飯田市議会 2022-12-05
12月05日-02号
令和 4年 12月 定例会(第4回) 令和4年飯田市議会第4回
定例会会議録 (第2号)
----------------------------------- 令和4年12月5日(月曜日)10時00分
-----------------------------------日程 第1
会議成立宣言 第2
会議録署名議員指名 第3 代表質問 (1)木下徳康 (2)岡田倫英 (3)原 和世 (4)小林真一 一般質問 (5)小平 彰 (6)宮脇邦彦 (7)西森六三 (8)市瀬芳明 (9)福澤克憲 (10)筒井誠逸 (11)永井一英 (12)下平恒男 (13)熊谷泰人 (14)関島百合
延会-----------------------------------出席議員 22名 (別表
のとおり
)-----------------------------------欠席議員 1名 (別表
のとおり
)-----------------------------------事務局出席者 (別表
のとおり
)-----------------------------------説明のため出席した者 (別表
のとおり)
----------------------------------- 10時00分
開議-----------------------------------
△日程第1
会議成立宣言
○議長(井坪隆君) おはようございます。 現在
の出席議員は22名でございます。 よって、本日
の会議は成立いたしております。 古川仁君から欠席する旨
の届けが提出されておりますので、御報告を申し上げておきます。 これより本日
の会議を開きます。
-----------------------------------
△日程第2
会議録署名議員指名
○議長(井坪隆君)
会議録署名議員として、下平恒男君、橋爪重人君を指名いたします。 次に進みます。
-----------------------------------
△日程第3 代表質問・一般質問
○議長(井坪隆君) 日程に従いまして、これより代表質問及び一般質問を行います。 代表質問は5名、一般質問は10名
の通告がありました。 代表質問
の発言につきましては、質問、答弁合わせて120分を上限とし、それぞれ通告をいただいた時間内で行っていただきます。 代表質問は、初めに一括質問及び一括答弁で行い、それ以後一問一答方式により行うことになっております。質問、答弁とも簡潔・明瞭に願い、会議
の進行に御協力くださるようお願いをいたします。また、発言時間において、残り時間1分で
の質問は配慮していただくよう、議員
の皆様には重ねてお願いいたします。 なお、代表質問に関する関連質問は行いませんので、御承知おきください。 ここで、本日
の代表質問に当たりまして申し上げます。 今定例会では、
新型コロナウイルス感染症の予防対策
の観点から、
飯田市議会業務継続計画に基づき、
飯田市議会災害対策会議において、代表質問及び一般質問については議場に入場できる議員数を制限し、分散により実施することを決定しております。 執行機関側においても、議場
の入場について配慮いただくことになっておりますので、御承知おき願います。 ここで、議場へ
の入場者
の調整
のため、暫時休憩といたします。 10時03分
休憩----------------------------------- 10時04分 再開
○議長(井坪隆君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。 それでは代表質問を行います。 申合せ
の順に従いまして、順次発言を認めます。 新政いいだ、木下徳康君。
△木下徳康
◆16番(木下徳康君) 皆様、改めましておはようございます。 新政いいだ、木下徳康でございます。 私ども新政いいだとして2回目
の代表質問となります。 先ほど議長
のほうからもありましたが、今回
の定例会も
コロナウイルス感染症のため、この代表質問、一般質問は、この議場において
の議員数を半数という分散開催で行うことになっており、各会派にて調整をしておるところです。 しかし、現在、うち
の会派8名全員議場におります。これは、旧会派のぞみとして共にやってきた会派きぼうさんと
の相談で、次
の会派きぼう
の岡田議員
のときには私どもは第1
委員会室でモニター視聴することになっております。 私たち
の会派では、8月に政務調査で北海道
の鹿追町、倶知安町へ行かせてもらいました。後段でも扱いますが、大変有意義な視察でございました。ここでお話ししようと思う
のは、その内容ではなくて、鹿追町で
のお昼休み
の話です。私たちは、午前に座学、午後に現地視察ということで、昼食を取った後、庁舎と道
の駅が隣接し、公園も広がっているところで1時にバスにということで20分くらいそれぞれ自由な時間を過ごしました。 そのとき
のことなんですが、庁舎に戻る職員
の方々、あるいはそうでないかもしれませんが、会う人全員が私たちに挨拶してくれました。笑顔とともに、こちらより先に皆挨拶をしてくれました。そして、それぞれになっていた8名がマイクロバスに戻ると、誰が言い出したかは忘れましたが、これが話題になりました。会派全員が同じような印象を受けました。 さて、今回は、11月28日に市長に手交させていただいた会派
の令和5年度予算編成に関する提言
の内容を踏まえ、任期
の折り返しとなる佐藤市長
の政治姿勢、飯田市
総合計画中期に当たるいいだ
未来デザイン2028、10月末日という早期に庁内に公表された来年、令和5年度予算編成
の基本方針についてお聞きし、
リニア中央新幹線、三遠南信自動車道
の開通を控える当市
の将来に生かす一助となるよう、会派を代表して質問をいたします。また、総合計画を進めるために、市民を巻き込み、いかに協働できるかが重要であると会派で共有しております。 それでは伺ってまいります。 市長
の市政運営と
予算編成方針に関して3点伺います。 1点目として、任期
の折り返しとなる市長就任後2年間
の市政運営
の総括と、今後
の進め方について伺います。市長は、定例会開会
の挨拶で、就任前から続く
新型コロナウイルス感染症へ
の対応に多く
の時間を割く必要があった2年間とおっしゃっておりました。現在も感染者数が高水準で推移をしておるところです。今までに
簡易検査キットの積極的な活用、動画も用いた市民へ
の広報等が行われ、感染レベルにおける市有施設
の使用について、あるいは主催ではないものの、お練りまつり
の開催などには神経を使われたことと思います。 この
新型コロナ感染防止と経済活動、地域活動
の両立に向けた取組
の評価をお聞きし、今後
の対応についてもお考えを伺います。市長は、心通う市政
のため、対話と現場主義を貫く約束をされております。その取組
の成果を御自身でどう評価されている
のかも伺います。いいだ
未来デザイン2028では、
未来ビジョン「くらし豊かなまち」をデザインするとして、私らしいくらし
のスタイルを楽しむまち、健やかにいきいきと暮らせるまち、人と人がつながり、安全安心に暮らせるまちなど、8つ
の目指すまち
の姿が上がっております。これら目指すまち
の姿と市長
の公約
の日本一住みたいまちになると
の関係について、改めてお聞かせいただきたいと思います。 2点目として、令和5年度予算編成
の基本方針は、
総合計画未来デザイン2028
の達成を強く意識したものという
のが私
の印象ですが、その考え方、思いについて伺います。 来年度
の予算編成
の基本方針、ちょっとこれは長いので、以後、基本方針とだけ言わせていただきます。この中で、
未来デザインに掲げる目指すまち
の姿とそれを支える
人口ビジョンの達成に向けてとあります。この
人口ビジョンは、2028年
の飯田市
の人口を9万6,000人以上に保つというものですが、文章
の表現から、9万6,000人
の維持が目指すまち
の姿を支えることになります。それでは、
人口ビジョンの達成が目指すまち
の姿
の実現には必須と考えている
のか、また必要条件な
のか、十分条件な
のか、この
人口ビジョンと目指すまち
の姿
の関係をどう捉えている
のかをお聞きします。 3点目として、
地域内経済循環の推進についてですが、基本方針
の中でも、食料、資源、エネルギー
の地元調達
の必要性が記されております。会派でも、域外から得た外貨を域内にとどめる
地域内経済循環は重要視している一つです。その手法
の一つとして、地域内通貨が考えられるわけですが、その導入
の検討状況はどうかを伺います。 これは、昨年
の熊谷議員
の代表質問で、市長から、重要だというふうに捉えておりますが、まだまだ御報告できるほど研究は進捗していないんですが、他地域
の様々な取組
の調査、あるいは民間
の皆様から
の御提案を基にしまして、しっかり研究を深めてまいりたいと思いますと御答弁をいただいております。その後、6月定例会で山崎議員
の質問に、串原部長から地域で定着して使われて持続するためには、どういう仕組みにすればいいかと、これは実際に着手するに当たってしっかりと今検討しているところでございますと答弁をいただいております。進められた研究は結論に至りましたでしょうか。現在
の検討
の状況を伺います。 また、
地域内経済循環の指標につきましては、以下
の2点で重要だと思います。地域内通貨を導入する場合、その導入前後で
の検証
のため、もう一点は今後
のトレンドとして経済
の域外流出はどうなりますでしょうか。残念ながら増す
のではないかというふうに思うわけですけれども、そうしたトレンドを把握するためです。
地域内経済循環の指標
の取り方
の検討はどうでしょうか、状況を伺います。これも半年ごとに会派で質問していることですが、熊谷議員
の代表質問で改めて藤山浩先生
のLM3を提案し、6月
の山崎議員
の質問から、その回答として考えを共有できる国が提供するRESASを利用していく旨
の答弁をいただいておると思います。この指標
の取り方
の検討
の状況を伺います。 次に、
リニア中央新幹線に関して、JR東海より長野県駅
の起工式が12月22日に行うと先週発表されたところでありますが、飯田市
の状況について3点伺います。 まず、駅周辺整備における移転交渉等
の進捗状況はどうか。2点目として、飯田までそれぞれ45分、20分で着いた後、効率的に目的地に誘導できるよう新たなモビリティーが必要です。その二次交通
の検討
の進捗状況はどうか。3点目として、広域連合では、2050年に南信州を日本一住みたい地域にするため
の未来像を描くとして、
南信州リニア未来ビジョンの中で、連合地域内を中部、北部、西部、南部と4つ
のブロックごとにビジョンを示しています。飯田市は、
中部ブロックそのものですが、大きく3つ
のゾーン分けをしています。都市、人口、交流
の3重心ですが、その考え方とその実現に向けた誘導策
の構想はある
のか伺います。 次に、大学
のあるまちづくり
の推進に関してですが、基本方針
の中で、大学
のあるまちづくりとして、学生や研究者
の暮らしや学びを支えるまちに関して、車を所有していない学生
の移動、通信環境、日常
の利便性等、具体性があり理解するところです。その前段に、学生や研究者が住みたい、研究したいと思うまちづくりを進めることが重要としています。表現からすれば、
信州大学誘致の可否には必ずしもこだわらないように取れますが、市長は信州大学新
学部誘致推進協議会の会長として精力的に御尽力されていると思います。この学部誘致
のためにまちを整え、確実
のものにするというふうに考えているかと思う
のですが、この点、御自身
のお言葉でいただきたいと思います。 さて、この住んでみたい、研究したいと思うまちとは、具体的にはどのようなまちな
のか。この新
学部誘致活動から始まった大学
のあるまちづくりにするにはとして伺います。 次に、地域内DXと情報発信
の推進へ
の取組
の方向性はということで、基本方針
の中にある3点について伺います。 1点目、全庁的な行政DX
の推進とはどのようなことを庁内で進める
のでしょう。 2点目として、
地域課題解決のために活用するデジタル技術とは、どのような技術
の活用を想定している
のでしょうか。 3点目として、将来を見据えた基盤整備とありますが、基盤とはどのようなものでしょうか伺います。 次に、定住、交流人口
の拡大について4点伺います。 まず、市が目指す
ブランディング戦略の目玉は何かを伺います。これは、昨年、熊谷議員
の質問に対して明確な答弁がないように思いました。そこで、あえて同じ文言としております。これは、視察した鹿追町、倶知安町ですが、それぞれ酪農
のまち、観光
のまちでした。
家畜ふん尿由来によるバイオガスプラントで発電から水素ガス
の製造まで行い、
自営線ネットワークを構築し、脱
炭素先行地域の第1回
の選定を受けるに至った鹿追町、観光で来庁した人にふるさと納税をしてもらい、その返礼として地元で使えるクーポン券を提供するという、いわゆる旅先納税を可能にした倶知安町を見てまいりました。この目玉が明確なので、戦略に迷いがないと感じました。では、飯田市
の目玉は何でしょうか伺います。 2点目として、コロナ禍により
テレワーク等が広がり、2地域居住
の可能性も広がっているところであります。また、このように個人ではなく、企業が地方にオフィスを設ける
地方型サテライトオフィスに期待するところでもあります。昨年
の熊谷議員
の代表質問
の答弁
の中に、地域
の課題を解決するというミッションを持ってオフィスを構えたいというニーズがあることに注目している発言がありました。この
サテライトオフィス等の開設
の状況はどうな
のか、あるいは検討状況を伺います。 3点目として、市民
の交流として重要なムトスぷらざが開館しました。その活用状況と今後について伺います。 4点目として、中心市街地における歩く人が中心
のにぎわいあるまちづくりとして、構想が基本方針で示されているところですが、昨年当会派で提言した飯田市歴史研究所を美術博物館、
中央図書館周辺に移転し、一体を自然、歴史、文化
の拠点と位置づけ整備することに関して検討はされましたでしょうか、その状況を伺います。 次に、歩いて周遊できる山、里、まちとしましたが、これについて2点聞きます。 1つ目として、
ウオーキングの推奨とコース設定
の検討はどうかということですが、コロナ禍でも密にならない
ウオーキングは、健康維持に役立つところは異論
のないところだと思います。また、やり方によっては、市民
の交流、観光誘致にも発展できると思います。そこで、クアオルトと
ポールウオーキングを提案したいと思います。 クアオルトは、健康保養地という意味で、穏やかな運動と食事、休養を組み合わせたもので、今までも山形県上山市を前会派のぞみで視察して以降、岡田議員、山崎議員が質問しておりますが、答弁
の中から、市民
の健康増進、交流人口
の拡大
のため
の動機づけとして私どもと価値を共有されていると思います。そして、検討しているということだったかと思いますが、その後
の状況をお聞きします。
ポールウオーキングは、2本
のポールを持って歩く
ウオーキングですが、ポールを持たない
ウオーキングよりも広背筋や大胸筋へ
のストレッチ効果があり、猫背
の改善にも役立つそうです。また、無理なく正しい歩行姿勢が身につくとされ、体力維持に効果があるものとされています。健康維持
のためにも、また広がるであろう交流
のためにも、今よりより推奨してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 この
ウオーキングのコースですが、犬を飼い始めた人がその動機
の一つに、実は自分が歩きたかったという話を聞いたことがあります。家
の近くで回覧板を持っていくなど用事で歩いている
のはいいけれど、
ウオーキングといっても歩いているだけなので拍子が悪いということです。小心者
の私は分かるような気がするんですけど、今でも堤防などは多く
の人を見かけますが、歩いている
のが当たり前
のコースが身近にあったらと思います。そう思っていたところ、正確には分からないんですが、20年ほど前、
ふるさとネットウオーク飯田としてコースが各地区で設定されていたようです。この詳細について、分かればお願いしたいと思います。また、これらを再生できればいいと思いますので、そのお考えも伺います。 そして、もう一点もそのコース
のことですが、以前
の産業建設
委員会、平成31年、
委員長は湯澤議員だったときですが、道と景観、
ランドスケープを地域磨きに、
健康づくり等につなげ、
シビックプライドの醸成や飯田市へ
の人
の流れをつくる視点を重視し進められたいと、具体的に西部山麓線、竜東、竜西
の広域農道や
信濃路自然歩道等を上げておられます。以前
の産業建設
委員会から
の道と景観、
ランドスケープに関する政策提言について
の検討は、あるいは進捗
の状況を伺います。 次に、検討されている大型インフラについて2点、新文化会館とアリーナについて伺います。 まず新文化会館は、市民によって構成される整備検討
委員会において検討され、また建設
の候補地について、調査費を議会でも承認しているところです。先月25日、第4回
飯田市新文化会館整備検討委員会
の学習会を傍聴させていただきました。そこで、草加叔也先生
の話
の中で、客をつくる「創客」という言葉を使われておりましたが、見に来てくれるライフスタイルを持った市民を育てていくこと、これがハード
の建設とともに重要だという趣旨
の発言をされておりました。この新
文化会館建設の検討
の経過と今後
の展望について伺います。 2点目として、アリーナですが、
広域連合議会としても10月に安曇野市
のANCアリーナ、塩尻市
のユメックスアリーナを視察してきたところでもあり、建設が決定していないことは十分承知しておるところですが、広域で検討されている
アリーナ建設の検討状況
の市
の認識を伺います。 次に、健全財政
の維持
のためについてですが、いいだ
未来デザイン2028
の最終年度、令和10年度まで
財政調整目的基金27億円程度
の確保、一般会計、地方債300億円以下に抑制
の目標
のため、
実質公債費比率15%未満、将来負担比率100%未満に抑制するなど、昨年立てた
長期財政見通しの1年たった現時点で
の効果と今後についてはどうか伺います。 最後に、いいだ
未来デザイン2028基本目標
の達成に向けて、市民と
の協働により達成することが必須となるというふうに考えますが、市側
の考えを伺います。 では、よろしくお願いします。
○議長(井坪隆君) 執行機関側
の答弁を求めます。 佐藤市長。
◎市長(佐藤健君) それでは、新政いいだ、
木下徳康議員の御質問にお答えをいたします。 冒頭、鹿追町
の挨拶されたという話を非常にほっこりした気持ちでお聞きをいたしました。ぜひ飯田もそういうまちでありたいなと思ったところであります。 市長就任2年間
の市政運営
の総括に関連して、
新型コロナウイルスの感染防止、それから経済活動、地域活動
の両立に向けた取組についてどう評価しているかという御質問をいただきました。端的に申し上げまして、このテーマという
のは本当に難しかったなということであります。特に経済活動、地域活動を維持するという
のは難しかったという
のが率直な感想でありまして、私自身としてもまだまだだったなという評価をしております。
感染拡大防止につきましては、御紹介いただきましたように、専門家会議からも御意見をいただいて、保健所、医師会とも連携をし、適切な対応を取れたと考えております。他地域にはない
簡易検査キットの無料配布に取り組んでまいりましたけれども、これについては、導入当初
の水際対策として
の利用から、現在は検査で確認をしながら、安心して日常生活を継続するという形に利用形態、利用目的を変えながら、有効な対策として機能をしているというふうに考えています。 薬事法と
の関係もございまして、あえて研究用キットを市が直接市民
の皆さんに配布するという方法を取ってきたわけですけれども、現在は医療用キットが市販で容易に購入できるようになりまして、また
新型コロナウイルスの感染法上
の扱いが2類から5類に変更されるという動きがあるなど、導入当初から状況も大きく変わってきておりますので、こういったことも勘案して、コロナ
簡易検査キットの配布につきましては、1月上旬をめどに一般市民
の皆さんへ
の配布を終了したいと考えております。 なお、社会福祉施設等へ
の無料配布につきましては、継続して配布できるように検討をしております。 コロナ禍における経済対策、産業振興につきましては、緊急経済対策本部会議を核といたしまして、関係機関と共に情報を集め、対策を検討、実施してまいりました。具体的には、事業継続支援
の各種給付金事業、消費喚起
のため
のプレミアム商品券事業や支え合い観光事業、事業者
の感染防止強化
のため
の感染対策強化支援事業、
新型コロナウイルス対策資金による事業者
の資金繰り支援等でありますけれども、感染が拡大すれば、飲食、宿泊をはじめとする経済活動が縮小するという動きを緩和し切れなかったと言わざるを得ないと思います。そんな中でも、感染防止対策を講じながら、飯田お練りまつりや元善光寺
の御開帳ができたことは、いろいろな御意見はありましたけれども、実施できてよかったなというふうに感じています。 一方で、8月上旬
の人形劇フェスタ、飯田りんごんにつきましては、第7波
の立ち上がりが急速だったこともありまして、やむなく中止となりました。その後、人形劇に取り組む児童・生徒
の発表と感想を伝え合う場として、学校人形劇発表交流会をできたことは、せめても
の救いではございました。 地域活動につきましては、昨年までは多く
のものが中止となっておりましたけれども、今年度に入って、各地区で運動会、文化祭、敬老会等々を実施していただいていることについては、少しほっとしております。新政いいだの新年度予算に対する提言
の前文でも書いていただいておりましたように、コロナ禍による地域活動
の停滞を大変心配しております。引き続き、地域
の皆さん
の状況を見極めて、国や県
の対策状況も踏まえ、必要な対策を検討して、経済活動、社会活動
の維持に努めてまいりたいと思います。 次に、対話と現場主義
の取組と成果はということであります。 コロナ禍
の中で思ったように現場へ赴き、対応する機会を設けられなかったというじくじたる思いを持っております。対話と現場主義を大切にしております
のは、私一人
の思いで、あるいは市役所だけで考えて何かをやろうといたしますと、市民
の皆さんと
の思いとずれてしまうおそれがあるというふうに考えるからでございます。成果という
のを問われること自体に若干
の違和感がないわけではありませんが、あえて申し上げれば、環境に優しい農業に取り組もうとしている団体
の皆さんや猫
の保護活動に取り組んでいる団体
の皆さんとふれあいトークを通じて、それぞれ
のテーマについて課題や取組
の方向性を確認できました。 環境に優しい農業については、学校給食へ
の有機野菜
の導入
の試行や地域内
の総合認証制度
の創設に向けた検討を進めておりますし、猫
の殺処分
の減少に向けた取組につきましては、市として去勢手術に対して助成する制度を創設し、今年度は「猫殺処分みんな
の力で5年でゼロに大作戦!!」としまして、猫
の殺処分減少を目指して、去勢手術と地域活動を支援するふるさと納税クラウドファンディングを創設いたしました。今後、改めて積極的に現場へ出向き、対話
の機会を増やしていきたいと思います。 いいだ
未来デザインの目指すまち
の姿と日本一住みたいまちと
の関連ということでありますが、いいだ
未来デザイン2028と私
の公約と方向性が整合しているということは、これまでもお話をしてきたとおりですけれども、いいだ
未来デザイン2028
の中期計画、これは私が就任後に策定をし、議会
のほうに上程をしたものでありますので、公約
の多くを踏まえて組み立てられております。2050年日本一住みたいまちという目標ですけれども、これは言わば北極星
のようなもので、方向性を指し示しながら、常により住みたいまちに向けて進んでいこうというものであります。
未来デザイン2028
の実現に向けて今取り組んでいるわけですけれども、さらにもっとその先へという思いで、引き続き住みたいまち、住み続けたいまち
の実現に努力をしてまいりたいと思います。 令和5年度
の予算編成
の基本方針に関連をし、
人口ビジョンと目指すまち
の姿
の関係について御質問がありました。 いいだ
未来デザイン2028に掲げる
未来ビジョン、これは高齢化や少子化が進む人口減少時代、地域社会を取り巻く環境が大きく変化し、先を見通すことが難しい時代にあって、みんなで将来どのような暮らしをしたいかを議論し、その思いや考えを織り込んで描いた将来像として、くらし豊かなまちをデザインする8つ
のまち
の姿を掲げているわけですが、これとセットで掲げております
人口ビジョンは、いいだ
未来デザイン2028を策定した当時
の人口分析を踏まえながら、その思い描いた8つ
のまち
の姿を実現しようとする際
の12年後
の人口規模を、定住人口と交流人口
の2つ
の側面から展望をしたものであります。市民
の皆さんと共に議論をし、市議会
の皆様にも御議論をいただいて設定をした
未来ビジョンであり、
人口ビジョンでありますので、その実現に向け取組を進めていくということでございます。 地域内通貨
の導入
の検討状況につきましては、産業経済部長からお答えをいたします。
リニア中央新幹線に関連しまして、駅周辺整備における移転交渉等
の状況ということでありますが、このことにつきましては、用地取得
の状況に関する数字という
のは、地権者をはじめ関係者
の皆様
のお気持ちもありますので、控えさせていただきますけれども、多く
の関係者
の皆様方に御理解と御協力をいただいて、全体として事業が進んでいるということでございます。改めて感謝を申し上げたいと思います。 現在は、個別交渉を重ねる中で、最終的に御理解、御納得がいただけた方から順次契約を進めているという状況であります。借地で自宅を建てられている方や集合住宅住まい
の方が多いということなんですが、これら
の皆様方と
の交渉を進め、御理解をいただく中、移転が進んでいるという状況でありまして、引き続き経済的に有利な方法、スムーズな移転を念頭に置きながら、地権者
の皆様に契約
の時期や移転時期
の相談、提案を行っているという状況です。今後も、個別にお話を重ねながら、なるべく移転をお願いする皆様
の意向に沿う形で
の移転に努めてまいる所存でございます。 二次交通
の検討
の進捗状況につきましては、リニアとJR飯田線と
の接続は乗換新駅ではなく、新交通システムによる既存駅
の活用で進めていくこととしておりまして、この件につきましては、昨年来リニア特別
委員会や全員協議会
の場で説明を重ねてまいりました。経済性や利便性、あるいは将来的な課題へ
の柔軟性等
の観点から、乗換新駅設置と既存駅活用ケースを比較し、今後交通を巡る技術環境が大きく変わっていくことを踏まえて、最終的に乗換新駅ではなく、新交通システムによる既存駅活用
の方向を出しているところでございます。 今後、リニア駅と各拠点を結ぶ二次交通
の検討
の中で、それぞれ
の拠点を結ぶ適切なモビリティー選択
の観点から検討してまいりますが、JR飯田線と
の接続
の検討に当たりましては、具体的なルート、そしてそのルート周辺
の土地利用なども併せて検討していく必要があると考えております。自動運転
の将来的な導入を視野に入れた検討が必要となることから、現在自動運転
の導入において必要となる整備、条件について整理を進めているところでございます。 都市、人口、交流
の3重心
の考え方とその実現に向けた誘導策について御質問をいただきました。 市では、従来、土地利用基本方針に拠点集約連携型都市構造
の考え方を掲げ、リニア駅周辺に関しては、新たな市街地を拡散的に形成することはしないとしていたがため、リニア駅周辺では、積極的なまちづくりをしないという捉え方をされる嫌いがあったところでございます。南信州広域連合では、リニア時代
の当地域
の将来像、絵姿を住民
の皆さんに示す必要があるとして、リニア
の整備効果を地域振興に生かすビジョン
の策定に取り組むこととなりまして、飯田市としてもリニア時代を見据えた21世紀型
の新しいまちづくりに向けた考え方を検討いたしました。 その中で、都市重心、人口重心、交流重心という3つ
の重心を意識したまちづくりという視点で、まち
の構造、将来
のまち
の姿を再整理いたしました。ポイントは、都市重心である中心市街地
の行政機能や文化機能、飲食、宿泊機能
の集積を生かしつつ、交流重心では、リニア駅を中心とする座光寺SIC、エス・バードを含むエリアにおいて、広域交流拠点であることを踏まえ、大都市と地方にまたがるリモートオフィス、サテライトオフィス、2地域居住といった新しいライフスタイル
の創出やゼロカーボン、グリーンインフラ、新交通システムなど
の21世紀型
の政策をモデル的、重点的に進める地域というふうに考えているところでございます。 広域連合全体でリニア
未来ビジョンとしてまとめ、議論
のたたき台としたところですが、県と
の間、あるいは市町村間で、あるいは民間
の皆さんともこれをベースとした議論が起こりつつある状況であるというふうに思っております。各エリア
の特徴を伸ばし、機能
の連携・補完
の構築によって相乗効果を発揮するまちづくりを目指してまいります。 大学
のあるまちづくり
の推進に関して、信州大学にこだわらないという考えがある
のかということですが、私としては信州大学にはこだわっております。という
のは、人口減少、少子化という状況になって、大学
の経営という
のは一般論として大変厳しい状況にあると思います。リニアが通るということで、簡単に地方移転を考える大学が見つかるということではないというふうに思いますので、そういう状況であればこそ、具体的な話として今ある信州大学
の新学部
の誘致については、しっかりこれを千載一遇
のチャンスとして捉えて取り組んでいきたいというふうに思っています。 その中で、研究者がここで学びたいと思えるまちという考え方について御質問をいただいたわけですけれども、研究者
の皆さんにとって、リニアを活用して都市圏や海外と
の行き来がしやすいという
のは魅力
のある環境だと思います。それ以外
の要素につきましては、ぜひ関係者
の皆さん
の声をお聞きしたいということで、まずは当地域で学んでいる短大生、コアカレッジ
の皆さんをはじめ地域
の皆さん、あるいは企業
の皆さんから意見を聞いていくということにしておりまして、研究者
の興味や関心を引くような魅力的な研究対象を提供し、その研究を実現できる環境をこの地域に整えていくということも、研究者がここで学びたいと思えるまちづくりにつながる
のではないかというふうにも考えているわけですが、そのことも含め、関係者から意見をお聞きしたいと思います。 DX
の推進につきましては、企画部長からお答えをいたします。 それから次に、定住人口、交流人口
の拡大について、市が目指す
ブランディング戦略の目玉は何かという御質問をいただきました。 この点について、実は日本一住みたいまちという言葉、あるいは
未来デザインのくらし豊かなまちという言葉、これもこの地域
の魅力をどう言い表すかということを考えた末に出てきた言葉であります。飯田
のよさを一言で伝える言葉がないという
のをいつももどかしく思っているわけでありますが、そういった中で、
ブランディング戦略について、
未来デザインの中期計画
の基本目標では、飯田
の魅力を市民と共有しつつ、地域外
の方々が認知し、共感していただくため
の情報発信を展開するというふうにしております。市民
の皆さんと共有しつつということは、
シビックプライドにもつながることでありまして、この視点を大切にしながら、特に訴求力
のある資源を活用していくことが重要であると考えています。 最近
の例では、日本一
の焼き肉
のまちという
のが訴求力
のあるフレーズとして多く
のマスコミに取り上げられているという状況です。昨年
の世界記録
の挑戦に引き続き、今年から飯田焼肉月間という取組が始まりましたけれども、焼き肉店や精肉店など市内
の事業者
の皆さん
の協力
の下で多く
の市民に御参加をいただきまして、年々関わる方を増やしながら魅力を高め、飯田市
のブランディングにおける目玉
の一つと言えるものとなってきている
のではないかと思います。 また、りんご並木と人形劇
のまち飯田というフレーズがありますが、先ほど文化会館
の関係で、草加先生
のお話を取り上げていただきましたけれども、その草加先生によれば、劇場関係者
の間で人形劇
のまち飯田という
のは非常に広く知られているというお話がございました。あるいは、りんご並木
のお話につきましても、かつて教科書に載っていたということで、ある年代
の人々にとっては広く知られています。こういった長年培われてきた評価という
のも改めて大事にするということも含めて、戦略を考えていきたいというふうに思っております。 ムトスぷらざの活用状況と今後について、あるいは歩いて周遊できる山、里、まちについて、それから新文化会館、それからアリーナ
の検討状況につきましては、それぞれ担当部長からお答えをいたします。 健全財政
の維持
のためにということで、昨年立てた
長期財政見通しの現時点で
の効果と今後についてということですが、昨年お示ししました
長期財政見通しにつきましては、毎年度
の予算編成に生かしていくというよりは、大型
の事業、あるいは現在行っている屋外トイレ
の集中整備
のように、複数年度にわたってある程度
の希望
の財政支出を伴う事業を行うという場合に、それが財政的に耐えられるものかをはかる物差し
のようなものだというふうに思っています。毎年度
の当初予算
の際に、ローリングにより修正をし、財政状況を確認することといたしておりまして、令和5年度当初予算
の発表
の際には、確定した決算数値や決算見込み
の額などを反映し、さらには予算編成において新たに明確になった事業
の費用なども盛り込んで公表をいたします。 いいだ
未来デザイン2028基本目標達成に向けては、市民
の皆さんと
の協働が必須であるという
のはおっしゃるとおりであります。皆でつくりたい暮らし
の姿、まち
の姿を描き、その実現に向けて、市民、地域、事業者、団体、NPO、行政などがそれぞれ
の立場で飯田
の未来づくりにチャレンジしていくため
の指針として策定した
のがいいだ
未来デザイン2028でありますので、これらが一体となってまちづくりに取り組むという状況は、目指すまち
の姿そのものという言い方もできるかと思います。 現在、
新型コロナウイルスの感染拡大、世界に広がる地政学的リスク、地球温暖化等
の環境問題、AIをはじめとした技術
の急激な進展など、地域社会、経済や暮らしを取り巻く環境が大きく変化をしております。先々
の変化を捉えて予測することが難しい時代になりますが、こういう時代だからこそ飯田
の強み、飯田らしさであるムトス
の精神や結い
の精神、多様な主体が協働して実践し、工夫し、また実践するというまちづくり
の在り方が改めて重要となると思います。 目指したい姿からバックキャスティングで考える視点という
のを持ちつつ、目まぐるしく変わる社会情勢、社会状況に柔軟に対応しながら、改めてムトスを合い言葉とし、いきいきと、「くらし豊かなまち」と自ら
の思いをデザインできる、誰もが主役
のまちづくりを進めてまいります。 私からは以上であります。
○議長(井坪隆君) 串原産業経済部長。
◎産業経済部長(串原一保君)
地域内経済循環の推進について御質問がございましたので、私
のほうから答弁させていただきます。 まず、地域通貨
の研究
の状況ということでございますが、この地域通貨に向けた取組としては、現時点では、実証実験としてプレミアム付電子商品券事業を実施しております。これは、以前、一般質問で答弁させていただいたことでございますけれど、地域通貨を導入している地域
の事例を見たときに、導入後3年以内に6割休止、10年以上稼働している
のは15%程度という調査結果もございまして、まずは慣れ親しんだ現金決済からキャッシュレス決済へと多く
の方々が消費行動を移さなければ、また店側もキャッシュレス決済
の意識、体制がなければ、地域通貨を考える入り口にも立てないと考えたためでございます。 地域通貨には、それ相当
の運営コストが必要でございます。したがって、それに見合う普及率や浸透、定着がなければ維持できません。また、事業者側にあっても、キャッシュレス決済するため
の機器など初期投資が必要など負担がございます。さらに、一般的な大手では高いポイント付与などがありますので、どう差別化を図り、魅力をつくれるか等、様々な課題がございます。まずは今回
の電子商品券
の実証を通して、地域として遅れていると考えられる消費、販売
のデジタル決済に慣れていただくという経験を通しまして、その実態を把握し、その分析から見えてきた課題と併せて、当地域にとって持続可能な地域通貨
の在り方を深掘りしようとしているものでございます。この電子商品券事業は12月末までとなっておりますので、分析は年が明けてからということになります。 それから、もう一つ
の質問が地域経済循環
の効果検証
の質問もいただきました。 これは、以前から話題になっているものでございますので、産業経済部といたしましても、本年度から新たに地域消費
の実態、それから買物動向や買物意識、こういったものの調査に手をつけ始めたところでございます。これについては蓄積をしてまいります。 それから、地域通貨を踏まえた前後
の異なり、経済
の流出
の程度などをトレンドでつかむため
の指標というお話でございましたが、この地域通貨を導入したとき
の効果検証を視野に入れて検討することは、私どもも重要なことだと考えております。しかしながら、先ほど申し上げた今時点にございますので、具体的に本当に導入したときにどのような指標を用いるかということについては、今
の検討を進めながら考えてまいりたいと思っております。以上でございます。
○議長(井坪隆君) 塚平企画部長。
◎企画部長(塚平賢志君) それでは、私
のほうから地域DX
の関係についてお答えを申し上げます。 まず全庁的な行政DX
の推進ということですけれども、昨年度デジタル化による市民サービス
の向上や業務
の効率を図るために、全庁的なデジタル化
の取組事項と工程につきましては、飯田市行政事務DX推進方針を策定いたしております。これは、1つとしては、オンライン化による市民
の利便性向上、2つとして、デジタル活用による情報発信
の推進、3つとして、効率的な仕事
の仕方へ
の転換、4つとしてデジタル化
の取組を支える基盤づくりと、この4つ
の取組方針をつくりまして、今それに従いまして、行政事務
のデジタル化に取り組んでいるところでございます。 この行政手続
のオンライン化ですとかオンライン相談体制
の構築、またはなかなか難しいことではございますが、キャッシュレス決済
の拡充など、市民
の利便性向上に取り組むとともに、AIですとかRPAなど
の技術を活用して業務
の効率化を図ってまいりたいと、そういったものでございます。 続きまして、地域課題
の解決
のために活用するデジタル技術はということで御質問いただきましたが、これはやはり国全体でも課題となっております人口減少や少子高齢化といったこと、これは当市において地域活動
の担い手不足ですとか産業
の後継者不足、介護人材
の不足など様々な地域課題があるというふうに考えておりまして、デジタル技術
の活用によってこれら
の課題を解決して、新しい働き方や暮らし方
の創造
のために有効ではないかというように考えるものでございます。こうした中で、いいだ
未来デザイン2028
の中期計画に掲げる基本目標
の実現にも、各分野でデジタル技術
の活用という視点を持って事業
の展開を図る必要があるということで、市長
のほうから基本方針で指示されたところでございます。 この具体的なデジタル技術
の活用
の例といたしまして、地域内外における人
の流れや滞在
の状況を把握するため
の携帯など
のデータ
の可視化、また地理的情報を市民と共有する公開型
のGIS、また行政が様々なデータを所有しておりまして、現在でも公開しておりますけど、これをきちんと活用できる環境で公開するオープンデータと言われる取組が考えられておりまして、それに向けて今進めているところでございます。 なお、デジタル技術はあくまでもツールでございますので、このツールを使いこなすということが大事でございまして、そういった視点を持った人材
の育成も併せて必要であるというふうに考えております。これは、次
の質問
の基盤整備にも関係いたします。 続いて、質問いただきました基盤整備でございますけれども、今申し上げましたように、地域
のDXを進めるため
の基盤といたしましては、情報通信基盤やまちづくり、地域づくり、開かれたデータとして活用できるオープンデータ、こういったオープンデータに代表するデータ基盤ですとか、デジタル技術を活用する人的基盤が必要になるというふうに考えております。データ基盤と人的基盤ということになろうかと思います。これは、将来、リニア
のあるまち、大学
のあるまちを見据えたときにも重要な課題でありまして、どのような具体的な基盤が必要になる
のか検討を進めてまいりたいというふうに思っています。 地域DXに関しては以上でございます。
○議長(井坪隆君) 串原産業経済部長。
◎産業経済部長(串原一保君) サテライトオフィス
の開設状況ということでございましたので、私から答弁させていただきます。 まず、このコロナ禍という中におきまして、地方へ
の移転、分散
の動きを捉えまして、平成2年度に飯田市サテライトオフィス開設費用補助金を新設いたしました。そして、令和3年度には、国
の地方創生テレワーク交付金を活用しまして、エス・バード
のインキュベート室を3室増設いたしまして、県外から2社がこのエス・バードに事務所を開設いたしました。そして、本年度でございますが、総務省主催
のマッチングイベントや県
のマッチング事業に引き続き参加するなどしてまいりまして、そしてこのサテライトオフィス開設補助金も活用いただきまして、県内外から3社が市内にオフィスを開設しております。また、問合せや相談も増加傾向となっております。企業と結びついていくマッチング等に今後も様々に参加しまして、飯田市を発信しつつ、引き続きサテライトオフィス
の誘致に取り組んでまいりたいと考えております。以上です。
○議長(井坪隆君) 松下教育
委員会参与。
◎教育
委員会参与教育次長事務取扱(松下徹君) ムトスぷらざの活用状況と今後はということで御質問をいただきました。 ムトスぷらざ、飯田市公民館
の利用状況でございますけれども、令和3年4月から9月と令和4年、本年4月から9月を比べてみますと、利用件数は、令和3年が537件、令和4年が1,095件ということで、前年同期対比で203.9%でございました。また、利用人数につきましても、令和3年が1万6,672人、令和4年が3万3,774人ということで、前年同期対比202.6%ということで大幅な増加となっております。 次に、活用状況でございますけれども、ムトスぷらざで何かをやりたい、また人とつながり合いながら新しいことに取り組みたいという皆さんが集まっていただいて、月1回、ふらっと会議という会議を行っておりますけれども、この中から、例えばウクライナ
の国花であるヒマワリを育てて、収穫して種から絞った油を販売して、この収益を寄附することで復興支援をするという平和
の種プロジェクトがありますけれども、ここへ
の支援、あるいは誰でも気軽にできる音楽芸能
の発表
の場として
のふらっとライブ
の開催、さらに今月24日には、「ムトスぷらざのクリスマス」と題して、音楽、芸能、美術など
の活動発表、ワークショップが計画をされております。 また、重点対象としております高校生
の取組として御紹介しますと、飯田風越高校
の探究学習として行われておりますムトスぷらざの活用を考える結プロジェクトを支援させていただいたり、世界に目を向けて地域で活躍する若年世代を育成する高校講座
のトークスタディーツアーなども行ってきております。 さらに、大学連携
の取組もここを拠点に行ってきておりまして、フィールドワーク
のまとめ、発表
の場として利用されているほか、ここで例えば豊橋技術科学大学
のまちづくりワークショップでは、2階
のフリースペースで成果発表を行われて、今実習で訪れていた高校生が参加するなど
の交流も生まれてきております。このように、ムトスぷらざでは様々な学習交流や創発活動が行われるようになってきておりますので、今後に向けてもこうした動きをさらに活発なものとしてまいりたいというふうに考えております。 続きまして、歴史研究所
の移転等整備、また一体
の利活用について御質問をいただきました。 会派から
の御提言をいただいておりますけれども、教育
委員会としても、旧飯田城
の中枢部でもあった追手町小学校から中央図書館、美術博物館が集積しているこのエリアについては、市
の拠点形成を視野に入れた重要な文教エリアであるというふうな認識を強く持っております。歴史研究所
の移転場所をどうするかというところだけではなくて、中央図書館、美術博物館、あと歴史研究所
のこれから
の在り方、さらには学術交流、学習交流
の推進、まち
の活性化を含めて、このエリア
の在り方については、引き続き検討してまいりたいというふうに考えております。 続きまして、
ウオーキング推奨とコース設定
の検討ということで御質問をいただきました。 飯田市
のスポーツ推進計画におきましても、日常的な運動習慣
の定着
のため
のウオーキングの普及を位置づけておりまして、コロナ禍においても
ウオーキングは誰もが気軽にできる運動として有効でありますので、この推進を図ってきております。先ほど御紹介いただいた市民ふれあいネットワーク事業でありますけれども、平成7年度から23年度にかけて実施をしたものでありまして、この事業を通じて、12地区
のウオーキングマップ
の作成を支援いたしました。作成されたマップについては、自然、歴史、景観など
の各地区
の特徴を生かしたコース
の設定がされておりまして、公民館事業や健康づくり教室、あるいは
ウオーキングイベント等で活用がされております。 しかしながら、作成時から年数経過しているコースもございますので、各地区
の公民館や
ウオーキング団体と連携をして、見直しをかけながら魅力を高めて、情報発信をして
ウオーキングの人口
の拡大につながるような活用を呼びかけてまいりたいというふうに思います。 さらに、議員からは、
ポールウオーキング、クアオルトについて
の御提言もいただきました。 ポールを使った
ウオーキングとしては、やまびこマーチ
の中では、ノルディックウオークを推進してきた経緯がありますけれども、最近は
ポールウオーキングをされている市民
の方も拝見するようになってまいりました。
ポールウオーキングは長野県発祥というふうにされていますけれども、足腰
の負担を軽減して歩く運動として、割と親しみやすく、体力に自信
のない方も親しめるというようなものでありますので、これも普及
の可能性が高いものというふうに捉えています。 また、クアオルトにつきましても、野山を歩くことによる運動療法とされていますけれども、これらを含めた多様な歩き方を紹介しながら、年1度あるやまびこマーチというシンボル的な事業以外
の通年的な
ウオーキングの普及をさらに進めていきたいというふうに考えております。
○議長(井坪隆君) 串原産業経済部長。
◎産業経済部長(串原一保君) 議長、すみません。先ほど
の答弁でちょっと私誤りがありまして訂正させていただきます。 サテライトオフィス
のところでございますけど、サテライトオフィス開設補助金を新設した
のを私、平成2年と申し上げてしまったようです。令和2年
の誤りでございます。すみません、訂正させてください。 それでは、以前
の産業建設
委員会から政策提言があった特に西部山麓線、それから広域農道(竜東・竜西)、それから信濃路自然遊歩道
の活用等についてということでございます。 これにつきましては、今コロナ禍におきまして、旅行ニーズはアウトドア、それからアクティビティー、そして自然
の風景
の見物などへ、それからまた団体旅行から個人や小グループへと旅
のスタイルが大きく変化してきております。いただきました提言につきましては、信濃路自然遊歩道を中心に西部山麓地域を現地踏査いたしまして、そこから
の景観や鳥
のさえずりなど、活用
の可能性を十分に実感したところでございます。 そういうわけで、危険箇所も存在したため、橋
の架け替えなども行ってまいりましたし、それから沿線地域
の皆様には大変いろいろ御協力、御尽力いただいてきたりしている経過がございます。それから、そういったものをモデルコースとしてどうするかということも今検討しておりまして、関係機関にプロモーション
の実施や情報発信をしております。それから、竜東
の広域農道
のほうでは、サイクルツーリズムということで、現在地元と研究を進めております。徐々にではありますが、こうした取組を広げてまいりたいと考えております。以上です。
○議長(井坪隆君) 松下教育
委員会参与。
◎教育
委員会参与教育次長事務取扱(松下徹君) 新文化会館
の建設
の検討
の経過と今後
の展望はということで御質問をいただきました。 6月10日に新文化会館
の整備検討
委員会を設置いたしまして、第1回から第3回まで行ってきています。この中では、基本理念として、飯田
の文化
の特徴、また新文化会館が果たす役割について、グループに分かれて行うワークショップと全体で
のディスカッションを組み合わせながら検討してきていただいております。その議論
の中から30個
のキーワードが整理されて、基本理念として、「みんなが集い、創り 伝える 感動
の飯田ひろば」、こういったフレーズが仮設定できたところでございます。また、11月25日には、リニア時代にふさわしい新文化会館
の在り方を考えることをテーマに、都市と地方を含めた文化ホール
の現状や課題について、有識者
の方による基調講演と特別対談を実施し、リニア時代
の大きな環境変化を視野に入れた新文化会館
の在り方を考えるという形で、公開もする形で
の学習会を実施させていただきました。 今後については、来年2月に第5回
の整備検討
委員会を予定しておりまして、これまで
の基本理念
の検討をよりどころにいたしまして、基本構想
の検討に入ります。この中では、新しい文化会館でどのような活動を行ったり、生み出していく
のか、こういった点を中心にお話合いをいただきたいというふうに予定をしてございます。 なお、検討経過につきましては、都度ニュースレターという形で発行し、広くお知らせをしておりますし、また様々な御意見をいただきながら、この検討を進めていきたいというふうに考えております。
○議長(井坪隆君) 塚平企画部長。
◎企画部長(塚平賢志君) アリーナにつきまして、広域連合でどのような検討をされているか承知しているかということですので、企画部
のほうでお答えさせていただきますが、私ども令和4年2月に、飯田市として、南信州広域連合に対してアリーナ機能を中心とした複合施設整備に向けた検討資料を提出いたしました
のは、全員協議会でもお話し申し上げましたが、南信州広域連合と
の検討を促進してほしいという思いからであります。全員協議会でも様々な御意見は頂戴いたしました。その後ですが、先ほど議員から御紹介ありましたように、議員
の研修が実施されたというふうには聞いております。公式にはそれだけでございまして、現在、広域連合事務局内部において今後
の進め方を慎重に検討されているものと私どもは承知しております。
○議長(井坪隆君) それでは、これより一問一答方式による質問に移ります。 木下徳康君。
◆16番(木下徳康君) 新型コロナ
の対応は大変難しかったと、そしてまだまだ続くであろうことに対処していきたいというふうにお聞きしました。 順番的にこのコロナ
のことから聞きたいと思いますが、私はこの検査キットは非常に有用だったと思います。それで、相当数
の陽性者が補足できた、あるいは市民
の安心感につながったなど、効果が非常にあったと思います。私はそう思いますが、思う
のではなく、データとして残すべきだというふうに考えます。以前
の私
の質問
の答弁
の中でも、その成果、効果といったものを集積できた折には公開するというような答弁をいただいておりますので、そこ
のデータとしても残すところは共有できているというふうに思っていますが、そういう認識でよろしいでしょうか。
○議長(井坪隆君) 田中危機
管理部長。
◎危機
管理部長(田中真君) 検査キットを配布させていただいて、例えば陽性者数ですとか、あるいはどういった場面でどういった方が申込みをされたとか、そういうデータ
のほうにつきましては、アンケート
の集計をもってデータ
の管理をさせていただいております。 昨年
の6月から社会実験として始めた
簡易検査キットの配布なんですけれども、1年半ほどが経過いたしまして、現在
のところ61万2,577個、これは11月24日まで
の集計ですけれども、配布をさせていただいております。その中で、市民に対する一般的な配布ということであって、アンケート
の対象とした配布数につきましては、42万2,068個ということになっております。陽性であったとか、あるいはどういった場面でそのキットを使ったか、あるいはキットを申込みしたかというデータにつきましては、そのアンケートで把握をしているところなんですけれども、アンケートを回収するにつきましては、11月24日までで5万2,682件回答をいただいております。 そのうち陽性と回答いただいたものが968件ということでありまして、回答数に占める陽性者数
の割合は1.84%ということになっております。こういったデータ
の蓄積につきましては、今後継続するコロナ
の対策についてもそうですし、またコロナ以外
の新たな感染症が発生したときにも非常に重要なものとなってまいりますので、こういった集計をしっかりとさせていただいて、蓄積、
管理等をしていきたいというふうに考えております。
○議長(井坪隆君) 木下徳康君。
◆16番(木下徳康君) 共有できていると思います。また、次
の感染症が起こらないとも限りません。そういったときにも有効になると思います。ぜひお願いいたします。 データとして残すべきという点で、コロナウイルスに感染した人
のワクチン接種
の回数と罹患
のタイミングみたいなもの
の関連づけは可能な
のでしょうか。
○議長(井坪隆君) 高山健康福祉部長。
◎健康福祉部長(高山毅君) 現段階では、市
の中でそういったワクチン接種と罹患
の関係性という
のを結びつけるということはできておりません。ワクチン接種と罹患
の関係性について、今後、例えばマイナンバーを中心としたビッグデータ
の活用などによって、将来的に分析が可能になるかもしれません。その際は、市
の国民健康保険情報とか、そういった分析ではなくて、国
の専門的な分析を参考にしていくものというふうに考えております。以上です。
○議長(井坪隆君) 木下徳康君。
◆16番(木下徳康君) 事情はよく分かります。罹患に関しては保健所
の管轄であり、一方ワクチン接種
のほうは、3か月たって次
の、私も今4回打って、定例会が終わったら5回目を打とうと思っているんですけど、案内通知が来ております。そういうところからしても、いつ打ったかという
のは確実に市
のほうで分かっていることだと思います。それで、罹患したときにこのデータが結びつかない。 今、高山部長
のほう
の御説明だと、国
のほうがマイナンバー等とかで連携するようになればできる可能性がある。ここ
のところがこの飯田市議会で強く申し上げることではないかもしれませんが、これは飯田市に限らないことで、各自治体全てこの関係性を把握できない。国が言われなければ把握できない。これは日本中起こっているわけですね。だから、これは大変私としては問題だし不満に思うところです。 それで、もっと言えば、ブレークスルー感染とかもありますので、N抗体
の測定ができれば一番いいんでしょうけれども、そういったものを組み合わせてデータを残せない状況が日本全国同じ状況になっていると。 ただ、思います
のは、私たち
コロナウイルス感染症のこの時代に生を受けております。後世
の飯田
の市民
のためにも、この体験をきちんと記録として残したいというふうに思います。今
の状況では無理にしても、何かしら法的にも可能になるようならば、積極的にこういったデータ
の収集にも努めてもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(井坪隆君) 高山健康福祉部長。
◎健康福祉部長(高山毅君) ワクチン接種と罹患
の関係性ということですから、やはり大きなデータによって
の分析という
のが最も大事であろうというふうに考えますので、そういったところについては、専門機関
の見解というようなものを学ぶ中で後世に生かしていくべきものだろうというふうに考えておりますので、そういう意味では、議員
のおっしゃるように、後世に使えるものにデータを、分析がなされたものについては、市としても活用できるように考えていくということだろうというふうに思っております。以上です。
○議長(井坪隆君) 木下徳康君。
◆16番(木下徳康君) 分かりました。これ以上はちょっと申し上げられません。でも、認識としては同じように思っているので、後世
のためにもきちっとしたデータを残す姿勢は貫いていただきたいというふうに思います。 市長
のほうから御答弁いただきました対話に関するところですが、市民と
の合意を重視しているので対話をしていくということだったと思いますが、1点お聞きしたいと思うんですが、先ほど猫
の殺処分や有機農法
のことについても、それぞれ
の方と懇談というか意見を聞いて進められてきたという経過があると思います。それは、市長
の重要な姿勢だというふうに思います。 それで、ここで1点、そういう意見というか、情報はもちろんある程度入れるにしても、市長がもしこれはすぐ判断するべきだと、もうそれは時間的にも許さなければ即刻決断をするということもあるかと思いますが、即刻決断と対話をする、この対話をするということは、今
の市民
の方たちだけではなくて、コロナ禍で専門家会議を設けて意見を聞きながら進めるという
のも同じ姿勢だと思うんですけれども、そういった対話をして進めることと即決して進めることは場合によると思いますが、効率
の観点からはどのように考えられますでしょうか。 例えば即決して、市長ですから即刻始めるということは可能にしても、やった後に市民
の合意が実は取れていなかったということになれば、どっちが合理的か分からないと思うんですね。そこら辺で、市長は、あえて対話と決断と言わせてもらいますけど、そこ
の関係をどのように考えているか、ちょっと改めてお聞かせ願いたいと思いますが。
○議長(井坪隆君) 佐藤市長。
◎市長(佐藤健君) 今、対話と決断という2つを掲げて、その関係性というような御質問だったかと思います。 市長という立場という
のは、もちろん予算
の範囲内でやるとか、あるいは災害時、緊急時においては即断即決という場面もあるわけですけれども、一般的には庁内というかビルドアップをしていく、政策形成をしていくという
のは、やっぱり庁内プロセスを経て、最終的には議会
の議決を経て初めて実行に移すということですので、そこは民主主義という仕組み
の中で、どういう形で民意、市民
の皆さんが考えていることとずれずに、かつまたそれがタイミングが失したということにならないようにやっていくか、そういうことだと思いますので、対話をしていると時間がかかってということではなくて、許された仕組み
の中でできるだけスピーディーに、市民
の皆さん
の思いに添う形で政策を決め、実行していくということ、両者必要ではないかというふうに思います。
○議長(井坪隆君) 木下徳康君。
◆16番(木下徳康君) 分かった気がします。やはり、何より特に市民
の合意
の下に進めていくんだと。そして、庁内、あるいは当然議会
のプロセスはもう経る
のがルールなので、それにのっとっていくという姿勢だと。当たり前
のことを当たり前にやっているという感覚ですかね、そのようにお聞きしました。 さっき目指すまち
の姿ということと日本一住みたいまちになるという
のはすごくいい表現をされていたと思います。北極星と、道しるべになるというような表現で、何かすっと落ちたような気がいたします、これに関しては。 あと、基本方針
の中
の考え、思い
の中でお聞きしたいと思いますが、若年
の女性
の社会増へ
のチャレンジという
のを打ち出しておられます。これは非常に施策としては特徴的かなというふうに捉えておるんですが、これを打ち出した根拠という
のは、この年齢層
の社会減ということが市全体
の人口減少
の原因にもなっているというような捉え方でよろしいでしょうか。
○議長(井坪隆君) 佐藤市長。
◎市長(佐藤健君) この点については、議会開会
の御挨拶でも申し上げましたけれども、2020年
の国勢調査で人口
の動態を見たときに、若年層、特に女性
の社会減が当市
の人口減少に大きく影響しているという分析結果になったと。これは、これまでもそうであろうというふうに考えてはいましたけれども、改めてデータ
の分析によって浮き彫りとなったということでありまして、この課題に着目をして、来年度
の当初予算編成
の方針
の中で、特に重要な視点として取り上げたということでございます。
○議長(井坪隆君) 木下徳康君。
◆16番(木下徳康君) それでは、予算編成をこれからというところが控えているところな
のですが、若年女性
の社会増に向けた施策という
のは、今
の段階でお聞かせ願えることはありますでしょうか。
○議長(井坪隆君) 佐藤市長。
◎市長(佐藤健君) 具体的にどういう形で取り組むかという
のは、もちろんこれから予算編成
の中で考えることですけれども、若い世代、あるいは女性が希望を持って、この地でライフデザインを描くことができるまちにするためには、産業面、あるいは福祉面、教育、地域
の環境、いろんな環境が整っていくという
のが前提になるかと思います。若者世代に働きかけるというだけでは駄目だと思っています。いろいろ意味で、周囲
の環境を整えるということが大事であると思いますので、それぞれ
の分野に関わる多く
の皆さん
の賛同や協力によって社会全体が変わっていく、そういった視点を持って、それぞれ
の分野
の予算編成に取り組んでいきたいと思っています。
○議長(井坪隆君) 木下徳康君。
◆16番(木下徳康君) 確かにそうだと思います。若年層
の方たちだけにアプローチをする
のではなく、いろんな環境を整えて、その人たちが戻ってきたい、あるいはこっちへ住んでいきたいという環境を整えていくと、そういう考えとお聞きしました。そういうところが非常に重要だと思うんです。ターゲットとなる人たちに当然アプローチはするんだけれども、市民全体がそれを盛り上げられるかどうかというところが非常に重要なところだと思います。ぜひ期待しております。 それで、あと
人口ビジョンと目指すまち
の姿という
のは、まち
の姿は当然将来像であるとお聞きしました。
人口ビジョンはそういうふうにつくってきたものだと、人口統計から見てこのぐらいをというふうに聞きました。これに関しては、例えば先ほどは
人口ビジョンは目指すまち
の実現に必須な
のかというようなこと
の表現を使わせてもらいました。また、これに関しては、人口増があって、
人口ビジョンが達成されれば、目指すまち
の姿が必ず実現するというものでもないというふうに思いますので、これはそれぞれ目標として目指していくというような捉え方とお聞きしました。 それで次に、
地域内経済循環の推進について確認をさせていただきたいと思います。 プレミアム商品券を実証的に行っていて、結果その分析が年明けになるというようなお話を聞きました。早く聞きたいものだという気がしました。これら
の検討という
のは、カードを使う
のか、使うならば携帯はどうする
のか、本当にいろんなことが考えられると思います。これはやっぱり現時点でその検討をするときに、検討をしているといつまでも検討していることになると思うんですね。 例えばカード
の普及率が飯田市で何%になってからやらないとそもそも無理だとか、何かどういうときになって始められるかということを想定する、現時点で、それでも検討
の結果が、今どうしてもやれと言えないんですよね、いろんな状況が分かりますから。だから、どういう状況になったらできそうだということを決めておくだけでも違うと思いますので、検討を進めていってもらいたいと思います。 それで、前に山崎議員
の市長
の答弁
の中で、健康ポイントとかボランティアポイント
のことを上げられて、そういったものも含めて地域通貨というものを入れて構築できないかということを考えておるというふうなことをおっしゃっておりました。それはもっともだと思ったんですけど、今回
の基本方針
の中に、長寿支援課ということになるかと思いますが、高齢者健康ポイント
の制度を新たに展開するというような表記がありました。これは、そういうふうにトータルで地域通貨
の中でやっていければいいけど、先行してこのポイント制度をやってみると、トライしてみるというような捉えでよろしいでしょうか。
○議長(井坪隆君) 佐藤市長。
◎市長(佐藤健君) 今議員
のまとめていただいたとおりでありまして、地域通貨についてはいろいろな取組が各地域で行われていて、飯田
の状況も踏まえてどういう形でやっていくかという
のはしっかり研究したいと思っているわけですが、その研究を待っていることで、ほかに連動させたらいいなと思っているいろんなポイント制度が待っているという状況になってもそれはまたちょっと本意ではないので、特に御高齢
の方々に電子を用いたものという
のを必ず使ってもらうようにするという、そこに行くまでにはある程度
の時間がかかる。そうであれば、例えば紙
の媒体を使ってでも、健康ポイントでより御高齢
の皆さん
の活動が促進される
のであれば、ぜひもう来年度からそれはやっていこうということで今考えております。
○議長(井坪隆君) 木下徳康君。
◆16番(木下徳康君) あとこのところで1点、これも山崎議員
の答弁
の中で、RESASについて、これでは市民
の消費行動がつかみにくいため、家計簿的な調査を100人ぐらい
のサンプルで考えているというような答弁をされたことがありましたが、そのことはいかがでしょうか。
○議長(井坪隆君) 串原産業経済部長。
◎産業経済部長(串原一保君) 先ほどちょっと申し上げましたけれども、すみません、早口だったかもしれません。 本年度から新たに域内消費
の実態や買物動向、それから消費者
の意識、そういったものを調査し始める、手をつけ始めました。この取組もだんだんに蓄積して積み上げていきたいと思っています。
○議長(井坪隆君) 木下徳康君。
◆16番(木下徳康君) 分かりました。これが相当するんですね、了解です。 それでは、
リニア中央新幹線に関連して、都市、人口、交流
の3重心
の考え方をお聞かせいただきました。そして、この3重心ですけれども、目指すまち
の姿に地域
の誇りと愛着で20地区
の個性が輝くまちというものがあります。これとゾーン分けをした今回
のものとはどのように考えればよろしいでしょうか。
○議長(井坪隆君) 佐藤市長。
◎市長(佐藤健君) 3重心
の考え方を基にしたゾーニング、まち全体として
の機能配置という
のは、少し俯瞰的に飯田市、あるいは南信州地域を見たときに考えていくことではあるわけですけれども、それはもちろん各地域20地区
の取組に意識はしていただく必要があると思うんですけれども、それがあるのでそれぞれ
の地域
の皆さんが考えている地区
の在り方みたいなものが大きく変わってしまうというか、これまで積み上げてきたものと全然違う方向に行くというものではないと思うので、各地域がそれぞれ積み上げてきたことという
のは大事にしながら、そういった新しい時代
の姿、まち
の姿も見据えながら各地区が取り組んでいくということで、私はそれぞれがいい意味で関係を意識し合ってやっていく、そういう関係性になるといいなというふうに思っています。
○議長(井坪隆君) 木下徳康君。
◆16番(木下徳康君) 例えばこの3つ
の中で、人口がどこにというか、住居はどこにということを考えてみますと、当然人口重心
の場所かと思いますが、都市、あるいは交流
のほうでも当然住居はあるわけで、新しく例えば移住・定住で来てくれた人も、今まで
のように空き家を使ってくれる人はもちろんですし、そうやって住居を求める
のは人口重心
のほうだし、あとサテライトオフィスを設けたり、テレワークで都合
のいい場所となると、やっぱり交流重心
のほうが有利かというふうに思いますが、そんなようにすみ分けを考えている
のかどうか、そこら辺はいかがでしょうか。
○議長(井坪隆君) 佐藤市長。
◎市長(佐藤健君) 人口重心という言葉がそこに重心を置く、人口をそこに集めていくようなイメージでもし捉えられているとすると、ちょっと我々
の説明不足ということかなと思います。都市重心という
のは、そこにこれまで集積しているいろんな機能を生かしながら、引き続きまち
の中心機能を担う場所としたいということですし、交流重心は先ほど申し上げたように、交通拠点になることを生かして、新しい政策テーマについて、その辺りを重心にやっていくという意味で重心なんですけれども、人口重心という
のは、現在
の人口
の配置というか人口
の様子がそこを重心として集まっているという状況なので、それを意識しながらいろいろな機能配置を考えていくという意味で、少しほか
の2つ
の重心を意味合いが違うところがあると思っています。 今議員もおっしゃっていただいたこと
の中に一部含まれているんですが、人口重心
のところに人口を集めようとしているわけじゃなくて、おっしゃったように、機能がそれぞれある、中山間地も含めてそれぞれ機能がある、そういったところをうまく、例えば移住
の皆さんだったら、先ほど
のサテライトオフィスがあるリニア駅周辺な
のか、もっと「農」ある暮らしを楽しみたい中山間地だとかということを選択してお住まいになるということなので、繰り返しになりますが、人口重心
のところに人口を集めようとしているわけではないので、人口
の重心が今現にそこにあるということで意識しながら、まち全体
の機能配置を考えていくという意味で
の人口重心だというふうに捉えていただければと思います。
○議長(井坪隆君) 木下徳康君。
◆16番(木下徳康君) 私はそこにそれぞれ集めようとしていると思ったので、その誘導策を聞こうと思っていたんですけど、それは的外れなことがよく分かりました。理解いたしました。 それでは、大学
のあるまちづくり
の推進についてお聞きします。 ここ
の説明
の中で、研究者が必要とする情報を取れるというか、研究
の対象になる、飯田市がというような御回答をいただきました。私もそのとおりだと思います。その一つとして、市
のほうとして、研究者が必要とするような情報を本当に公開していくべきだというふうに思っております。これが本当に大事なことであるというふうに思います。だから、今後、個人情報に配慮しながら、医療系ですとism-Linkとか、何かそういうことも研究対象にしてもらえるようなセキュリティーをかけて、そういう先生たちに研究してもらう、そういうことに使っていただければなというふうに考えておりますので、これは先ほど似たような答弁かと思いましたが、研究者が研究対象として飯田を選んでくれるように飯田を整えていくということが重要だと思います。そこは共有できていると思います。 そしてもう一つ、この飯田市が大学
のあるまちになるためには、これは提案を申し上げたいんですけど、学会が開けるまち。そうなると、会議室
の規模、あるいは数、そういうものが問題になります。例えば京都
の国際会議場ですとか、東京
の都市センター付近
のビルとか、よく学会が開かれていると思います。そういう
のを参考にして、どういうふうになったら、どの規模
の学会だったら飯田でできるか。そういう検討をされてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(井坪隆君) 塚平企画部長。
◎企画部長(塚平賢志君) まさにリニア時代に当地域が様々な地域からアクセスがよくなるということは、学会ということに対しては追い風なんじゃないかなというふうに思っております。今議員おっしゃるように、学会も様々なものがありますので、どういったものが開かれておって、どのような規模が要るということは学会によって相当違うと思いますけれども、今
の御提案
のように、これからそういった視点で
の研究という
のは重要だと思っていますので、研究は進めてまいりたいと思っております。
○議長(井坪隆君) 木下徳康君。
◆16番(木下徳康君) デジタルトランスフォーメーション
のところに行きます。 ここでは、データを有用に活用できる体制づくりが必要というふうに思うわけですが、さっき
の大学
の誘致とも関係するんですけど、データを活用した分析やデータ
の蓄積が将来
のために役立っていくというふうに思います。なので、こういうデータ
の集積とともに、取り出しやすい状況を常に意識して構築していってもらいたいというふうに思うわけです。そこに大学
の研究者もアクセスしやすいということが望ましいと思います。それで、データとしては有機的に活用できる基盤整備が必要と思いますが、いかがでしょうか伺います。
○議長(井坪隆君) 塚平企画部長。
◎企画部長(塚平賢志君) 議員おっしゃるように、データを活用していただくことは非常に大事ですが、一方でセキュリティー
の問題もございますが、オープンデータ化みたいな話は、先進地もございますので、私ども今年度から職員でそういったもの
の研究も進めさせていただいております。 まず少し全国
のデータも勉強しながら、当地域で持っているデータ、まだ使いやすい形で公開という
のをしていませんので、使いやすい形で公開するにはどうしたらいいか職員で勉強させていただいて、研究を進めてまいりたいというふうに思っております。
○議長(井坪隆君) 木下徳康君。
◆16番(木下徳康君) そのような意識で収集、あるいは構築していってもらいたいと思います。 また、これは基本的に飯田市内
のネット環境でありますが、無料でどこでも市内なら使えるということが理想だというふうに思っております。今、各自治振興センター等にはWi-Fi
の環境を備えてあります。最近、私
の家
の近くはLPガス
の検針員がいなくなって、聞きますとSIMカードを入れてもう全部通信するんだそうです。それが各地で進んでいるかと思いますが、こういったように、理想は無料でどこでもWi-Fiが入るような状況ができればいいけれども、今はそうやってモバイル
の通信環境が大分違ってきて、アクセス
の仕方がどんどんこれから変わっていくと思います。そこで、通信環境がどんどん変わっていく中にあると思います。 このLPガス
の検針が自動化されるとなると、やがては水道料金
の検針
の自動化も検討が必要かというふうに思います。これら
のインフラ
の計測器
の自動化という
のは、単に検針員だけ
の問題ではなくて、そこに例えば独居高齢者が独りで住んでおられるときに、水道が止まっている、ガスが止まっている、電気
の通電が少ない、その安否確認にもこれは使えるという話ではないかというふうに思います。そういったところを考えるわけですが、そこら辺
の検討という
のは、特に市がやれるとなれば水道料金
の検針かと思いますが、その点いかがでしょうか。
○議長(井坪隆君) 塚平企画部長。
◎企画部長(塚平賢志君) 今御紹介いただいた技術ですけれども、飯田市全体
のWi-Fi
の無料化ということではなくて、いわゆるLPWA、Low Power Wide Areaということで、低消費
の電力でキロメートル単位
の通信ができるという。通信速度が非常に遅いもんですから、一般
のイメージされる通信はちょっと難しいと思いますけど、ガス
の検針
のようなデータであればそれは飛ぶということです。そういったことも今実際に起こっていまして、これは全国も私どもも注目をしておりますが、恐らくスマート農業とか、今議員おっしゃったような高齢者
の見守りには活用ができるんではないかなというふうには思っております。技術としては注目をしております。 水道につきましては、現在そういった検討はしておりませんが、私ども
のデジタル推進課でもそういった技術を庁内に進めていくという部署でございますので、研究は進めてまいりたいというふうには思っています。
○議長(井坪隆君) 木下徳康君。
◆16番(木下徳康君) ぜひそういった福祉
の面でも活用できることなので、検討をお願いしたいと思います。また、実際に水道料金に関していいますと、もう既に導入しているところがあります。検討
の結果、まだコストと見合わないというような判断をしたところもありますし、常に検討というかチェックをお願いしたいというふうに思います。 ちょっと急ぎますが、定住・交流人口
の拡大について、市が目指す
ブランディング戦略の目玉は何かということで様々説明をいただきました。焼き肉
のこと、人形劇
のこと、りんご並木
のこと、産品とすれば、今最盛期
の市田柿があるわけですけれども、目玉は何かといって、これと言えない。先ほど上げたような鹿追町、倶知安町
のようなわけにはいかない、飯田では。それで、これを飯田では目玉がないという
のではなくて、あえて多様性こそが飯田
の特徴なんだという認識に立って考えてはどうかというふうに思うんです。 本当に今
の焼き肉、人形劇、りんご並木もそうですし、例えば風越山が見える。まちに行って、あの山何という
のといって、全員が答えられるなんていう
のは、飯田
の風越山ぐらいなもんだというふうに思っております。どこへ行っても大概高い山を聞くんですけど、もうほとんど
の人がええということを言います。飯田市民で指せない人はいないんではないかと思います。そういったことも多様性
の中に入れてしまって、飯田は、目玉は多様性なんだと言い切って進められたらどうかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(井坪隆君) 佐藤市長。
◎市長(佐藤健君) まさに飯田
の魅力というか、そういったものは本当に多様であるというふうに思います。多様性
のあるまちという
のが地域イメージとして、あるいはブランディング
のワードとして刺さるものかどうかと言われると、まさに先ほど答弁で申し上げたとおり、なかなか難しいところはあると思うんですけれども、例えばあるまちというか、ある島では、ここにはないも
の以外何でもあるというコピーで売り出して、結構な浸透をしているところもありますので、そういったワーディングも含めて、この地域
の魅力をどう伝えるかという
のをみんなで知恵を出しながら考えていく、あるいは時には専門家
の意見もいただきながら考えていって、我々
の暮らす地域
の多様な魅力をどう伝えるかというなかなか難しい課題ではありますけれども、ぜひ何かブレークスルーしていきたいなというふうに思います。
○議長(井坪隆君) 木下徳康君。
◆16番(木下徳康君) 次に行きます。 ここ
の項でサテライトオフィス
の開設
の状況をお聞きしました。前回
の答弁
の中で、地域課題を解決するというミッションを持ってオフィスを構えたいというニーズがあるというような御答弁をされております。これに関しては、何かそういう問合せとか検討とかあるようでしたら教えていただきたいというふうに思いますが。
○議長(井坪隆君) 串原産業経済部長。
◎産業経済部長(串原一保君) 地域課題を解決する、地域課題に結びつく企業、そういったテーマを掲げて呼びかけしているということは以前から変わっておりませんので、そういうものにダイレクトに結びつくばかりではないですけれども、そういったものに対して呼応する企業
の皆さんから問合せが来ていると。そういう中から、先ほど申し上げた社数が入ってきているということでございます。
○議長(井坪隆君) 木下徳康君。
◆16番(木下徳康君) それでは、ムトスぷらざの活用に関しては、御説明
の中で「ヒト」「モノ」「コト」が集まる場所になってきているんだなというような印象を持ちました。それで、その中に大学連携や成果発表にも使われているということをお聞きしました。これは、先ほど大学誘致
のところでも申し上げましたが、学会が開けるまちにしていくためには、このムトスぷらざも重要な拠点として考えていただきたいというふうに思います。 それでは、歩いて周遊できる山、里、まちについて、
ポールウオーキングのことについてですが、ノルディック
ウオーキングはヨーロッパ
のほうから入ってきたことで、
ポールウオーキングという
のは、若干歩き方が違うんだけれども、長野県が発祥というふうに言われております。それで、先ほど教育
委員会参与
のほうから答弁があったところだと思います。 それで、この
ウオーキングに何か協会があって、それぞれにランクがあるらしいんです。4つぐらい
のランクに分かれていて、ベーシック、アドバンス、マスターコーチ、マスターコーチプロ、4段階に分かれているそうです。これらを初めはインストラクター
の人にレクチャーを受けるらしいんですけど、人に教えてもいいランクがマスターコーチというところらしいです。こういったことを組み合わせていくと、
ポールウオーキングを始めることで、始めた先
の人たちが例えばマスターコーチになったら、その人たちがまたさらに広めると。輪が広がっていく気がするんですね。そういった形
のときに、先ほど提案を申し上げた過去に整備した
ウオーキングコースがそれぞれ
のところで使われたらいいなというふうに思いますので、改めてこれは進めていただきますようにお願い申し上げます。 産業建設
委員会から
の提言
のことですが、これは現地調査にも行かれたと。地元
の協力もいただいたというような話をいただきました。この地元調査
のほうですけど、これは市民
の方も一緒に行かれたんでしょうか。
○議長(井坪隆君) 串原産業経済部長。
◎産業経済部長(串原一保君) 昨年度でしたかね、提言いただいた以降、私も一緒に商業観光課
のメンバーと行ってまいりましたし、その後も商業観光課は何度か、前回はかざこし子ども
の森公園で行った、つい11月末に行った屋台フェア
のときにも、そこにセットで歩くコースをつくりまして、それは10人ほど
の参加でしたけれど、歩いてきたりして、いろいろそこ
の御意見や感想を今蓄積しているという状態でございます。
○議長(井坪隆君) 木下徳康君。
◆16番(木下徳康君) 分かりました。 橋
の架け替えもしたというようなお話を聞きました。なるべく市民
の方たちと一緒にできるように、これも考えていっていただきたいというふうに思います。 それでは、時間もなくなってまいりました。 あと、アリーナと新文化会館
のことですけれども、アリーナ
のほうはまだ建設が決まっていないわけですが、さっき
の学会ができるまちとも関係するんですが、それぞれが常に意識をしていってほしいと、どこへ造るか。そうしたら、どんな二次交通が必要かも出てきますし。例えば単独で考えていて、ぽつぽつと造った位置があまりにも遠路だったりアクセスが悪いと、それを連携して使うことが厳しくなります。ですから、そういった意味でそれぞれ
の立地場所を意識して進めていってもらいたいというふうに思います。 それで、あと一番最後
の未来デザイン2028
の基本目標に向けてというところですが、この基本目標を目指すことで、市民
の幸福が増すこと、そのためにも市民と一体感が持てる施策が重要というふうに思います。鹿追町
のことですが、バイオガスプラント
の話をさせていただきましたが、これは家畜
のふん尿を運び込む
のは酪農家
の方たちです。もともと自家処理をしていた人たちで、初めは自分がやるからと言っていた人たちも、今は全戸がプラントに運び込んでいるようです。そして、当時始めたときには、1万5,000頭だった牛が今では2万2,000頭だそうです。酪農家
の人たち
の効率がよくなった証拠だというふうに思います。 ちなみに、人口は5,200人ぐらいです。 これは、バイオガスプラントをはじめ、脱炭素
の認定に至るまでも、この取組が町全体に広がって、冒頭に申し上げた挨拶
の話
のように、明るさが感じられました。市全体で取組ができ、一体感が持てるならば、本当にもうその時点で目指すまちになっているんではないか、あるいはもう2050年を待たずしても、日本一住みたいところに既に暮らしている状態になれるんじゃないかなというふうに思います。 さて、先日11月26日に上映会がありました。「いただきます2 ここは、発酵
の楽園」、有機農法に取り組む三方が熱く紹介されておりました。主催は、飯田市農業振興センターで、会長は市長ですが、所用で欠席
の予定だったということでしたが、早く終わったということで会場に来られておりまして、司会
の職員
の方が見つけて、終わり
の挨拶を促したところで、そうでしたよね。それで市長、開口一番、この映画
の最後
のほうを見られていたので、笑顔がよかったと言われたんですね。その後なんですけど、オーガニックに取り組んでいる人たちはこんな笑顔になれるんだというような趣旨
のことをお話になられたかというふうに思います。 その文章を、オーガニックに取り組んでいる人という
のを、いいだ
未来デザインに取り組んでいる人と置き換わった状態が目指す姿じゃないかなという気がします。笑顔がいい、いいだ
未来デザインに取り組んでいる市民がこんなに笑顔になれる。ここにつながる政策がベストだと思います。市長はどう考えられますでしょうか。
○議長(井坪隆君) 佐藤市長。
◎市長(佐藤健君) いろいろなまちづくり
の活動はありますけれども、それがやはり市民
の笑顔というか幸せにつながる、これが大事だと思いますので、そういった思いというか気持ちで前向きにみんなで取り組んでいける、そんなまちになりたいなと私も思います。
○議長(井坪隆君) 木下徳康君。
◆16番(木下徳康君) これから予算編成をされていくというふうに思いますが、迷ったら市民
の笑顔が増えるだろうか、つらい顔が少なくなるだろうか、寂しい顔が少なくなるだろうか、そんな思いで進めていただきたいというふうに思います。 市民を巻き込み、いかに協働できるかが重要であるということで代表質問をさせていただきました。ありがとうございました。
○議長(井坪隆君) 以上で、新政いいだ、木下徳康君
の代表質問を終わります。 会議
の途中ですが、ここで暫時休憩といたします。 12時04分
休憩----------------------------------- 13時00分 再開
○議長(井坪隆君) それでは、休憩を閉じ、会議を再開いたします。 次
の代表質問を行います。 会派きぼう、岡田倫英君。
△岡田倫英
◆10番(岡田倫英君) 改めまして、こんにちは。会派きぼう
の岡田倫英でございます。 会派
の予算要望並びに市長名で出されました令和5年度予算編成
の基本方針に沿って会派
の代表質問をさせていただきます。 いいだ
未来デザイン2028中期計画における環境文化都市
の再構築、さらに本年度から動き出しております新文化会館
の整備検討などから、ここで少し文化
の解釈について、広辞苑など
の定義とは少し違った切り口で触れさせていただきます。 さて、文化と対比になる概念とは何でしょうか。スポーツまたは経済な
のでしょうか。本質的にはブーム、要するに一時的な熱狂だという捉え方があります。 翻りまして、当市が標榜する環境文化都市とは、環境と文化というよりも、むしろ環境へ
の意識づけを文化にする、つまり日常的な取組に高めていく考えだと言えます。 これから取り上げてまいります質問
の項目
の中、若年層が住みたいと思うまちづくり、大学
のあるまちづくり、リニア・三遠南信時代
のまちづくり、これらはまさに日常へ
の溶け込み、当地域
の文化に高めていこうとする標榜だと捉えます。 このような縦串を意識しながら本題
の議論を進めてまいります。よろしくお願いいたします。 最初に、市長
の市政運営と予算編成について4点お伺いいたします。 1点目として、財源確保を含めた令和5年度予算編成
の考え方についてであります。 ここ数年は、コロナや物価高騰対策で国
の交付金があり、当市も大規模な予算編成が続いてまいりました。 こうした中、長野県は令和5年度に向けた財政見通しで、県内
の経済はコロナ禍から
の持ち直し
の動きが続く一方で、物価高騰や海外経済など
の様々なリスク要因もあり、県税収入
の動向が定かでない。
新型コロナウイルス感染症対策
の見直しを踏まえた国
の予算措置や地方財政対策
の動向によっては、厳しい財政運営を強いられることが懸念されると分析しております。 飯田市においても同様
の状況な
のではと推察いたしますが、財源確保を含む予算編成
の考え方をお伺いいたします。 2点目といたしまして、
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策についてであります。 午前
の木下議員
の代表質問でも触れておられましたが、コロナ禍に見舞われて3年目、現在も第8波
の影響に見舞われている最中ですが、ここまで飯田市独自
の取組で進めてきた
簡易検査キットの無料配布は、感染症拡大防止と市民活動、経済活動
の両立を図る上で一定
の役割を果たしてきたと評価させていただきます。 一方で、財務省は、新型コロナ対策が新たな段階に移行していく中、これまで
の措置が地方財政に与えてきた影響を踏まえれば、臨時交付金については縮減、廃止していく必要があると言及しております。こうした点を踏まえますと、交付金を主な財源とするこれまで
の取り組み方は踊り場状態を迎えるだろうと捉えます。 検査キットが一般市場に流通してきており、市
の対応も変わる段階ではと考えられる中ですが、今後
のコロナ禍対策をどのように進めていくか、お伺いいたします。 3点目として、任期
の折り返しに入りました佐藤市政についてであります。 市長は、今定例会初日
の挨拶で、就任前から続く
新型コロナウイルス感染症へ
の対応に多く
の時間を割かざるを得なかった2年間であったと言及され、まさにそのとおりだっただろうと受け止めているところであります。市長はさらに、今後10年間
の財政見通しを示し、また広域連合
の南信州リニア未来ビジョンをまとめる中で、リニア時代
のこのまち
の絵姿、3重心
のまちづくりに基づいたゾーニングを示すなど、飯田市
の将来に向けた下ごしらえはできたと自負も語っておられました。 将来に向けた下ごしらえを踏まえて
の後半2年間に入っているわけですが、力を入れていく政策は何であるかをお伺いいたします。 次に、環境文化都市
の再構築を進めるに当たって、特にエネルギー政策についてであります。 佐藤市政におかれては、新環境文化都市を標榜し、いいだ
未来デザイン2028中期計画では、環境をてこにして暮らしと経済を再生する環境文化都市
の再構築を掲げております。 こうした中、国際的なゼロカーボン政策やロシアによるウクライナ侵攻などにより、化石燃料に頼ったエネルギー事情が大きな転換点を迎えている
のは周知
のとおりです。さらに、当市における物価高騰対策事業
の内訳を見ましても、エネルギー関連が多くを占めることから、エネルギー政策
のスケジュール感は加速し、待ったなし
の状況になっている
のではないでしょうか。 飯田市は、ゼロカーボンシティ宣言に続いて、国
の脱
炭素先行地域に選定され、政策が一層強力に進められていくだろうと受け止めているところです。 ここでお聞きいたします。 島国日本
のさらに内陸地である当市において積極的に取り組んでいく
のは、太陽光由来
の電気エネルギー、木質由来
の熱エネルギー、さらに省エネ生活
の推進と捉えます。水素など
の近未来型
の資源活用も含め、エネルギー政策
の道筋をどのように描いておられますでしょうか。 次に、大項目
の2番、リニア・三遠南信時代に向けたまちづくりについて7点お伺いいたします。 リニア駅周辺整備及び交流重心内
のまちづくりに関する1点目です。 駅周辺整備に係る土木設計が昨日示され、今月22日に長野県駅
の起工式が行われるなど、いよいよ事業が本格化する段階となってまいりました。 さて、飯田市
の事業である駅周辺整備については、整備
の完了とリニア開業
の時期に開きが出そうな中、投資と利活用
のバランスが取れるよう市民を巻き込んだ議論が求められていきますが、現時点における市民
の関心度合いをどのように認識し、今後どのように高めていくお考えでしょうか。 2点目として、JR飯田線と
の接続についてであります。 飯田線に乗換新駅を造らない方針が示される一方、二次交通
の在り方調査業務
の報告では、元善光寺駅周辺を改良して北部方面へ向かう際
の飯田線と
の接続案が示されております。実際に改良を図るとなると、地元と
の調整協議には一定
の時間がかかると考えられます。どのように取り組んでいかれますでしょうか。 3点目として、リニア
の整備効果を地域振興に活かすビジョンに記載されております交流重心、つまりリニア駅周辺エリア
の将来像についてであります。 上郷・座光寺両地区は、地区計画で区域内における建築物
の制限が定められておりますが、先ほど述べましたビジョン
の策定に伴って見直す考えが示されていると認識しているところです。特に国道153号沿線は、改良工事後に商業集積地が再構築されていく姿を描いていく必要があると考えられます。一方で、見直しといっても、それは決して青天井ではなく、一定
の基準は設けることも考えられます。民間投資
の促進を図っていく観点で、民間、地域
の意向をどのように聞き、検討していく
のか、お伺いいたします。 次に、若年層が住みたいと思うまちづくり、大学
のあるまちづくりについて、これらは共通性が高いと
の認識から触れさせていただきます。 南信州広域連合が11月に飯田女子短期大学、コアカレッジと大学
のあるまちづくりについて意見交換をしたと
のことで、今定例会
の初日
の市長挨拶でも、車を所有しない学生
の移動
のため
の公共交通
の充実、通信環境、日常生活
の利便性
の向上、交流やにぎわい
の場
の創出、高等教育機関と地域と
の関わり
の強化など、様々な視点から検討を進めていくと触れておられました。また、先日ありました知事と
の対話集会でも中心話題になったところであります。 そこでお聞きいたします。 若年層が住みたいと思うまちづくり、大学
のあるまちづくりは息
の長い継続的な取組になるだろうと認識いたしますが、まず何から着手していく考えでしょうか。 次に、3つ
の重心エリア
の一つ、中心市街地におけるにぎわいのあるまちづくりについてです。 来年は、飯田駅100周年、りんご並木70周年、市立動物園50周年と、相次いで大きな節目を迎えるようです。節目自体は巡り合わせによるものですが、まちに蓄積されてきた歴史と財産は確かなものがあると捉えております。 その市街地におかれては、駅前に結いスクエアが今年オープンし、今後を見据えましても、
予算編成方針にありましたりんご並木で
の社会実験、動物園
の在り方研究、さらに市営駐車場
の2時間無料効果、さらに旧飯田市公民館
の跡地利用、リニューアルが進む桜並木とりんご並木
の接続性など、様々な施策展開が予想されます。これらを総合的に捉えますと、週末など
のイベントに加え、日常におけるにぎわいと人
の行き来に一層力を入れていくということでしょうか。 もう一点、飯田駅は公共交通
の拠点であると同時に、まち
の顔、まちなかコンシェルジュ
の機能を持つと考えられます。いわゆる観光にとどまらず、町なか回遊や暮らし
の案内機能を高める考えはおありでしょうか。 次に、人
の流れを呼び込む地域資源
の一つとして、アウトドアレジャーに触れさせていただきます。 リニア・三遠南信道
の大交流時代を見据えて、交流人口拡大
の核となる魅力
の発掘と磨き上げが求められている
のは言うまでもありません。こうした中、アウトドアレジャーは、官民を問わず、南信、長野県内、全国的に市場が拡大し、一過性
のブームから文化に高まりつつあるとも言われております。 飯田市内には立派な公設
の管理型キャンプ施設がありますが、私たち
の会派で上村を視察した際には、設備や備品
の傷みが何か所かで見受けられました。潜在的な可能性が見込まれる分、率直にもったいないと感じた次第です。 ここでお聞きいたします。 キャンプ施設に修繕
の手を入れ、さらに自転車やトレッキング、農業体験などと組み合わせた総合的な飯田型アウトドアレジャーを構築していく考えはいかがでしょうか。 次に、大項目
の3番、産業振興と移住促進について2点お伺いいたします。 まず、産業誘致と労働人口確保
のバランスについてであります。 龍江インターチェンジ、産業団地
のほか、近隣町村
のリニア工事発生土を活用した産業団地が造成、計画され、当地域
の産業振興につながっていくと期待されております。一方で、地域内
の労働者人口には限りがあります。企業誘致を進める際には、一定程度
の労働者数も併せて誘致できるよう取り組むことが定住人口拡大
の意味でも重要だと捉えますが、どのようにお考えでしょうか。 続きまして、農地付空き家
の活用についてです。 農地法第3条
の許可に係る下限面積廃止について、今年3月、第1回定例会で福澤議員による一般質問がありました。農地がついた一戸建て
の住まいは、農ある暮らしを掲げる当地域
の大きな魅力になると考えられます。農地を適切に保全していくという前提を踏まえつつ、農地付空き家を就農移住・定住
の魅力として前面に打ち出していく考えはいかがでしょうか。 次に、大項目
の4番、災害に強いまちづくりについて2点お伺いいたします。 先ほど飯田駅が開業100年
の節目になると御紹介いたしましたが、来年は関東大震災からもちょうど100年になります。そこで、項目
の1点目として、避難所等
の生活環境整備について触れさせていただきます。 コロナ禍によって体育館などを使った避難生活は容量上
の限界が明らかになり、分散避難
の励行が一般的に認識されるようになってまいりました。また、飯田市では避難施設
のトイレ改修を進め、災害発生時
の環境整備に努めている
のは承知しているところであります。 さて、災害発生時
の生活環境においてはTKB、これはトイレ、キッチン、ベッド
の頭文字を取ったものですが、TKB
の3つ
の要素が重視されております。いずれも避難生活が中長期に及ぶほど重要性が高まっていくと考えますが、これらを公的に確保していく必要性をどのようにお考えでしょうか。 次に、消防団員
の確保についてであります。 市では、現在、第12次消防力整備計画に基づいて、協力事業所表示制度
の推進、さらに操法訓練
の負担軽減など、様々な取組がされております。消防団員
の確保は継続的な重要課題となっている中ではありますが、令和5年度
予算編成方針でも取組を強化すると言及されております。人材確保と裏腹な課題であります。団員
の皆さんが活動を続けやすい状況づくりをどう進めていく
のか、お伺いいたします。 消防団員に続きまして、大項目5番では福祉分野における人材
の確保についてお伺いいたします。 保育所、高齢者福祉施設など、人材
の確保が継続的な課題となり、今までにも様々な施策が打たれてきております。こうした中、専門職以外でも可能な働き方を導入することで、専門技能を持った職員
の負担軽減、人材流出
の防止にもつながると
の考え方が注目されてきております。外部人材
の活用はコロナ禍で難しくなっている現実もありますが、中長期先を見据えて仕組みとしていく考えはお持ちでしょうか。 大項目6番として、地域自治
の在り方について2点触れさせていただきます。 各地区
の役員は、従来から
の担い手不足に加え、定年
の延長により、担い手
の高齢化、さらなる確保
の難しさが進む
のではと懸念されております。役員数と併せて業務量も吟味しなければ、少ない人数である役員さん方
の負担は軽減できない
のではないでしょうか。各地区
の裁量で定められる業務もありますが、まず市から委託、依頼している業務
の点検が必要だと考えます。「広報いいだ」
の発行回数を減らしている
のは分かりやすい例だと捉えます。こうした見直しをどのように考えていきますでしょうか。 続きまして、自主防災活動についてであります。 組合加入率
の低下が継続的な課題となっている一方、緊急時
の対応が求められる自主防災活動では、組合加入・未加入を問わず、支え合いが求められる現実があると認識しております。実際、短期
の転勤者を含め、アパート住まい
の方々も万が一
の際は支え合い
の活動に関わってもらうことになります。組合と自主防災会は表裏一体
の組織ではありますが、ある地区では自治会費と自主防災会費を別々に集金し、分けた位置づけを可能にするという例も見受けられます。 ここでお聞きいたします。 組合、自治会とは一旦別にして、自主防災
の加入を市として強く推奨するよう考えてはいかがでしょうか。 大項目
の7番として、小・中学校
の運営について3点触れさせていただきます。 1点目として、少子化時代における児童・生徒
の教育環境についてであります。 教育
委員会では、2020年度から児童生徒
の教育環境
の充実に向けた取組研究会を開催し、学校運営協議会から意見を聞いてきている
のは承知しております。その上で、来年度には議決を経て学校
の在り方審議会(仮称)を設置すると
の報道がされました。 少子化時代における教育環境というこの題目
のとおり、少子化に伴って学年
の小規模化が進む学校も幾つか見受けられるようになっております。一定規模以上
の学校生活を望む保護者
の方々からは、研究会が立ち上がったことで何らかの方向性が示されると期待していた。方向性が定まっても具体化には時間がかかるだろう。しかし、今
の様子を見ると何も変わらないまま子供たちは義務教育を卒業してしまう
のだろうかと
の声もお聞きしております。 そこで伺います。 就学期前も含めて、より広い範囲
の保護者と協議する段階に移行する時期
の見通しはいかがでしょうか。また、教育
委員会として、地域事情を考慮した方向性、おおむね
のスケジュール感を示していく認識をどのようにお持ちでしょうか。 2点目として、部活動
の地域移行についてであります。 中学校
の部活動については、国が来年度から地域へ
の移行を段階的に始め、3年間で休日について完全な移行を目指すとしております。地域における受皿
の整備をはじめ、課題は多岐にわたると考えられる中、地域
の実情に合わせて進めていくべきだとする飯田市教育
委員会
の考えには賛同するところであります。今後検討を進めていく上で、生徒たち
の思いや考えを真ん中に据えていく必要性は言うまでもありません。 ここで伺います。 ジュニア期
の部活動について、全て
の部員が毎日一つ
の種目に専念する、こうした在り方がこれからも適切な
のか、生徒
の需要把握をしていく考えはありますでしょうか。同時に、受皿となる活動団体とも持続可能な運営について意見交換をしていく考えはいかがでしょうか。 3点目として、学校や教室へ行けない、いわゆる不登校児童・生徒
の増加傾向について伺います。 教育
委員会では、ムトスぷらざの中に教育支援センターびーいんぐを開設するなど、積極的な対応を進めておられる点は評価いたします。不登校になった子供たちが学校、教室に行けるようになればもちろんよい
のですが、本質的なゴール
の方向性が何かと考えますと、それはむしろ自立した人間へ
の成長
の支援だろうと考えられます。 こうした中、学校だけでは解決できない課題だと認知がされてきております。その流れから、フリースクールをはじめ、民間と
の連携が一層重要になってきていると捉えますが、どのようにお考えでしょうか。 大項目
の8番として、今年度から具体的な検討が始まっている新文化会館
の建設計画についてであります。 市民
の皆さんに参画してもらっている整備検討
委員会では、基本理念から基本構想
の検討へと進み、同時に教育
委員会では建設候補地
の選定調査にかかるなど、早速重要な時期に差しかかっております。今後数十年間を見据え、当地域にふさわしい文化会館
の在り方について、規模、アクセス、まちづくりをどのように捉えていきますでしょうか。 先ほど冒頭で文化
の考え方について触れました。ケとハレで言えば、文化会館には特別な位置づけ
のハレだけではなく、ケ
の場所であるという役割も求められる
のではないでしょうか。特にまちづくり
の観点において、文化会館
の存在を日常に溶け込ませる考えをどのようにお持ちか、伺います。 以上
の項目と論点につきまして、1回目
の総括的な質問とさせていただきます。
○議長(井坪隆君) 執行機関側
の答弁を求めます。 佐藤市長。
◎市長(佐藤健君) 会派きぼう、岡田議員
の御質問にお答えをいたします。 まず最初に、市政運営と予算編成についてということで、財源確保を含む令和5年度予算編成
の考え方についてということでございますが、令和5年度も引き続き
新型コロナウイルス感染症、原油価格、物価高騰など
の影響が残ることが予想され、税収をはじめとする財源確保には懸念なしとはしないところですけれども、国
のほうでは、令和5年度
の地方財政対策において、令和5年度は、地方
の安定的な財政運営に必要となる一般財源
の総額について、令和4年度
の地方財政計画
の水準を下回らないよう実質的に確保すると
の方針を示しておりまして、現段階では市税、地方交付税、臨時財政対策債など
の歳入一般財源は令和4年度と同水準で確保できるものというふうに見込んでおります。
新型コロナウイルス感染症対応
の地方創生臨時交付金
の規模縮小も含めた見直しを検討する動きがありまして、当市において実施してきた感染症対策をはじめ、個人支援、事業者支援
の取組について、これまでと同様に実施できるか、これは財源的な心配がありますけれども、財源だけを理由に必要な対策を怠るということがないように、
新型コロナウイルス感染症の感染法上
の扱い
の見直し
の動きなども見ながら慎重に検討をしていきたいと考えています。 そういった中で、
感染拡大防止対策
の進め方として
簡易検査キットの無料配布について
の御質問をいただきましたけれども、この
簡易検査キットの配布につきましては、先ほど
の午前中
のやり取りでもございましたけれども、導入当初
の水際対策として
の利用から、現在は検査で確認しながら安心して日常生活を継続するという形に利用形態や利用目的が変わってきてはおりますが、医療用
のキットが市販で容易に購入できるようになる、あるいは感染法上
の新型コロナウイルスの見直しが考えられている、そういう状況変化もございますので、
簡易検査キットの無料配布につきましては1月上旬をめどに終了をしたいと考えています。 社会福祉施設等へ
の無料配布は継続をする必要があると思っておりますけれども、そういったことも含めて今後
の対策について考えてまいります。医師会や保健所と連携を取りながら、必要な感染防止対策を行っていくという方針であります。 それから、就任から2年間を総括して、何が成果で何が課題となっているか、特に今後、任期
の後半2年間で優先する政策は何かというお話でありました。 コロナ禍
の終息がいまだ見通せていない中で、信州大学
の新学部
の誘致あるいは文化会館
の建て替え、リニア駅周辺整備など、今後成果を上げていかなければならない課題は山積をしているわけですが、2020年
の国勢調査によって明らかになった若年層、特に女性
の社会減
の問題、このことについては改めて当市
の課題として浮き彫りとなりましたので、若者が住みたいまち、女性が住みたいまちという視点で様々な分野における政策を検証するということが必要であると考えています。 また、当地域
の長年
の課題であります四年制大学
の設置に向けては、リニア時代を見据えて大学
のあるまちということで取組を進めていく、これも重要でありますし、地域経済
の循環や食料安全保障、エネルギー安全保障
の観点から、食料、資源、エネルギー
の地元調達、農業、林業
の振興、エシカル消費
の推進など、将来を見据えた事業に取り組むことも重要と考えています。 こうした大きな政策課題だけではなく、身の回りや足元
の困り事を一つ一つ解消していくことも大事であると考えておりまして、対話と現場主義という私
の政治姿勢、初心を忘れることなく、引き続き全力で市政運営に当たってまいります。 環境文化都市
の再構築を進めるに当たって、エネルギー政策
の道筋についてお尋ねがございました。 当地域は、日照時間、日射量ともに豊富な地域でありまして、太陽光発電
の適地であります。また、森林資源も豊富であり、森林バイオマス
のエネルギー
の利用
の可能性も非常に高い。それから、議員
の御質問
の中では直接取り上げておられませんでしたけれども、豊富な水量あるいは地形、これが水力発電に向いているというふうにも思っていますので、この水力発電
のポテンシャルについても、この地域
の優位性
のあるものだというふうに思っています。これらいずれもCO2を排出しないクリーンなエネルギーとして利用を推進していく、これが必要な取組であると思います。 また、こうした再生可能エネルギーへ
の転換と併せて、エネルギー利用自体を必要最小限に抑える努力という
のもおっしゃるとおり必要なことでありまして、省エネ
の取組を市民に働きかけていく必要性も重要と認識しております。 このような認識
の下で2050年にゼロカーボンシティを目指す飯田市地球温暖化対策実行計画では、エネルギー
の使用量を減らす取組、それからライフスタイル
の変換によりエネルギー使用量を減らす・変える取組、地元産再生エネルギーを作る取組、これをできるだけ地元で使う取組、森林整備によってCO2を吸収する取組、この5本柱で政策を展開することとしております。 当市
のエネルギー政策を加速するため、脱
炭素先行地域の事業も活用しながら、強みを生かして太陽光発電
の市民
の自家消費等をさらに促進するとともに、課題解決を進めるために森林資源
の整備による吸収量
の確保、搬出木材をエネルギー利用する、それから先ほど申し上げた小水力
の有効利用に関する取組、こういったことを進めてまいりたいと思います。 なお、水素
の活用についても研究は怠らないようにしたいと思いますが、まずは当地域が優位性を持つ再生可能エネルギー
のさらなる活用を優先して考えてまいりたいと思います。 次に、リニア駅周辺整備についてお尋ねがありました。 リニア
の開業時期は不確かな状況になっておりますが、長野県内
の関連工事はJR東海も長野県も従来
のスケジュールに合わせて進めていくとしておりまして、飯田市
の事業もこれに合わせて進めていくことを基本としています。その結果として、開業時期と駅周辺整備
の完了時期がずれることは想定されることでありまして、開業を待たずに供用を開始することも視野に入れた議論、検討が必要であると認識しています。 昨日12月4日に開催をいたしました成果発表会で公表いたしました土木
の実施設計をベースに、今後、ソフト・ハード
の両面から駅をどう活用するかを具体的に検討していくことになります。 魅力発信や交通エネルギー等
の機能を実装していく上では、民間
の事業者
の皆さんや市民
の皆さんと
の協働が不可欠でありまして、今後はワークショップなどを開催しながら、リニア駅をどう使うか、これを自分事として捉えて具体的に行動する市民、事業者
の皆さんを募って、具体的な意見やアイデアを実現するソフト・ハードを検討してまいります。その際に、市議会からも御提言をいただいたように、駅周辺整備について
の認知度、関心がまだまだ低いという
のが実情でございますので、駅前空間
の活用、あるいは工事
の進捗状況に関する情報発信をさらに強化をし、機運
の醸成を図ってまいりたいと考えています。 3月に県とJR東海
の協力を得て作成をいたしましたリニア広報、これはユーチューブで再生回数が6万回を超えているということになっておりまして、分かりやすいコンテンツをタイミングよく出せば関心を持ってもらえるというふうに思いますので、今後もリニア開業に向けた機運醸成
のため、様々なツールを用いて情報発信をしてまいります。 JR飯田線と
の接続をはじめとする二次交通
の整備につきましては、リニア推進部長からお答えをいたします。 交流重心内における民間投資
の促進に関連して、地区計画
の高さ制限について
のお尋ねがございました。 高さ制限など
の基準や地区計画につきましては、設定した当時
の状況から時間が経過して、リニア駅
の設置や駅周辺整備
の計画がだんだん具体化されるなど、情勢が変化しています。また、今後もさらに変わっていくということが想定されますことから、見直す必要性があるものというふうに考えています。今後、地元と
の調整等を踏まえて検討をしてまいります。 詳細については、建設部長からお答えをいたします。 それから、大学
のあるまちづくりについて、まず何から着手するかという御質問をいただきました。 先日、信州大学新
学部誘致推進協議会の取組として、飯田女子短期大学、それから飯田コアカレッジ
の学生
の皆さんと大学
のあるまちについて
の意見交換会を行いました。私たちが想定していた内容もあった一方で、想定していなかった内容もございまして、大変有意義な意見交換会であったと思っています。すぐに取り組めること、中期的に取り組んでいくことがありますが、これについては令和5年度
の予算編成過程でまずは俎上に上げて検討していきたいというふうに思います。 また、推進協議会をはじめ、関係団体
の皆さんと意見交換会
の内容については共有をして、地域全体で大学
のあるまち
の実現に向けた取組を推進していきたいと考えています。 中心市街地
のにぎわいづくり、それからアウトドアレジャー、産業振興と移住促進につきましては、それぞれ関係部長からお答えを申し上げます。 災害に強いまちづくりにつきまして、TKBという御紹介をいただきました。これにつきましては、快適で衛生的なトイレ環境、適温食
の提供、雑魚寝をしない、こういったことを48時間以内に環境として実現するという
のをTKB48と呼んでいるというふうにお聞きしていますけれども、当市についても、そう呼んではいませんが、その考え方に沿って以前から推進をしています。 特に避難所となっている施設
の屋外トイレにつきましては、質問
の中でも触れていただきましたように、令和7年度までに改修するように計画的に進めています。 K、キッチンにつきましては、温かい食事を提供できるように県が主導してキッチンカー事業者と
の検討を始めたところでありまして、当市もそれに合わせて対応していきます。また、赤十字奉仕団では、各分団がガス釜や大鍋を保有しておりまして、大鍋
の同時炊き出し能力は約5,000食を超えており、最低限
の機能は満たしていると考えています。 B、ベッドにつきましては、公的備蓄として簡易ベッド及び段ボールベッドを合わせて600台以上を保有しているところであります。 当市は、コロナ禍前から分散避難を推奨、できるだけ行きやすく快適な環境
の安全な場所へ避難していただくことを呼びかけております。備蓄場所確保
の観点から、公的な備蓄については、現状は現状維持していく考えでありますが、公助・共助・自助をバランスよく備えておくことが肝要であるというふうに考えています。 消防団員
の確保に向け、現役団員
の負担軽減、あるいは消防団活動に出やすい環境づくりについて
の御質問をいただきました。 全国的に少子・高齢化及び人口減少
の一途をたどる中で、当市においても同様に年々新入団員数が減少をしています。頑張っている現役団員や、今後新たな人員を確保していくことについて、行政としてサポートしていくことが大切であると考えております。実際に災害が起こったときに的確に対応できる、そういった訓練を中心に短時間集中型
の訓練として消防団活動に出やすい環境をつくるなど、工夫をしてまいりたいと考えています。 福祉分野における人材
の確保、地域自治
の在り方、小・中学校
の運営につきましては、それぞれ関係部長、教育長から御答弁を申し上げます。 新文化会館
の建設計画について、当地域にふさわしい文化会館
の在り方はというお尋ねでありますけれども、新文化会館につきましては、この地域における舞台芸術活動を中心にした市民文化
の振興や市民
の皆さん
の心豊かな暮らし
の実現、リニア時代
の魅力的なまちづくりという観点から、大変重要な役割を持つ施設であると考えています。 本年6月に整備検討
委員会を設置いたしまして、どういう役割や機能を持った施設であったらいいかという基本理念について検討をいただいておりまして、「みんなが集い、創る、伝える、感動する、飯田
のひろば」というキーワードが出てきているという状況であります。 整備検討
委員会で出されている、このみんなが集うというキーワードや広場といったキーワードにつきましては、議員
の御指摘
のあった日常
の中に溶け込む、日常
の中
の拠点というところに通じるものがあるというふうに思います。 今後、これら
のキーワードを基にいたしまして、どのような活動を行う場所にしていく
のかを明らかにしていく基本構想
の検討に入ってまいります。 立地についてもお話がありましたけれども、今後
の議論ということで、文化会館
の在り方と併せて、これは飯田
のまち全体
のありよう、機能配置も考えながら検討していくことになるというふうに考えています。 以上、私から
の答弁といたします。
○議長(井坪隆君) 塚平市民協働環境部長。
◎市民協働環境部長(塚平裕君) エネルギー政策
の今後
の道筋ということで、市長から今後
の取組
の基本的な部分について御説明申し上げました。私からは、その補足といたしまして、若干今ある数字を参考までに御案内申し上げて、取組
の参考としたいということで、御説明申し上げます。 現在、太陽光発電設備につきましては、戸建て住宅
の17%まで普及が拡大をしております。全国平均
の約10%を大きく上回っている現状でございまして、最近は蓄電システム
の補助件数も大きく伸びておりまして、使う取組が市民に定着をしてきていると考えております。こちらをさらに推進をしてまいりたいという
のが基本にございます。 それからもう一点、環境省
の地域経済循環分析ツールによりますデータによりますと、飯田市から
のエネルギー流出、こちらは年間約93億円相当という数字が明らかになっております。地域経済
の視点からもエネルギー
の域産域消といった部分が今後さらに必要となってくると分析をしております。以上でございます。
○議長(井坪隆君) 細田リニア推進部長。
◎リニア推進部長(細田仁君) 先ほど岡田議員
のほうから二次交通
の件に関しまして御質問をいただきましたので、そちら
の件に関しましては私
のほうから答弁させていただきます。 リニア
の二次交通に関しましては、南信州圏域を超える広域的な範囲につきましては、現在、長野県におきまして検討を進めていただいているところでございます。南信州圏域内
の二次交通につきましては、各地域
の拠点と
の関連あるいは適切なモビリティー
の選択、こういった観点から検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。 これまで
の検討におきましては、各地区
の拠点と接続
の関連から、モビリティー活用
のイメージを御提示させていただいたところでございます。具体化に当たりましては、土地利用
の検討や具体的なルート
の設定が必要になると考えているところでございまして、まずは効果が非常に高いと期待されるところ
の自動運転
の将来的な導入を視野に、その整備条件を整理してまいりたいと、こう考えているところでございます。 リニアとJR飯田線と
の接続につきましては、乗換新駅設置ではなく、新交通システムによる既存駅
の活用で進めるということで、これは先ほど木下議員
の代表質問におきましても市長
のほうから答弁させていただいたところでございます。元善光寺駅や飯田駅と
の接続に当たりましては、具体的なルート設定とともに適切なモビリティー
の選択も必要と考えております。 また、3重心
のまちづくりにおきましては、ここにつきましてはリニア駅からエス・バードに至るルートを含むエリアを交流重心と位置づけておるところでございまして、交流重心では地域
の強みを生かした新産業を創出するビジネスゾーンとしても位置づけているところでございます。 今後、面的な計画
の策定に取り組んでいくところでありますが、その策定時には元善光寺駅周辺
の在り方もその中で検討してまいりたいというふうに考えているところでございまして、並行して必要となる整備
の方法についてもその中で地元と
の協議を重ねてまいりたいと考えているところでございます。
○議長(井坪隆君) 米山建設部長。
◎建設部長(米山博樹君) 高さ制限をどのように見直していく
のかということ
の御質問についてお答えいたします。 検討
の手順といたしましては、リニア駅周辺整備において、来訪者がリニア駅を降り、駅周辺
の視点場から伊那山脈や南アルプスなど
の山並みが見えることが重要なコンセプトになっておりますので、
ランドスケープデザイン
の視点に立って、まずはリニア駅前広場で検討したデザインコード、この考え方をその周辺、さらにその近郊へと広げていくことにより、景観、高さ
の在り方を検討してまいりたいと思っております。 その景観、高さ
の在り方などを民間
の事業者や地域住民
の方々と十分に共有する、その上で周辺環境へ
の影響などを考慮しながら必要な地区計画
の用途制限なども含めて高さ制限
の見直しを行う、こういった進め方を考えております。
○議長(井坪隆君) 串原産業経済部長。
◎産業経済部長(串原一保君) 中心市街地について
のことでございますが、これまで休日や祝日
のりんご並木
の歩行者天国や各種イベントによりまして、このまち
のにぎわいづくり
の創出から、それが日常につながるよう努めてまいったところでございます。しかしながら、このコロナ禍で
の行動制限やイベント
の自粛等により、このまち
の中で
の往来が大幅に減少したということで、改めてこの日常的なまち
のにぎわいづくり
の大切さ、この市街地振興
の大切さ、こういったものを痛感したところでございます。 こうした状況から、今後はこれまで
の取組に加えて、2時間無料となった市営駐車場、それから集客力
のある動物園、動物園にお見えになる親子、それからりんご並木とその周辺
の店舗、こういったものを面として人
の往来しやすい、さらなる工夫が必要だと考えております。 それから、飯田
のまちにおける観光案内
のお話がございました。 これについても、やはり案内所でも丁寧な案内を指導しているところでございますが、そこで案内する情報は、単に観光情報だけでなく、公共交通や飲食、それから歴史やイベントなどなど、初めて来飯された方にも分かりやすく、この相手
の疑問に適切にお答えできるように、そしてうまく紹介して気持ちよくいざなうことができるように引き続き努めてまいりたいと思います。 それから、アウトドアレジャーについてでございます。 こちらもコロナ禍によりまして、アウトドアレジャー
のニーズが非常に高まっていることは認識しております。ソロキャンプなどもそうだと思います。 キャンプ場
のお話がありましたけど、キャンプ場
の管理や修繕については、優先順位を見極めて快適に御利用いただけるよう努めているところではございますけれど、十分かと言えば、対応し切れていない状況も正直あると思います。施設
管理者と連携して、しっかりと点検してまいりたいと思っております。 それから、今
の時期ですと、これからアウトドア型
の変わり種として、これからは例えば南信州観光公社
のスノートレッキングというようなものもございます。ほかにも多彩なメニューで本物体験を提供しているわけでございまして、これは教育旅行とか農業体験もそうなんですけれど、これらは主には団体や小グループ
の受入れというふうになっています。 一方、最近では自らプランを立てて気軽に楽しむ、自分プランで楽しむ、そういう旅
のニーズも多くなってきていると思っております。 例えば風越山や虚空蔵
の展望台
の整備だとか、信濃路自然歩道
の整備だとか、そういったことにも今取り組み始めておりますし、それからサイクルツーリズム
のようなことも動き始めていますので、農業体験やアウトドアレジャー、こういったものを組み合わせてよくしていくということはそのとおりだと思いますので、うまくそういうメニューを組み合わせたツアーを組むこと、それから自らプランを立てて動きたい方には、新たな見どころやメニュー
の発掘を含めて、お店
の情報ですね、付近にあるカフェとか食事どころ、それからお土産、特産品、グッズ、それから買い出し
のことですね、キャンプで言えば。そういったものや温泉、ビューポイントなどを分かりやすく紹介して、魅力や楽しさを発見していただける、そういうことでいろんな情報
の連携や情報がうまく行き渡るようにしっかりと研究させていただきたいと思います。 それから、産業振興と移住・定住
の関係で、労働人口
の確保という質問でございましたが、地域
の産業を支える人材
の確保、これについては、今、有効求人倍率も非常に、過去20年遡っても最も高い水準ということで、今、どの産業分野においても非常に厳しい状況にございます。 そういう中で、当市では龍江産業団地、これ
の造成が今終盤となってきて、来年度から誘致に向けた取組も始まるということがございます。そういった場合に、今、一般的に誘致企業
の人材確保ということには、その時々によってどのような企業が立地するか、それからどんな人が要る
のかということはいろいろ異なるわけですけれど、その都度立地を希望する事業者、それから関係機関、それから市役所内
の関連部署も含めて、力を合わせて対応してきております。 本当に新たに立地してくれる企業が人材も連れてきてくれるということであれば、これは本当にありがたいことだと思います。現にこれまでも、この地域
の中でどうしても人材が不足するという場合には、その企業が地域外から連れてきて操業を開始するというような例も現に起きておりますし、聞いております。 私どもとしますと、やっぱり基本となる取組ですね、学生と
のつながりづくり、それからガイダンス、それからウェブによる企業紹介、イイダカイシャナビ、こういったもののほか、これまでも取り組んできているような人材確保に向けた取組をしっかり基軸として、さらにUターン、Iターン事業と
の連携、それから従業員
の住環境
の確保等にも協力するとか、立地する企業
のいろんなニーズにお応えしていくとか、そういった点でさらに研究してまいりたいと思います。 それから、農地付空き家を就農移住
の魅力として打ち出す考えに関してでございますけど、この農地
の権利取得に関して、以前と状況が変わっておりますので、その前提として私
のほうからちょっと答弁いたしますが、農地を売買や貸付け等をする場合は農業
委員会
の許可が必要になるわけですけれども、許可を得るために要件がございまして、その中でも面積については、竜東・遠山地区は10アール以上、1反歩以上ですね、それからそれ以外
の地区は20アール以上、これは2反歩以上を取得するということが要件でございましたが、この要件が農地法
の一部改正により令和5年4月1日から廃止となります。来年
の4月から、要は農地
の面積要件がなくなるということになりますので、その権利取得した農地はきちんと耕作、
管理していただくというような要件は残りますけど、これはもう当たり前
のことでありまして、これまでどおりでありますので、要はそういう面積要件がなくなるということでございますので、御紹介いたします。以上です。
○議長(井坪隆君) 塚平市民協働環境部長。
◎市民協働環境部長(塚平裕君) ただいま
の農地法
の改正で移住・定住政策にどう影響するか、その方向性ということで、私
のほうから御説明を申し上げたいと思います。 当市
の強みでございますけれど、豊かな自然を背景として移住希望者
の多様な志向に応えられること、さらに近い将来、
リニア中央新幹線が開通をし、この地域に暮らしながら都市とつながるライフデザインを描けるようになるということで、移住候補地として
の評価も高まっているところでございます。自然や土に触れて季節
の野菜を育てるなど、農に携わることを目的といたしまして移住を検討される相談も年々増加をしてきております。 多様化いたしましたライフスタイルに応じて農ある暮らしを選択される事例も出てきておりますので、今回
の農地法改正によります面積要件
の廃止、これを好機と捉えまして、移住希望者
の農地付空き家に対するニーズを捉えながら適切なマッチングにつなげていきたいと考えております。
○議長(井坪隆君) 高山健康福祉部長。
◎健康福祉部長(高山毅君) 福祉分野における人材確保について、専門職以外
の方
の関わりについてという御質問をいただきました。 全国的に介護や福祉に係る専門人材
の不足問題という
のは取り沙汰されておるところでありますけれども、厚生労働省では2025年度に約243万人
の介護職員が必要だというふうに予測しておりまして、この間も介護・福祉職に対して段階的な処遇改善策などを進めているところであります。 また、資格を有さない職であっても、業務を分担することによって、利用者
の環境整備とか、あるいは食事時間
のとき
の見守り活動など、そういった身体介護以外
の業務を担うこともできるということで、総合的な人材確保策として介護助手
の普及促進ですとか外国人人材
の受入れ整備などを掲げているところであります。 飯田市
の考え方としては、同様に、御指摘いただいたような専門職以外
の人材
の活用については、これは重要な対応策
の一つだと、こういう認識でございます。 保育現場について
の実例を申しますと、例えば公立保育園では、朝や夕方
の保育ニーズに対応するため、まちづくり
委員会や保護者会
の御協力をいただいて地元
の人材を出していただいて、その方を雇用して運営する飯田市独自
の地域協働型運営モデルというようなものを構築して、早朝時間や夕方など8時間を超える保育
の実現をしているところであります。例えば川路保育園、上久堅保育園、こういったところをはじめとする4園で現在実施中であるということでございます。 また、清掃業務や支援を必要とする子供
の見守りなど
の業務について、保育補助員という形で雇用しておりまして、現在、令和4年度当初では13園
の26人を雇用しております。 保育資格を持たない保育補助員
のスキルアップも大事なことでありますので、地元
の養成校と協働をしてスキル
の向上に努めておるところでございます。 なお、介護現場
の人材不足について、高齢者
の介護予防活動にあっては、身近なボランティア
のお立場で、入所・通所施設における利用者
の見守りでありますとか、地域住民が運営する通所型介護予防事業、通所B
の事業と言っておりますけれども、こういったものの運営スタッフを担っていただいておりまして、これ自身が御自身
のフレイル予防活動として有効であるなあというふうに考えておるところでございます。 現在、どちらかというと介護人材
の確保策については資格取得
の補助に関する取組が中心ですので、今日御指摘いただいたように、資格を有さない職員
の配置とか活用について、どんな工夫ができているか、そういうようなことを各事業所にも紹介しながら、よいものは横展開をしてまいりたいと、こういうふうに考えております。以上です。
○議長(井坪隆君) 塚平市民協働環境部長。
◎市民協働環境部長(塚平裕君) 地域自治
の在り方ということで、担い手不足などを背景に、市から
の委託、依頼業務についてどう考えていくかという御質問をいただきました。 平成30年度、ちょっと古いんですけれども、事業ですとか
委員選出といった市から地区へ
の依頼事項につきまして、全庁的に関係部署に対して調査を実施いたしております。その結果、ほとんど
の事項が地域
の皆さん
の力を借りなければ成り立たないといった回答でありました。 地域課題
の解決や住民ニーズにきめ細やかに応えていくために、行政と地区が適切に役割分担をしていけるよう、地域に依頼事項
の趣旨や目的、期待する効果などにつきまして、担当部署がより丁寧に地域に対して御説明する必要がある
のであろうと考えております。そのことによって地区で
の納得感を深めていただき、負担感
の軽減を図っていきたいと考えております。 地区から
の事業
の改良、
委員定数
の見直しなど、御提言をいただいておりますので、それにつきましては引き続き自治振興センターがつなぎ役となりまして、担当課にその旨をしっかりと伝えてまいりたいと考えております。
○議長(井坪隆君) 田中危機
管理部長。
◎危機
管理部長(田中真君) 地域自治
の在り方についてに関連しまして、自主防災活動に関する質問をいただきました。 住民がお互いに支え合う防災活動につきましては、地域で行っていただきたい活動
の代表的なものというふうに捉えております。 現在、飯田市においては、組合や自治会へ
の加入と自主防災組織が実質的に一体
の組織であるというふうに認識をしております。そういった地域がほとんどであるというふうに認識しておるところでございます。 ただ、議員が御紹介いただいたように、一部
の町内では自主防災組織と組合を分離して活動しているところがあるというふうにお聞きしておりまして、こういったやり方も自主防災活動を活発化する有効策
の一つであるというふうに認識するところでございます。 地域によって様々なやり方があり、組織
の在り方も違いがあるため、一概には言えませんけれども、組合に未加入であっても地域防災計画へ
の参画をしていただく、こうしたやり方もあると広く知っていただいて、それぞれ
の地域で参考にしていただくことで、より活性化することが期待できるものと考えるところであります。今後、様々な機会を捉えて周知をしていきたいと考えておるところでございます。
○議長(井坪隆君) 熊谷教育長。
◎教育長(熊谷邦千加君) 7項目として、小・中学校
の運営について大きく3つ
の御質問をいただきました。 最初に、少子化時代における児童・生徒
の教育環境
の充実に向けた取組をどう進めていくかということでございました。 保護者
の方
の声を御紹介いただきまして、保護者
の方々にも御心配をいただいているということを改めて確認をさせていただきました。 現在
の取組研究会では、主に検討
の進め方について協議をいただいてございます。取組研究会
の委員の皆さん
の意見を踏まえまして、近く小・中学校
の児童・生徒
の保護者
の皆様、未就学
の保育園、認定こども園に通うお子さん
の保護者も対象としたアンケートを行う計画でございます。 来年度は、仮称ではありますけれども、在り方審議会を設置いたしまして、これまで各学校
の運営協議会で出されました特色ある学校づくりについて
の御意見と、教育
委員会
の事務局
のほうで行っております学校
の配置、枠組みについて
の研究内容、さらには先ほど申し上げた保護者
のアンケート
の結果等を基に、これから
の学校
の在り方について調査、審議をしていただく予定でございます。 審議会では、ある程度
の方向性を示し、議論を前に進めていきたいと考えております。そのスケジュール感としますと、審議会に諮問した後は、一、二年程度をかけまして調査あるいは審議を繰り返した上で答申をしていただいて、基本方針
の案を策定していきたいと考えております。その基本方針
の案
の策定
の後には、広く市民
の皆さん
の意見をお聞きして、基本方針決定に向けて進めてまいりたいと考えております。 できるだけ早く方向性を出していく必要があることは理解しておりますけれども、やはり子供にとってどんな形となることが最もよい
のかということを考えていく場合に、多く
の意見を聞きながら慎重に進めるべき取組であるというふうに考えております。 2つ目、部活動
の地域移行について、中学生期におけるスポーツ・文化活動
の基本的な考えについてお尋ねをいただきました。 部活動
の地域移行を進めていく上で、生徒
のニーズを把握することは大変重要であるというふうに認識をしております。令和2年度
の部活動アンケート
の結果を基に部活動単位で行った意見交換においては、勝つためにもっとやりたいと、そういった意見
の一方で、友達と楽しく運動したいと、そういった意見もありまして、生徒
の目的意識も様々であるというふうに理解をいたしました。また、全市型競技別スポーツスクールでは、部活とは違う種目や文化部
の生徒が参加する割合が増加して、参加してみたい種目もバドミントン、スキー、スノーボード、弓道といった日頃
の学校部活動にはない競技に対するニーズもあることが分かりました。 こうしたことを踏まえながら、地域移行につきましては、バランス
の取れた心身
の成長と学校生活が送ることができるように、適正な部活動
の時間、活動時間を維持するということを大事にしながら、地域
の中で主体的に様々な文化活動あるいはスポーツ活動に取り組むことを通じて、充実感であるとか満足感を感じながら心身
の健やかな成長と豊かな社会性を育むことを基本として取り組んでまいりたいと思います。 生徒
のニーズに応じて地域で様々な文化活動あるいはスポーツ活動ができる環境づくりを、そのためにはそれぞれ
の関係団体とやはり協議しながら進めていく必要があると理解しております。 3つ目でございます。不登校
の増加に関わって、民間団体と
の連携をどう考えていくかという御質問をいただきました。 まず基本的な考え方としまして、学校は同じ地域
の同年代
の仲間と一緒に学び、団体行動であるとか、活動であるとか、様々な行事を通じて、学力はもとより社会性を身につける場であったり、あるいは子供たちにとっては全てではないにしても、大人になって社会で自立していく、その基本となることをたくさん学ぶ場であるというふうに考えております。 何らかの理由によって不登校になってしまった場合には、学級に入れないならば学校内
のどこかで学習をしたり、あるいはもし学校に行けなくなった場合にも校外
の中間教室、あるいはムトスぷらざにあるような教育支援センターびーいんぐを活用していただきたいというふうに考えておりますが、さらにその子
の状況や事情によっては民間
の施設を利用することも考えられるというふうに思っております。 不登校児童・生徒を支援する民間施設は、児童・生徒
の個々に寄り添って、学校へ
の復帰ということだけではなくて、学校や関連機関と
の連携を取りながら社会的自立に向けて活動を行っていただいているというふうに認識をしております。 民間施設等を利用している児童・生徒に対しては、ちょっと名前が長いですけれども、不登校児童生徒が学校外
の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合
の指導要録上
の出席
の取扱いについて
のガイドライン、そういった指導上
の出席
の取扱い
のガイドラインということなんですが、それを今年4月に設けまして、民間
の施設利用に関する出席扱い
の要件に従って学校長
の判断により出席
の扱いができるというふうにいたしました。 不登校については、子供たち一人一人に事情が、あるいは状況が違いますので、校内あるいは校外
の中間教室、びーいんぐ、民間
のフリースクール等、その子に合った施設を活用して復帰や自立ができるように、ネットワーク支援会議等を通じて連携をして、子供
の状況や事情に応じて支援していくことが最も大事だというふうに考えております。
○議長(井坪隆君) これより一問一答方式による質問に移ります。 岡田倫英君。
◆10番(岡田倫英君) それぞれに丁寧な御答弁ありがとうございました。 それでは、これより一問一答
の質問をさせていただきます。 まず1点目
のコロナ対策、物価高騰対策につきまして財源確保、一般財源については本年度と同水準を確保できる見込みではあるけれど、慎重な姿勢を持って臨んでいくという答弁だったと認識しております。コロナ禍、物価高騰で難しい状況でありますので、引き続き安定的で健全な行財政運営を推進しつつ、市民サービス
の維持、向上に努めていただきたいと申し上げさせていただきます。 そして、コロナ
の感染拡大防止対策につきましては、
簡易検査キットの無料配布が1月上旬をめどに終了するけど、社会福祉施設については継続していくと、その見直し
の向き
のお話をいただきました。ただ、市販品は、そうはいっても一つ一つ高価だと思います。決して安価ではないと思います。というところから考えますと、経済的に購入が難しい方などへ
の配慮もあるだろうと捉えます。必要な用途をよく吟味しながら見直しをしていただきたいと思いますし、
感染拡大防止と日常活動
の両立に引き続き努めていただきたいと思います。 それから、佐藤市政
の後半2年間、力を入れていく政策、若者が住みたいまちづくり、女性が住みたいまちづくり、いろいろ上げていただきました。それぞれに力が入っていくんだと捉えております。 それぞれ
の政策課題につきましては以下議論させていただきますが、その上で、コロナ禍において多忙を極める中、政策
の検討を進めたくても実情としては事務処理で精いっぱい、そういう部署もあったかと思います。市役所がシンクタンク、Doタンク
の機能を発揮していくには、まず業務体制
の改善が重要だと考えますが、定員
管理や行政DX
の進め方をどのようにお考えでしょうか。
○議長(井坪隆君) 佐藤市長。
◎市長(佐藤健君) 今、御指摘
のあったように、いろいろ前向きなことを考える環境になかなかない
のではないかという御心配がかなり当たっているところもあるんではないかというふうに思います。そういった意味で定員
管理と行政
のDXということ
の御質問をいただいたということでありますが、まず定員について申し上げますと、これまで過去6次にわたって定員適正化計画という
のを強力に進めてきたという経緯があるわけですが、平成30年度からは現体制、職員
の定数をこれ以上減らさずにという考え方に変更をしています。 自治体運営という
のは、分権改革などによって行政ニーズが多様化する中で、加えてコロナ禍が3年に及ぶということで、通常業務にコロナ関連
の業務が加わったということで大変厳しい状況にあるわけですが、これについては、どう対応するかといえば、職員
の体制を確保することと仕事
のやり方を見直すということ、この2つということになるわけであります。 職員
の業務
の体制という意味では、一定数
の職員を確保することは必要ということでございますし、行政
のDXについては、先ほど部長から答弁申し上げましたように、いろいろな研究を今しているということで、その両面から職員
の業務体制
の改善、これに努めてまいりたいと思います。
○議長(井坪隆君) 岡田倫英君。
◆10番(岡田倫英君) 短期的にできることと長期的に考えていかなければいけないこと、両方あろうかと思いますけど、一番大事な
のは、やっぱり市役所本来
の役割でありますシンクタンク、Doタンク
の機能を十分に発揮できる体制だと思いますので、それが来年度しっかり動かしていけるようにお願いしたいと思いますし、この件に関しましては、明日、私たち
の会派
の福澤議員からも議論があるかと思いますので、よろしくお願いいたします。 (2)番
のエネルギー政策につきましては、太陽光発電と森林バイオマス、あと小水力発電
のお話をいただきましたし、水素など
の近未来型についても研究を進めていくということでお聞きいたしました。 その中で、森林バイオマス、木質資源は有望だと私も感じるところですが、一方で最近はまきが不足しているんだという話も耳にしております。適正な森林
管理を進めていくという観点だと、まだまだ供給量はありそうだなと思いますが、じゃあまきが不足しているという話はどういうことなんだろうかというところに行き着きますので、実態をお聞きいたします。
○議長(井坪隆君) 塚平市民協働環境部長。
◎市民協働環境部長(塚平裕君) 木質バイオマスにつきましては、まず木質ペレットについては公共施設で
の利用を中心に流通及び安定需給関係
の構築、これを進めているところでございますけれども、まきにつきましては、安定流通
の仕組みを社会インフラとして構築する
のが今
のところちょっと難しい状況にあります。まきストーブ
の設置者
の方が自力で調達をしておっていただくという
のが現状でございまして、まき
の入手
の容易さに差が生じている状況というふうに認識をしています。 近時
のウッドショックや円安なども相まって、地域産木材
の流通には様々な課題が現状ありまして、伐採からエネルギー利用
の段階まで
の全体を俯瞰した制度整備が必要と考えておりまして、今検討を進めているところでございます。
○議長(井坪隆君) 岡田倫英君。
◆10番(岡田倫英君) まき
の入手について、多くは自力で
の入手であり、安定流通
の仕組みが課題だとお聞きいたしました。検討を進めておられるということなので、しっかり進めていただきたいと思います。 それから、太陽光と小水力から電気
の話をお聞きいたしました。自動車を例にいたしますと、EV化を進めたとしても、エネルギーがどのような資源に由来しているかは、これは無視できないと思います。その点で言いますと、飯田市が本年度から進めております太陽光発電設備と組み合わせたEVカー
の購入補助、これは大変理にかなった施策だと受け止めているところです。 この上で、新エネ
の供給割合は確かに増加傾向が見受けられますが、我が国
のエネルギー需給で占める割合は残念ながらまだまだ1割余りだということです。島国
のさらに内陸地である飯田市として地下埋蔵資源に依存しなければならない、現に依存しているという状況は、これも無視できないと思います。 その上で、我が国
のエネルギー
の供給元
の約3割を占めております石炭、さらに液化天然ガス、原子力へ
の依存について、市長はどのようにお考えでしょうか。
○議長(井坪隆君) 佐藤市長。
◎市長(佐藤健君) 特に長野県がという、あるいは飯田市がということはあえて申し上げませんけれども、今回
のといいますか、今年改めてこの世界情勢
の変化
の中で顕著になった我が国
のエネルギーが外へ依存している、この状況については、やはり変えていかなければいけないというふうに思います。これは、生活
の安定ということもそうですし、長期的な気候変動対策として
のエネルギー
の転換という意味でも必要なことだと思います。 その中で、先ほど
の1回目
のやり取りでもありましたように、当地域については再生可能エネルギー
の利用、可能性、賦存量について優位性があると思っていますので、そういった意味で、日本全体として転換していく中で、長野県が、あるいはこの地域がそういった再生可能エネルギーについて利用
の先導的な役割を果たしていくと、そういった取組はこれからますます重要になるであろうというふうに考えています。
○議長(井坪隆君) 岡田倫英君。
◆10番(岡田倫英君) 外へ
の依存を変えていかなければならない、そうした中にあって再エネ
の優位性を生かしながらこの地域が先導的な役割を担っていくと決意を伺いました。 産業用
の膨大なエネルギーも含めますと、悩ましい
のではありますが、海外依存、地下埋蔵資源頼みになっている
のが現実だと思います。その上で、今、市長からもお話しいただきましたが、実情を受け止めて、産業用はともかく、せめて家庭用は地域内で自家生産していく、そういう意気込みだと受け止めてよろしいでしょうか。
○議長(井坪隆君) 佐藤市長。
◎市長(佐藤健君) 電気に色はついていないので、家庭用と産業用と分ける
のは難しいと思いますけれども、比較的小回りが利くという意味では、家庭用
の取組という
のはぜひ市民
の皆さんとともに進めていきたいと思いますし、産業用につきましても、その会社で使うものをその会社が調達するという
のはなかなか難しいかも分かりませんけれども、地域全体
のエネルギー利用
の中で再生可能エネルギーを増やす、そういったグリーン電力を使うという企業を増やす、そういった取組という
のは長期的に進めていかなければいけないと思います。
○議長(井坪隆君) 岡田倫英君。
◆10番(岡田倫英君) 産業用も含めた前向きな意気込みをお聞かせいただきました。 続いて大項目
の2番、リニア駅周辺整備及び交流重心内
のまちづくりについて、市民
の関心
の捉え方をお聞きいたします。 先日
の土木設計
の説明もそうだったんですが、オンラインという手法が続いていると思います。昨日
のオンラインは技術的なトラブルがあったようですけど、それとは別にしまして、意見交換を重ねながら関心を高めていくんだ、そういう意味では対面集会
の手法もそろそろ取り入れてもよい
のではと考えます。コロナ禍とはいえ、現に規模
の大きな集会はあちらこちらで見受けられますし、どのようにお考えでしょうか。
○議長(井坪隆君) 細田リニア推進部長。
◎リニア推進部長(細田仁君) 昨日
の成果発表会につきましては、今議員御指摘
のとおり、ちょっと機材上
のトラブルが頻発いたしまして、御視聴いただいていた皆様には大変御迷惑をおかけしましたこと、この場をお借りしておわび申し上げたいと思います。 今議員から御指摘賜りました、まさにその市民
の皆様から意見を頂戴していくに当たって、私どもも決してこのオンライン報告会のみが有効な手段とは決して思っておりません。というより、むしろ対面においていろんな御意見を生でお聞きしていくこと
の大切さ、そういったことをむしろオンライン
のほうから感じ取っている次第であります。 できれば私どもとしても、今回
の成果発表会、ぜひ市民
の方にもおいでいただいてということ
の中で、あえてムトスぷらざのほうに会場を設定し、そしてまたそういったことも含めた中で模型みたいなものを持ち込んできたということも考えておりましたので、ある意味、私どもからしても大変、今回、この場所を変更してまでそういったことにこだわったつもりではあったんですけれども、ある意味、どうしてもコロナ
の状況が大変厳しい中で、そういった方法を選択せざるを得なかったという
のは、まさに苦渋
の決断だったということを御理解賜れればと思います。よろしくお願いします。
○議長(井坪隆君) 岡田倫英君。
◆10番(岡田倫英君) やはり対面
の生
の状態
の対話という
のは、参加している皆さん
の熱意、思いも高まっていきますし、それについて前向きな御答弁を今いただいたと思いますので、機会を見て企画していただきたいと思います。 もう一点、駅周辺整備
の事業がいよいよ本格的に進もうとしている
のは先ほど申し上げたとおりです。その上で、住み慣れた大切な生活環境
の場を提供してくださる住民
の皆さんがあってこそ、この段階に至っている、このことも言うまでもありません。ただ、移転
の準備をしている中、物価高騰に悩んでいる方もいらっしゃると耳にしております。物価高騰
の中で補償額も一緒に上がっていれば均衡が取れる
のでしょうけれど、実際はそうではなく、移転住宅
の建築に係るコストだけが増えている
のが非常に悩ましいと私も感じております。状況をどのようにお考えでしょうか。
○議長(井坪隆君) 細田リニア推進部長。
◎リニア推進部長(細田仁君) 今、議員に御指摘賜りましたように、地権者
の皆様をはじめといたします関係者
の皆様
の御理解があってこそ進む事業であるということは先ほど市長
の答弁
のほうから申し上げたとおりでございますけれども、建築資材に関しまして、その高騰等
の状況が続いているということは承知しておるところでございますが、その高騰
の状況が、実際、制度上は補償基準に反映されるということは次
の年度ということになります。 という
のは、年間においていろんな経済状況が頻発いたします。例えば先ほどウッドショック
の話もございましたが、現在、ウッドショック
の関係では若干収まってきているんじゃないかというような情報もある中で、なかなか先を見通す
のは難しい状況が続いているというふうに思っています。補償額
の時点修正に関しましては、市場価格
の調査結果に基づきまして、その補償基準
の改定に基づいて実施するということになります。 来年度
の補償額が結果として上がる
のか下がる
のか、それを判断することはなかなか様々な要因があって想定が不可能だという現状がございます。そんな中、移転に関する様々な影響を丁寧に説明させていただいた上で、契約
の時期あるいは契約
の移転
の判断、こういったものを関係者
の皆様と協議をさせていただき、御相談させていただき、依頼を申し上げているというような状況でございます。既に建物
の移転契約をしていただいた皆様には、市場
の動向を注視して、今度は移転
の期間について御相談させていただいていると、そんな状況でございます。
○議長(井坪隆君) 岡田倫英君。
◆10番(岡田倫英君) 部長が御答弁いただいたように、先を見通していく
のが非常に難しい課題だと思います。移転対象
の方々がお一人で悩みを抱え込むことがないように、丁寧な対応を引き続きお願いしたいと申し上げます。 関連いたしまして、駅周辺整備、国道改良等
の本格的な工事を控え、工事期間における交通安全、これは抜け道対策を含むでありますが、さらに下流域へ
の雨水排水対策が重要になってまいります。令和5年度から準備的な検討を進めていく必要があると思いますが、いかがでしょうか。
○議長(井坪隆君) 細田リニア推進部長。
◎リニア推進部長(細田仁君) 11月に北条地区、そして上郷地区、そして座光寺地区におきまして、それぞれJR東海によります工事説明会、並びにそれに付随いたします市
の関連事業、県
の関連事業について関係地区
の皆様に御説明申し上げたところでございます。そこでも御説明申し上げましたように、いよいよ具体的な工事段階
のほうに入ってまいるという
のが私ども
の認識でございまして、その工事段階
の安全対策という
のはまさに最重要課題というふうに考えておるところでございます。 県並びにJR東海、そして市が連携して
の情報共有と調整が不可欠になってまいっておるということでございます。全体的な道路状況を踏まえた上で、説明会等
の開催を通じまして、特に交通安全等につきましては理解を得ていく所存でございます。 また、雨水排水対策という
のは、過去
の三六災害など
の洪水
の体験等もある中で、関係者
の皆様にとっては本当に切実で重要な視点であると認識しているところでございます。また、特に最近はゲリラ豪雨
の増加、あるいは線状降水帯、そういったもの
の発生など、気象条件
の変化も起きている状況であると認識しているところでございます。 開発行為に伴います雨水排水対策につきましては、当然ながら下流域へ
の影響を十分に考慮して必要な安全措置を講じておく必要がございます。まずは下流域へ
の配慮や必要な措置について、引き続き河川
管理者である県と
の十分な協議を行いつつ、関係する地元
の皆様
の御意見にもしっかりと耳を傾けて対策を届けてまいりたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(井坪隆君) 岡田倫英君。
◆10番(岡田倫英君) 最重要課題であると
の認識を御答弁いただきました。 事業対象区域でいろいろな家屋だとか店舗
の立ち退きが進む中、特に身近だったお店が相次いで閉じている中で暮らし
の不便さを募らせている周辺住民
の皆さん
の声もお聞きしております。ここへさらに交通安全や雨水排水対策
の切実な問題が目立ってまいりますと、不便だったというものから不安、さらに不満に発展することも危惧されますので、地域
の生活環境安全にはしっかり取り組んでいただきたいと申し上げます。 乗換新駅につきましては、面的な計画を策定していく
のに併せて地元と
の協議も進めていくという御答弁をいただきました。このことは飯田線
の乗換新駅を造る代替として出てきた方向性でありますので、JR飯田線と
の接続、飯田線
の活用増進に結びつくことを念頭に置いて、重点的な検討にしていただきたいと申し上げさせていただきます。 交流重心内における民間投資
の促進については、地元と
の調整を見ながら進めていくという御答弁をいただきました。その上で、地区計画
の見直しには都市計画審議会にかける手続を伴うと捉えております。つまり重要な判断がされた際には改めて審議会に臨むこともいとわないということだと受け止めさせていただきます。 ここから関連いたしまして、議会からも提言いたしました駅周辺整備における
ランドスケープ、つまり駅を降り立った場所から伊那山地、南アルプス
の眺望を見渡せるこの景観
の確保、この兼ね合いについてでございますが、駅舎北側交通広場
の位置をめぐって、都市計画審議会で既に決めたというこのいきさつが課題になってくる
のかなと捉えております。 先ほど、重要な判断がされた場合には改めて審議会に臨むこともあり得る
のだろうと言及いたしました。駅周辺整備、
ランドスケープと
の兼ね合いについても審議会にかける余地はある
のでしょうか、お聞きいたします。
○議長(井坪隆君) 細田リニア推進部長。
◎リニア推進部長(細田仁君) 今、
ランドスケープの件に関しまして岡田議員から御質問を賜りました。 この件に関しまして、11月18日付で議会からリニア駅周辺整備
の土木実施設計に関する提言書と、政策提言という形
の中で御提言を頂戴いたしておるところでございます。その1項目で、レイアウトも含める中で、その
ランドスケープの件に関しまして、リニア駅から
の伊那山地あるいは南アルプス等
の眺望確保が非常に大切で重要視すべきだとする内容であったというふうに承っているところでございます。 リニア駅周辺整備
の基本計画、基本設計
の段階におきましては、景観、そして環境とともに、機能、利便性等も含め、多面的な面から総合的に検討を重ねてまいりました。その上で、交通広場等
のリニア駅前停車場線等
の位置づけを都市計画審議会や議会でも説明をさせてきていただいた経過があるわけでございます。 その件につきましては、御承知おき
のとおり、市民
の代表も御参加いただいた形でデザイン会議という会議でも議論を重ねてまいりましたし、あるいはパブコメ等
の所要
の手続も重ねてきたところでございます。そして、何よりもワークショップ等を通じて、なるべく多様な皆さん
の御意見を多様な観点からお伺いをするべく、努力を重ねてきたつもりでございます。こういったことを含めまして、この都市計画決定に基づきまして用地買収を進めてきたということも経過としてあるわけでございます。 リニア駅周辺整備に向けましては、これまで進めてまいりました、今申し上げましたような検討と手続
のプロセスをまずは尊重してまいりたいというふうに考えております。南アルプス等
の眺望確保は、利便性等と
の兼ね合いを考慮しながら現計画
の中で配慮してまいりたいというふうに思っておりまして、具体的には、先ほどお話がございましたが、駅前広場に眺望可能な視点場を設けていくような対応を取るということ
の中で、昨日
の発表会でも申し上げさせていただいた次第でございます。
○議長(井坪隆君) 岡田倫英君。
◆10番(岡田倫英君) 駅周辺整備、広場
の利便性について重視しながらも、
ランドスケープのことも、つまり伊那山地、南アルプス
の眺望
の確保についてもしっかり重視していくと受け止めさせてよろしいでしょうか。
○議長(井坪隆君) 細田リニア推進部長。
◎リニア推進部長(細田仁君) 私どもは、当初からその
ランドスケープを考慮に入れていなかったわけではございませんでして、当然ながらその大きな景観要素、それは非常に大きな地域
の資源だということ
の中で議論も重ねてまいりました。その中で、総合的な判断をする中で、あるいは市民
の皆様、専門家
の皆様
の意見を聞いてくる中でそういった判断に至ったという経過をして取ってきたわけでございますので、そんな形
の中で総合的に判断をしてまいったということであります。ですから、私どもは引き続き景観も含めて、しっかりそういったこと
の配慮をさせていただきたいというふうに思っています。
○議長(井坪隆君) 岡田倫英君。
◆10番(岡田倫英君) この場で具体的な結論に落ち着くとは思っておりませんので、引き続き多角的な検討をしながら、機能性と利便性、眺望
の確保、バランスを見ていっていただきたいなと申し上げさせていただきます。 続きまして、若年層が住みたいと思うまちづくり、大学
のあるまちづくりについてでございます。 御答弁いただきましたが、このことは具体的な決定打がそう簡単に見いだせる課題ではないと理解いたしております。 ここで1つ御紹介申し上げますが、創作
の過程から、プロセスから加わって自己発信、自己承認につなげていくプロセスエコノミーという考え方を若い皆さんは支持していると言われております。このプロセスエコノミー
の機会があることが、夢
のある仕事、夢
のある地域として求心力を持つと言われておりますので、こうした考え方も意識しながら、引き続き当該世代
の皆さんと幅広い対話をしながら決定打につながるヒントを見いだしていっていただきたいと思います。 その上で、大学
のあるまちづくりについては、経済的な支援やインターン、調査・研究活動
のステージとして、さらに企業や地域などと連携した取組も研究を進めてはと捉えますが、その考え方はいかがでしょうか。
○議長(井坪隆君) 塚平企画部長。
◎企画部長(塚平賢志君) プロセスエコノミーにつきましては、御紹介いただきましたので、十分理解しているつもりです。 これからそういうことも大変大切にしてまいりたいと思っておりますが、今
の経済的支援
の話ですけれども、先般
の学生と
の意見交換会ですね、学校
の関係者からもなんですけれども、就職活動
の環境
の充実を求める意見ですとか、それから企業や行政によるインターンシップですね、これをさらに充実すること、また奨学金ですとか資格取得へ
の補助などですね、そういった支援を期待する声はいただいております。 具体的な検討はこれからでございますけれども、信大
の新
学部誘致推進協議会には業界団体
の皆さん、単体
の企業
の皆さん、多数御入会いただいておりますので、そういった皆さんとこれから大学
のあるまちづくりや産官学連携について意見交換を行う中で、そういった人材育成等について
の意識
の共有を図りまして、学生へ
の経済的支援ですとか就職支援についても連携、協力できる体制を検討してまいりたいと思っております。これからそういった議論を進めてまいりたいということでございます。
○議長(井坪隆君) 岡田倫英君。
◆10番(岡田倫英君) 企業や地域と
の連携、このことは既に大学を持っている都市部であっても重視していることだと思いますので、当市においてはなおさらしっかり進めていただきたいと申し上げさせていただきます。 続きまして、中心市街地におけるにぎわい
のあるまちづくり、先ほど答弁
の中で面的な人
の行き来がしやすいさらなる工夫を図っていくとお聞きいたしました。 それで、
予算編成方針の中で上げておられたりんご並木
の社会実験についてお聞きしたいと思います。 この社会実験は過去にも何回か行われているようなんですが、今回改めて取り組むということは検証方法にアップデートがされたんだと受け止めたいと思いますが、どのような考え方でしょうか。
○議長(井坪隆君) 串原産業経済部長。
◎産業経済部長(串原一保君) りんご並木における社会実験、これは過去に何度も行われているので、どういうふうにアップデートして行う
のかということだと思いますけれど、このりんご並木におきましてこれまで行われてきた社会実験は、その狙いとすると、歩行者優先道路としてどうかということでございました。そこを生活道路として利用されているということもありますので、歩行者優先道路として浸透を図っていく、そのため
の社会実験ということで過去にしてまいりました。 今後に向けて、先ほどお話ししたようなことを考えていくに当たりまして、これは地域からも要望が少しありまして、そういう
のを受ける形でもありまして考えていることは、歩行者優先道路というところからもう一歩踏み込んで、車両規制等による歩行者空間づくり、こういったことをして、りんご並木周辺を面として、集い、往来しやすい環境がつくれるかどうか、またその場合
の課題は何かというようなことを考えていく、これは私は試行する価値は十分あると思っておりますけれど、いずれにしても地元
の市民
の方や事業者
の方、そういった関係者
の皆さんと十分協議した上で進める必要があると思っております。 社会実験をどういうふうにやるか、範囲等をどういうふうに定めるか、こういったことも地元
の皆さんとしっかりと協議をした上で進めてまいりたいと思います。
○議長(井坪隆君) 岡田倫英君。
◆10番(岡田倫英君) 以前とは違った切り口で
の社会実験を考えていきたいとお聞きいたしました。以前されたとき
の課題という
のも蓄積されておると思いますので、新しい切り口であっても、その課題は反映させながら検討を進めていただきたいと申し上げます。 それともう一点、これは先ほど質問いたしました若年層が住みたいと思えるまちづくりにも関連しますが、まちなかにも若い皆さんを歓迎する機能が必要ではないかと申し上げます。例えば乳幼児を育てている保護者
の方からは、雨が降っていても安心して遊べる場所が欲しいとか、小学生からはキャスターボード、スケボーに取っ手がついたような遊び道具なんですけれど、こういった類い
のもの、さらに若い皆さんからはアーバンスポーツを楽しめる場所が欲しいなどなど
の声が聞かれます。こうした声から、車と
の兼ね合いを心配せずに遊べる舗装された場所、こういった環境が意外に少ないんだなと気づかされます。 先日、遊ぶ声がうるさいからなどと公園が廃止になった県内
の例が報道されていました。若い皆さんが伸び伸び遊べる場所がいかに少なくなっているかを物語っている一端だと捉えます。 中心市街地を暮らす場所、遊ぶ場所
の両面から捉えて、若い皆さんを歓迎するメッセージにもつながる、そんな多機能的な施設が必要ではないでしょうか、お聞きいたします。
○議長(井坪隆君) 串原産業経済部長。
◎産業経済部長(串原一保君) 今2つあったと思うんですけど、最初は親子が憩えるような場所、休めるような場所というようなお話があったと思いますが、これにつきましては、中心市街地
のスーパーが閉店したことに伴う次
の対策
の中で、議会
のほうでもお認めいただいて、こちら
のりんご並木側
のところにそういう場所を設けましたので、そこがうまく機能していってもらいたいということを願いながら、できる支援をしてまいりたいと1つは思っております。 今、新たなお話として、いわゆるアーバンスポーツ
のようなお話がございました。これも確かに若い方にとっては、いわゆるスケートボードみたいなものもそうだと思いますけど、今まで
の流れからしても。なかなかそういうことを自由にできる場所がないことは、これは事実だと思っております。 ですので、魅力的な市街地に必要な機能、それも一つだと思いますし、ほかにもどんなことがあるかということは、これからいろいろ進めていく中で併せて研究してまいりたいと思います。
○議長(井坪隆君) 岡田倫英君。
◆10番(岡田倫英君) 先ほど
の繰り返しになりますが、若い皆さんに住んでもらいたいと思うまちづくり、地域づくり、これにもつながっていく話だと思いますので、ぜひ御検討を進めていただきたいと思います。 飯田駅
の話についても答弁いただきました。申し上げるまでもなく、駅前は公共交通
の拠点ではありますけれど、土地カンに明るくない方から見ると、市民バスだとか公共交通
の停留所に行って表示されている停留所名を見ても、ローカル過ぎて、これが一体どこに当たる
のか分かりづらい、こういった現実があるそうです。このことは、ここに住んでいる住民では気づきにくい盲点と言える課題かもしれません。 先ほど前向きな答弁をいただいたところですけれど、駅前に新しい建物だとか人を配置しなくても、例えばまちなか回遊や暮らしに関するウェブサイト、そこへつなぐ二次元コードを大きく掲示しておくだけでも役割を果たせる
のではないかと思いますが、いかがお受け止めでしょうか。
○議長(井坪隆君) 串原産業経済部長。
◎産業経済部長(串原一保君) 今、二次元コードということで御提案いただきました。 それとちょっと少し切り口が違うんですけど、御紹介させていただきたいことは、現在、ARとかVRといったデジタル技術を活用したまちなか回遊へつなげる取組を進めてきております。この技術は、手持ち
のスマートフォンなどにアニメーション映像やその音声を重ねて案内する技術となっておりまして、それは現地
のことなんですけど、例えばこれが東京であっても、名古屋であっても、御自宅からでもその現地
の映像を360度見ることができるというものでございます。これを新しい誘客ツールとして今準備を進めているところでございます。これは市街地だけでなくて、市内
のほか
の観光スポットからも使えるように検討していますので、いろんな形で使えるかなあと思っております。 そのときに、今御提案ございましたような二次元コード
の掲示みたいなことも一緒に検討していって、先ほど申し上げましたように、その周辺
のお店だとか、見どころだとか、そういった情報が、そこに何分で行ける
のかというようなこととか、そういうものが分かりやすく情報提供できるよう、これはウェブサイト
の整備も併せて考えていく必要がありますけど、今
のような御提案も受けまして、工夫して検討して、いいものにしてまいりたいと思います。
○議長(井坪隆君) 岡田倫英君。
◆10番(岡田倫英君) 次
のアウトドアレジャーにつきましては、これは修繕を進めていただくというお話でいただきました。潜在能力が潜在したままにならないように、ぜひ積極的に進めていただきたいと思います。 アウトドアについては、この後
の大項目4番、災害に強いまちづくりでも関連して深掘りをさせていただきます。 大項目
の3番、産業団地
の造成と労働人口
の確保については、企業が地域外から労働者
の皆さんを連れてきた、そういう例もあるとお聞きいたしました。労働人口
の確保は、若年層誘致
の取組とも関連してまいります。空き家
の有効活用も含めた住環境
の充実と併せて、総合的な検討を進めていただきたいと申し上げます。 それから、農地付空き家につきましては、来年4月に下限面積が廃止されるとお聞きいたしました。先ほど申し上げましたが、規模
の大小を問わないで済む農地つき
の空き家という
のは当地域
の魅力になると考えます。来年4月
の制度改正を見据えて、しっかり情報発信とこの制度改正
の活用を進めていただきたいと申し上げます。 大項目
の4番、災害に強いまちづくりについて、TKB48ということで御紹介いただきました。トイレ、キッチン、ベッド、これまで事業を組んで整備してきたとお聞きしましたが、充足状況についてはいかがでしょうか。
○議長(井坪隆君) 田中危機
管理部長。
◎危機
管理部長(田中真君) 3年前、コロナが始まって以来、避難所における感染状況も考慮した、そういった備蓄品という
のをそろえてきているといった状況であります。ただ、避難者がほぼ1泊
のできる、そういったような状況でありますので、全て
の市民
の方に対する備蓄品というわけではございませんので、それぞれ
の各家庭で個人
の備えをしていただきたいということも以前から申し上げているところでございます。
○議長(井坪隆君) 岡田倫英君。
◆10番(岡田倫英君) そうですね。行政で確保できる数量には限界がありますし、先ほどおっしゃっていた自助・共助・公助
のバランス、このことも大事になっていくと思います。 そうであるならば、安全・安心な車中泊とか駐車場キャンプ
の在り方を啓発、推奨していく
のが、これから
の時代、現実的な対応になっていく
のではないでしょうか。都市部では、自主防災会が地元
のパチンコ店と駐車場
の使用について大規模災害時
の協定を結ぶ、そんな例が出ているということもお聞きしております。 アウトドア活動
の議論を先ほどさせていただきましたが、野外活動
の技能習得と避難生活力
の向上は親和性が高い、言い換えますとアウトドア経験
の豊かさと災害に強いまちづくりは関連性が高いと捉えております。楽しみながら災害に強い人づくりを進めるという観点で、例えば学校グラウンドを利用した防災キャンプ
のプログラムを考えてはと考えますが、いかがでしょうか。
○議長(井坪隆君) 田中危機
管理部長。
◎危機
管理部長(田中真君) 今、議員おっしゃっていただいたとおり、キャンプですとか登山、あるいは車中泊といった、そういったアウトドア
の活動につきましては、避難生活と相通ずるところが非常に多いというふうに私どもも考えております。そういった様々な知識や経験を身につけておくこと、これが災害時には非常に役に立つ大切なことであろうというふうに考えておるところでございます。 現在は、学校から
の要望が多い避難所体験学習、そういったところに力を入れておるところでございますけれども、当然、分散避難、こういったこと
の考え方も含めて、今御提案いただきました防災キャンプ
のプログラム、こちらにつきましては、地域
の関係者等に協力をいただいて、今後検討してまいりたいというふうに考えるところでございます。
○議長(井坪隆君) 岡田倫英君。
◆10番(岡田倫英君) 続きまして、消防団員
の確保についてであります。 的確に対応できるように短期間集中型
の訓練を工夫していく、つまり現役団員
の皆さん
の負担軽減に取り組んでいくとお聞きいたしました。 その上で、最近でも夜間
の火災における出動が何件かあったかと思います。深夜遅くに出動し、規制を解除して帰宅すると、ふだんならもう起床する時間になっている、そういう話もお聞きいたしました。若い皆さんとはいえ、生身
の人間でありますし、翌日
の出勤時間を柔軟にするなど、事業所と調整、協議していく、そんな考えはおありでしょうか。
○議長(井坪隆君) 田中危機
管理部長。
◎危機
管理部長(田中真君) 消防団員
の皆様におかれましては、火災
の折、昼夜問わず消火活動に当たっていただきまして、この場をお借りして厚く感謝を申し上げたいと思います。 過日も深夜
の火災で早朝まで残火処理
の対応に当たられたと、そういったことがあったというふうにお聞きしております。 消防団員
の方につきましては、非常勤特別職公務員でございますけれども、団員はそれぞれ職業に就いているといった状況でございます。各事業所で就業規則等がございまして、そちらにのっとり勤務をしておるところでございますけれども、消防団員として活動している従業員が夜間出動した場合ですね、こういったとき
の翌朝
の出勤時へ
の配慮、こういったことを含めて、各事業所に対しまして様々な支援策を講じていただけるように働きかけを行っていきたいというふうに考えます。
○議長(井坪隆君) 岡田倫英君。
◆10番(岡田倫英君) 働きかけを行っていきたいということで、よろしくお願いいたします。 続きまして、大項目5番、福祉分野における人材確保について、先ほど福祉施設、保育所
の取組をそれぞれお聞きいたしました。重要な対応策
の一つだということで、工夫ができている点については横展開をされていくとお聞きいたしましたので、お願いいたします。 その中で、ボランティアポイント
の創設と併せて考えることもできる
のではと感じた次第です。還元
の仕方もいろいろ考えられますが、例えばもらって困らない、かさばらない消耗品として指定ごみ袋をお礼にする、そんなアナログ方式
の還元も考えられる
のではないかと思います。 専門職以外
の皆さんに関わっていただく振興策
の一つとして、そういったボランティアポイントあるいはアナログ式
の物品
の還元をどのようにお考えでしょうか。
○議長(井坪隆君) 高山健康福祉部長。
◎健康福祉部長(高山毅君) 具体的な御提案をいただきましたので、今後に生かして検討したいと思います。
○議長(井坪隆君) 岡田倫英君。
◆10番(岡田倫英君) いろいろな考え方ができると思いますので、検討をお願いしたいと思います。 6番
の地域自治
の在り方については、先ほど御答弁
の中で、市から
の委託、依頼業務について丁寧に説明していくことから納得感をもらっていきたい、そういった答弁だと思います。その納得感が得られていれば、こういった課題は出てきていない、つまりまだまだ足りないところもある
のではないかなあと思いますし、先ほども申し上げました定年が延長することで人
のやりくりが難しくなっていくという現象を考えますと、この丁寧な説明だけでは及ばないところが増えてくる
のではないか、そんな危惧もいたしますので、市から
の委託、依頼業務について、さらに点検していくというお考えはありますでしょうか。
○議長(井坪隆君) 塚平市民協働環境部長。
◎市民協働環境部長(塚平裕君) 先ほど少し説明で申し上げましたけれども、前回調査をした
のが平成30年ということで、多少コロナを踏まえて時代が変わってきております。そういったところを踏まえて、再度調査をした上で、地域
の皆さんと
の在り方、そういったような部分を、我々行政側と
の関わり合いも含めて、検討してまいりたいというふうに考えております。
○議長(井坪隆君) 岡田倫英君。
◆10番(岡田倫英君) 僅か数年とはいえ、社会
の状況が大きく変わってきていると捉えますので、今御答弁いただいたように、さらなる検討を進めていただきたいと思います。 大項目
の7番、小・中学校
の運営につきまして、慎重に進めていく必要があるんだと、そんな認識を教育長からいただきました。私たち大人にとって
の数年間という
のは、当該世代
の子供さんや保護者
の皆さんとでは重みが全く違うと思います。児童・生徒
の教育環境、慎重さと、あとスケジュール感、両面を持って進めていただきたいと思います。 関連いたしまして、施設
の老朽化ということから水泳
の授業
の外部委託が一部で試行されておりまして、このことは季節や天候を問わずに計画的に水泳
の授業ができる、また多く
の大人
の目が行き届きやすいとプラス
の評価を耳にしております。現在までは試行だったと思いますが、この方向性が確定いたしますと、既存
のプールが休眠施設になる。いつまでも眠らせたままにする
のはいかがかと思います。防火水槽という側面的な機能も維持しつつ、例えばプールに蓋をするなどして児童・生徒
の屋外活動に有効活用していくという、そんな検討
のお考えはおありでしょうか。
○議長(井坪隆君) 松下教育
委員会参与。
◎教育
委員会参与教育次長事務取扱(松下徹君) 小学校における水泳
の授業については、今、議員
のほうで御紹介いただいたとおり、現在、プール施設
の改修が必要になっている学校について、民間
のプール施設をお借りして授業を行う試行を一部で行っております。しかしながら、送迎に時間を要する、あるいはその期間が一定
の時期に集中をするという、その調整をどうするといったような課題も多くありまして、試行を継続しながら今後
の方向性については検討していくというような段階であります。 今後、プール機能を廃止する学校がもし生ずるとなれば、必要に応じて防火水槽機能も考慮しながら、施設
の有効活用について考えることも必要かというふうに捉えています。
○議長(井坪隆君) 岡田倫英君。
◆10番(岡田倫英君) 部活動
の地域移行につきましては、現在
の中学生、部活動
のほかにも習い事などで一昔前に比べて大変多忙になっていると思います。その中でもやってみたい活動に参加できる環境づくりを、生徒
の皆さん
の思いや考えを真ん中に置いていただいて、検討していただきたいと申し上げさせていただきます。 それと、フリースクールにつきましては、飯田市教育
委員会、積極的な対応を進めてこられているとお聞きいたしました。ただ、そうはいいましても、民間施設
の利用料は各家庭
の負担あるいは施設側
の負担が大きい、そういった現状、側面もあろうかと思います。一方で、公
の支配に属さない教育事業には公金を支出できないと読める、いわゆる憲法第89条
の壁も指摘されております。憲法第89条と整合性を図るため、不登校特認校やフリースクール等を利用する家庭にクーポンを配付する学校外教育バウチャー、さらに民間団体に中に入ってもらう、関わってもらう校内フリースクールなど、様々な手法が試みられているとお聞きしております。今後、こうした取組を研究していくお考えはありますでしょうか。
○議長(井坪隆君) 熊谷教育長。
◎教育長(熊谷邦千加君) 憲法第89条
の解釈について、課題も認識をしております。ただいま御提案いただいたような例、いろんな工夫があるなあということを改めて確認をしておりますけれども、その具体的な事例を大事に考えていきたいと思いますが、それぞれに実際に行われていることでもありまして、ぜひ工夫されてよい部分と課題
の部分とあるかと思いますので、そういった部分について先進事例を含めて研究をしていきたい、こういう必要があるかなというふうに思っております。
○議長(井坪隆君) 岡田倫英君。
◆10番(岡田倫英君) 先ほど憲法第89条
の壁を申し上げましたが、実際にはフリースクール等に経済的支援をする、そんな政策を取っている自治体は全国に幾つか見受けられますので、憲法第89条
の壁にとらわれず、多面的な研究、検討をお願いしたいと思います。 また、教室、学校へ行けない児童・生徒へ
の対応はもちろんですが、学校へ行けているけれど気力が湧かずにいる、いわゆるグレーゾーンにある児童・生徒
の皆さんへ
の対応も、これもこれから
の重要な課題になってくると思います。いずれにしても、自立できる力を身につける支援を本質に捉えて学校運営を進めていただきたいと申し上げさせていただきます。 8番
の新文化会館
の建設計画についてです。 設置場所については、飯田
のまち
の在りようと含めて機能配置を考えていくと市長から答弁いただきました。そもそも美術、芸術、芸能は、鑑賞するだけではなく、創作する活動も重要ですし、当地域は伝統的に活発であると認識しております。飯田市が持っているホール施設、美術博物館、それから民間施設や現在関心
の的になっている長野県
の飯田創造館などと併せて、創作と発表、鑑賞する、この3つ
の環境
のバランスを大切に見ていく必要性を感じております。さらに、いいだ人形劇フェスタ
の基本理念となっている、見る、演じる、支える
の考え方も意識した文化会館造りが重要だと捉えますが、どのようにお考えでしょうか。
○議長(井坪隆君) 佐藤市長。
◎市長(佐藤健君) 今お話
のあったいろんな視点から、今、実際に検討
委員会
の中でも検討をいただいていますし、これからそのまち全体
の様子も含めてどういった在り方がふさわしいか考えていく必要があると思いますが、この地域
の創作活動が大変活発であるという、そういった特徴もしっかり踏まえて検討していきたいと思います。
○議長(井坪隆君) 岡田倫英君。
◆10番(岡田倫英君) これから予算編成
の検討が本格化していくと思います。先ほど、このまち
の文化を意識した、そんな縦串を意識していくと述べました。市民
の日常生活に溶け込み、高まっていく施策
の展開を申し上げ、終えさせていただきます。
○議長(井坪隆君) 以上で、会派きぼう、岡田倫英君
の代表質問を終わります。 会議
の途中ですが、ここで暫時休憩といたします。 15時00分
休憩----------------------------------- 15時15分 再開
○議長(井坪隆君) それでは、休憩を閉じ、会議を再開いたします。 次
の代表質問を行います。 会派みらい、原和世君。
△原和世
◆23番(原和世君) 会派みらい
の原和世でございます。 今まさに、サッカーワールドカップ2022が開催されていますが、日本は初戦
の強豪相手ドイツ戦に逆転勝ち、第2戦はコスタリカに苦杯をなめましたが、第3戦は強敵スペインに再び逆転勝ちと信じられないような勝利で、見事決勝ラウンドに進みました。 次は本日
の夜12時からベスト8をかけてクロアチアと戦いですが、代表質問が終わっても眠れない夜が続きます。 どの試合も日本中が一喜一憂し見守った試合でしたが、若い人があふれんばかり
の気持ちを表現していることにいいなあと感じ、こんなふうに思ってもらえる社会をつくっていかなければいけないなと思うところです。 サッカー日本代表に勇気づけられる思いで、コロナ禍で冷え込んでいる地域社会を元気にし、若者や子供たちに喜びや感動をつかんでもらえるような新しい都市になるように、特にデジタル田園都市国家構想に見られる新しい地域社会
のスタートになるよう、会派を代表して質問させていただきます。 初めに、市長
の市政経営に関して、新年度におけるデジタル実装社会に向けた考え方をお聞きしてまいります。 デジタル技術を利用した便利な社会をつくっていくことを、デジタル化社会といいますが、デジタル化されることによって得られる様々な情報をネットワーク化し、集約、分析した上で、新しい価値を生み出す社会をつくり上げていくことがデジタル実装社会ということです。 このデジタル実装社会、国では、デジタル田園都市国家構想として、2021年10月
の岸田総理
の所信表明で発表しました。内閣府
の資料に、デジタル
の力で地方が日本
の主役になると、そんな未来が始まっているといった案内がありました。これは、4つ
の視点で課題を整理しております。 初めに1つ目、デジタル
の力を活用した地方
の社会課題解決。2つ目、構想を支えるハード、ソフト
のデジタル基盤整備。3番目、デジタル人材
の育成、確保。4番目、誰一人取り残されないため
の取組としています。 飯田市も、新年度予算方針で全庁的に行政DX推進を記載とありますが、これは行政事務
のデジタル化を指していて、地域社会
のデジタル実装化とは少し違うように思います。 私は、国が示すようなビジョンを立てて、4つ
の視点で明確な戦略を示し、この先変わろうとしているデジタル社会に対応すべく、市政経営をしていかなければならないと考えます。そこで、この国が示しているデジタル田園都市国家構想に関して、どのような考えを持っておられる
のか、市長
の見解をお尋ねします。 次に、政策
の有効性を確認するため
の、EBPM手法についてお聞きします。 これは、政策
の企画立案をその場限り
のエピソードに頼る
のではなく、デジタル化によって得られる様々なデータを活用したエビデンス、合理的根拠に基づき、より実効性
の高い政策を立案することと紹介されております。少子化、高齢化、財源不足
の中で、より有効な政策立案
のため
の手法とされております。新しい考え方なので試行錯誤とは思いますが、ぜひ取り組んでいただきたいと思いますので、お考えをお尋ねします。 次に、2番目
の令和5年度新年度予算編成
の基本方針に関してお聞きします。 初めに、予算編成と市長
の政策公約
の関係についてお聞きします。 予算編成には、市長
の政策と思いが反映されるものだと承知しております。この11月で任期
の折り返しに入りましたが、この2年間を振り返り、どのように考えておられる
のか、また新年度予算編成基本方針にはどのような思いが反映されている
のかお尋ね申し上げます。 次に、さきに示された年度ごと
の予算編成方針における基本的な考え方についてお聞きします。 予算案
の基本方針は、一般的には財政的な見地で編成に当たって
の留意事項や、特に政策
の重点方針を市長が各部局に示すものだとされております。 飯田市では、前市政で年頭所感
の中で予算方針を発表していましたが、佐藤市長はこれを改め、11月に予算方針を示し、以降、予算要求、市長査定という流れにしました。これは合理的な考え方と思います。 実際に、市長就任後
の初めて
の令和3年度予算編成において示された方針案は、市長
のマニフェストを反映したもので、その内容は市長
の描くまち
の姿
の入ったものだと思います。今、読み返しても、変えていきたいという意気込みが伝わってまいります。 ところが、その後
の令和4年度と今回
の令和5年度に示された内容は、これは
予算編成方針というより、いいだ
未来デザイン2028であり、総合計画
の概要ではないかと私は考えます。市長が次年度はここに力点といった予算方針としては、何か物足りないものを感じる
のですが、市長
の御所見をお尋ね申し上げます。 次に、その上で、令和4年度
の時点評価と今回示された令和5年度
の基本方針
の関係についてお聞きします。 政策には連続性が求められ、目指す狙いがあって立てられるものですから、PDCA
のサイクルを組み立てていくことが必要で、前年度と次年度は関係性があるはずです。この考えに立ったとき、今回示された予算方針はどうだった
のかについてお尋ねします。 次に、3番目
の行財政運営に関して何点かお伺いします。 初めに、昨年示された財政運営
の10年間
の見通しについて、計画どおり運営されている
のかは大変関心が高いところです。そこで、次年度予算審査
のときになるかと思いますが、この年度ごと
の進行
管理を示すことについて、どのように考える
のかお尋ねします。 次に、年度末剰余金
の専決処分についてお聞きします。 年度末
の剰余金について、9月定例会で質問した際には、剰余金
の活用については、市民が長期的に使用するスポーツ施設などについては、世代間
の負担
の公平性
の観点から、地方債を活用して整備することが適当で、剰余金
の対応はなじまないと
の答弁でした。 その理屈ですと、地方債で整備した時点から以降に利用する市民は、そのスポーツ施設を利用することができますから、受益者として世代間
の公平性は理解できるとして、今、スポーツ施設を利用したい人にとってみれば、現在生じた利益剰余金が使えないことは、その恩恵に当たる機会が先送りされることになる
のではないかと思います。 言い換えますと、借金を誰が負担するかということではなく、今手元にできた資金を使って今までできなかった事業ができることになれば、タイムリーな市民福祉
の向上になるんではないかと思います。 財政担当として、将来に備え、基金に積み上げたいことは理解できますが、年度末に剰余金を専決処分として一旦は基金に積んでおき、新年度に改めて議会側とも協議し、剰余金
の内容を精査する上で、市民要望が強い事業等に積極的に充てていくことが、市政、財政運営に対する関心も高まり、市民参加
の姿勢につながる
のではないでしょうか。御所見をお尋ねします。 次に、飯田市公共施設等総合
管理計画についてお聞きします。 初めに、本計画期間は平成28年度から令和7年度まで
の10年間とされています。もちろん、10年で終わるような内容
の管理計画ではありませんから、当然第2次計画について想定されていると思いますので、今後どうしていく
のかお尋ねします。 次に、現在策定されている個別計画ですが、建設部、教育
委員会が既に実行計画として運用されており、保健福祉部が今年
の6月に策定されスタートしたところと承知しています。 この3部門
の計画によって大型
の公共施設がカバーされたと思いますが、既に先行している建設部と教育
委員会
の実施状況について、概要をお示しください。 続いて、この個別計画ですが、実績報告がないため、実態がどうなっているか分かりません。そこで、進行
管理については取組状況がPDCA
のサイクルで分かるよう、年次報告することと施設
の維持
管理は財政運用上も重要な課題ですから、部門任せではなく、統合された一元
管理をしていくべきではないかと思いますが、御所見をお尋ねいたします。 次に、4番目
の学校教育課題に関して、学校
の在り方検討
の進め方から、幾つか
の点でお伺いします。 まず初めに、検討会議や学校運営協議会
の議事録などを読みますと、今日まで
の進め方において、特色ある学校と学校配置枠組み
の議論が混同し、何をどうしていく
のか一向に進んでいないように思われますが、その要因には、何をどうしていくかを示さない教育
委員会に要因がある
のではないかと思います。このことを踏まえ、今日まで
の進め方について、どのように考える
のかお尋ねします。 その上で、教育
委員会としては、議論
のベースとなる一定
の考え方は整理されていると思いますので、待ったなし
の学校配置枠組みについては、地域に理解を得るため
の働きかけをスタートしなければならないことを念頭に置き、学校
の在り方を学区ごとに優先課題を切り分けて進めるべきではないかと思いますが、お考えをお尋ねします。 次に、令和5年度に学校
の在り方審議会を設置すると
のことですが、これまで検討会と
の違いと役割についてお尋ねします。 関連して、これから
の学校
の在り方を考えて行く上で、少子化と人口減少
の社会
の中で、子供たちを取り巻く環境
の変化と教育について理解を深めるためには、保護者会など学校関係者だけではなく、地域住民にも参加してもらえるような学習会を計画することが必要ではないかと考えますが、お考えをお尋ねします。 次に、学校運営について伺います。 ICT教育が始まり3年が経過していますが、随分慣れてきた
のか、学校関係者や保護者
の話を聞く限り、子供たちはうまく使っているように思います。 しかし、その一方で、現場
の教員からは端末
のメンテナンスやアカウント
の更新に伴う支援教員
の拡充など、運用上
の課題について
の声があるといいますが、どのように捉えている
のかお尋ねします。 次に、新年度から、特別な支援を必要とする子供を包み込むインクルーシブ教育へ
の理解を深めるため、研修会やスクリーニング会議実施校を増やすとありました。 このことは大切な取組だと思いますが、と同時に学校現場でクラス運営を補助してくれる特別支援教育支援員
の増員を要望している学校もあることから、当面する課題とこれから
の支援体制とを両立していく必要があると考えます。 子供たちにきめ細やかな支援を行うには、現場
の人的支援が何よりも重要で、そのためには財源的な措置も考えなくてはできないと考えます。このことを踏まえた上で、様々な配慮が必要な子供たちや通常学級に通う子供たちにも、それぞれに良好な学び
の環境をつくり上げるために、今起きている学級で
の課題と対応をどのようにしていかなくてはならないかについてお尋ねします。 次に、関連して令和5年度4月設置予定
のこども家庭庁が進める、誰一人取り残さないこどもまんなか社会について、飯田市はどのように捉えて進めていこうと考えている
のかお尋ねします。 続いて、インクルーシブ教育や、スクリーニング会議など、子供たち
の様子をつかみ、子供たちに寄り添った支援をしていくためには、子供たち
の特性をつかむ必要があると考えます。 学校関係者から
の聞き取りでは、学級集団
の状況を知るために、アンケートQ-Uや児童・生徒
の学力
の状態を知るため
のCRTテストについて、飯田市では学校ごと
の選択制で行っているということです。 なぜ選択制かといいますと、教育
委員会から手当てされる運営費
の面で思うように行えていないと
のことでした。私は、子供たち
の育ちに関わることなら、市として必要な措置をしていくべきだと思いますが、お考えをお尋ねします。 子供たち
の学習環境に関してもう一点、飯田市は環境モデル都市としてゼロカーボン推進
のために、ペレットストーブを各小・中学校に導入しています。ですが、このストーブは温かくないことで学校現場からは大変評判が悪いと聞きます。暑さもそうですが、寒さも子供たち
の学習環境にはよくないので、せめて教室が一定
の温度を保てるように、各教室に整備されたエアコンを補助的に使うことを認めていくべきだと思いますが、お考えをお尋ねします。 次に、5番目
の市役所
のデジタル化に関してお聞きします。 初めに、地域内通貨導入にはデジタル化によるキャッシュレス決済がキーになりますが、実証実験として始められたプレミアム電子商品券は、カード、スマホ決済
の2通りがありました。この利用状況を含め、現時点でよいので検証としてどんなことが分かってきた
のかお尋ねします。 続いて、国がマイナンバーカード
の普及促進については、2022年度末までにほぼ全国民に行き渡ることを目的として、健康保険証、運転免許証
のスマホ搭載をはじめ、国民
の利便性を高める取組等を推進するとされています。 飯田市は、今年
の3月に、飯田市行政事務DX推進方針を示しましたが、今後、どのようにしてマイナンバーカードを利用した行政サービス
のデジタル化を進めていこうとする
のかお尋ねします。 最後
の質問項目は、当面する行政課題として、これまで
の経過から何とか新年度には実現してもらいたい2点についてお聞きします。 初めに、飯田市立動物園について伺います。 これまで
の議論を振り返ると、親子
の居場所づくり、児童福祉施設として有益なこと、丘
の上
の回遊起点であることに加え、年間
の入場者数が他施設に比べ格段に多いこと、半数近くが市外
の利用者であることを含め、いろんな可能性を秘めていることが確認されております。また、老朽化施設と施設マネジメントに関して課題があることも周知
のとおりです。 以上
のことから、飯田市立動物園をリニューアルしてその価値を高めていくことが、これから
の市政経営にとって大切な課題だと改めて申し上げます。 飯田市立動物園を、子供と家族と動物
の広場として、こどもまんなか社会
の拠点として整備していくため、再三
の提案になりますが、リニューアル
のため
の市民を巻き込んだ議論
の場を設けていくことについて、市長
の御所見をお尋ねします。 最後に、テニスコートや総合運動場
の照明と芝生化グラウンドなど、これまでに検討に検討を重ねていただいていた案件ですが、ぜひとも新年度には方向性を示していただきたいと思いますので、これも市長
の御所見をお尋ねします。 以上、第1回目
の一括質問とさせていただきます。
○議長(井坪隆君) 執行機関側
の答弁を求めます。 佐藤市長。
◎市長(佐藤健君) 会派みらい、原和世議員から
の代表質問をいただきました。 ワールドカップにつきましては、議員
の代表質問は今日で終わりますけれども、私
の答弁は明日も続きます。試合開始時間まで答弁
の勉強時間に充てたいと思います。 最初に、国
のデジタル田園都市構想についてどう思うかという御質問をいただきました。 国
のデジタル田園都市構想、よくよく読めばこれまで
の地方創生
の流れを酌む内容となっているわけですけれども、それがデジタルで全てが解決できるか
のようにも読まれかねない、そういったところになっていて、若干私としては違和感を感じないわけではないということでありますが、東京へ
の一極集中から地方へ人
の流れをつくる、あるいは便利で快適に暮らせる地域、地方をつくる。そういった分散型国土形成
のため
のツールとして、デジタル技術という
のは非常に有力なツールである、これはそう思っています。 そういう意味で、デジタル技術をこれから
のまちづくりにどう使っていくかという戦略、これは確かに必要でありまして、リニアによる空間的な直結性に加えて、時間と距離
の壁を超えて、多様で創造的な形
の提供を可能とするデジタル技術を使うことで、新産業
の創出や2地域居住やサテライトオフィス
の誘致、こういった新しい暮らし方、働き方が提案できるまちづくりを進めることができる
のではないかというふうに考えます。 リニアとデジタル
の二刀流
のまちづくりなどという面白おかしく言われるだけなので、これは言う
のも控えますけれども、この2つ
のツールという
のは、東京一極集中から転換して、豊かな地方分散型国土を形成するため
の鍵となり得るものというふうに考えており、しっかりと活用していく必要があると思います。 この地域は、リニア開通で形成をされるスーパー・メガリージョン
の中で、知
の創発拠点をつなぐナレッジリンク
の地理的中心に位置することになります。一方で、人口減少、少子化、高齢化など、日本
の地方
の縮図
のように数多く
の課題を抱えています。 リニアが通れば、あるいはデジタル技術を活用すれば、これら
の課題が解決できると、これは毛頭考えていませんけれども、それらを活用できることは、ほか
の都市にはないこの地域
のメリットでありますから、これらをしたたかに活用していきたいと考えています。 来年度
の戦略計画
の策定におきましては、
地域課題解決の有効な手段となるデジタル技術
の活用、将来を見据えたデジタル技術活用
のため
の基盤整備といった視点で、各事業
の組立てを行ってまいりたいと考えています。 次に、EBPMについて御質問をいただきました。 国では、Evidence-Based Policy Making、EBPMを政策
の企画をその場限り
のエピソードに頼る
のではなく、目的を明確化した上で、合理的根拠、エビデンスに基づくものとすることというふうに定義をしておりまして、デジタル田園都市構想
の中では、施策や取組を改善し、変化を取り入れていくため
のツールというふうに位置づけています。 当市でも、いいだ
未来デザイン2028
の年度別
の戦略計画
の策定や、事務事業進行
管理におけるPDCAサイクル
の中で、関連する確認指標、評価指標や関係者へ
のヒアリング等により把握する定性的なデータを分析して、次
の戦略、政策に生かしています。 データに表れるもの、データに表れない市民
の皆さん
の声、それらを総合的に判断して政策立案することが肝要であると、私は考えております。 次に、令和5年度
の予算編成
の基本方針に関連してということで、まずは市長就任2年間を振り返るということでありますけれども、これは今議会
の市長挨拶から繰り返しになってしまいますけれども、この2年間という
のは、
新型コロナウイルス感染症へ
の対応に多く
の時間を割かざるを得なかったということではあるんですけれども、その一方で、今後10年間
の財政見通しを示す、あるいはリニア時代
のこのまち
の絵姿をゾーニングという形で示すということで、飯田市
の将来に向けた下ごしらえという
のはできた
のではないかというふうに考えています。 公約に掲げた政策について、おおむね着手はできたというふうに考えていますけれども、成果として表れているものばかりではないという
のは、しっかり真摯に受け止めたいと思います。後半
の2年間で成果を上げられるように、引き続きしっかり取り組んでいきたいと思います。 新年度予算編成に込めた思いということですけれども、これもこれまで
の御答弁
の中でも申し上げているように、様々な課題が山積する中で、国勢調査
の分析
の中で明らかになった若者や女性が住みたいまちをしっかりつくっていかなければいけないということ。それから、それに関連して、大学
のあるまちに向けた取組を進めていくということ、地域経済
の循環や食料安全保障、エネルギー安全保障
の観点から、食料、資源、エネルギー
の地元調達、農林業
の振興、エシカル消費
の推進、こういった将来を見据えた事業にしっかり取り組んでいくといったことが予算編成
の中で実現したいことであります。 また、任期後半という目で見れば、アリーナ
の検討やグラウンド
の芝生化など、スポーツ施設関連
の政策については、いまだ話が進んでいないという部分もありますので、これら
のことについてはギアを上げて取り組んでいきたいというふうに考えております。 それから、年度ごと
の予算編成基本方針
の捉え方ということでありました。 予算編成
の基本方針については、私
の考えを示すということもありますけれども、現在
のつくり方としては、市議会やいいだ
未来デザイン会議で
の評価や提言を踏まえながら、社会・経済状況
の変化、新たな課題、現場
の声、こういったものをお聞きして、最終的に私
の手で取りまとめて示す、そういった過程でつくられています。あくまでも予算要求、予算編成に当たって
の方向性や留意点を示したものでありますので、それ自体で分かりやすいとかよくできているとかいないとかという、そういうことを論じる類い
のものではないというふうに思いますけれども、逆にそういった御指摘というか、予算編成
の基本方針を見ていただいて、足らざるところ、あるいは違和感
のあるところをぜひ御意見として頂戴をして予算編成に生かしていきたいと、そういうふうに考えているものであります。 これまで
の予算編成
の基本方針を年度別に比較をしていただきましたけれども、その違いという
のをあえて申し上げれば、令和3年度
の予算編成
の基本方針という
のは、私が市長に就任して間もない時期でしたので、いいだ
未来デザインと公約と
の関連づけということをするいとまがなかったものでありますけれども、令和4年度からは、いいだ
未来デザインに掲げる
未来ビジョンに私
の公約を溶け込ませる、そういった形で4年間
の戦略に沿った形で示す形になってきたということであります。 さらに、今年度につきましては、職員一人一人が新年度
の重点課題を十分認識した上で予算編成に取り組めるようにということで、議会による行政評価や戦略計画
の中間評価を踏まえながら、例年より早い時期に基本方針を策定したということでありますが、行間にある思いという
のももちろんあるわけでありまして、それを職員に伝えるために、私自身が動画でしゃべって職員に説明すると、そういったことをいたしました。 予算編成
の基本方針が市民
の暮らしにどう寄与していくかという
のは、まさに今議会
の論戦も踏まえて編成される新年度予算案
の中に反映していくことになると思いますので、今後、議会
の質問
のやり取り、またこの後
の査定作業、こういった中でつくり上げていきますので、ぜひそれを見て御判断をいただきたいと思います。 続いて、新年度
の方針策定に当たって、PDCAサイクル
の考え方は生かされているかということですが、予算編成に向かうPDCAサイクルという
のは、決算審査、議会による政策評価、次年度予算案
の編成、予算案審議という流れで回っているわけでありまして、予算編成
の基本方針という
のは、そのサイクル
の中に位置づくものということになります。 具体的には、上半期
の戦略計画
の取組について、庁内で取組状況や方向性を確認し、議会やいいだ
未来デザイン会議で
の評価や提言を踏まえて、各基本目標
の達成に向けて、次年度は何を重点的に実施すべきか、重点課題を抽出、整理し、予算編成
の基本方針を策定する、こういうプロセスをたどるわけであります。 基本方針だけを取り出して前年度と比較するということはしておりませんで、予算決算を含めた大きなPDCAサイクルを回す中で、私
の思いも加えて策定しているということで御理解をいただきたいと思います。 行財政運営に関して、年度末剰余金
の扱いにつきましては、議員
の考え方に対して一言申し上げたいこともありますけれども、それもちょっとまずは置いておいて、総務部長からお答えをいたします。 それも含めて、行財政運営、学校教育問題、市役所
のデジタル化、当面する行政課題につきましては、それぞれ担当部局長、教育長からお答えをいたします。
○議長(井坪隆君) 原田総務部長。
◎総務部長(原田太仁君) それでは、私から財政運営につきまして、年度ごと
の進行
管理を示してはどうかという御質問についてでございます。 昨年11月
の全員協議会でお答えをしておりますけれども、ローリングによる見直しを行った上で公表をさせていただくという説明をさせていただいております。 また、令和5年度
の当初予算
の発表時におきましては、令和3年度分を決算値に置き換えましたほか、財政運営に大きな影響を及ぼすような未計上
の事業で、その内容や事業費が見えてきたものを追加するなどして公表してまいりたいというふうに考えております。 続きまして、剰余金
の専決処分に関して、議会側とも協議するという点についてでございます。 令和3年度
の決算
のように、剰余金が生じまして、財政調整基金へ
の積立てを行う際には、最終専決補正予算や決算において、要因や考え方を議会に御説明申し上げているところでございます。 健全財政
の維持という観点では、待ったなし
のコロナ
の感染症や物価高騰などへ
の対応、また長期的には、今後予定をされております大規模投資へ
の備えとして、財政調整基金に積み立てることが基本であるというふうに考えておるところでございます。 翌年度以降も、財政調整基金につきましては、法令、条例によりまして、処分に関するルールが定められておるところでございますけれども、その活用につきましては、当初予算、あるいは補正予算
の審議
の中で議論をお願いするものというふうに捉えております。 財政を担当する者といたしましては、長期的に使用する施設
の整備などは、世代間
の負担
の公平性と財政運営上有利な財源を充てると
の考えがございまして、国や県
の補助金、あるいは地方債を活用するということが基本であるというふうに考えておるところでございます。 続きまして、公共施設等総合
管理計画
の計画について、その後
の展開をどうするかという御質問を頂戴しております。 今年
の4月に国が公共施設等総合
管理計画
の策定に当たって
の方針を改定いたしました。 地方自治体において、公共施設等
の状況及び中長期的な経費
の見通し、点検・診断など
の実施方針、ユニバーサルデザイン化
の推進方針など、総合
管理計画に掲載すべき項目がそこで示されたわけでございます。また、これらについて、令和5年度末までに見直すようにということもそこに盛られております。 当市
の公共施設等総合
管理計画につきましては、令和7年度まで
のものということになっておりますけれども、国
の指針
の考え方に基づきまして、掲載すべき項目などについて、本年度末までに見直しを行う予定でございます。 さらには、現在
の管理計画
の満了いたしました後、令和8年度からは次期計画が始動できるように備えてまいりたいというふうに考えております。以上です。
○議長(井坪隆君) 米山建設部長。
◎建設部長(米山博樹君) 現在策定されています個別施設計画
のうち、建設部が所管する施設計画
の実施状況について、お答えをいたします。 建設部で策定している個別施設計画は、全部で6計画ございます。 1つ目が、飯田市舗装長寿命化修繕計画、以下略しますけれども、橋梁長寿命化修繕計画、それからトンネル
の長寿命化修繕計画、歩道橋など
の道路附属物長寿命化修繕計画、公園施設長寿命化計画、公営住宅等長寿命化計画
の6つでございます。 進捗
の状況といたしましては、各計画で差はあるものの、おおむね計画どおり進捗しておるという状況でございます。
○議長(井坪隆君) 松下教育
委員会参与。
◎教育
委員会参与教育次長事務取扱(松下徹君) 公共施設等
の総合
管理計画
のうち
の教育
委員会が所管する施設
の管理計画
の実施状況について、お答えをします。 教育
委員会では、令和3年3月に施設等総合
管理計画を策定しておりまして、期間については、令和3年度から7年度まで
の5年間ということで位置づけております。 この計画
の中では、屋根、外壁、内部仕上げ、また各種設備等
の劣化状況
の調査を行いまして、重要度と緊急度を判断して行う予防保全型
の改修事業、また機能面、環境面で
の視点に基づいた冷暖房設備
の設置や、トイレ
の洋式化、また照明器具
のLED化など
の環境改善事業、こういったものを盛り込んでおります。 計画策定時
の対象施設については、200施設、教育
委員会はございますけれども、5年間
の実施計画において、改修を計画しているものは37施設、287事業でございます。 現在、5年間
の計画期間
の2年目ということでありますけれども、今年度末
の進捗状況
の見込みでは、予防保全型改修事業については40.7%、また環境改善事業33.8%で、全体としますと事業進捗率は35.2%を見込んでおります。 なお、施設
の部門別
の進捗状況を補足的に御説明しますけれども、学校施設が29.7%、調理場、児童クラブ等
の施設が27.3%、社会体育施設が54.0%、社会教育施設は32.1%、以上でございます。
○議長(井坪隆君) 原田総務部長。
◎総務部長(原田太仁君) 個別計画
の進行
管理につきまして、年次報告すること、それから一元
管理していくこと
の考えという御質問を頂戴しました。 個別施設計画におきます施設改修などにつきましては、担当部署で劣化度調査等
の判定結果に基づきまして、改修等
の順位づけを行い、年次計画を立てて進行
管理を行っておるところでございます。 これら
の取組につきましては、行革大綱に基づく実行計画
の実績というところで、議会
のほうに御報告申し上げておるところでございます。 一方で、個別施設計画は、道路・橋梁、あるいは公園、上下水、農業用施設等
のインフラを含んだ幅広い計画でございまして、その策定
の方法も異なっているところであります。 議員
の御提言につきましては、年次計画を示している個別施設計画につきまして、横串を通して
の実施
の有無を集約していくことは、これは可能だというふうに捉えております。また、実績報告を行うことにつきましては、これまでもPDCAサイクル
の位置づけで行っておるところでございますけれども、一元的な
管理をすれば各計画
の実績
の内容、全容を明確にお示しすることができると思いますので、その方向で検討してまいりたいというふうに思います。
○議長(井坪隆君) 熊谷教育長。
◎教育長(熊谷邦千加君) 4つ目
の項目、学校教育課題に関して御質問をいただきました。 最初に、学校
の在り方検討
の進め方についてということで、特色ある学校づくりと学校
の配置枠組み
の議論が混同していなかったかということで御指摘をいただきました。 少子化と学校施設
の老朽化が進んでいる中で、子供たちを真ん中に置いた、これから
の学校づくりについて
の検討を昨年度、令和2年度から取り組んでおります。 令和2年度は、各学校
の学校運営協議会におきまして、特色ある学校づくりと学校
の配置枠組み
の両面から意見を出し合っていただき、学校
の在り方を考える上で
の検討材料を得ることができました。 議員御指摘
のとおり、混同して分かりにくいという御意見もありましたので、今年度は課題整理を行ったり、あるいは改めてその話合い
の目的を説明させていただいて、特色ある学校づくりについて各学校運営協議会でさらに御検討をいただいて、配置枠組みについては教育
委員会事務局で研究するということにいたしました。 そして、2つ目
の施設
の在り方から議論してはどうかという御指摘をいただきましたが、議員御指摘
のように、教育
委員会が方針案を出して、これを基に議論をいただくという、そういうやり方もあるかと思いますが、今回
の在り方検討は、学校運営協議会を中心に多様な御意見をいただくプロセスを大切にして方針案を導き出していくという検討方法を取っております。 この学校
の在り方検討につきましては、単に学校施設
の在り方のみを検討する
のではなく、これから
の時代に向けた特色ある学校づくりを大切にしつつ、学校
の配置枠組みを併せて検討をし、方針を定めていこうとしております。 令和5年度には、学校運営協議会で出し合っていただいた特色ある学校づくりについて
の御意見と、教育
委員会で研究しました配置枠組みに関する検討材料を新たに設置する在り方審議会に、これは仮称でございますが、答申をいただく中で方針案をまとめていきます。その後に、方針案について広く御意見をお聞きするプロセスを経て、方針を定めていくという考えでございます。 そして、在り方審議会と研究会
の違いについてお尋ねをいただきました。 令和2年度に設置いたしました取組
の研究会
の任務は、少子化における児童・生徒
の教育環境
の充実に向けた取組
の進め方等について
の協議をし、方向づけをしてもらっております。 来年度、令和5年度に設置する予定
の審議会は、基本方針案
の策定に向けた諮問・答申機関として設置をいたします。したがって、協議検討する事項、あるいは情報をこちらが示しまして、審議会において調査、審議を繰り返していただき、その後に答申をいただいて、教育
委員会が基本方針案を策定する、そういう計画でございます。
○議長(井坪隆君) 松下教育
委員会参与。
◎教育
委員会参与教育次長事務取扱(松下徹君) 地域
の皆さん、また保護者
の皆さんを対象にした学習会
の実施について、御質問をいただきました。 まず園児、小・中学生
の保護者
の皆様を対象にしたアンケートを近く予定してございますけれども、この中では、教育
委員会
の情報誌「Hagu」
の特別号を作成いたしまして、アンケート
の実施依頼と一緒に配布するように予定をしております。 この情報誌
の中では、少子化や施設
の老朽化
の現状、また検討を進める上で大切にしたいこと、さらに今後
の検討
の進め方や先進事例等を掲載しておりまして、保護者
の皆さんには在り方研究に関する理解を深めていただいた上で、アンケートに答えていただくように配布したいというふうに考えております。 また、保護者や地域
の皆さんを対象にした学習会や懇談会につきましては、ただいま教育長
のほうからも答えをしましたけれども、来年度以降
の開催について検討してまいりたいというふうに考えております。 続きまして、ICTを活用した教育
の推進における、特に教職員
の先生方
の負担軽減について、運用上
の課題としてどう考えるかということで御質問いただきました。 ICTを活用した教育における教職員
の負担感が増していること、これは教育
委員会でも事務局でも認識をしております。この負担感
の中身については、授業づくりに関する活用面
の負担感というところと、故障や機器等
の管理に関する運用面
の負担感
の大きく2つに分かれます。 活用面
の負担感については、これは専門家から
の適切なアドバイスをいただいたり、または教育
委員会事務局に配置をしている支援担当職員が中心となって、学校現場
の教職員
の先生方
の授業準備等
の負担軽減、または指導力
の向上につながる支援を行ってまいります。 また、授業づくりに関して、ICTが得意な先生にどうしてもこの負担がかぶさっていくということがありますので、教職員全員が協力して当たるような体制づくりについて、
管理職には校務
の見直しを含めて求めてまいりたいというふうに考えております。 次に、故障や
管理関係
の運用面
の負担、議員から御質問を特にいただいた部分でありますけれども、
管理事務、故障対応等、年々ICT中核教員
の負担が増しているため、本年度は、この中核教員
の複数選出を可能にして、校内作業を分担できるような働きかけをしたり、あるいは故障やセットアップ作業等に関する共通的なQ&Aを、都度内容を加えながら、システム上で共有できるようにしていたり、また連絡相談窓口を明確にして学校に徹底をしたりということを行っています。 今後も中核教員が受け持っている運用面
の業務を整理しつつ、短期的に作業が集中する年度更新
の設定作業等については、教育
委員会
の事務局が一部を請け負うなどして負担軽減を図っていきたいと考えております。 教育
委員会事務局内、ICT支援担当
の職員4名、現在配置していますけれども、ICT支援員
の配置につきましては、教員
の負担軽減
の一つ
の有効な手段ではありますけれども、事務局による支援体制
の強化、その他
の強化を含めて、あとはICT以外
の教育課題へ
の支援体制も含めて検討してまいりたいというふうに思います。
○議長(井坪隆君) 熊谷教育長。
◎教育長(熊谷邦千加君) 学校運営に関することで、インクルーシブ教育へ
の御質問をいただきました。 特別支援学級
の在籍比は、長野県、飯田市ともに高い傾向にございますが、そのことは個に寄り添った支援という部分と、通常学級で友と一緒に学ぶという、その両方を大事にしていることかなというふうに理解しております。 特別な支援を必要とする児童・生徒
の学習環境づくりにおきましては、特別支援学級
の中で、先ほど申したような個に寄り添ったきめ細やかな支援を行っていくという、そういう視点と、そういう児童・生徒も全て包み込んで通常学級で教育活動を行うということで、その子
の社会性を育むということと併せて、ほか
の子供たちも多様性を尊重することを学ぶインクルーシブ教育
の視点から、その両方が必要であるというふうに考えておりますので、その子
の状況やニーズをよく考えて、バランスを見て進めていくことが課題であると認識をしております。 そのために、今年度は独立行政法人特別支援教育総合研究所
のインクルーシブ教育推進センターにおきまして、地域支援事業というものに参画をいたしまして、専門的な立場からアドバイスをいただいたり、先生方全て
の教職員を対象とした研修会を実施したりしてきておりますが、この取組は、来年度も継続していきたいと考えております。 そして、特別な支援を必要とする子供たちへ
の教育が、特別支援学級だけではなく、通常学級でも発達特性や多様な個性を持つ子供たちを含めた教育が行えるように、全教職員対象
の研修を実施しているところでございます。
○議長(井坪隆君) 高山健康福祉部長。
◎健康福祉部長(高山毅君) こどもまんなか社会について、御質問をいただきました。 近年
の子供を取り巻く状況は、児童虐待ですとか不登校が増加するなど、特にコロナ禍が子供や家庭に与えた影響は大きいと思います。 国では、子供をめぐる様々な課題に適切に対応するために、常に子供
の視点に立って、その最善
の利益を第一に考えて、子供に関する取組を我が国社会
の真ん中に据えたこどもまんなか社会を実現することが必要であるとし、その新たな司令塔として、こども家庭庁を創設するとしております。 これまで
の子育て支援策という
のは、少子化対策が中心であって、子供を産み育てやすい子育て環境を整備するなど、大人とか親
の視点が優先されていたものでありました。 しかし、昨今
の子供を取り巻く状況を鑑みて、憲法ですとか児童
の権利に関する条約
の精神にのっとって、子供
の権利を保障する、子供
の生きる、あるいは育つ権利を保障する、そのことへ
の政策
の軸足を移していく、そういう考え方だと思います。 市はまず、深刻化した子供をめぐる諸問題に向き合うため、子供
の生活
の実態を俯瞰的に把握して、必要な支援体制を組み立てていくことから始めたいと思います。 そのためには、母子保健ですとか、子育て支援、教育
の様々な分野が、これまで以上に緊密に連携し、子供を取り巻く環境を洗い直して、子供
の生活実態を把握していくことが肝要だと考えております。以上です。
○議長(井坪隆君) 熊谷教育長。
◎教育長(熊谷邦千加君) 学校ごとに現在任意で行っているQ-Uテスト、あるいはCRTテストについて、御質問をいただきました。 現状を申し上げますと、各小・中学校が実施している児童・生徒
の学力検査を簡単に申し上げますと、全国学力・学習状況調査が小学校6年生と中学校3年生で実施しておりますことは御存じ
のとおりでございますが、市独自として小学校2年生と4年生、そして中学校1・2年生を対象とした学力検査として、学校がCRT、絶対評価
の行われるCRT検査か、あるいは相対評価であるNRT検査を選択して、実施してございます。 また、原則ですけれども、小学校1・3年生、5年生と、中学校1・2年生を対象とする、先ほど申したCRTやNRT、あるいは御指摘いただいた児童・生徒
の学級満足度、あるいは学校生活
の意欲度等を把握する検査
のQ-U、あるいはハイパーQ-U、どれを選択するかという
のは、これまで学校
の判断にお任せをしている状況でございました。 現在、学校が選択して実施している学力検査は、その手法について教育
委員会も同じように検討課題としておりまして、校長会主導
委員会を中心に、今現在、その在り方を検討してございます。 また、不登校児童・生徒が増加傾向にある中で、Q-Uにより子供たち
の学級満足度であるとか、学校生活
の意欲、そういったものを事前に把握をして、各学校で学級経営や不登校等
の予防対策につなげるということは非常に大事だよと考えております。 今後は、この学力検査についても整理をしたり、あるいは学力検査とは別にQ-U検査も実施するという方向で、その手法等
の検討を進めてまいりたいと考えております。
○議長(井坪隆君) 松下教育
委員会参与。
◎教育
委員会参与教育次長事務取扱(松下徹君) ペレットストーブ
の補助暖房として
のエアコン使用について、御質問をいただきました。 ペレットストーブにつきましては、CO2削減と環境学習
の推進、これは木質
の未利用資源
の活用によって進めていくという環境政策
の一環として平成16年度から学校へ
の導入を進めてきております。 現状では、冬季
の暖房器具は、原則として学校配置
の石油ストーブまたはペレットストーブを使用するというふうに取決めをしております。 ペレットストーブも適切に維持
管理をして、むやみにスイッチを切らないといったような運用方法に気をつければ、十分に温かい性能を持っておりますけれども、ただ、現在は
新型コロナウイルス感染防止
のため、教室
の換気を頻繁に行うため、ペレットストーブだけでは教室内が暖まるまでに時間がかかったり、子供たちが寒い思いをしている学校があると
の声は教育
委員会としても聞いております。 学校
の環境衛生基準におきましては、教室内
の温度は暖房時で18度以上が望ましいとされておりますので、これを下回るような状況ですと、児童・生徒
の生活や学習に支障が生ずる状況がございますので、これを改善する必要があるというふうに認識をしております。 こうした点を考慮して、ペレットストーブを使用している教室で、温度が十分に上がらずに子供たち
の生活、学習に支障を生じている場合については、補助暖房としてエアコン
の使用を認める方向で現在検討を進めておりまして、具体的な使用基準等を整理して、改めて学校に周知をしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(井坪隆君) 串原産業経済部長。
◎産業経済部長(串原一保君) プレミアム電子商品券について答弁いたします。 今回
のこの電子商品券事業は、消費喚起に加え、地域通貨導入を見据えた実証実験を兼ねた取組として、飯田市としては初めて
の試みということでございます。 この電子商品券
の販売状況でございますが、1次販売、2次販売とございましたが、全体で6万4,000枚
のうち5万7,000枚余ということで、用意いたしましたデジタル商品券
の約90%を販売するというような形となっております。 これら
の参加事業所数でございますが、約600店弱でございまして、以前まで
の紙によるプレミアム商品券では約1,000店舗でございましたので、これは減少いたしました。 それからもう一つ、スマホ型を基本に考えておりましたけれど、高齢者
の皆さん等へ
の配慮としてカード型も用意したところ、1次販売のみそういう形だったんですけど、その1次販売3万2,000枚余販売したうち実際にはスマホ型が17%、カード型が約83%ということでございました。これは、スマートフォン等から申込みをするものの、商品券としてはカード型を選択するという方も多かったということで、このスマホ型、カード型共にキャッシュレス決済という点では変わりはないんですけれど、スマホによる決済
の申込みが少なかったということが言えます。 当初はこの申込み方が分からない、難し過ぎるというような問合せや御指摘を多くいただきましたが、実際に使い始めてみたらそんなに苦にならなかったとか、結構いいというような声もいただいています。 デジタル化が進んでいく過渡期でもあるので、こういうチャレンジしていく姿勢は大事だというような声、それから申込み方法がスマホ型とカード型に選択できるとか、それから申込み
の段階ではスマホで申し込む方法もあれば従来型
の申し込む方法もあるとか、選択肢が多かったこともありまして、この申込み方法が複雑だったため、逆に入り口を改善すればちゅうちょしてしまう市民も減る
のではないかと、こういうような意見もいただいております。 それから、参加事業所数
のことですけれども、これもやはり当初はかなり大きな不安がございまして、レジで
のQRコード
の読み取り機材を追加したり、それから使用方法
の習得に関して場合によっては個別に支援するなど、当方としても、商工会議所と一緒にやったんですけれども、相当な苦労がございました。期間も限られておりましたので。 そこまでしてでもこの参加事業所が前回並みにならなかったということは、やはり当地域
のデジタル化
の実態として、ここは冷静に受け止めたいと思っております。 事業者からは、この初期レベルでは、やはり機材
の問題、それから知識
の問題など、そういった環境整備が必要だということや、それから例えばPOSシステムと
の連動、連携、やっぱりそれも必要なんで、だから大変だというような声というか、アドバイスもいただいております。 この検証結果でございますけれども、商品券
の使用期限は年末までございますので、その後
の精算等を経てデータ分析となってまいりますが、申込みや販売
の状況、それから店舗で
の利用
の状況、それから利用者や事業者から
の意見など、しっかりと分析整理して改めて報告、公表したいと思っております。 この地域通貨を検討していく上で、これはその入り口となる消費とか販売
のデジタル化について、様々な情報を得ることができたと思います。 要は、このような地域内で使える電子通貨を市民
の皆様が持つことで、どこでどのような使い方をするかというようなデータが取れるということでございますので、分析ができるはずでございます。 現時点ではまだ十分な分析に入れませんけど、しっかりとデータを分析、考察して見通しを立ててまいりたいと考えております。
○議長(井坪隆君) 塚平企画部長。
◎企画部長(塚平賢志君) 私からはマイナンバーカード
の活用というところについて、市役所内で
の活用について答弁したいと思います。 マイナンバーカード、議員おっしゃるとおり、デジタル社会
の基盤となるべきものというふうに認識しております。 当市
の利用でございますけれども、本人確認・認証機能がございますので、これを活用して住民票
の写しなど
の諸証明、これコンビニ交付ですけれども、コンビニ交付を10月から開始をしたところでございます。 それから、市民
の方
の窓口
の手間を省いて、業務を正確にまた効率的に進めるために、書かない窓口申請システムという
のを現在構築しております。これは、マイナンバーカードを活用して、申請書
の作成ですとか証明書発行
の一部自動化ですとか、作成支援でございますけど、これを1月に開始をする予定で準備を進めております。 また、マイナンバーカードを活用したオンライン
の手続、マイナポータルですけれども、マイナポータルから
の転出届や転入予約
の利用、また子育て関係や介護関係
の手続
の利用
の準備もしておりまして、こちらは2月スタートを予定しております。 まずはマイナンバーカード
の利便性ですとか、カード利用に対する市民
の皆さん
の御理解、これが浸透していくように行政手続において利用機会を創出していくことが必要と考えております。 いずれにしましても、DXを推進するため
の基盤と考え、国
の活用方針ですとか、他
の自治体
の取組を参考に、利用によるメリット
の感じられるような活用方法をさらに研究してまいりたいと思っております。
○議長(井坪隆君) 米山建設部長。
◎建設部長(米山博樹君) 飯田市立動物園
の整備についてでございます。 動物園
の整備につきましては、物理的な施設
の将来的な計画、それから指定
管理の在り方
の運営面、それから当面
の施設
の修復、動物園
の集客力を軸とした中心市街地へ
の滞留と回遊を生み出す仕組み
の4点に整理いたしまして検討をしておるという状況でございます。 有料化につきましても、クラウドファンディングですとか、あるいはサポーター制度などと、それらとともに運営面
の検討
の中で考えてまいりたいというふうに思っております。 また、計画
の策定に当たっては、庁内
の横
の連携はもちろんでございますけれども、市民
の皆さんや来園者
の方、それから専門家
の皆さん
の意見を聞き、一方で施設
の老朽化
の度合いなどを考慮しながら、検討を行ってまいりたいというふうに思っております。
○議長(井坪隆君) 松下教育
委員会参与。
◎教育
委員会参与教育次長事務取扱(松下徹君) すみません、先ほど
のペレットストーブ
の補助暖房として
のエアコン使用
のところで、1点だけちょっと追加でお答えをさせていただきますけれども、エアコン
の利用については相当な電力を要しますけれども、学校で使用している電力につきましては、地域内で太陽光発電でつくられた再生可能エネルギー比率
の高いものを選択的に導入しているということがありますので、こういった点からも、運用面ではCO2削減に配慮した運用をしてまいりたいというふうに思っております。 続いて、スポーツ施設
の整備について御質問をいただきました。 まずグラウンド
の芝生化につきましては、既に整備されている近隣町村
の芝生グラウンドと
の兼ね合い、こういった広域的な視点、利用
の用途、芝
の選定、こういったところ
の位置づけについて、年度内に方向性を決定できるように、現在飯田市スポーツ協会、また関係する諸所
の競技団体と
の協議を進めておるところでございます。 テニスコートと松尾総合運動場
の照明設備につきましては、教育
委員会施設等総合
管理計画
の5か年
の実施計画
の中に位置づけておりまして、令和4年度までに整備することとしておりますが、テニスコート
の夜間照明については、天龍峡テニスコートを対象として、スポーツ協会や競技団体、川路地区、また周辺住民
の皆さんと
の協議を進め、これについては最優先で整備をしてまいりたいという予定をしてございます。 松尾総合運動場につきましては、これもスポーツ協会、競技団体
の皆さんと、現場確認、実態調査を行いまして、整備に向けた検討を始めたところでございます。こちらについては、既存
の照明と一体的にどのような整備が必要か整理をして、特に周辺
の住宅へ
の影響を含めて、地区、また周辺
の皆さん
の理解を得られるように協議を進めて整備に着手をしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(井坪隆君) これより、一問一答方式による質問に移ります。 原和世君。
◆23番(原和世君) それぞれに御答弁いただきましてありがとうございました。 それでは、あまり時間がありませんので、幾つかかいつまんで2度目
の質問を一問一答でさせていただきたいと思います。 最初
のデジタル田園都市国家構想なんですが、市長
の答弁ですと、最初にありました
のは、地方創生総合戦略ですか、これと
の関連性が見られるということでしたけれども、まさしく国では、2024年までに今
の地方創生総合戦略、これをデジタル田園都市国家構想にのせていくということを発表しているようです。 それで、私が申し上げた
のは、考え方として、このデジタル田園都市国家構想
の考え方という
のは、飯田市
のこれから地域経営において、デジタルをベースにしてどういうふうな地域をつくっていくかという意味では大変重要な視点を持っているなと思って、その意味でこの構想をぜひ捉えていくべきじゃないかなと言ったわけであります。 例えばデジタル
の力を活用した地域
の社会課題
の解決ですと、例えば地域に仕事をつくるとか、人
の流れをつくるとか、それから魅力的な地域をつくる。なおかつ、人材
の確保、それから育成についても、それぞれ具体的にこんなことをしていったらどうかという切り口があるんですね。こういったことをやっぱり捉えていくと、これから
の地域社会
の地域づくりにおいて大事な要件だと思うので、こういったことを捉えていったらどうかということで申し上げたんですが、どうでしょうか。
○議長(井坪隆君) 執行機関側
の答弁を求めます。 佐藤市長。
◎市長(佐藤健君) デジタル田園都市構想、デジタルが前面に出過ぎていると私は思っていますけれども、先ほど申し上げましたように、ベースにある考え方として、地方創生
の流れを酌んでおり、また東京一極集中を是正するという方針
の下につくられていますので、個別
の内容については、ぜひ飯田市も取り入れたい部分があるということであります。 当地域においてはデジタル
の活用、それからリニアが通るという、この直接的な人
の行き来
の活用、こういったことができますので、そういったものを生かして、これから
の地域課題
の解決、それから地域
の活性化、こういったことにしっかり取り組んでいきたいということでございます。
○議長(井坪隆君) 原和世君。
◆23番(原和世君) 再三申し上げますけれども、このデジタルは手段ですから、こういったものを複合的に使って地域
の課題を解決していこうという、そういったことで今この都市構想が出ているわけですね。 このことを参考にしながら、新しい飯田市
の在り方をみんなでつくっていくことは大事だと思いますので、ぜひその点はよく捉えていただきたいなということを申し上げておきたいと思います。 それから、2番目
のEBPM
の関係ですけれども、これも国が今新しい考え方として推奨している考え方ですけれども、やっぱりエビデンスを持って、根拠をきちんと仕立てて政策を見ていく。入り口
の時点で政策を立てる時点で、効果を把握しながら政策を決めていくということですので、この点についても新しい考え方といいますか、その手法をこれから捉えていきながら、徐々に進んでいただきたいなと、こんなことをお願いしておきます、これは。 次に、ここ
のところが、2番目
の新年度予算編成
の方針について、市長と大分食い違うところがあるかもしれませんけれども、申し上げたいと思います。 (1)
の振り返りについては理解いたしました。2番目
の予算編成
の基本的な考え方についてでありますけれども、私が申し上げました
のは、市長が
選挙公約で立てられた公約がありますよね。これに基づいて、令和3年度
の予算編成を立てたわけです。このとき
の予算編成は大変、私は最初に申し上げましたように、市長
の描くまち
の姿、30年後に向かってどう進んでいくんだろうということがよく見えるんですね。 ところが、今
の令和4年と令和5年ですと、これはまさしく行政計画であって、各部局がどういうふうな方向性を持ってやっていくかという概要なんですよね。ですから、ここ
のところに市長が次年度、つまり令和5年度としたら、こんな点にこういう施策をきちんとやっていくんだ、もしくはそういうところに予算を重点的にかけていくんだ、そのことによってこの地域がこう変わっていくんだという、そういうメッセージがもう少しあってもいい
のかなと思ったんです。 前市政では1・2月にそれをやっていましたけれども、これを11月に繰り上げたということは、これはこれでいいと思っているんですが、そこになおかつ市長
の目指す将来像、まち
の姿というものがもう少し出てくるといい
のかなと思ったんで、そういった意味でもう一度お聞きしたいと思います。いかがでしょうか。
○議長(井坪隆君) 佐藤市長。
◎市長(佐藤健君) 私は、目指すまち
の姿という
のは、市長が一人で引っ張っていくというよりは、皆で議論をしてこっちへ行こうということを共有して組み立てていく、そういうものだと思っています。 そういった意味で、私
の公約、思いという
のを、まずは中期計画である
未来デザインの中にできるだけ溶け込ませるという形で組み立てていますし、毎年度
の予算編成、あるいはその基本方針
の中でも、庁内あるいは市内
の動きという
のを捉えた上で、来年度こうすべきだ、こうしていきたいということを予算編成
の基本方針で示している。 それには、私だけ
の思いというよりは、いろんな方々
の思いや評価、これが入って組み立てられていますので、市長一人
の頭
の中にあるものを分かりやすく表現しているというよりは、全体としてこういきたいという
のを、予算編成
の中ではこういうところに留意してやっていこうと、それを示しているものなので、個人
の思いが分かりにくいという
のは、そうな
のかも分かりませんけれども、そういうつくり方をしたいわけでは、私自身はないということで、全体
の動き
の中に私
の思いも込めて予算編成に臨んでいく。そういったつもりでやっております。
○議長(井坪隆君) 原和世君。
◆23番(原和世君) これが令和3年度
のものなんです。これが市長
の公約ですよね。あと4年、5年とあるんですけれども、やはり最初
の令和3年度
のとき
のほうが思いが強い。 確かに一人で市役所を動かしているわけじゃないから、それぞれ
の部局
の考え方も聞きながらということもあるでしょうけれども、でも市長は政治家としてそれを1つ
の方向を、公約を上げて約束してきたわけなんで、その公約を一つずつ見える形にしていくということも大事だろうと思うんですが、なかなかこういった予算、基本方針
の中では薄まってしまっている
のかなと思うんです。 ですので、また機会があれば、今、3年、4年、5年と来ているんだけれども、この当初3年
のときに上げた当初
の計画というか思いは、こうなってこうなっているんだということをぜひ伝えていただきたいなと。そして、市民に市長
の政策がどうなっている
のか、この4年間でどう変わっていく
のかという
のを見えるようにしていただくといい
のかなというふうに思います。ぜひそのことはお願いしておきたいと思います。
○議長(井坪隆君) 佐藤市長。
◎市長(佐藤健君) 政治家として
のマニフェストがどういう星取り表でできた、できなかったかという
のは、4年ごと
の選挙に向けて検証しながら回していく、そういうものだと思います。 毎年度
のものという
のは行政
の仕組み
の中でやっていくということなので、私個人
の公約がどうかというよりは、やはりそれはちゃんと市
の計画
の中で評価をして、次に反映していくというPDCAサイクルに乗せていくというものなので、それを一緒にしないほうが私はいいと思います。
○議長(井坪隆君) 原和世君。
◆23番(原和世君) そこら辺がただただ擦れ違ったかもしれませんが、そういった声もあるということですね。市長が最初申し上げたことがなかなか見えてこないというところが、一つ歯がゆいなというところがあるということです。 次に
予算編成方針に当たって、PDCA
のサイクルを回しているかということについては、例えば令和4年度に上がっていた予算編成
の基本方針に書いてある内容が令和5年度どうなっているかという、そのつながりが見えてこないということなんですね。 例えば、令和4年度に書いてあった地域通貨をどうするということがありましたけれども、それが令和5年度にのってこないということが、そうするとこれはできた
のか、できていない
のか、どうしていく
のかということが見えないということですね。一々見つけてそういったことが見られるということですね。この辺について、どのようにお考えでしょうか。
○議長(井坪隆君) 佐藤市長。
◎市長(佐藤健君) 今、地域通貨
の例を挙げていただいた
のは大変分かりやすいんですけれども、来年度
の当初予算
の編成方針
の中で、地域通貨を予算化するか、あるいはできそうか、そういった判断
の中で、令和5年度
の当初予算では地域通貨
の事業化は難しいという判断をした。その結果として、再編成
の基本方針にはのっていないということになります。 そういった意味で、全体が予算編成
の基本方針だけを比べるということでは分からないという側面はあると思いますが、先ほど申し上げたように、この政策を来年度どう取り上げるかという
のを、これまで
の評価であったり、庁内
の議論を経て、予算編成
の基本方針としてまとめている。そういうことですので、ここに取り上げていない
のはどういうことな
のかという
のを、まさにこういう場で御指摘いただいて、今申し上げたように、当初予算にのっけるところまで熟度に達していないと、そういうようなやり取りをする中で、来年度予算
の編成に反映していける、そういうふうに私は考えています。
○議長(井坪隆君) 原和世君。
◆23番(原和世君) そこ
のところがよく見えないという、先ほど言ったことにつながってくると思うんですけれども、最初、市長
の大きな経済政策
の一つには、
地域内経済循環ということを上げているわけですね。その一つに、地域内通貨
の導入ということを言っているんで、地域通貨ですか。それが大きな政策
の柱が、今言われたようにできていない、できないだろう、難しいだろうからと言って、令和5年度から削除された。それが見えてこないということですよね。 ですから、そこ
のところ
の説明が、例えば4年度
のときから5年度に移るときに、4年度
の政策がこうやったけれども、5年度ではこういうこと
の経過があって、今こういうふうに考えているんだということが見えてくるとつながってくる
のかなということを先ほど申し上げたんです。このことは一つ
の例として申し上げておきたいと思います。 でも、大事な政策なので、本当は令和5年度にも上げてほしい。ぜひ積極的に取り組んでもらいたいことだというふうに思っています。 次に、これも1つ、もめそうなことですけれども、剰余金
のことですよね。 剰余金については、昨年7億8,000万円というお金が3月
の専決で処理されたんですけれども、その処理されたことをどうこうと言うんじゃなくって、7億8,000万という大変大きな金額なので、これはやっぱり財政規則では、たしか半分ぐらいは起債
の返還に回してはいけないということがあるようですけれども、もう2分の1ぐらいについては裁量権がある
のかなと思えるんです。 いずれにしても、仮に基金を積んでも、そういった一時的に生まれたお金という
のは、やはりどう使うかという知恵もあってもいい
のかな、それは議会と一緒に話し合ってもいい
のかなということを申し上げているんですが、再度お願いしたいと思います。
○議長(井坪隆君) 佐藤市長。
◎市長(佐藤健君) 剰余金
の取扱いは、その年に剰余金として出たので、直ちにそれをどう使うかということをあんまり先鋭的にやってしまうと、非常にまずいんじゃないかと私は思っています。 先ほど総務部長
の答弁で、多世代にわたる施設整備などについては地方債を活用するという
のが考え方だというふうに申し上げましたけれども、これは何というんでしょう。例えば政治家
の人気取りみたいなことで、今ある財源どんどん使って、今
の人に対していいことをするということが過度に進んだ場合には、非常に財政的にはまずいことになるだろう。そういう意味で、剰余金
の取扱いという
のは、法律にも書いてあることというより前に、非常に自制的に取り扱わなければいけないものだと私は思っています。 一方で、長年
の課題をどのタイミングで着手する
のか、これも大事なことですので、それは財政環境としてそういった積立金であったり、起債
の残高であったり、そういったものを見ながらしかるべきタイミングで着手をするということだと思いますので、剰余金があるということと長年
の課題について、そこを使って着手するという
のは、あまり直結させないほうが私はいいと思っていまして、そのために決算を審査し、来年度予算に向けて反映していくというPDCAサイクルを回しているわけなので、その評価や決算
の中で、ここはもっとこうすべきであったというようなことをお聞きして、次
の予算編成に生かしていく、そういうサイクルを回していくべきであるというふうに私は思います。
○議長(井坪隆君) 原和世君。
◆23番(原和世君) 年度末
の決算において、額によりますけれども、いずれにしてもそういったお金をどういうふうに有効に使っていくかということも1つ
の考え方としてある
のかなということです。 それから、確かに財政規律として、基金に積んでいくということも1つあるでしょうけれども、いずれにしても、その意思決定という
のは双方でやったほうがいい
のかなと、議会も一緒になってこの財政を考えていく上で、剰余金についても協議する場があってもいい
のかなということで申し上げたわけです。ぜひまたそれは検討していただきたいなと思います。 新年度になってから、決算剰余金について
のこういうふうな基金に積んだけれども、これから今後このことについてどう考えていこうかということも、投げかけてもいいということじゃないかなと思っています。 それから、次に、大きなテーマ
の公共施設
の総合
管理計画なんですけれども、この10年間でどうなっていくかということでしたけれども、決算
のときに報告していただけるという、そういったことで紹介がありましたので、これはこれでいいと思います。 それから、個別計画
の建設部、教育
委員会が所管する実施状況ですけれども、これもお伺いしました。 よく3割から4割ぐらい進んでいるということでしたけれども、その次
のテーマにも関わってきますが、やはりそれは見えるようにしていくということが大事だろうと思います。 5年間、もしかすると4年間で、こういった計画を立ててこれがどこまで進んでいるかということは、議会側としても大変関心が高いところでしょうし、財政運営上でも心配な部分がありますので、先ほど
の答弁では、一元
管理をしていく方向について検討していくということだったんで、これはこれで了解したいと思います。 それから、学校教育課題について、在り方検討
の進め方から特色ある学校づくりと、学校
の配置枠組みについて
の議論が混同していなかったかということについては、実態として混同していたということがあって、分けて検討を始めた。在り方検討会
のほうでは教育
の在り方、それから配置については教育
委員会
のほうでやっているということでした。これはこれでいいと思いますが、ただ令和4年度
の在り方研究会
の議事録がなかなか見ることができないんですね。今どうなっている
のかということがなかなかつかめない状況にありました。この点について、議事録が整理されていない
のか、発表する、報告する内容がなかった
のかを含めてどんなふうになっているんでしょうか。
○議長(井坪隆君) 松下教育
委員会参与。
◎教育
委員会参与教育次長事務取扱(松下徹君) 在り方研究会、本年度2回実施をしています。 この中では、それぞれ
の、1回目は本年度
の進め方について協議いただき、方向づけをいただいたということと、2回目はついせんだって実施をしましたけれども、これについては、本年度
の保護者アンケートをどんなふうに進めるかというところと含めて、令和5年度以降
の先ほど教育長
のほうから説明を申し上げたような進め方について、協議をいただき方向づけをいただいたところであります。 多少、会議録
の公表が遅れておりますので、これについては急いで対応してまいりたいと思います。
○議長(井坪隆君) 原和世君。
◆23番(原和世君) 分かりました。 これから
の進め方について、今整理をされたところだということだと思いますけれども、この2年間、これから約2年間になってくるんでしょうけれども、この在り方研究会が、これから審議会に代わっていくということですね。 それぞれ在り方研究会
の中で、どういった程度、どのことがまとめられた
のかというところも、まだ明確になっていないので、いずれにしてもこの在り方研究会で2年間検討してきたことについてはしっかり整理していただいて、課題としてそれが次
の審議会につながるようにしていくべきじゃないかなと思っていますが、どうでしょうか。
○議長(井坪隆君) 松下教育
委員会参与。
◎教育
委員会参与教育次長事務取扱(松下徹君) すみません、説明が十分でありませんでしたけれども、現在
の在り方研究会につきましては、検討
の進め方について中心に協議をいただいているということで、多少内容面も踏み込んでいただいていますけれども、こういう形で進めてきています。 大きくは学校運営協議会
の中で特色ある学校づくり
の検討を、本年度まで2か年にわたってやっていただきますし、教育
委員会
の配置枠組みについて
の研究も本年度終結に向かっていますので、またアンケート
の結果、それらを含めてまとめたものを、その時点ではまとめとしてお伝えをしていきますけれども、それを持って次年度
の審議会に協議
の材料として、審議
の材料として、それを御覧になっていただきながら、審議を進めていただくという形で考えています。
○議長(井坪隆君) 原和世君。
◆23番(原和世君) これから地域
の学校がどうなっていくかということ、大事な問題なので、今どんな状況、どんな課題がどんなふうに協議されているかということは、やはりきちんと報告してもらいたいと思いますし、分かるようにしたほうがいい
のかなと思っています。 その上で、来年から、令和5年度から審議会が立ち上げられるわけですけれども、やはり審議会にかける際には、何をどう検討してほしい
のかということをきちんと明確にしないと結論が出ないだろうと思うんです。 また最初から、あっちがいい、こっちがいいという話になっても困るものですから、その課題
の整理という
のをどのように考えている
のか、どういった点がポイントになると考えておられる
のか、お聞きしたいと思います。いかがでしょうか。
○議長(井坪隆君) 熊谷教育長。
◎教育長(熊谷邦千加君) 審議会について御質問をいただきました。 やはり審議会につきましては、基本方針案を定めていくために、特色ある学校づくりについて
の意見と、それから学校
の配置
の枠組みについて
の検討内容、これについて情報をお示ししまして、そのことを基に具体的な、全体的な基本方針案を策定していただくというふうに考えております。 その後に、議員がおっしゃったような中学校区、あるいは学校ごと
の方向性を出していくことも考えられる
のではないかというふうに思っております。
○議長(井坪隆君) 原和世君。
◆23番(原和世君) これは参考までですけれども、これまで
の在り方研究会とか、それから学校運営協議会で上げられた内容を見ますと、やはり学校区ごと
の課題はきちんとまとめて、学校区ごとにこれから
の在り方を検討して研究していったらどうかということではないかなと思います。 その一つには、中高一貫校でありますとか、それから義務教育学校であるとかそういったことも含めて、この議論
の場にのっていたので、この4月までに一回整理されると思うんで、そういった姿が見えるような、学校
の在り方
の姿が見えるような答申案が、諮問案ができるといいなと思っています。そういうことを申し上げておきたいと思います。 それから、これからICT教育
の関係については了解しました。 ただ、これも現場
のマンパワー
の問題がありますから、市
の支援員も含めて、それから学校
の専門的な知識
のある教員もそうでしょうけれども、やっぱり民間事業者等も使いながら、ここら辺はしっかり学校側を支えていくべきじゃないかなと思っていますので、この点はお願いしておきたいと思います。 それから、インクルーシブ教育についてなんですが、教育長も御存じかと思いますけれども、学校現場ではかなり課題を抱えた子供さんたちに対して、一生懸命やろうと思うだけに、教員
の先生方が疲弊感というんですかね、持っているように思われます。 そうしますと、大事なことはいかに学校現場にマンパワーを割けられるかということでしょうけれども、これはなかなか費用やら人材
の問題があろうかと思いますが、このことをまず率直にどのように捉えている
のか、お聞きしたいと思います。いかがでしょうか。
○議長(井坪隆君) 熊谷教育長。
◎教育長(熊谷邦千加君) 特別支援教育に関わって、支援員等
のマンパワーということで、御質問をいただきました。 文字どおりマンパワーがあれば、かなり先生方にとっては助かるという部分があるかと思いますが、先ほどおっしゃっていただいたとおり、財源等も含めて、必要なところにできるだけマンパワーを傾けていくというような形で、全体
のバランス
の中でどうしても見ていかざるを得ないところはございます。 いずれにしても、そういった学校
のニーズ、状況をしっかりと把握した上で、適材適所ではありませんが、必要なところに必要な人材を傾けていくという方向で考えたいと思っております。
○議長(井坪隆君) 原和世君。
◆23番(原和世君) その上で、これは検討していただければと思うんですけれども、今、学校運営協議会で学校
の在り方について検討したり、協議をされていますけれども、ここに地域
の力も借りていく。例えば居場所づくりというところについては、地域も関われるところもあるんではないかなと思うんですね。 学校だけに収まるんじゃなくて、もう少し広げていくということも大事だと思いますので、そんな視点を持ちながら、率直に語りかけてもらう、地域に。そういったことをぜひ取り組んでいただけると少しでも学校現場
の支援になる
のかなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 それから、次にペレットストーブは、これは本当にいろんな声があるようですので、先ほど補助暖房として利用していくということでありましたから、必ず実施されるように、よろしくお願いしたいと思います。 続いて、デジタル化に関しましては、試行的にやったプレミアム商品券、電子商品券なんですけれども、多分うまいくいかなかったという、それは率直な感想だと思うんですね。でも、これこそがやっぱり第一歩だと思います。 先ほど市長も言っていましたけど、やっぱりめげないでやっていくことだろうと思います。ですから、来年度予算にないと言った
のはちょっと残念なんですけれども、ぜひ一歩一歩積み上げていかないと、なかなか一足飛びにはいかないという
のは、この社会だろうと思うんで、ぜひ来年度も今回
の反省をした上で取り組んでいただきたいと思いますが、どうですか。
○議長(井坪隆君) 串原産業経済部長。
◎産業経済部長(串原一保君) まさに、今
の議員さん
の御指摘
のとおりでございまして、市長
のほうから
の思いも、私たちも受け止めておりますし、それだけではなくて、現実にやっぱり機能するものにならないといけないということもありますので、来年度は実際にこれを始まるとしたら、金融
の関係が出てきます。それから、やっぱり専門的な知識を持った方々にも入ってもらわなきゃいけないということもございまして、そういう研究会的なものを立ち上げたいということで、年度内にも準備していきたいと思っております。そうやって検討はしっかりしていきます。
○議長(井坪隆君) 原和世君。
◆23番(原和世君) あわせて市役所
のDX化で、これも他地域から来る人たちから言われることでもありますけれども、まだまだ遅れているなと言われるんですね。庁内
のデジタル化がですね。 これもしっかりやってもらうと同時に、先ほどマイナンバー
の例も出しましたけれども、まだまだ私たち自身が使っていないところがあるんですね。ですので、まずは私たちから始める。市役所
の職員から始めていくということ、このことをぜひ市長が号令をかけて、デジタル化に対して取り組んでもらいたいと。それから、キャッシュレス決済についても、ぜひまずやってみなさいとか。マイナンバーカードを取っていない職員がいたらこれは減給だとか、それは駄目でしょうけどね。 いずれにしても、そのぐらいでやっていかないと変わっていかない社会だろうと思います。ですので、市長、ぜひその点はお願いしておきたいと思います。 それから、当面する行政課題についてなんですけれども、市立動物園
のことは、なかなかいい返事をいただけなくて、4つ
の課題について検討しているということでありましたけれども、やっぱり将来
の飯田市を考える上で、何か起点になるとすればここは一つ
の絶対ポイントだと思うんですね。ですが、検討する段階に時機を逸してしまうというか、それでは困ると思うんですね。ですから先ほど言った、いろんな予算
の関係はあるでしょうけれども、まずやるべきはやる。一歩踏み出してみるということがあると思うんですが、これは市長
のお考えをお聞きしたいと思います。
○議長(井坪隆君) 佐藤市長。
◎市長(佐藤健君) 動物園については、具体的な改修計画とか、あるいは有料化も含めた運営体制
の検討とかということが、なかなかスケジュールに載った形で
の検討に入っていないというか、それが市民
の皆さんに対して御提示できていないという、そういうことだと思いますので、できるだけ早くスケジュールに載った形でそういった検討を進めていけるように庁内
の議論を加速させたいと思います。
○議長(井坪隆君) 原和世君。
◆23番(原和世君) ぜひお願いしたいと思いますし、市長
の大きな政策にもなってくると思いますので、よろしくお願いします。 それから、テニスコート、総合運動場
の照明、芝生化グラウンドについては、若干進行した
のかなと思っています。特に芝生化については、年度内に方向性を出すということでありますので、これは大変ありがたいことだと思いますし、テニスコートについても最優先で何とかする。松尾
の照明については検討するんだという。ちょっとトーンが下がるんですね。 ただ、そんなに難しいことではないので、もう一つ、今聞いておられる市民
の皆さんもいますから、ぜひこれはやるぞと、任せてくれという話で、来年度には花を咲かせるんだという、そういう話はいただけませんか、市長、どうですか。
○議長(井坪隆君) 佐藤市長。
◎市長(佐藤健君) 先ほど
の木下議員と
のやり取りじゃありませんけど、そういうことを市長が一人で決めるというわけにはまいりませんので、状況については先ほど参与
のほうから答弁したとおりですけれども、庁内でしっかり議論をして、早く市民
の皆さんに活用していただけるように進めていきたいと思います。
○議長(井坪隆君) 原和世君。
◆23番(原和世君) 決して市長一人で決めるわけじゃなくて、議会も一緒にやりますので、そうしてお互いでもってこの飯田市をつくり上げていくということでございますから、まずは提案していただけないと審議もできないので、よろしくお願いしたいと思います。 あと4分になりました。 おおむね今日申し上げたいこと、聞きたいことはお聞きしましたので、最後に1つ、もう一度、最初
の問題を持ち帰って、やっぱりデジタル田園都市国家構想ですね。これはどうしても、これから
の飯田市
の在り方として、この地域
の在り方として、大事な要件だろうと思うんです。 今、飯田市は環境文化都市という1つ
の都市像を上げていますけれども、このデジタル田園都市飯田というんですかね。こういったタイトルも大事だろうと思うんですね。タイトルというか、そういう柱が。これはこれから市長が30年後に日本一住みたいまちになると言っていますけれども、あと15年たつと、飯田市制は100年になるんですかね。1937年ですか、飯田市制が始まった
のは。ですので、あと15年。 だから15年というスパンを見ていっても、すぐなんですね。そうしますと、これから
の日本
の中
の飯田市、こういった地方都市が生き残っていくためには、肩を並べていくためには、そういった手段が大事だろうと思うんです。 それこそがこの飯田市
の一つ
の活路になってくるかもしれません。ですので、環境という面と、それから最先端
のデジタルを使ったこの地域をつくり上げていくんだという、DXですね、まさしく。そこ
のところ
の考え方を一度整理してもらいたいと思うんですが、市長、もう一度お返事いただけますか。
○議長(井坪隆君) 佐藤市長。
◎市長(佐藤健君) これまで
のやり取りでも申し上げたつもりではあるんですが、私は、デジタルという
のはあくまでもツールだと思っています。これは先ほど議員から
の発言もありましたので、そこは共有できていると思うんですけれども、それを何というんですかね。デジタル都市構想飯田みたいに掲げたいかと言われると、私はそうではないです。 環境文化都市という取組は、まさに文化が入っているように、それは市
の人格というか、そういったこととして掲げるには私はふさわしいと思っていますけれども、デジタル都市飯田と外から言われたいかというと、私は決してそうではないので、あくまでもツールとしてしっかり使うという方針でいきたいと思います。
○議長(井坪隆君) 原和世君。
◆23番(原和世君) デジタル都市飯田でなくて、デジタル田園都市飯田なんで、その名称が飯田に合っている
のかなということなんです。 いろいろ申し上げてきましたけれども、新年が市民生活にとってコロナを乗り越えていい年になりますことを願いまして、以上で私
の代表質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(井坪隆君) 以上で、会派みらい、原和世君
の代表質問を終わります。 分散により
委員会室で待機をしている議員が議場へ戻るまで、しばらくお待ちください。 ここでお諮りします。 ただいま代表質問、一般質問
の通告者が12名残っておりますが、本日はこの程度にとどめ、延会といたしたいと思います。これに御異議はございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(井坪隆君) 御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会と決定いたしました。 明日6日は午前10時から本会議を開きますので、時刻に誤りがなきよう、定刻までに参集してください。 本日はこれをもちまして延会といたします。お疲れさまでした。
----------------------------------- 16時55分 延会 地方自治法第123条第2項
の規定により、ここに署名する。 令和5年2月22日 飯田市議会議長 井坪 隆 署名議員 下平恒男 署名議員 橋爪重人...