育に取り組みます。
災害など有事の実動を担う消防の施設設備につきましては、老朽化した化学車、タンク車を更新し、活動体制の強化を図ります。また、耐震性を有する防火水槽を計画的に設置するとともに、転落危険のある防火水槽の
フェンス改修等、適正な維持管理に努めるほか、消防施設や資機材の適切な維持管理、充実強化を図り、消防力の維持強化に努めます。
また、消防団を中核とした
地域防災力の強化のため、地域の実情に合わせた消防団組織や施設の再編を進め、地域の
防災拠点施設である消防団詰所の建てかえ・整備を実施するとともに、本年度に続き、老朽化した
消防団車両10台の計画的な更新を進め、災害対応力の維持向上を図り、地域の消防力・防災力の強化を図ってまいります。
あわせて、昨年の
大阪北部地震の事案を受け、通学路等の危険を排除するため、本年度に引き続き、民間のブロック塀の撤去工事費についても助成を継続いたします。
日常生活において移動の自由と安心を提供する公共交通では、
少子高齢化や過疎化、また、自家用車に依存する社会環境、さらに、バスやタクシーの運転手不足、燃料費の高騰により路線の維持が厳しい状況となっております。
これを受け、福知山市
地域公共交通網形成計画に基づき、路線バス等を補完する
地域コミュニティ交通の
モデル事業を引き続き実施いたします。同時に、それぞれの地域に応じた効率的な交通体系の整備・再編を進め、住民の移動手段の確保に努めてまいります。
路線バスについては、さまざまな面から利用促進を図ると同時に、利用の少ない路線について運行内容の見直しを進めながら、
公共交通空白地有償運送実証実験の継続や
デマンド型乗り合いタクシーの実証実験の開始等、新たな移動手段の導入を進めてまいります。
二つ目の柱は、医療・介護・福祉のさらなる充実であります。
団塊の世代が75歳以上となる2025年、また、それ以降の医療・介護の需要増加に対応するため、ふくちやま医療・介護・
福祉総合ビジョンに基づき、
地域包括支援センターを、原則、中学校区単位の9カ所に拡充します。
その中で、ビジョンが目指す
地域拠点づくりとして、一部の圏域のセンターについては地域公民館に配置することになりますが、各圏域のセンターに
地域支援コーディネーターを配置し、高齢者の支援と
地域づくりを総合的に推進してまいります。
また、
市高齢者福祉課内に「
介護あんしん総合センター」を設置し、各圏域のセンターを総合的に支援するほか、
緊急ショートステイや
リフレッシュ教室などの機会を提供する
介護者支援、ICT活用による多職種連携や家族による
在宅医療行為への支援といった医療・介護連携、高齢者の虐待防止や
成年後見利用促進等の権利擁護、さらには
グループホーム整備を含めた認知症対策などを推進します。
加えて、
介護人材不足や医療・介護需要が高まることが予測される中、高齢者のみならず、全ての市民が今後も住みなれた地域で安心して暮らしていくためには、「病気にならない」「介護状態にならない」といった予防の取り組みがますます重要になってきます。
このことから、ふくちやま医療・介護・
福祉総合ビジョン検討委員会から受けた報告書に基づいた
各種データ分析を行い、疾病や年代、地域といったターゲットそれぞれに有効な実証的、効率的な
健康づくりを、
地域包括支援センターなどの地域の拠点を中心に行い、
健康づくりを市民運動にするための取り組みを進めてまいります。
さらに
地域共生社会の実現を目指し、「
認知症サポーター」「
子ども虐待防止」「
あいサポーター」、いずれもの
シンボルカラーであるオレンジをモチーフにして、高齢者、子ども、障害のある人の各事業を総合的に推進する「(仮称)オレンジの
まちづくり推進事業」の取り組みを開始することとし、オレンジの
まちづくり推進事業検討会議の設置、
キックオフイベントとなる講演会の開催、オレンジの
まちづくりのシンボルマークの作成などを市民参加で進めてまいります。
市民病院におきましては、地域の中核病院として、当地域のみならず広域化する医療ニーズに応えるため、引き続き
医療スタッフの確保と地域医療の連携強化に努めます。また、新しいMRI装置を導入するなど、医療機能のさらなる充実を図ります。
大江分院におきましては、市民病院と連携した
総合診療専門医の育成と、
地域包括ケアシステムの構築を踏まえた訪問診療や訪問看護などの在宅医療を推進し、地域に根差した
病院づくりを進めてまいります。
また、平成30年度より、
子ども政策室に「
子育て世代包括支援センター」を設置し、妊娠・出産・就学前・就学後において切れ目なく包括的に支援するとともに、「
子育て総合相談窓口」を整備し、子育てにかかる各種の手続を
ワンストップで行いつつ、一般的な子育ての悩みから、若年出産や虐待など緊急度の高い相談に至るまで、
専門スタッフが個別に寄り添い、伴走型や
アウトリーチ型の支援を行ってまいりましたが、その取り組みをさらに進めるとともに、平成31年度は、「福知山市子ども・
子育て支援事業計画」の見直しの時期に当たるため、
アンケート調査を行い、子育て家庭の実態やニーズを把握し、子どもの貧困対策についても計画に加え、全ての子どもの将来が家庭の経済的・社会的状況に左右されることなく、子どもがみずから将来を選択し、自立していけるよう取り組みを進めます。
その他、子育て関連施策としましては、京都子育て支援医療費支給事業の拡充に合わせ、子育て家庭の経済的負担を軽減するため、府内の市では初めての施策といたしまして、非課税世帯のゼロ歳から中学3年生までの子どもの医療費を無料にいたします。
また、新たに民間保育所保育士に対する処遇改善加算の補助金メニューを国の施策に上乗せして市単独で創設し、高まる保育ニーズに応えるとともに、保育園・幼稚園のさらなる連携により、保護者の多様なニーズに応じた就学前教育・保育の充実を目指してまいります。
次に、第3の柱について申し上げます。
シティプロモーションのさらなる展開であります。
本市のシティプロモーションにかかるブランドメッセージは、「いがいと!福知山」ですが、能の大成者である世阿弥の「風姿花伝」に「秘すれば花なり 秘せずば花なるべからず」とあり、「意外性が感動を生む」とされております。
さきに実施した明智光秀のイメージ調査では、若い世代を中心に「裏切り者」などのネガティブなイメージが多くありましたが、そのイメージが払拭されることも大いに期待している2020年大河ドラマ「麒麟がくる」の放送が、いよいよ来年1月からスタートします。これを本市シティプロモーションの絶好の契機とするべく、本市の歴史・文化を全国に発信するとともに、観光誘客による産業・商業の活性化を図ることを目的に、オール福知山体制の官民連携組織として「福知山光秀プロジェクト推進協議会」を昨年9月に設立し、構成団体がそれぞれの得意分野を生かして、本市を訪れる方々の受け入れ態勢の整備を進めております。
この協議会を通じて、引き続き企画事業、また、全国から本市を訪れる観光客へのおもてなし、市民の皆様のシビックプライドの醸成など、さまざまな取り組みを支援するとともに、本年2月のクリス・ペプラーさんの特別大使就任を皮切りに、「知られざる明智光秀プロジェクト」での取り組みを通じて、「明智光秀が築いた城下町 福知山」を全国に発信してまいります。
また、大河ドラマ放送開始の来年1月には、ドラマの舞台を再現したドラマスペースと、明智光秀に関する貴重な資料を展示する「(仮称)福知山光秀ミュージアム」を、佐藤太清記念美術館2階にオープンするとともに、福知山城の展示等をリニューアルし、夜間のライトアップ設備の増設、周辺のバス乗降場や観光施設等誘導案内看板も充実させ、積極的な観光振興を進め、増加が予想される本市への訪問者に対する期待にも応えてまいります。
あわせて、ドッコイセ大使等によるプレミアムスイーツイベントや、料理を通じての「福知山×明智光秀」の首都圏でのPR、福知山の学校給食メニューの考案など、食を通じた多様な取り組みによって福知山の魅力を発信するとともに、郷土愛の醸成を図ります。
大河ドラマのほかにも、2020年開催の
全国高校総体(インターハイ)
ソフトテニス競技の開催に加え、2021年5月には、本市で初めての大規模な国際大会となる「ワールドマスターズゲームズ2021関西(
ソフトテニス競技)」の開催を控えています。
京都府や各関係機関とも連携し、施設整備も含めた必要な諸準備を進めるとともに、国内外を問わず各地から来福された方々を、福知山市全体で「おもてなし」する機運の醸成を図り、スポーツによる人の交流促進と市民力、地域力の向上を目指します。
また、市民の皆様のスポーツへの関心や意欲を高め、
健康づくりや生きがいづくりにつながる「生涯スポーツ」に加え、全国大会などでも活躍するトップアスリートの育成や競技力の向上など、「競技スポーツ」も推進します。
このほか、商店街等に地域おこし協力隊を派遣し、中心市街地活性化基本計画に基づき、中心市街地エリアの情報発信や、平成30年度の5店出店に引き続き空き店舗活用を進めるとともに、複数の拠点でイベントを展開する「まちなかフェスティバル」を開催し、まちなかへの誘客・回遊促進を図り、「歴史と文化が育んだ豊かな暮らしと賑わい交流の
まちづくり」を進めるとともに、昨年約7,000人の来場者があった「肉のまち福知山」イベント事業も開催します。
また、平成29年6月に設置した「福知山観光
地域づくりセンター」では、「北近畿の玄関口としての特性を生かし、市民主体で持続可能な観光コンテンツをつくる」を戦略テーマとして、大原ふるさとウェディングプロジェクトなどに取り組んでまいりました。引き続き、過疎化や高齢化に直面する地域の地域資源と経営感覚のある事業者をつないで、観光を切り口とした持続可能な
地域づくりを推進します。
その中で、京都府が運営する「きょうと婚活応援センター」との連携により、婚活と絡めた取り組みも組み込んでまいります。
移住定住事業につきましては、移住専用Webサイト「FUKUFUKU LIFE」、SNSなどを有効に活用し、空き家やお試し住宅などの物件情報、福知山市でのライフスタイル・イベント、また、週末農業や二地域居住テーマに関係人口の増加を図る「ふくちやまワークステイ」に新たに取り組み、地域情報を効果的に発信し、移住候補地としての認知度を高めます。
これらの活動を行うことで、市民の市への愛着と誇りを育み、本市の認知度アップ、イメージの向上と定着につなげ、市民活動の活性化や移住定住、交流・関係人口の拡大を図ってまいります。
四つ目の柱は、「教育・産業・雇用がつながるまち」であります。
まず、教育についてであります。
本市教育委員会では、「自分のために人のために社会のために『共に幸せを生きる』教育のまち福知山」を教育目標に、学校教育と社会教育が連携して、教育で学んだことを自分の幸せや夢の実現のために生かすとともに、他者貢献や社会貢献もできる高い志を持った人材の育成に努めております。
児童・生徒にとって、よりよい教育環境の整備を進めていくために、平成28年度から5年間の計画として、「福知山市立学校教育改革推進プログラム・後期計画」に沿って学校の統廃合に取り組み、小学校の適正規模・適正配置を引き続き進めております。
その一環として、平成30年度に統合し、31年度春から名称を改める六人部小学校におきまして、教室並びに給食配膳室や昇降口の増改築工事を進めてまいります。
また、大江地域の小中一貫教育校開校に必要な校舎の増改築やスクールバスの乗降場・駐車場の整備、並びにテニスコートの設計業務を行うとともに、「大江地域学校統合準備委員会」を中心として、統合に向けた準備を進めてまいります。
さらに、去る1月28日にいただいた「佐賀小学校の学校統合に関する要望書」に基づいて、遷喬小学校と佐賀小学校の統合に向けて、スクールバスの購入や統合協議会の設立など、保護者・地域と一体となって必要な準備を進めてまいります。
既存校の教育環境の充実に当たっては、老朽化し、衛生面・安全面で課題のある部分の改修を計画的に進めてまいります。
とりわけ、2022年度に福知山市で開催が予定され、教育に対する取り組みを全国にアピールする機会となる「第59回全国小学校家庭科研究大会 京都大会」に向けて、会場となる昭和小学校・惇明小学校で必要な施設整備の設計等を進めるほか、教職員研修等の準備に取り組むとともに、家庭科教育の研究を進めてまいります。
学校教育では、市の教育目標に基づき、基本的人権の尊重を基盤とした、一人一人を大切にした教育を進めます。校種間、学年間などの節目を滑らかにつなぐ教育を推進する、保幼小中一貫・連携教育「シームレス学園構想」の取り組みを核として、確かな学力・生徒指導・進路について一層の充実を図ります。
また、新
学習指導要領の趣旨を踏まえ、主体的・対話的で深い学びの創造のため、社会に開かれた教育課程を編成し、特色ある学校づくりを進めます。
特に小学校では、昨年度から取り組んで指導計画等の準備を行ってきた「
プログラミング教育開発推進事業」を、3年生から6年生までの全ての児童に拡大して実施し、ロボット操作などの実体験を通じて思考力を伸ばします。
市立幼稚園におきましては、栄養や食文化の知識を深め、通園する子どもに持たせるお弁当を通じて親子のきずなを深めたいといった保護者ニーズを踏まえ、親子で学べるクッキング、食育の勉強会を実施し、保護者のニーズに応えてまいります。
加えて、「市民の大学、地域のための大学、世界とともに歩む大学」として開学した
福知山公立大学は、地域を担う人材の育成、地域産業振興と雇用創出、生涯学習の充実を図り、
北近畿地域の発展に寄与できる大学を目指して、地域連携・地域協働活動の充実により、地域に開かれた大学、地域住民に見える大学づくりに向け、さらに取り組むとともに、(仮称)情報学部情報学科については、「知の拠点整備構想」に基づき、2020年の開設に向けて必要となる教育研究環境づくりを支援してまいります。
また、開学4年目を迎え、来春には公立化第1期生がいよいよ卒業を迎えることから、地域を支え、持続可能な社会の創出に貢献できる人材の育成、出口支援をしてまいります。
次に、産業・雇用にかかわる施策について申し上げます。
開設後の1年間で947件の相談を受けた
産業支援センターにおきましては、これまで農業者支援のために市事業として取り組んできた6次産業推進事業を統合し、相談からセミナーの受講、商談会までの一連の流れをつくります。1年余りの相談を通じて蓄積したノウハウで、相談者の利便性の向上を図るとともに、販路開拓支援を強力に推し進め、農業者を含めた中小企業の売り上げアップにつなげてまいります。
また、丹波漆については、生産量の拡大はもとより、本年度の取り組みをもとに関係団体と連携して、企画・販売力の強化を通じて魅力ある伝統文化としての価値を広く発信し、ブランド化を推進します。
加えて、現在、企業においても、ESG(環境・社会・企業統治)に取り組む指針となっている「誰一人取り残さない持続可能な社会」の実現に向けたSDGsなど、国際的に持続可能な発展の実現に向けた取り組みが進んでいる中、本市においても持続可能で豊かな福知山の実現を目指します。
昨年3月、福知山市再生可能エネルギー事業化検討会議から、本市における再生可能エネルギーのビジネスモデルについて提言をいただきました。その提言に基づき、地域エネルギーの自給自足や地球温暖化防止、地域の経済循環の活性化など、さまざまな課題を克服するために、地域貢献型再生可能エネルギーの事業化やエネルギー効率の増加に向け取り組みます。
農業振興につきましては、みずからが「稼ぐ」ことに取り組む意欲ある農業者を後押しし、支援する一環として、昨年11月、本市の隠れた逸品が集結し、食のプロフェッショナルの鑑定により郷土色、味、将来性を備えたブランド「ふくちやまのエエもん」セレクションとして4品、認定いただきました。その一つ、干しシイタケは審査員の情報発信もあり、今では高級レストランや百貨店などから引き合いもふえ、生産量が追いつかない活況が生まれています。この流れを継続し、福知山ならではの農産物の新たな魅力を見出し、商品開発と市場開拓、販路のマッチング等の支援をさらに充実してまいります。
さらに、京野菜生産加速化事業交付金の活用により、京のブランド産品を初め福知山ならではの特産物の生産拡大を進め、生産性・収益性・付加価値の高い農業の体制づくりを進めます。また、栗生産にかかる支援を行うとともに、栗とスイーツをつなげるイベントを実施し、ブランド栗を活用したスイーツを広げることで、「スイーツのまち」ならではの丹波栗の生産振興とブランド力向上を進めてまいります。
森林分野においては、平成31年4月に施行される「森林経営管理法」に基づく森林環境譲与税を活用し、森林経営管理事業などを展開してまいります。また、「京都府豊かな森を育てる府民税」の市町村交付金を活用し、近年多発する山地災害に備えた防災対策等の強化を図るため、「安心・安全の森づくり事業」を拡充いたします。
有害鳥獣対策については、駆除隊による駆除・捕獲等といった従来の取り組みに加え、新たにシカの生息密度の調査を行い、データに基づく駆除、防除方法についての研究を行うことにより、地域課題に応じた対策を進めます。
長田野工業団地につきましては、平成30年6月に策定した長田野工業団地利活用増進計画に基づき、団地内道路及び緩衝緑地等の樹木剪定及び伐採を、今後、計画的に進めることとし、また、公園用地を事業者の利用に供することにより、操業いただいております企業並びに従業員の皆様に、安全な交通環境・操業環境を提供してまいります。
また、長田野工業団地
アネックス京都三和におきましては、1月には工業用温度センサーの大手、山里産業株式会社様と協定が成立しました。
平成14年度の分譲開始から平成27年度までの約14年間で、全28区画のうち8企業立地、10区画分譲にとどまっていましたが、この2年10カ月で、新たに4企業立地、8区画が分譲され、全体で創出された約250人の雇用がさらに拡大する見通しです。高速道路に近接し、物流面でも利便性に秀でた特色を前面に、引き続き企業誘致を一層推進し、あわせて既存企業も含めた設備投資に対する支援を行い、雇用機会の増大を図ってまいります。
五つ目の柱は、「市民とともにつくる経営力の高い市政」であります。
本市は、昨年4月、自治基本条例を施行しましたが、住民自治組織のありようは公共のあり方と重なり、将来の
地域づくりに向けて、大変重要な課題です。
まちづくりへの市民参加の推進については、
地域づくり組織支援事業として、引き続き三和・夜久野・大江の地域協議会の活動に対して支援を行うとともに、新たに
地域づくり組織を設置しようとする組織に対して、設立準備のための支援を始めます。
また、昨年度から、人材育成分野などで地方創生交付金を活用した連携事業を、隣接する丹波市・朝来市と進めているところであり、今年度も圏域内における人材育成、人材定着、
地域づくり組織の相互交流などの具体的な取り組み、また、連携の方向性を明確にしたビジョンの策定を進めてまいります。
また、来るべき未来を見据え、官民の資源や価値を生かし、先端技術を活用した
まちづくりや地域課題の解決を協力して取り組むため、LINE株式会社との包括連携協定を締結し、子育て支援や防災、キャッシュレス決済、大河ドラマのPRも含めた観光などの幅広い分野について利便性の向上や課題解決、また、地域活性化を図ってまいります。
福知山市の総合的な市政運営の指針である「未来創造 福知山」については、平成32年度末で計画期間が終了するため、現計画の成果と課題の検証を行う中で、市民
アンケート調査等による市民のご意見等も踏まえ、「新時代 福知山」の将来ビジョンの策定に向けた準備を進めてまいります。
また、効果的な行政経営マネジメントシステムとするために取り組んでいる事業棚卸しについては、引き続き約200事業で実施いたしますが、これをもって、平成28年度から4年をかけて全事業で棚卸しを完了することとなりますので、その最終総括を行い、各事業の透明性の向上と今後の市政に対する市民の皆様からの理解促進を図ってまいります。
平和・人権施策といたしましては、2020年に戦後75周年の節目の年になることを踏まえ、SDGsへの理解を深める観点からも、平成31年度から2カ年計画で、子どもたちを対象とした世界平和に関する学習事業を新たに行います。
あわせて、生活者としての外国人に対する対応も、基礎自治体として大切な取り組みとなります。出入国管理法の改正に伴い、全国的にさらに増加が見込まれる外国籍の方との交流や地域への受け入れについて、従前の取り組みに加え、新たに外国籍の方が外国籍の方をサポートする制度構築の検討やニーズ調査、多文化共生にかかるセミナーなどを、京都府や公立大学等の関係機関とも連携し展開してまいります。
市内部の業務改善に関しましては、IoT、ビッグデータ、AIなどの情報通信技術が革新的に進歩する中、情報システム最適化への取り組みにより経費の適正化や業務の効率化を図りつつ、複雑化、多様化する行政ニーズに対応します。
具体的には、働き方改革を進める一環として、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を活用し、大量のデータを定型的に扱う業務等を自動化することで、業務の正確性、効率性を高めてまいります。
人材育成の観点からは、従来からの地域活性化センターや内閣府などへの派遣に加え、民間企業への職員の派遣を始めます。イノベーションやグローバリゼーションを強く意識した企業で、柔軟な発想力、IT技術の活用や事業化までのスピード感覚を体感し、先端的な民間企業のDNAを本市に注入する取り組みを始めることといたします。
上下水道事業につきましても、重要なライフラインとして安心な水道の供給を行うとともに、着実な施設整備を目指してまいります。また、上水道事業等包括的な民間委託業務を本年4月から開始するなど、さらに健全経営の取り組みを進めていきます。
以上の施策に基づいた平成31年度予算につきましては、一般会計で総額416億円となっております。
歳入面では、市税収入は個人市民税、法人市民税、固定資産税の各税で堅調な推移を見込み、総額で2億1,500万円余の増収を見込んでおります。
反面、普通交付税においては、合併算定替え特例加算措置の縮減が進んでおり、e−ふくちやま事業整備にかかる合併特例債の償還がピークを過ぎたこともあり、基準財政需要額が減少し、対前年度比3億2,000万円の減少を見込んでおります。これらの要因により、一般財源総額は前年度比1億6,000万円余の減少となっております。
歳出面においては、災害復旧事業、申し上げたとおり懸案である治水対策、防災・減災対策、また、小・中学校の統合、さらにシティプロモーション等にも積極的に取り組むこととするため、規模としては合併後最大規模の
一般会計予算となりました。
しかしながら、災害復旧関係、また、後年度の義務的経費軽減を図るための地方債繰上償還の実施経費を除けば、前年度より縮減された規模の予算といたしております。
さらに、事業棚卸しなどの成果も踏まえて、経常的な経費を3億5,000万円抑制し、財政調整基金は繰り入れず、合併算定替逓減対策基金の繰り入れについても1億円にとどめるなど、財政構造の健全化に主眼を置いて収支を均衡させたものであります。
このほか、財政健全化に向けた取り組みといたしましては、地域情報通信ネットワーク事業につきまして、より効率的にサービス提供を担っていただける民間の企業に運営を譲渡します。また、平成30年度に始めましたクラウドファンディング、ネーミングライツの取り組みを継続発展させ、市有財産の積極的な活用、ふるさと納税、効率的な基金運用などとあわせて、多様な税外収入の確保に取り組んでまいります。
また、歳出においては、理事者、管理職を中心として組織一丸となり、6次行革や財政構造健全化指針の計画最終年度である平成32年度の計画達成への姿勢を示すという思いから、理事者の給料の一部削減を継続することに加えまして、課長級以上の職員の管理職手当の一部カットに初めて踏み切ることとあわせ、補助金の適正化にも順次取り組むことといたしたところです。
さらに、地方債の繰上償還も積極的に行い、翌年度以降の義務的経費の削減への布石といたします。
結果として、一般会計は平成30年度に比べて11億6,000万円、2.9%の増加、特別会計の予算は、総額193億4,597万7,000円、公営企業会計の予算は、総額280億1,040万円で、全会計を合わせますと889億5,637万7,000円となっております。
結びに、平成31年度は次の時代のキックオフの年であります。
高揚感を持って市制を施行し、右肩上がりで成長に突き進んだ昭和の気概、一転して社会経済の停滞と、大きくのしかかる人口減少の影響、そして、46億年を経た地球の歴史の一場面で、人類がみずから招いたかもしれない要因により顕著にあらわれるようになった、自然の猛威に悩まされている平成の時代を乗り越え、次の時代をどのように創造するのか、今、私たちは未来から問われています。
もはや世界、国、自治体、個人いずれのカテゴリーにおいても、過去と現在、そして未来の資源を収奪し、規模のみの成長を追うことはできません。それよりも質、言いかえれば持続可能な、しなやかな強靭さを備えた社会のあり方、個人のあり方が求められているのではないでしょうか。
「共に幸せを生きる」本市市民憲章のこの理念は、市民一人一人が、みずからの力でお互いの一隅を照らし、総体としてまち全体を輝かせる、いわば国連サミットSDGsのコンセプトを先取りして先人が残してくれた、すばらしい羅針盤です。この羅針盤を手に、私を先頭に全職員が、基礎自治体の行政を進める者の未来への責任として、「誰一人取り残さない」という思いを胸に、力強く新時代へ踏み出す覚悟を持って、市政を推進する決意であります。
議員の皆様、並びに市民の皆様方のご理解とご協力を賜り、ともに新時代へ前進するという私の所信を述べまして、平成31年度を展望する施政方針といたします。
○(
大谷洋介議長) 財務部長。
○(櫻井雅康財務部長)(登壇) 失礼いたします。
ただいま上程されました諸議案につきまして、ご説明申し上げます。
まず、議第102号、平成31年度福知山市
一般会計予算についてでありますが、お手元に配付をいたしております平成31年度
一般会計予算説明書により、ご説明申し上げます。
まず、1ページをお願いいたします。
平成31年度各会計予算集計表でありますが、一般会計総額は416億円となり、対前年度比11億6,000万円、2.9%増の予算規模となりました。
特別会計につきましては、11会計で193億4,597万7,000円、4.8%の減、企業会計は、3会計で280億1,040万円、0.4%の減、全会計の予算総額は889億5,637万7,000円で、平成30年度当初予算と比較をしまして、7,520万5,000円、0.1%の増となっております。
まず、一般会計の歳出からご説明を申し上げますが、当初予算でございますので、何分にも広範多岐にわたっております。目ごとの説明につきましては、事業別に区分をいたしまして、右側の説明欄に、より詳細に記述をしております。また、事前に配付をさせていただきました主要事項説明書に、主な事業の概要を記載し、お目通しをいただいているところでもあります。したがいまして、個別の事業の説明は割愛をさせていただき、前年度の当初予算と比較をいたしまして、特に大幅な増減、あるいは特記事項などがございます目を中心に、その内容を申し上げたいと思います。
60ページをお願いをいたします。
まず、総務費でございますが、総務管理費、第1目、一般管理費の増額につきましては、63ページの説明欄にございます、12のマイクロソフトサポート終了に伴うシステム等更新事業や、その下、13のRPA導入事業による増が主な要因でございます。
66ページをお願いをいたします。
第2目、文書広報費の減額は、ホームページリニューアル事業の皆減や、福知山PR総合戦略推進事業を第14目の諸費へ移しかえたことが主な要因であります。
72ページをお願いします。
第6目、企画費の減額は、みんなの
まちづくり推進事業や
地域づくり組織支援事業などを、第11目の地域交流推進費に移しかえたことによるものであります。
74ページをお願いします。
第9目の文化振興費の増額は、81ページになりますが、説明欄にございます、平成30年度は補正予算で計上しておりました18の福知山城観光誘客強化事業を、当初に計上したことによるものであります。
次の82ページをお願いします。
第11目、地域交流推進費の増額は、先ほど説明をいたしましたように、91ページになりますが、91ページの説明欄の41、みんなの
まちづくり推進事業や、その下、42の
地域づくり組織支援事業などを第6目の企画費から移しかえたことが主な要因でございます。
次の92ページをお願いします。
第14目、諸費の増額は、右の説明欄、2の福知山光秀プロジェクト推進事業を拡充して計上しておりますことや、8の福知山PR戦略総合推進事業を、第2目の文書広報費から移しかえていることが主な要因であります。なお、6のふくちやまサポーター拡大事業は、ふるさと納税推進事業から事業名を変更したものであります。
96ページをお願いします。
次に、徴税費、第1目、税務総務費の増額は、右の説明欄の2、固定資産評価がえ事業の増によるものが主な要因であります。
少し飛びますが、114ページをお願いします。
民生費、社会福祉費でございますが、第1目、社会福祉総務費の減額につきましては、117ページになりますが、一番下になります。20のプレミアム付商品券事業に新たに取り組みますものの、次の119ページの27になりますが、福祉施設改修事業で、引き続き、福知山市総合福祉会館の耐震・改修工事を行いますが、夜久野町ふれあいの里体育館解体工事の完了などによりまして、減となっていることが主な要因であります。
また、同じページ、上のほうになりますが、新規事業として、21、(仮称)オレンジの
まちづくり推進事業は、互いに一人一人の尊厳を大切にし、市民が支え合い、子ども、高齢者、障害のある人も含めた、誰もが安心して暮らすことのできる
地域共生社会の実現を目的に取り組むものであります。
少し飛びますが、142ページをお願いします。
児童福祉費、第3目、児童福祉施設費の減額は、145ページの説明欄になります。4の市立保育園整備計画推進事業では、三和保育園の統合による整備に取り組みますものの、夜久野保育園の統合による整備が完了したことにより、減となっていることが主な要因であります。
148ページをお願いします。
生活保護費、第2目、扶助費の減額は、生活扶助の対象者数の減を見込んでいることが主な要因であります。
次に、166ページをお願いをいたします。
次に、衛生費、清掃費でございますが、第2目、じんかい処理費の減額は、第1期・第2期処分場埋立整備事業の皆減によるものであります。
また少し飛びますが、198ページをお願いしたいと思います。
商工費でございますが、第3目、観光費では、201ページになりますが、説明欄の8、観光案内看板(道路サイン)整備事業で、福知山城や三段池公園への案内看板を設置しまして、市外からの観光客の方に快適なアクセスを整備する経費を計上しております。
206ページをお願いします。
土木費、道路橋りょう費でございますが、第2目の道路維持費では、右の説明欄、新規事業の5、長田野工業団地利活用増進事業(道路環境整備)は、長田野工業団地利活用増進計画に基づき実施するもので、工業団地内の街路樹を計画的に伐採をいたしまして、交通環境の改善や道路構造物の維持・保全を図るものであります。
同じページ、第3目、道路新設改良費の減につきましては、次の209ページの説明欄、9になりますが、社会資本整備総合交付金事業(道路整備)が増とはなっておりますものの、中心市街地活性化関連道路整備事業の皆減が主な要因でございます。
左の208ページ、第4目の橋りょう維持費の減額につきましては、1の橋りょう長寿命化対策事業での計画策定業務の減額と、弘法川等河川改修関連橋りょう整備事業の皆減によるものであります。
210ページをお願いします。
河川費でありますが、第1目の河川総務費の増額につきましては、右の説明欄にございます、引き続き取り組みをいたします、7の調節池整備事業の増でありますとか、その下、次の新規事業、8の内水対策事業では、由良川沿川の内水被害が発生する区域におきまして、モデル地区に被害軽減対策にかかる業務でありますとか、
危機管理型水位計の設置を行う経費などによるものであります。
212ページをお願いします。
都市計画費の第3目、街路事業費の減額につきましては、街路事業(多保市正明線高畑工区)の皆減によるものであります。引き続き、215ページになりますが、一番上、説明欄の1、街路事業(篠尾線篠尾工区)に取り組みを進めます。
左の214ページになりますが、第4目、公園管理費では、右の説明欄の4、長田野工業団地利活用増進事業(緑地等環境整備)でございますが、これも長田野工業団地利活用増進計画に基づき実施をするものでございまして、緑地等の繁茂した樹木を計画的に伐採し、企業の操業環境を確保するものであります。
216ページをお願いします。
住宅費でありますが、第1目、住宅管理費では、次の219ページの説明欄、11の住宅新築資金等貸付事業において、住宅新築資金等貸付事業の償還金の収支残額を受け入れまして、減債基金積立金として計上しているため、増となっております。
224ページをお願いします。
次に、消防費でございますが、第2目、非常備消防費の減額につきましては、右の説明欄の3、消防団員報償事業の消防団員の退職報償金の支出の減によるものでございます。
次の226ページをお願いします。
第5目、災害対策費の増額につきましては、次の229ページにあります説明欄の5、
防災行政無線整備事業として、
防災行政無線のデジタル化整備に取り組むため、関連する工事費を計上していることなどにより、増となっております。
242ページをお願いします。
教育費になりますが、小学校費、第3目、学校建設費の増額につきましては、(仮称)三和学園整備事業の皆減がございますものの、右の説明欄の3、昭和小学校施設増改築事業に新たに取り組みますことと、第1の大江地域学校統合整備事業や、2の六人部小学校統合整備事業を拡充しておりますことが、その要因であります。
244ページをお願いします。
中学校費の第1目、学校管理費の減額につきましては、中学校教室棟便所改修事業の完了により、皆減となっていることが主な要因であります。
250ページをお願いします。
社会教育費、第1目の社会教育総務費の増額につきましては、255ページになりますが、255ページの説明欄、18になります。夜久野町生涯学習センター改修事業や、また、257ページになりますが、説明欄、26になります。持原古墳群発掘調査事業に取り組みますことが主な要因でございます。
次に、266ページをお願いします。
保健体育費、第1目、保健体育総務費の増額につきましては、右の説明欄の9になりますが、国際大会開催準備事業として、三段池公園テニスコートの整備などの経費の増が主な要因であります。
270ページをお願いいたします。
大学費、第1目、大学振興費の減額につきましては、右の説明欄の3の「知の拠点」推進事業でありますが、土地・建物の取得経費の減が主な要因であります。
272ページをお願いいたします。
第1目、土木施設災害復旧費は、平成30年7月豪雨、また9月豪雨、あるいは台風24号により発生しました公共土木施設の災害復旧に要する経費を計上しております。
274ページをお願いします。
第1目、農林施設等災害復旧費は、台風24号などにより被災をいたしました林道施設及び農地・農業用施設の災害復旧に要する経費を計上しております。
276ページをお願いします。
公債費でございます。
第1目、元利償還金の増額につきましては、右の説明欄2、地方債繰上償還金でございますが、住宅費でご説明しましたように、住宅新築資金等貸付事業において、減債基金に積み立てを行います。これを活用し、後年度の公債費負担の軽減を図るため、繰上償還金を増としていることと、また、1の地方債元利償還金において、合併特例債の据え置き期間が順次終わりまして、元金償還が増となったことが主な要因であります。
以上で歳出の説明を終わらせていただきまして、恐れ入りますが、8ページにお戻りをお願いしたいと思います。
歳出に係ります歳入でございます。
第1款、市税は、116億4,166万9,000円となりまして、前年度比較2億1,578万4,000円、1.89%の増と見込んでいるところでございます。
市税が増加する要因でございますが、まず、市民税関連におきましては、個人市民税は、給与所得の伸びによる増収が予想されることから、前年度より1.57%増の36億3,610万6,000円を計上しております。
法人市民税におきましては、景気は緩やかな回復が続いており、円安・株高を背景に税収の伸びが期待されます。平成30年度の決算見込みは、当初予算を大幅に上回る見込みでございます。
一方で、10月に予定されている消費税の増税、英国の欧州連合からの離脱問題、米中間の貿易摩擦に起因する株価の不安定な値動きなど、景気後退要因も含んでおります。したがいまして、前年度予算比では4.12%増の13億3,704万4,000円を計上しております。
次に、固定資産税では、土地につきましては、地価下落の影響により前年度を下回るものと見込んでおりまして、家屋につきましては、新増築家屋の増加により、前年度から増加する見込みであります。償却資産につきましては、設備投資の状況から増加するものと見込んでおります。
したがいまして、固定資産税全体では、前年度より0.86%増の55億2,386万6,000円を計上いたしております。
次に、軽自動車税につきましては、軽自動車税環境性能割の新設などから、8.89%増の2億7,447万2,000円を計上しております。
また、たばこ税におきましては、喫煙率の低下は続いておりますが、税制改正により、前年度から7.59%増の5億3,617万1,000円を計上しております。
以上の結果、市税総額で増額となったものでございます。
10ページをお願いをいたします。
第2款、地方譲与税から、12ページにかけての第12款、交通安全対策特別交付金につきましては、国・府より交付される財源でございますが、平成31年度の税制改正、地方財政計画や過去の決算などを考慮する中で、予算を見込み、計上したものでございます。
特に、10ページの第2款、地方譲与税の中の第3目、森林環境譲与税でありますが、パリ協定の枠組みのもとにおける我が国の温室効果ガス排出削減目標の達成や災害防止を図るため、森林整備等に必要な地方財源を安定的に確保する観点から、森林環境税及び森林環境譲与税が創設されたものでありまして、平成31年度からその交付を受けるものであります。
12ページになりますが、第11款の地方交付税でございます。
合併算定替え特例加算の縮減の影響に加えまして、e−ふくちやま整備事業で借り入れました起債の繰り上げ償還の完了などによりまして、基準財政需要額が減少するため、普通交付税額は減額となっております。また、特別交付税におきましても、過去の決算を考慮する中で、計上いたしております。
20ページをお願いします。
一番下のほうになりますが、国庫支出金、国庫負担金、第1目、民生費国庫負担金の減額につきましては、23ページになりますが、第2節の児童福祉費負担金におきまして、保育所運営費(私立)、同じく(広域)分を国の通知等によりまして、国庫補助金に移しかえたためであります。
左のページになりますが、第3目、災害復旧費国庫負担金は、河川あるいは道路など、土木施設災害復旧にかかるものであります。
同じページ、国庫補助金、第1目の総務費国庫補助金の増額につきましては、右の説明欄、第1節、総務管理費補助金の一番上、(1)になりますが、福知山光秀プロジェクト推進事業や、(3)の福知山PR戦略総合推進事業など、地方創生推進交付金対象事業の増によるものが主な要因であります。
同じく、第2目の民生費国庫補助金の増額につきましては、第1節、社会福祉補助金の(2)になりますが、プレミアム付商品券事業に取り組みますとともに、その下、第2節の児童福祉費補助金につきまして、国庫負担金から、先ほど申し上げた保育所運営費(私立)、あるいは(広域)を移しかえたことによるものであります。
次の24ページをお願いします。
第3目の衛生費国庫補助金の減額につきましては、右の説明欄、第2節の清掃費補助金で、第1期・第2期埋立処分場整備事業の皆減によるものでございます。
次に、28ページをお願いをいたします。
府支出金、府負担金、第1節、民生費府負担金の減額につきましては、先ほどの民生費国庫負担金での説明と同様でありまして、右の説明欄、第2節の児童福祉費負担金の中で、保育所運営費(私立)(広域)を、同じページになりますが、第2目の民生費府補助金に移しかえたことが主な要因であります。
次の31ページになりますが、第2節の児童福祉費補助金のところを、2と3のところに移しかえているということでございます。
34ページをお願いします。
第8目、教育費府補助金の増額でございますけれども、右の説明欄、第1節の教育総務費補助金で、6になりますが、小学校施設長寿命化計画策定事業でありますとか、7の中学校施設長寿命化計画策定事業に取り組むことが主な要因でございます。
36ページをお願いします。
府委託金、第3目の農林業費府委託金の減額につきましては、災害に強い森づくり事業の皆減によるものでございます。
38ページをお願いします。
第1目、基金繰入金でありますが、増額の主な要因としましては、少し飛びますが、47ページをお願いしたいと思います。47ページの説明欄の28節、減債基金繰入金でありますとか、その下、29節の合併算定替逓減対策基金を繰り入れることによるものであります。
48ページをお願いします。
第3目、雑入の増額でございますけれども、右の説明欄の13節、その他の雑入の1にあります住宅新築資金組合収支残額受入金の増が主な要因であります。
50ページをお願いします。
市債のところでございますけれども、増減それぞれの要因がございます。
まず、第1目の総務債では、第4節、51ページになりますけれども、第4節の地域情報化推進債で、e−ふくちやま精算事業に取り組むことにより、増額となっております。
次の第2目の民生債では、第1節、社会福祉事業債で福祉施設改修事業の減でありますとか、あるいは第2節の児童福祉事業債でも、市立保育園整備計画推進事業が減となり、減額となっているところでございます。
52ページをお願いします。
第6目の土木債におきましては、53ページになりますけれども、第2節の河川事業債の1にあります調節池整備事業で増額とはなっておりますけれども、第1節の道路橋りょう事業債の中で、中心市街地活性化関連道路整備事業でありますとか、弘法川等河川改修関連橋りょう整備事業の皆減などによりまして、全体としては減となっているところであります。
同じページ、第7目の消防債では、第2節、災害対策事業債で、1の
防災行政無線整備事業に取り組むことにより、増額となっております。
また、その下、次の第8目、教育債は、第1節、小学校事業債の3、大江地域学校統合整備事業でありますとか、4の六人部小学校統合整備事業などに取り組みを進めるものの、(仮称)三和学園整備事業、第2節の中学校事業債での中学校教室棟便所改修事業でありますとか、中学校空調設備設置事業の皆減、さらには、大学事業債の皆減などにより、減額となっております。
54ページをお願いします。
第10目の臨時財政対策債は、地方財政計画をもとに減額を見込んでおります。
次の第11目、災害復旧債は、河川・道路など土木施設災害復旧にかかるものを、第1節、土木施設災害復旧事業債で、また、農地・農業用施設や林道施設災害復旧にかかるものを、第2節でそれぞれ所要の経費を計上しております。
市債発行額は、少し、50ページにお戻りいただくわけですけれども、市債の発行額は43億1,500万円となりまして、前年度から7,750万円、1.7%の減額ということになりました。
今後も交付税措置率の高い市債の発行に努めてまいりますとともに、市民1人当たりの負担の抑制を図っていくものでございます。
以上で歳入の説明を終わらせていただきまして、280ページをお願いをいたします。
280ページから287ページにかけましては、給与費明細書を掲げておりますので、お目通しを賜りたいと存じます。
次の288ページにつきましては、継続費についての調書であります。お目通しを賜りたいと思います。
次の289ページから292ページにかけましては、債務負担行為調書を掲げておりますので、お目通しを賜りたいと存じます。
次の293ページをお願いいたします。
地方債現在高の調書でございます。
294ページにかけまして、各事業別に現在高の見込額を掲載をいたしております。当該年度末における現在高見込額は右下になりますけれども、520億5,116万5,000円でございます。前年度末現在高見込額より、11億789万8,000円の減、2.1%の減を見込んでおります。
以上で一般会計の説明を終わらせていただきまして、次に、特別会計の説明を申し上げたいと思います。
恐れ入りますが、別冊の平成31年度特別会計予算説明書をお願いしたいと思います。
まず、3ページをお願いをいたします。
議第103号、平成31年度福知山市
国民健康保険事業特別会計予算でございますが、予算総額は73億5,440万円、前年度比で2億4,420万円、3.2%の減といたしております。
本市の被保険者数は減少し続け、その反面、1人当たりの医療費は年々伸びており、京都府への納付金が1億1,700万円の増となるなど、大変厳しい財政状況ではありますが、平成31年度につきましては、被保険者の負担増を抑制するため、国民健康保険事業基金の取り崩しを行い、1人当たり平均保険料を据え置くこととし、予算を編成しております。
61ページをお願いします。
議第104号、平成31年度福知山市
国民健康保険診療所費特別会計予算でございますが、前年度と比較しまして690万円、15.2%減の、予算総額を3,850万円といたしております。国民健康保険雲原診療所の設置運営経費でございます。
83ページをお願いします。
議第105号、平成31年度福知山市
と畜場費特別会計予算でございますが、前年度と比較いたしまして、430万円、13.6%増の、予算総額を3,590万円といたしております。京都府北部における畜産振興、安心・安全な食肉供給施設として運営してまいります。
95ページをお願いします。
議第106号、平成31年度福知山市
宅地造成事業特別会計予算でございますが、予算総額2,320万円で、前年度比較で80万円、3.6%の増となっております。適切な維持管理業務を行いまして、残り8区画の分譲地についても順次販売を進めてまいります。
109ページをお願いします。
議第107号、平成31年度福知山市休日
急患診療所費特別会計予算でございますが、予算総額は2,230万円で、前年度比較で20万円、0.9%減となっております。休日において緊急に医療を必要とする市民の皆様に対して、応急的な診療を提供するものでございます。
121ページをお願いします。
議第108号、平成31年度福知山市
公設地方卸売市場事業特別会計予算でございますが、
指定管理者制度の導入により運営を行っておりまして、予算総額は1,400万円で、前年度比較で760万円、118.8%の増となっております。新たに、市場のあり方検討調査業務に取り組むため、増となっているところでございます。
133ページをお願いいたします。
議第109号、平成31年度福知山市
農業集落排水施設事業特別会計予算でございますが、市内全19地区の施設の維持管理に努めております。また、上豊富地区で管渠やマンホールポンプ場操作盤の移設を行いますほか、マンホール蓋の高さ調整なども行ってまいります。予算総額は、9億6,180万円、前年度比較で2,300万円、2.3%の減となっております。
161ページをお願いをいたします。
議第110号、平成31年度
福知山都市計画事業石原土地区画整理事業特別会計予算でございますが、予算総額は5億1,110万円、前年度比較1,830万円、3.5%の減となっております。引き続き、特別会計の早期閉鎖に向け、積極的な保留地の売却に努めてまいります。
173ページをお願いいたします。
議第111号、平成31年度福知山市
介護保険事業特別会計予算でございますが、まず、保険事業勘定の予算総額は83億1,860万円でございまして、前年度比較2億710万円、2.6%の増となっております。これは保険給付費の増加、また、
地域包括支援センターの拡充に伴う経費の増加が主な要因であります。
地域包括支援センターにつきましては、団塊の世代が75歳以上となる2025年を前に、高齢者をめぐるさまざまな課題に対し、より身近なところで、きめ細かく対応できるように、現在の6カ所から、原則中学校単位の9カ所に拡充するものであります。センターの拡充に当たっては、ふくちやま医療・介護・
福祉総合ビジョンの具体化の端緒として、一部のセンターを地域公民館などの公共施設に置きますほか、各センターに
地域支援コーディネーターを配置し、高齢者の支援と
地域づくりを一体的に進めることとしております。また、高齢者福祉課内に、各センターを総合的に支援する「
介護あんしん総合センター」を設置しまして、
介護者支援、医療・介護連携、認知症対策などに取り組むこととしております。
203ページになりますが、介護サービス事業勘定です。
地域包括支援センターの拡充に合わせまして、ケアプランの作成を行う人員の増加などによりまして、前年度予算を1,110万円、51.9%上回る3,250万円としております。
次に、227ページをお願いをいたします。
議第112号、平成31年度福知山市
下夜久野地区財産区
管理会特別会計予算でございますが、予算総額は、前年度比5,000円の増額の17万7,000円でありまして、財産区の財産保全及び管理会の運営に要する経費を計上しております。
235ページをお願いいたします。
議第113号、平成31年度福知山市
後期高齢者医療事業特別会計予算でございますが、予算総額は20億3,350万円で、京都府後期高齢者医療広域連合への納付金や、健診事業など所要の経費を計上しております。前年度に比べまして8,840万円、4.5%の増額となっております。
以上で特別会計の説明を終わらせていただきまして、次に、企業会計につきまして、ご説明を申し上げます。
恐れ入りますが、これも別冊となっております、平成31年度予算説明書企業会計のうち、水道事業、下水道事業をごらんいただきたいと存じます。
まず、3ページをお願いをいたします。
議第114号、平成31年度福知山市
水道事業会計予算につきまして、予算総括表によりまして、ご説明申し上げたいと思います。
まず、給水収益につきましては、18億5,185万4,000円を計上しておりまして、給水戸数を3万5,700戸、年間総給水量を942万7,000立方メートルと見込んでおります。
4ページをお願いします。
右側になりますけれども、資本的支出のうち、建設改良費の主なものといたしましては、堀山第3系統配水管布設替事業でありますとか、国道175号線配水支管布設替事業等の工事を予定しております。
以上によりまして、収益的収支、左のほうになりますが、収益的収支は3,033万1,000円の純利益を見込んでおります。また、資本的収支につきましては、8億825万9,000円の不足額が生じる見込みとなりますことから、損益勘定留保資金などによりまして、補填することとしております。
同じ冊子の29ページをお願いをいたします。
議第115号、平成31年度福知山市
下水道事業会計予算につきまして、同じく予算総括表により、ご説明を申し上げます。
下水道使用料につきましては、19億3,878万7,000円を計上いたしておりまして、処理戸数を3万800戸、年間処理水量を1,820万1,700立方メートルと見込んでおります。
次の30ページをお願いをいたします。
資本的支出のうち、建設改良の主なものといたしましては、法川排水区
雨水排水路布設事業、また、土師排水区
段畑雨水ポンプ場建設事業でありますとか、管渠・ポンプ場・処理場施設改築更新事業などを予定しております。
以上によりまして、収益的収支につきましては、1億5,336万1,000円の純利益を見込んでおります。また、資本的収支につきましては、12億4,804万8,000円の不足額が生じる見込みとなりますことから、損益勘定留保資金などにより補てんすることとしております。
続いて、
病院事業会計予算につきまして、同じく別冊の平成31年度予算説明書企業会計(病院事業)のほうをごらんいただきたいと思います。
議第116号、平成31年度福知山市
病院事業会計予算につきまして、予算総括表により、ご説明を申し上げます。
1ページをお願いします。
医業収益のうち、入院・外来収益につきましては、1日平均の入院患者数を、市民病院では321人、大江分院では61人、また、1日平均の外来患者数を、市民病院では972人、大江分院では66人と見込み、計上しております。また、支出につきましては、給与費、材料費ほか、所要の経費を計上いたしております。
2ページをお願いします。
資本的支出でございますけれども、建設改良費の施設整備費として、市民病院では医療機器設備の移設などを、また、新MRI装置を含む医療機器等整備事業を固定資産購入費として計上しております。
以上によりまして、収益的収支は8億7,665万円5,000円の純損失となっております。また、資本的収支につきましても5億4,399万3,000円の不足額が生じますので、損益勘定留保資金などで補填することといたしております。
以上で予算関係の説明を終わらせていただきまして、引き続き、議案書によりまして、条例関係などの説明をさせていただきたいと思います。
議案書にお戻りをいただきまして、議案書の67ページをお願いをいたします。
議第117号、福知山市
事務分掌条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、機構改革に伴い、本市に設置する部及び分掌事務の一部を改めるため、所要の規定の整備を行うものであります。
具体的には、「土木建設部」を「建設交通部」に改めるとともに、公共交通及び交通安全に関することを市民総務部から建設交通部に移管、市民総務部生活交通課が担当しておりました市民の暮らしを支える行政サービス部門を、業務が類似をいたします部署に統合するなど、部の分掌事務の所管がえを行うものであります。
なお、今回の組織機構の改編に伴い、福知山市都市計画審議会条例に記載しております所属名称が変更となることから、あわせて文言の整理を行っております。
この条例は、平成31年4月1日から施行することとしております。
69ページをお願いします。
議第118号、福知山市
職員定数条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、上下水道事業の持続的かつ効率的な運営の実施及び市立福知山市民病院の医療機能の充実に伴い、所要の規定の整備を行うものであります。
具体的には、上下水道部は上水道事業包括的民間委託を4月から開始することに伴い、職員定数を75人から60人に減員するものであります。また、市立福知山市民病院においては、医師の研修制度変更に伴う新専門医制度の実施によりまして、内科医師等の受け入れが増加しますことから、職員定数を655人から670人に増員するものであります。
この条例は、平成31年4月1日から施行することとしております。
71ページをお願いします。
議第119号、福知山市長、副市長、教育長及び
上下水道事業管理者の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定についてでありますが、市長等の給料月額の減額を行うことに伴い、所要の規定の整備を行うものであります。
改正の内容としまして、附則第30項において、平成31年4月1日から平成32年3月31日までの1年間、市長の給料月額について10%の減額を、また、副市長及び教育長の給料月額について5%の減額を行うものであります。
また、福知山市の特別職の職員で常勤のものの退職手当に関する条例の一部を改正いたします。
具体的には、市長等の退職手当の算定について、先ほど説明しました給料月額の減額を適用しないとするものであります。
この条例は、平成31年4月1日から施行することとしております。
73ページをお願いします。
議第120号、福知山市一般職職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、国家公務員の宿直手当及び日直手当の改正に準じて改正を行うことに伴い、所要の規定の整備を行うものであります。
改正の内容は、宿直手当及び日直手当の額の上限を4,200円から4,400円に改めるものであります。
この条例は、平成31年4月1日から施行することとしております。
75ページをお願いします。
議第121号、福知山市公の施設に係る
指定管理者の指定手続等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、
指定管理者の指定の取り消し等について、所要の規定の整備を行うものであります。
具体的には、
指定管理者の取り消しについて、
指定管理者の責めに帰すべき事由だけではなく、地方自治法第244条の2第11項の規定と同様に、
指定管理者による管理を継続することが適当でないと認めるときについて、指定の取り消しを、または期間を定めて管理の業務の全部または一部の停止を命ずることができるように改めるものであります。
この条例は、平成31年4月1日から施行することとしております。
77ページをお願いします。
議第122号、
福知山城天守閣条例の制定についてでありますが、福知山城天守閣を設置し、本市の市民文化及び産業の発展を図るとともに、観光振興に寄与するため、条例を制定するものであります。
第1条、目的及び設置から、78ページの第12条、委任までとなっております。お目通しを賜りたいと存じます。
また、あわせて、福知山市郷土資料館条例及び福知山市産業館条例を廃止し、福知山市郷土資料館整備基金条例についても文言の整理を行っております。
この条例は、平成31年4月1日から施行することとしております。
81ページをお願いします。
議第123号、福知山市
バス運行事業に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、三和地域の福知山市立小学校における統廃合の実施に伴い、福知山市バスの定期乗車券について、所要の規定の整備を行うものであります。
福知山市バスでは、現在、三和地域の菟原小学校と細見小学校の児童を対象に、下校時のみ利用可能な小学生片道定期乗車券を販売しておりますが、平成31年4月の小学校の統廃合に伴いスクールバスが導入されることから、別表第3の中の小学生片道定期乗車券を削るものであります。
この条例は、平成31年4月1日から施行することとしております。
83ページをお願いいたします。
議第124号、福知山市
国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、国民健康保険法施行令の一部を改正する政令の施行に伴い、所要の規定の整備を行うものであります。
具体的には、国民健康保険法施行令第29条の7第2項第9号の改正により賦課限度額が引き上げられたことから、国民健康保険料の基礎賦課額にかかる賦課限度額を58万円から61万円に改めるものであります。あわせて、文言の整理も行っております。
この条例は、平成31年4月1日から施行することとしております。
85ページをお願いします。
議第125号、福知山市
佐藤太清記念美術館条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、福知山市佐藤太清記念美術館の入館料の納付方法について、所要の規定の整備を行うものであります。
具体的には、入館料の納付方法について、市長が特別な理由があると認めるときは、後納ができることとするものであります。あわせて文言の整理も行っております。
この条例は、平成31年4月1日から施行することとしております。
87ページをお願いいたします。
議第126号、福知山市
放課後児童クラブの設置に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、福知山市
放課後児童クラブの名称及び位置を改めるため、所要の規定の整備を行うものであります。
具体的には、別表1の中、下六人部
放課後児童クラブの名称を六人部
放課後児童クラブに、また、三和
放課後児童クラブの位置を福知山市三和町菟原下1566番地から、福知山市三和町千束3番地の57に改めるものであります。
この条例は、平成31年4月1日から施行することとしております。
89ページをお願いします。
議第127号、福知山市
長田野工業団地公園緑地事業基金条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、福知山市長田野工業団地公園緑地基金の名称、資金の積み立てなどについて、所要の規定の整備を行うものであります。
具体的には、題名及び第1条で、基金の名称を福知山市長田野工業団地公園緑地等事業基金に改めるとともに、文言の整理を行っております。
また、第2条では、基金は徴収した福知山市
都市公園条例に規定する使用料(長田野工業団地内の公園緑地にかかるもの)でありますが、及び予算の範囲内で定める積立金を積み立てすることができるというふうに改めるものであります。
この条例は、公布の日から施行することとしております。
91ページをお願いします。
議第128号、福知山市
都市公園条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、福知山市都市公園の使用料等について、所要の規定の整備を行うものであります。
具体的には、第8条第1項において、都市公園法第5条第1項の規定により、福知山市以外の者が都市公園に公園施設を設け、または管理しようとする場合における使用料を徴収することとしております。
また、附則第2項では、福知山市天守閣条例の制定に伴い、文言の整理を行っております。
この条例は公布の日から施行することとしております。ただし、附則第2項の規定は、平成31年4月1日から施行することとしております。
93ページをお願いします。
議第129号、福知山市
水道事業給水条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、水道法施行規則の一部を改正する省令の施行に伴い、所要の規定の整理を行うものであります。
具体的には、布設工事監督者の資格について、技術士法に規定する試験の選択科目を改めることとしたものであります。
この条例は、平成31年4月1日から施行することとしております。
95ページをお願いします。
議第130号、
土地改良事業の施行についてであります。
土地改良法第96条の2の規定により、議会の議決をお願いするもので、次の内1ページのとおり、
土地改良事業概要としまして、平成30年8月集中豪雨でありますとか、台風24号豪雨による農地・農業施設災害復旧事業にかかるものでございます。
97ページをお願いします。
議第131号、福知山市
スポーツ推進計画の策定についてでありますが、福知山市
スポーツ推進計画を別紙のとおり作成するものであります。お目通しを賜りたいと存じます。
99ページをお願いいたします。
議第132号、福知山市
自殺対策計画の策定についてでありますが、福知山市
自殺対策計画を別紙のとおり策定するものであります。お目通しを賜りたいと存じます。
以上で、上程されました諸議案につきましての説明を終わらせていただきます。よろしくご審議を賜りますよう、お願いを申し上げます。
◎日程第3 議第133号及び議第134号
○(
大谷洋介議長) 次に、日程第3に入ります。
お手元に届いています議案書の議第133号、平成30年度福知山市
一般会計補正予算(第7号)、及び議第134号、平成30年度福知山市
下水道事業会計補正予算(第4号)を一括議題とし、これより提案理由の説明を求めます。
市長。
○(
大橋一夫市長)(登壇) ただいま上程されました諸議案につきまして、提案理由の説明を申し上げます。
平成30年度補正予算案の2議案でございます。
国の2次補正予算の成立を受け、防災・減災、また、国土強靭化、国民生活の安全・安心の確保などの国費の配分が決定されました。各事業で要望を挙げておりました本市の事業もこれらの採択を受けましたので、事業費の増額補正をお願いするものでございます。
また、これとは別に災害関連、通常補正といたしまして、それぞれの事業の早期着手、また早期完了を期するため、前倒しで予算措置をお願いいたしております。
まず、議第133号、
一般会計補正予算でございます。
国の補正予算関連といたしましては、開業以来使用されておりますKTRの車両について、計画的に更新するための本市負担分、また、風疹の感染拡大防止のため、免疫が低いとされる年代の男性を対象に抗体検査及び予防接種を行うための予算のほか、意欲的な農業の担い手への機械施設導入支援、府営川北地区圃場整備、市道舗装改良、三段池公園総合体育館の設備更新、それぞれについて国庫補助を活用し事業を進めてまいります。
災害関連では、平成30年7月豪雨の農地農業用施設にかかる小規模被災復旧支援費の不足額、また同様に、台風24号豪雨災害の該当箇所の復旧支援について、営農期を前に復旧を果たすために、前倒しで所要の予算措置をお願いいたしております。
また、「知の拠点」として2020年度に開設を予定する
福知山公立大学の情報学部の校舎整備について、十分な施行期間を確保するため、また、3月5日に受賞する、消防団最高栄誉である、日本消防協会「特別表彰まとい」の祝賀関連事業を速やかに挙行するため、それぞれお願いするものでございます。
このほか、災害関連を中心として、今般計上いたします予算等の執行に必要な期間を確保するため、繰越明許費もお願いいたしております。
以上が、一般会計の歳出予算の概要であり、補正総額は8億4,006万8,000円で、補正後の
一般会計予算額は、454億1,581万7,000円となるものでございます。
議第134号、下水道事業補正予算につきましては、国の補正予算の配分を受け、管路施設の更生工事などを進めてまいります。
以上、提案理由の概要につきまして申し述べましたが、細部につきましては財務部長が説明いたしますので、慎重にご審議をいただき、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。
○(
大谷洋介議長) 財務部長。
○(櫻井雅康財務部長)(登壇) 失礼いたします。
ただいま上程されました諸議案につきまして、細部の説明を申し上げます。
まず、議第133号、平成30年度福知山市
一般会計補正予算(第7号)でございますが、この補正につきましては、通常補正のほか、1点目としまして、国の補正予算第2号が成立しております。補助事業の採択がありますものや、国・府から追加の内示があったものなどについて、速やかに補正予算の計上をお願いするものであります。
2点目は、災害関連の補正でございまして、復旧に迅速に取り組む必要があるため、補正をお願いするものであります。
恐れ入りますが、お手元に配付をいたしております歳入歳出補正予算事項別明細書によりまして、ご説明を申し上げたいと思います。
5ページをお願いしたいと思います。
まず、歳出でございますけれども、総務費、総務管理費、目、交通対策費、1,118万1,000円の補正につきましては、KTR支援事業として、KTRが国庫補助事業として取り組みます車両1両の更新ですとか、安全輸送設備整備として地震計の新設に要する経費について、今回の国の補正により財源措置されましたので、増額の補正をお願いするものであります。
6ページをお願いします。
衛生費、保健衛生費、目の予防費、1,219万2,000円の補正につきましては、風疹抗体検査・予防接種事業でありまして、全国的な風疹の発生状況を踏まえ、国における感染防止拡大のための追加対策として、現在の対策に加えて、風疹に対する免疫が低いとされる年代の男性を対象に、風疹抗体検査及び抗体価の低い人を対象にして予防接種を行いますもので、これも国の補正予算第2号により、措置をされたものであります。
7ページをお願いします。
農林業費、農業費、目、農業振興費、313万7,000円の補正につきましては、担い手確保・経営強化支援事業でありますが、適正な京力農業プランが作成されまして、農地中間管理機構を活用している地域において、先進的な農業経営の確立に向けた意欲的な担い手が、融資を活用して農業用機械、あるいは施設を導入することに支援をいたしますもので、これも国の補正第2号により事業内示の見込みがあるため、補正をお願いするものであります。
同じく、目、農地費、1,237万5,000円の補正につきましては、府営川北地区圃場整備事業で、国の補正第2号により、京都府から事業費増額の内示を受けたことから、補正をお願いするものであります。
8ページをお願いします。
土木費、道路橋りょう費、目、道路新設改良費、9,018万7,000円の補正につきましては、地域間交流促進ネットワーク事業(市道整備)でありまして、地方版総合戦略として策定しました地域再生計画、北近畿の拠点福知山のネットワークを強化する道づくり計画に基づきまして、市道上荒河観音寺線において、国の補正による地方創生道整備推進交付金を活用しまして、舗装改良工事を実施する経費について、補正をお願いするものであります。
9ページをお願いします。
都市計画費、目、公園施設費、7,600万円の補正は、公園施設長寿命化対策支援事業として、これも国の補正を活用しまして、三段池公園総合体育館の大屋根の第2期工事と、冷温水器更新の設計、工事を行う経費について、補正をお願いするものであります。
10ページをお願いします。
消防費、目、非常備消防費、94万1,000円の補正は、「祝 特別表彰まとい 受賞記念事業」として補正をお願いするもので、福知山市消防団は昨年12月25日、日本消防協会「特別表彰まとい」の受賞が決定をいたしました。この受賞を受け、設立以降、本市の防災を献身的に支えていただいた全消防団員の活動と本市消防団の功績をたたえ、その栄誉をお祝いし、記念事業などを実施する経費をお願いするものであります。
11ページをお願いします。
教育費、大学費、目、大学振興費、5億9,646万5,000円の補正は、「知の拠点」推進事業でありますが、平成30年2月に策定した「知の拠点」整備構想に基づきまして、2020年度を目途とする
福知山公立大学(仮称)情報学部の新設と定員200名体制の実現に向けて、情報学部校舎の整備に要する経費について、補正をお願いするものであります。
12ページをお願いします。
災害復旧費、目、農林施設等災害復旧費、3,759万円の補正につきましては、農地・農業用施設災害復旧事業でありまして、平成30年7月豪雨や台風24号により被災し、国の補助対象とはならないもので、地元農区などにより復旧された経費に対して補助を行っておりますけれども、その経費が不足いたしますので、補正をお願いするものであります。
以上で歳出の説明を終わらせていただきまして、恐れ入りますが、3ページにお戻りをお願いをいたします。
まず、歳出にかかわります歳入でございます。
分担金及び負担金、分担金、目、農林業費分担金、825万円の補正につきましては、府営川北地区圃場整備事業にかかります地元分担金でございます。
次に、国庫支出金、国庫補助金、目、衛生費国庫補助金、465万5,000円の補正につきましては、感染症予防事業費等国庫補助金でありまして、風疹抗体検査・予防接種事業にかかるものであります。
次の目、土木費国庫補助金、8,309万3,000円の補正につきましては、右の説明欄にありますように、第1には、道路橋りょう費補助金として、市道上荒河観音寺線の舗装改良にかかるものと、第2には、都市計画費補助金として、三段池公園総合体育館の整備にかかるものであります。
次の府支出金、府補助金、目、農林業費府補助金、313万7,000円につきましては、担い手確保・経営強化支援事業にかかるものであります。
次に、繰入金、目、基金繰入金、2,986万5,000円の補正につきましては、「知の拠点」推進事業にかかるものであります。
次に、市債であります。
まず、目の総務債、1,110万円の補正につきましては、KTR支援事業にかかるものであります。
次の目、農林業債、410万円につきましては、川北地区圃場整備事業にかかるものであります。
次の土木債、8,220万円の補正につきましては、右の説明欄のとおり、第1には、市道上荒河観音寺線の舗装改良にかかりますものと、第2には、三段池公園総合体育館の整備にかかるものでございます。
4ページをお願いします。
繰越金、4,706万8,000円は、繰越金を補正財源とするものでございます。
以上によりまして、一般会計は、1ページから2ページにかけましての総括のとおり、総額に歳入歳出ともに8億4,006万8,000円を追加をいたしまして、予算の総額を歳入歳出ともに454億1,581万7,000円とするものでございます。
恐れ入りますが、議案書をごらんいただきまして、3ページをお願いいたします。
3ページの第2条に繰越明許費の補正、第3条に地方債の補正をそれぞれ掲げておりますけれども、繰越明許費の補正につきましては、5ページをごらんいただきますと、第2表、繰越明許費の補正、追加、変更がございます。また、その裏、6ページになりますけれども、ここでは地方債の補正を行っております。ごらんいただきたいと思います。
続きまして、議第134号、平成30年度福知山市
下水道事業会計補正予算(第4号)でございますが、これも国の補正予算第2号を受けて補正を行うものでございます。
再度、歳入歳出補正予算事項別明細書の14ページをお願いをしたいと思います。
右側になりますけれども、資本的支出では、中部系統第3期管路更生工事でありますとか、土汚水中継ポンプ場のほか、自家発電機設備更新工事などに要する経費について、補正をお願いするものであります。
これに要する財源としましては、前のページ、13ページにお戻りをいただきまして、左側の資本的収入の欄をごらんいただきますと、企業債並びに補助金の備考欄に記載のとおり、企業債、1億2,300万円と、国庫補助金、9,100万円を充てることとしております。また、その上になりますが、収益的収支におきまして、消費税及び地方消費税還付金として、この補正にかかります911万1,000円も増額計上させていただいております。
以上で、上程をされました諸議案につきましての説明を終わらせていただきます。よろしくご審議を賜りますよう、お願いを申し上げます。
○(
大谷洋介議長) これにて、提案理由の説明は終わりました。
日程第4 市会発意第1号 下水道施設の改築に係る国庫補助の継続を求める意
見書
○(
大谷洋介議長) 次に、日程第4に入ります。
産業建設委員長から、市会発意第1号、下水道施設の改築に係る国庫補助の継続を求める意見書が提出されています。
それでは、市会発意第1号を議題とし、発議者から提案理由の説明を求めます。
産業建設委員長。
○(藤田 守産業建設委員会委員長)(登壇) 失礼します。
読み上げさせていただきます。
市会発意第1号
下水道施設の改築に係る国庫補助の継続を求める意見書
上記議案を別紙のとおり提出する。
平成31年2月25日
発議者
福知山市議会産業建設委員会
委員長 藤田 守
福知山市議会議長 大谷 洋介 様
(別紙)
下水道施設の改築に係る国庫補助の継続を求める意見書
福知山市では、昭和34年度に下水道事業に着手し、都市化の進展にあわせ、下水道整備を推進し、平成21年度に下水道整備が概成している。これにより整備された下水道施設は順次標準耐用年数を迎えており、経年劣化に伴う管路の破損による道路陥没や水処理施設の故障による市民生活への影響、公共用水域の汚染等の被害を未然に防止することを目的に、国庫補助制度を活用する中で、計画的に施設改築を進めている。
しかしながら、国の財政制度等審議会においては、下水道事業について、受益者負担を原則として、施設改築に係る国の財政支援を見直す必要があるとの提言がなされ、国の平成30年度予算では未普及解消と雨水対策に重点配分がなされたところである。
今後、老朽化した下水道施設の改築に係る国庫補助が削減又は廃止されることとなると、大幅な使用料の値上げや膨大な一般会計からの繰り入れを余儀なくされるなど、計画的な改築が困難となり、市民生活に重大な影響を及ぼす極めて深刻な状況であると受け止めている。
下水道は高い公共性を有する社会資本であり、水質汚濁防止法には国の責務が明記されている。また、地方財政法上、国が義務的に負担する経費として整理されるとともに、下水道法において、施設の設置に加えて改築についても国庫補助の対象とされており、下水道を支える国の責務は、施設の新築・改築で変わるものではない。
よって、国におかれては、下水道事業の継続的かつ計画的な遂行により、将来にわたり市民の安全で快適な暮らしを守り、経済活動を支えるとともに公共用水域の水質を保全することができるよう、下水道施設の改築に係る国庫補助を継続するよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成31年2月25日
衆議院議長 大 島 理 森 様
参議院議長 伊 達 忠 一 様
内閣総理大臣 安 倍 晋 三 様
財務大臣 麻 生 太 郎 様
総務大臣 石 田 真 敏 様
国土交通大臣 石 井 啓 一 様
福知山市議会議長 大 谷 洋 介
以上です。よろしくお願いします。
○(
大谷洋介議長) 以上で、提案理由の説明は終わりました。
これより質疑を行います。
ただいまの提案に対して、質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○(
大谷洋介議長) ないようですから、質疑を終結します。
お諮りします。
本案は委員会付託を省略したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○(
大谷洋介議長) ご異議なしと認めます。
よって、委員会付託は省略することに決しました。
これより、討論に入ります。
初めに、本案に対する反対の討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○(
大谷洋介議長) 次に、賛成の討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○(
大谷洋介議長) ないようですから、討論を終結します。
これより、起立により採決します。
市会発意第1号について、原案のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○(
大谷洋介議長) 起立全員であります。
よって、市会発意第1号は、原案のとおり決しました。
以上で、本日の議事日程は終了しました。
次回は、来る27日午前10時から本会議を開きます。
それまで、議案熟読のため休会とします。
なお、代表質問の通告締め切りは、本日25日の午後5時となっていますので、期限までに通告書の提出をお願いします。
それでは、本日はこれをもって散会とします。
なお、この後、午後1時半から請願趣旨会派合同説明会を開催しますので、会派の代表者は第4委員会室にご参集ください。また、その後、広報広聴委員会を開催しますので、よろしくお願いします。
それでは、大変お疲れさまでございました。
午後 0時09分 散会...