降旗達也
[一問一答]1.小中学校の再編について
(1) 本年10月には新小学校の候補地が内定される予定であるが、市民の理解は十分か。
(2) 「大町中学校」開校まで残り半年余りとなるが、準備は十分か。194
~
20799番
宮田一男
[一問一答]1.5期目の市政運営について
(1) 福祉政策の課題は何か。
2.農業振興について
(1) 農業団体からの要請・陳情への対応は。
3.地域猫について
(1) 野良猫増加への対応は。207
~
221106番
神社正幸
[一問一答]1.教育行政について
(1) コロナ禍における市内小中学生のラーニングロスに対する見解と対策は。
(2) 将来を見据えた市の教育行政の目指す方向性は。
(3) 市の
小学校再編計画の進捗状況は。221
~
230
△開議 午前10時00分
○議長(二條孝夫君) おはようございます。ただいまから9月定例会の本日の会議を開きます。 本日の出席議員数は15名であります。よって、定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。 なお、欠席、遅参等については、事務局長に報告いたさせます。事務局長。
◎事務局長(藤澤浩紀君) 報告いたします。 中村直人議員は、療養のため本日の会議を欠席いたします。 以上でございます。
○議長(二條孝夫君) なお、本日の会議に出席を求めた者は、市長、副市長、教育長、
病院事業管理者、各部長及び庶務課長であります。
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△日程第1 市政に対する
一般質問---------------------------------------
○議長(二條孝夫君) 日程第1 昨日に引き続き、市政に対する一般質問を行います。 質問順位第6位、
大厩富義議員の質問通告は1項目です。
大厩富義議員の質問を許します。
大厩富義議員。(拍手) 〔15番(大厩富義君)登壇〕
◆15番(大厩富義君) おはようございます。市民クラブの大厩富義です。 通告に従いまして、
北アルプス国際芸術祭と市の活性化策について個人質問をいたします。 最初に、これまで2回開催されました
北アルプス国際芸術祭、以下芸術祭といいますけれども、その成果と課題について質問をいたします。 市が芸術祭に関わって8年がたちました。芸術祭は、2015年、市の活性化策として議論が始まり、1回目は2017年、唐突だ、現代アートで人が呼べるのか、アートで地域が活性化するのかなど、様々な議論がある中で開催されました。その結果は来場者5万4,000人、市内の観光消費総額は4.7億円でありました。 開催以降、半信半疑の市民も日がたつにつれ、中央通りを大勢の人が歩いている姿や八坂の道路が渋滞を起こすなど、今までになかったにぎわいが見え、会期の後半には一定の理解が感じられました。 2回目は、初回のような逆風は減りましたが、
新型コロナウイルスという想定外の難敵が現れてしまい、市民の感染に対する安全面の配慮などから2回にわたる会期の変更を経て、昨年の秋に開催されました。 あのような状況の中で感染者を出さなかったことは絶妙のタイミングであったことと思います。運がよかったとの見方もありますが、万全の対策の成果であったとも思います。その結果、来場者は3.3万人を超え、市内の観光消費額は2.1億円とのことでありました。 そこで質問ですが、議論を重ねて2回にわたり開催してきた芸術祭ですが、これまでの成果と課題は何でしょうか。 なお、場合によったら再質問があるかもしれません。理解不足が生じてはいけませんので、メモを取ります。答弁はゆっくりめでお願いをいたします。 以上で1回目の質問を終わります。
○議長(二條孝夫君)
大厩富義議員の質問に対する答弁を求めます。市長。 〔市長(牛越 徹君)登壇〕
◎市長(牛越徹君) 芸術祭の成果と課題についてのお尋ねにお答えいたします。
北アルプス国際芸術祭は、第1回を2017年、第2回をコロナによる1年の延期を経て、2021年に開催し、現代アートの持つ情報発信力と人を引きつける力により、地域を元気にし、持続可能なまちづくりを目指してまいりました。 第1回に培った経験を踏まえ、開催しました第2回の成果につきましては、まず1つ目として、様々な行事やイベントがコロナの影響により中止となり、人々の交流や出会いが希薄になりつつある中で、芸術祭の開催により市内に活気が生まれたこと、また、2つ目として、市民参加を呼びかけにくい状況にもかかわらず、地域住民の自主的、積極的な参画や
タイアップ事業への参加、飲食店の休日営業など、自主的な取組が見られたこと、また、3つ目として、芸術祭の来場者による市内の観光消費額は、議員のお尋ねにもありました2.1億円、県内の経済波及効果は4億円と推計され、コロナ禍で停滞する地域経済に一定の好影響を与えたこと、4つ目として、市民が芸術祭を通じて市の魅力を再発見し、地域への愛着と誇りの醸成につながったこと、5つ目として、2回の開催を経て、大町市
イコール北アルプス国際芸術祭というブランドが定着しつつあり、大町市の自然や歴史、文化など、市の特性を生かした事業として展開が図られたこと。そして特に、最後に6つ目には、市民や来場者の安心・安全を第一に、感染対策を徹底して開催することができ、コロナ禍におけるイベントの開催モデルとなったことが挙げられます。 一方、課題としましては、コロナ禍により
ボランティアサポーターを募集できなかったこと、また、そのため市職員の負担が大きかったことや地域住民に市民参画の積極的な働きかけができなかったこと、また、インバウンドや団体旅行の受入れができなかったこと、さらには直前まで開催の判断が困難であったため、パスポートの前売りや情報発信が不十分であったことなどが挙げられます。 これらの成果や課題は、次回に向けてさらに大きな成果に発展させるとともに、課題を一つ一つ克服できますよう綿密な基本計画を策定し、取組を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(二條孝夫君) 再質問はありませんか。
大厩富義議員。
◆15番(大厩富義君) 総括といいますか、やった結果、こうだったという中身が6項目ありましたね。私が思うのは、今回は失敗だったのか成功だったのか、一口で言えばどっちなんですか。
○議長(二條孝夫君) 総務部参事。
◎総務部参事(田中久登君) 質問にお答えいたします。 今回の芸術祭については、開催の効果があった、開催してよかった、成功であったというように考えております。 以上であります。
○議長(二條孝夫君)
大厩富義議員。
◆15番(大厩富義君) そうすると、成功か失敗かというと成功のほうだと。課題は残っていますけれども、ここはまた後でやります。 この分析の中から私が思うのは、終わった後、市民の皆さんに御協力ありがとうございました、おかげさまであのようなコロナの中で成功しましたと、それを言っていくことが次につながるステップになるじゃないか、こんなふうに思って広報おおまちも見ましたし、インターネットも見ています。だから、目的はまた次の質問でやりますから、こっちへ入っちゃうとまたまずいので。 まちづくりをどうやってやっていくか、市民とともにどういうふうに展開していくかということでしょう。市民とともにやっていくオール大町の体制でやっていくという方針で今回の芸術祭、も、になるのかな、前回もそうだったんだから。今回はオール大町でやっていきましょうよ、市民の皆さん、一緒に頑張りましょう、コロナに負けないようにと。で、やった結果がよかったならよかった、皆さん、御苦労さまでした、地域によってはこんなに協力していただきました。また後でどこどこというのは言いますけれども、そんなふうに市民と一緒に行政も同じ机の上でやっていくというようなやり方はできないですか。そういうふうに思ったんですけれども、どうですか、市長。
○議長(二條孝夫君) 総務部参事。
◎総務部参事(田中久登君) お答えいたします。 市民の皆さんの協力のおかげで開催ができたということであります。情報発信につきましては不足している、広報おおまち等でもう少しきちんと成果を報告すべきであったというように考えております。 今後、次回、開催するに当たりましても市民参加の下、オール大町で開催していかなければいけない、それが必要だというふうに考えております。その中で今回の成果を含め、次回、どのような形で開催し、一緒につくり上げていきたいか、そういったことをきちんと情報発信をしていきたいというように考えております。 以上であります。
○議長(二條孝夫君) 市長。
◎市長(牛越徹君) 私からも補足して御答弁申し上げます。 まず、昨年の11月21日に閉幕の日を迎えた以降、やはり実際にきちっとした客観的な評価をしていかなければならない、また市民の皆様の意見もお聞きしなければならないということもありまして、実際に中間報告が出たのは2月でありました。また、最終報告は先般、御報告したとおりでございます。 その中で、先ほど、成功か失敗かと言えば成功というお答えを、私もそのとおりと考えております。ただし、手放しで喜べるような大成功だったかというと決してそうではない。むしろ課題をしっかり整理することが第一優先ということも考えてまいりました。 そうした中で、閉会後、12月定例会あるいは2月定例市議会の中でもそうした観点から私どもは決して失敗とは考えず、そして一定の成果が上がったものという、そうした言い方で答弁をしてまいりました。 この議会の質疑を通じて、市民の皆さんにも私
ども実行委員会で担った第2回の国際芸術祭がやはり一定の成果に結びついたということについては御理解いただいているものと、そのように考えるところでございます。御理解をお願い申し上げます。
○議長(二條孝夫君)
大厩富義議員。
◆15番(大厩富義君) 市長の言うのは分かりますよ。終わってすぐどうだったというのは出せないという、組織で動いていますから。だけど、終わったすぐ後で、マスコミさんは何人が来たとかというのは中間報告の後だったか、ちょっと覚えていませんけれども、これだけの人が来ました。多分、経済効果の数字は出ないと思うんですよ。出ました、みんなの協力ありがとうございました、ここまでなら次の日だってできないかい。
○議長(二條孝夫君) 総務部参事。
◎総務部参事(田中久登君) お答えいたします。 今、議員から市民への協力のお礼、どうだったのかということをすぐに発信ができたのではないかという御質問でございます。そのとおりだと思います。そういった面では議会の場あるいは
ホームページ等では出していましたが、一番大切な地元の市民の皆さんへ広報等を通じて、きちんとお礼をすべきだったというように考えております。 今後、これからも次回芸術祭への協力を求めるに当たっては、これまでの2回目の協力へのお礼あるいは成果等も含めて、丁寧に説明をし、協力をお願いしてまいりたいというように考えております。 以上であります。
○議長(二條孝夫君)
大厩富義議員。
◆15番(大厩富義君) 確認しておきますけれども、3回目はこの次、聞きますけれども、市民と一緒にあるいは地域と一緒にまちづくりしましょう、地域づくりしましょうというのが一番のメインの目的じゃないんですか。目的、次のやつを言っちゃいけないけれども、いずれにしても行政は行政、市民は市民、地域は地域、ばらばらじゃいけないんですよね。それは私が言わなくても分かっていると思うんですけれども、そこをどうやってつないで、どうやって協力を得てやっていくか。昨日もボランティアの話が出ましたけれども、ボランティア、ボランティアといったって、今どきただで動く人ですよ。そんなに簡単じゃないと思います。 じゃそれでいないから市の職員の皆さん、こっちの仕事、ちょっと置いておいてやってくださいと、こういうことでしょう。次の質問でこの続きはやりますけれども、そんなように1回目は1回目、2回目は2回目、それぞれに課題を抱えながら状況も変化していきます。 そういう中で、まちづくりを一番先、真剣に取り組まなきゃいけないというのは、一丁目一番地じゃないですか。市が出した資料を見ますと、開催の目的、1から6までありますよね。現代アートの力を借りて、大町の魅力を国内外に発信する、これが1番ですよ。ずっといって6番目に、地域の活気や元気を取り戻し、持続可能な地域づくりを目指す。 今、あんまりでっかい声で言っても、これは議会も認めているあれですけれども、次回はそういう意味では一丁目一番地の一番大事なのは地域の活気や元気を取り戻すということでしょう。で、持続可能になるように。高齢化だし、少子化だし、いっぱいハードルはあるけれども、何とか持続可能なまちをつくっていきましょうよ。そのために芸術祭というものが手段としてあるわけですから、別に芸術祭が目的でやっているわけじゃないと思うんですけれども、そういう意味では次回からしっかり目的を持ってやってもらうということが大事だと思うんですが、どうですか。
○議長(二條孝夫君) 総務部参事。
◎総務部参事(田中久登君) お答えいたします。 芸術祭の目的の順番については、今、議員から御質問いただいたとおりであります。一番最後のところに地域の活性化を据えたというのは、決して優先順位が低いということではなくて、アートの持つ力で発信し、こういったことをやっていくと。その結果として地域の創生につなげていきたいという意味合いで一番後ろに据えたわけでありますけれども、確かに議員のおっしゃるように分かりやすさ、一丁目一番地という考え方では一番上に据えるということもあると思いますので、今後、次期の基本計画をつくる上ではどういう形で目標を設定し、配置といいますか、順番、説明の仕方も含めてどういった形で目標を据えるのが分かりやすいかということについて検討してまいりたいというように考えております。 以上であります。
○議長(二條孝夫君)
大厩富義議員。
◆15番(大厩富義君) 3回目をやるというような方向性が出ていますので、3回目は市民も一緒に連れていってもらいたいという、そういう気持ちで今、発言しました。 次にいきます。 3回目の芸術祭開催の目的と市の活性化に向けた課題についてお伺いします。 2000年から始まった大地の芸術祭、先日行ってきましたけれども、新潟県十日町市、津南町、この2つの市町でやっています。今年で22年目になります。8回目を今、開催中であります。入り込み客数は1回目が16万人、前回7回目、2018年ですが、54万人、回を重ねるごとに増えつつあります。 大地の
芸術祭実行委員会での総括報告書、2018年、前回のものですが、見させていただきました。3つの点を述べたいと思います。 1、回数を重ねるごとに入り込み客数が増えており、それは交流人口の増加につながっている。芸術祭の開催が地域経済にもたらす影響は大きいとしています。 2つ目、作品設置集落、町内の代表者へのアンケートでは集落、町内に作品が設置されたことによりよかったと感じている方が91.8%である。地域ににぎわいが生まれ、
地域コミュニティーを活性化させたとしています。 3、地元商業者へのアンケートでは、82.3%が芸術祭会期中は前年同期比より売上げが伸びたと回答しております。芸術祭は地元経済に好影響をもたらしたことが確認できるとしています。幾つもありますが、3つだけ紹介します。このように大地の芸術祭の総括では、目に見える形で一定の結果が見え、次回の開催につなげています。 そこで質問ですが、大町市では、第3回目の芸術祭を2024年の秋に開催するとのことでありますが、開催目的と市の活性化に向けた課題は何かお伺いいたします。
○議長(二條孝夫君) 答弁を求めます。市長。 〔市長(牛越 徹君)登壇〕
◎市長(牛越徹君) 第3回開催の目的と市の活性化に向けた課題はとのお尋ねにお答えします。 第2回の芸術祭では、ただいまお答え申し上げましたとおり、コロナ禍による様々な制約を受けての開催となりました。 そうしたことから、次回開催の大きな目的の一つは、まずコロナ禍で果たせなかった関係団体や市民の皆様との協働などの課題を克服し、次の世代の皆様に元気な大町市を引き継ぐ契機とすることであり、これまでと同様、現代アートの持つ人を引きつける大きな魅力と情報発信力を最大限に生かして、市のブランド力の向上と人々の大きな流動を呼び起こすことを目標にしてまいりたいと考えております。これは、芸術祭会期中だけでなく、これからの準備期間も含めての取組の目標であります。 また、2番目には、コロナ禍の中、十分な結果がかなわなかったワークショップやプレイベントの開催による市民交流、市民参画の充実や
ボランティアサポーターの積極的な受入れ、さらには積極的な広報、宣伝活動による国内外からのツアー造成などにより、コロナ禍の制約のない状況での開催を目指すことといたしております。 こうした取組により、今までと比較してより多くの大きな地域のにぎわいを創出し、一層、地域経済の効果を達成できるかがその後の開催の在り方を考える上での試金石となるものであり、また、
アフターコロナを乗り越えた先の持続可能な地域社会の実現に向けての筋道を開くことにつながるものと考えております。 議員からは、大地の芸術祭を例に挙げ、市民に分かりやすい芸術祭の総括が市民理解につながるとの御指摘をいただきました。市民の皆様に御参画いただくことは先ほど申し上げた芸術祭の目的の一つであり、そのためには芸術祭のこれまでの成果やこれからの目標などについて分かりやすくお示しし、御理解いただくことが不可欠であり、今まで以上に丁寧な説明に心がけてまいります。 芸術祭開催の継続的かつ計画的な取組は、地域経済を活性化させ、市民交流を生み、関係人口の創出にもつながります。この取組により市の活性化を図り、次世代につなぐ持続可能な地域社会の形成に力を尽くして取り組んでまいります。 以上でございます。
○議長(二條孝夫君) 再質問はありませんか。
大厩富義議員。
◆15番(大厩富義君) 市民に分かりやすく示しながら一緒にやっていくと、こういうふうに理解をするところであります。いろいろ課題はあります。準備期間も含めたり、ほかの事業に関しても市民と一緒につくり上げていく。一緒だと思うんですよ。たまたま芸術祭は1つの手法であっただけのことであって、ほかの市民と協働でまちづくりをしていくという意味合いでは、別に芸術祭だけが特別な問題じゃないわけですから、そういう意味合いでやっていっていただきたいというふうに思います。 そこでまたボランティア、先ほどの市長の答弁の中にありましたけれども、ボランティアを次回は充実をしていく。その反省の中には、事情も事情で募集できなかったということもあるんですけれども、先ほども答弁の中に職員に負担をかけ過ぎたという意味合いのことがありましたけれども、大地の芸術祭の総括の中で、一言ちょっと、こんなことがありますので御紹介したいと思います。 十日町市では、来場者の多い
キナーレ案内所に、入庁3年未満の若い職員に案内所を担ってもらったと。来場者に案内を行うことで、自らもこの地域に関する知識を深めることができ、多くの来場者と相対することで
コミュニケーション能力のスキルアップにつながったと。大きな学びの場であったというような総括をしてあります。 ただ一方で課題としては、地域を代表する大きな事業であるとはいえ、通常業務に対する配慮を行い、慎重に対応していかなきゃならないというような反省もあります。私が思うのは、これはあくまで一般論ですけれども、組織の一員として働いている場合は上司からの命令は断れない、ものが言いにくい、こうしろよと言われれば、多少何でも分かりましたとなるのが組織です。 だから、そこをきちんと配慮して、職員も市民も地域の人もみんなで協力していく、協働していく、そういう体制が必要だと思うんです。昨日の答弁の中でも配慮していくというようなことがありました。再度、またここは確認したいと思いますが、どうですか。
○議長(二條孝夫君) 総務部参事。
◎総務部参事(田中久登君) お答えいたします。 まず、ボランティアあるいは市民の皆様に参加いただくというのは当然、これまでも御答弁申し上げましたが、芸術祭の開催には欠かすことのできないパワーであるというふうに考えております。そのためには、参加しやすい環境ですとか情報発信ということに努めていかなければならないというように考えております。 また一方、職員の参加についても、これも今、議員から御紹介がありましたように、職員がそういった場に出ることによって、職員としてのスキルアップにつながるということは、これは事実でありまして、1回目あるいは2回目の職員アンケートを取った中にも職員の感想として、とても勉強になったと。最初は来場者に対してきちんと説明ができなかったけれども、会期後半になるにつれて自分から声をかけられるようになった。あるいは来場者によって説明を求める人と求めない人、それを肌で感じて見分けられるようになったというような感想もいただいております。そういった中から職員のスキルアップにもつながっているというように考えております。 具体的に申し上げますと、職員アンケートの中で75%の職員が開催してよかったと、そして67%が開催の効果を感じたと回答をしております。これは通常業務のほかに加えての芸術祭への従事であったので大変だったと思います。プラスアルファの業務であった。その大変さを超えるメリットといいますか、よかった点、充実した点があったからこその回答の結果ではないかというふうに受け止めております。 今後も職員の参加、これも欠かせないものでありますので、きちんとスキルアップにつながる職員研修の一環として、将来、市の職員として引き続き務めていくに当たっての糧になるということも説明しながら、協力を求めていきたいというように考えております。 以上であります。
○議長(二條孝夫君)
大厩富義議員。
◆15番(大厩富義君) 1つの反省点としてあるいは課題として、次回にはあまり引っ張らないように、さりとて全部が全部、外から来てやってくださいよという話もなかなか難しいかと思います。 ただ、私が思うのは、3億円も使って、どうしてボランティアをやらなきゃいけないのかと。3億円のうちの2億五、六千万円はたしかアートフロントだか、そっちの会社に行っちゃっているんでしょう。 それは作家さんから始まって、必要な費用だと言われれば、それまでの話ですけれども、だから本当にボランティアでいいのかなと私は思うんです。また、これは実行委員会の中で検討していただければ結構ですけれども、全体がみんなでやるというには無理があるような気がします。組織でありますので労働組合もあることです。その辺が間へ入って、うちの職場はこうだよ、個人ではものが言いづらいんですよ。組織の中で課長に向かって、明日は忙しいんで、予定変更でそっちに出られませんよなんてなかなか言えないんで、そういう隠れた部分もあるかなというふうに私は思います。 そんなところも含めて、次回はやるなら、一歩進んだ、階段を1個上がった形でやるというふうに思うんですが、どうですか。
○議長(二條孝夫君) 総務部参事。
◎総務部参事(田中久登君) お答えいたします。 議員のおっしゃるとおり、次のステップに進むに当たっては、これまでの課題をきちんと検証した上で進んでいかなければならない。その上では運営するマンパワーをどうしていくかというのは大きな課題の一つとして捉えています。 ボランティア、これは本当にボランティアでいいのかというお話もありましたが、ボランティアに参加する方、本当に芸術祭が好きな方が参加するには、自らお金は要らないからと、その後、ボランティア同士の交流をしたいんだというようなお言葉もいただいております。 ただ、これはボランティアだからといって強制的に来てもらって、手伝ってくれというのは、これは違うと思いますので、そのボランティアの募集の仕方あるいは在り方というのはきちんと検証しなければいけないというふうに考えております。 また、職員のパワーというものも必要になってきますので、市の取組として職員のスキルアップあるいは組織力のアップ、今、議員からおっしゃいましたが、課の中でやりくりができるか、言いにくいのではというような話もありましたが、これは組織を運営する上でも必要なスキルアップといいますか、組織力のアップにつながることであると思います。芸術祭を開催することで組織力のアップにつながれば、これはまた行政力のアップにもつながりますので、様々な事業にもつながっていくものと考えております。 以上であります。
○議長(二條孝夫君) 市長。
◎市長(牛越徹君) 私からも補足して御答弁申し上げます。 大厩議員からいろいろ、芸術祭の運営そのものについて御提言をいただいております。そうした中で、昨日も御答弁したことと重なりますが、やはりそこに参加する一人一人のスタッフ、これは市の職員であっても、仮に
ボランティアサポーターであっても、一人一人の芸術祭に対する様々な思いあるいは自分が担当して、そこで運営する上での苦労などをしっかりくみ上げていく。そしてそれを第3回の芸術祭に生かしていく。これはぜひ私どもとしても、特に注意をして取り組んでまいりたいと考えております。 とりわけボランティア、これは今までも
ボランティアサポーターというひとくくりの言い方で、あるいはボランティアとしてサポーターになっていただく方、全ての方が芸術祭をつくり上げていく1人の担当者だ。アートサイトを支えるあるいは準備段階から制作に携わっていただく皆さん御自身がこの芸術祭をつくり上げているんだと、そういう意識に立ち返りまして、しっかり考えてまいりたいと思います。 なお、私自身も昨日、御質問にあったこともありまして、開催報告書のそれぞれの携わった市の職員あるいは受付を担当した皆さんからの声、これはトータルすると340件にもなります。これを一つ一つ、全部読んでみました。 その中で、先ほど担当の総務部参事がお答えしましたように、本当に自分自身のやりがいにつながった、大きな成果を感じ取ったという意見が大半でございました。しかしその中でも、こうすればもっとよくなるという建設的な意見、そして大変だったというだけの本当に苦労話をきちっと正確な表現で挙げていただいたものもあります。こうした声にもう一回、耳を傾け、またしっかり読むことによって、より成果につながるような、全員参加の成果につながるような、そんな取組につなげてまいります。 とりわけボランティアということでいえば、こうした大きなイベント、芸術祭もそうですし、例えば私の経験でいえば、長野オリンピックの際には、オリンピックの運営に携わりました組織委員会の職員は約1,000人でございました。常勤の状態です。それ以外の3万人にも上る会場運営や競技運営に当たっていただいた皆さんは、基本的には本当に無報酬のボランティアでした。 もちろん交通費、宿泊場所は用意いたしましたが、そうしたことがそれ以降の様々な大きなスポーツイベントあるいは文化イベントの折にも、一定の皆様にボランティアとして参加いただく、これが今の大きなイベントの運営の姿の一つにもなっています。そういったことをしっかり頭に置きながら、しかし、参加いただく以上、参加の意識、また参加したことの成果というものはみんなで分かち合いたい、そのように考えるところでございます。ぜひこの点につきましても御理解いただきたいと存じます。
○議長(二條孝夫君)
大厩富義議員。
◆15番(大厩富義君) 時間が押してきましたけれども、今、市長、先日出していただきました総括書でありますか、これは137ページもあるんですよね。その中を読めば、いろんなことが書いてあります。 よかったとか悪かったとか課題もありますけれども、これはやっぱりこういうことをこうやったらよかったとか、これは課題だとかともう少し単純明快にできないか、今日の先ほどの1回目の答弁も6つでしょう。こういうことでやってきましたと6つも言われちゃうと何が一丁目で何がどうなのかというのが分からないんですよ。 前回もこれは説明していただきました。私、うちに帰って何時間もかかりますよ、これ見ると。そうすると、私もたまたま一般質問をやるから一生懸命読んだけれども、それがなかったらそのまま棚の中に上がっちゃうんですよ。じゃどうだったのかというのはぱっとめくったら、ああこういうところはよかったなとか、これだけあったのかな、まちづくりにこれだけ一歩得たかなと、こういうことになるわけ。 ちょっと時間がないので、アンケートについて議論したいと思います。 先ほど言った十日町の場合、アンケート、1回目で私、発言しましたかね。実行委員102人に聞いています。成功だったと感じていますかと。それから作品の設置集落、町内、100人集落代表者、さっきも触れましたけれども、それと地元商業者、飲食店、ガソリンスタンド、コンビニ、その経営者に終わったすぐ、営業実績どうでしたか、お客さんは来ましたか、どう聞いたか分かりませんけれども、こういうことはやっぱりきちんと聞いているんですよ。 だからこれはバックボーンになるわけでしょう。こういうそれぞれの業界の方がこんな判断をしていますよ、だから経済的な効果がありますよといったとき、説得力があるじゃないですか。そんなイメージというか、方向性というか、視点というか、そういう方向で次回は持っていくという、そういうのは検討できますか。
○議長(二條孝夫君) 総務部参事。
◎総務部参事(田中久登君) お答えいたします。 前回といいますか、昨年の芸術祭においても、アンケート調査の中で事業者あるいは宿泊関係者へアンケートを取り、意見を聴取しております。ただ、地元の皆さんの気持ちというのは今回、なかなか協力要請できなかったこともありまして、意見を聞くにはまだ至っておりません。 次回、開催する際には、こういった形でやりたいというビジョンも当然、基本計画の中で示すわけでありますが、それをお知らせする中でどういったことを手伝っていただきたいのかということを示し、その上でそういった意見交換の中で、前回までの課題はどうだったのか、もっとこうしていきたいんだというような意見もきちんと伺いながら、次の芸術祭につなげていきたいというように考えております。 以上であります。
○議長(二條孝夫君)
大厩富義議員。
◆15番(大厩富義君) 時間がないですので。 いずれにしても芸術祭、大分定着しつつあるという市長の答弁でありますけれども、これはあくまでも目的じゃないので、芸術祭をやることが目的じゃなくて、まちづくりをすることが目的でありますので、そこを取り違えないように。市民の大方は芸術祭をやることが目的に感じているというふうに私は感じています。 だからその辺を広報なり、インターネットというか、ホームページなり、そういうところでやっぱりまちづくりの一環としてこういうこともやりますよ、協力できる方はやってくださいよ、お願いしますよ、終わったらありがとうございますの一言ぐらいなきゃ、それは人間が人間を動かすんですから、うまくないんじゃないかと思うので、以上で終わります。
○議長(二條孝夫君) 答弁はよろしいですか。 以上で
大厩富義議員の質問は終了をいたしました。 ここで11時ちょうどまで休憩といたします。
△休憩 午前10時42分
△再開 午前11時00分
○議長(二條孝夫君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 市政に対する一般質問を継続します。 質問順位第7位、高橋正議員の質問通告は2項目です。高橋正議員の質問を許します。高橋正議員。(拍手) 〔11番(高橋 正君)登壇〕
◆11番(高橋正君) 無所属クラブの高橋でございます。 私からは、まず松糸道について前回に引き続き質問をいたします。質問に先立って、私自身は松糸道建設に賛成であるとの立場を改めて強調しておきたいと思います。 市は、建設地域に含まれる自治体として建設の在り方次第では、きわめて大きな経済的影響や人々の安全に関わる重要な問題であることをしっかりと自覚していただき、この道路が地域にとってより効果的で、より有利な道路とすべく頑張っていただきたいと思います。現在、起点となる糸魚川市と安曇野市でも建設が確実となりました。ここで大町市が拙速に急がずとも、この道路の建設は既に確実に決定しているのであります。 現在、県は、約9キロメートルの市街地区間の中で、平地区における3つのルート帯案を1つに絞り込めば、盛土新設の構造要件までが全て決定するかのような雰囲気になっております。しかし、まだ説明は不十分であり、多くの市民は詳しい内容を全く知りません。このまま押し切れば、後世に大きな禍根を残すことになると思いますが、市はどうお考えでしょうか。 これで1回目の質問を終わります。
○議長(二條孝夫君) 高橋正議員の質問に対する答弁を求めます。市長。 〔市長(牛越 徹君)登壇〕
◎市長(牛越徹君) 松本糸魚川連絡道路の市街地ルートの進め方について御質問にお答えいたします。 まず、議員の御質問にありましたとおり、糸魚川市では平成31年4月に松糸今井道路として、約5キロメートル間の新設区間の事業化が決定し、これに続き、本年3月には安曇野市において新設区間約4キロメートルの安曇野道路が事業化され、県内松本平と新潟県を結ぶ全長約100キロメートルに及ぶ松糸道路の建設に向け、一歩一歩着実に歩みが進んでいることを私自身、改めて実感するところでございます。 大町市街地を通るルートに関しましては、県が一昨年8月に幅の広いルート帯として西ルート帯を決定しました。その後、昨年9月に延長約9キロメートル、幅約100メートルの3つのルート帯案と評価項目案が示され、それ以降、これまでに16回の地元説明会を開催し、地域の皆様とのコミュニケーションプロセスを通じ、最適ルート帯案の検討を進めてまいりました。 ルートの道路構造につきましては、県はインターチェンジや道路を新設する標準区間における盛土構造のイメージを示しております。この盛土構造は平成15年に国が示した
地域高規格道路の満たすべき構造要件に基づき、高規格道路に求められる安定したサービス速度や、安全かつ円滑な交通環境を確保する上で、交差する主要な県道や市道等とのアクセスコントロールを図るために立体交差化が必要であることから、採用しているものと承知しております。 また、盛土構造を採用することに伴い、のり面は緑化し、外部景観に対する影響を小さく抑えることとしております。これまでの説明会における市民の皆様からの意見の中には、この盛土構造や高さによる景観への影響、地域分断の懸念など、盛土を不安視する声や新たなルート検討を望む声などが上がっております。 市といたしましても、これまで県より示された説明内容だけではまだ十分には御理解いただけていないと考えており、これらを踏まえ、県からは10月下旬を目途に第2段階として3回目の説明会を開催するとの考えが今月1日の市議会全員協議会において示されたところでございます。 市としましては、現在、県が進める各ルート帯案の評価結果を注視するとともに、引き続き市街地ルートにおける道路構造の在り方について県と共に検討し、地域の皆様の不安の解消に力を尽くしてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(二條孝夫君) 再質問はありませんか。高橋正議員。
◆11番(高橋正君) 先頃の市民への説明会ですけれども、皆さん、お聞きしますと、どちらかというと一方的な報告会の趣が強かったと、あまり意見の交流ができなかったというのは、よくよくルートの内容、構造とかルート帯について詳しく知らなかったもんだからということをお話しされておりました。 ところで、先頃の市議会全員協議会の中で、ようやく新設土盛りの映像が見えてまいりまして、現道利用方式と比較した論点で私は今日は質問していきたいというふうに思っております。 少し質問数が多いので先へどんどん進めていかなきゃなりませんが、私はごく初期の段階から市や県に対して、市街地区間の詳細を映像化して明示するよう再三強く求めてまいりました。それがなかなか実現せず、やっとのことでつい1週間前、9月1日、市議会全員協議会の中で初めて土盛り構造を市街地の風景の中に落とし込んだ映像を見ました。その巨大な存在感に圧倒されました。 しかし、ようやくここで新設土盛りと現道利用方式とを具体的に比較検討できる材料がそろって、ようやくスタートラインに立てたと、そんなふうに思っておりますが、市はどのようにお考えでしょうか。
○議長(二條孝夫君) 答弁を求めます。建設水道部長。 〔建設水道部長(古平隆一君)登壇〕
◎建設水道部長(古平隆一君) 新設の盛土方式と現道利用方式との比較検討につきましての御質問にお答えをいたします。 現在、県が示す3つのルート帯案につきましては、大規模施設や脆弱な地形や地質、文化財など、大町市街地にこの道路を整備するに当たり、配慮すべきエリア等をコントロールポイントとして、事業主体としての視点から、また県がその実現性の観点からしっかり検討を行い、責任を持って選定をしているものと理解をしているところでございます。 また、先ほどの市長答弁とも重複いたしますが、これらのルート帯案では国の構造要件に基づくサービス速度を確保した上で、交差する既存の主要道路におけます通行を維持できることやのり面の緑化により外部景観への影響が小さいこと、さらに災害等で被災した場合に早期の復旧が可能であることなどから、盛土構造としたものと理解をしております。 また、一方で市民の皆様からはルートに関して様々な御意見をいただいており、さきの6月定例会一般質問において議員からも、通称オリンピック道路を現道利用する可能性について御意見をいただいております。 現在、この沿線には県道との交差をはじめ、大小50か所以上の交差点のほか、住宅や事業所など、すでに数多くの建物の立地が認められますことから、松糸道路に求められるサービス速度を確保する上で、アクセスコントロールすることはなかなか容易なものではないと理解するところでございます。 しかしながら、これまで市民の皆様にお示しした情報だけでは十分な御理解を得ている状況にはないと考えております。さきの全員協議会において、新たに県が示したフォトモンタージュなどの説明資料により、道路の構造等がより具体的にイメージができ、地域の御理解も進むものと期待をしているところでございます。 また、平成20年に県が公表しました県内ルート全体の方針では、大町市街地ルートについては、バイパス案も含め、さらなる調査検討を行う区間とされており、このことから現状、国道のバイパス機能を果たしておりますオリンピック道路と既存の幹線道路を現道として利用する観点、これにつきましては県としても十分検討された経過があることも理解するところであります。 こうしたことから、市としましては引き続き、県と共に連携して進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(二條孝夫君) 再質問はありませんか。高橋正議員。
◆11番(高橋正君) ここで、国交省からの構造要件の見直しのことで、平成15年5月2日付の国交省から長野県土木部長宛て、構造要件の見直しとして、現道活用して路線全体でおおむね時速60キロ以上のサービス速度を確保とあります。県が示した市街地区間だけ、なぜ新設土盛り構造ありきなのか、そもそも国交省の通達に反しているのではありませんか。そして、国交省の通達に基づいていきますと、例えばオリンピック道路を対象として比べた場合、オリンピック道路をそのまま現道を使うわけではありませんので、それは全く今の考え方では適用されないというふうに思います。いかがですか。
○議長(二條孝夫君) 建設水道部長。
◎建設水道部長(古平隆一君) 市街地区間におけます現道活用についての御質問にお答えをいたします。 ただいま議員から御指摘ありましたとおり、県は平成15年に国が示した構造基準に基づき、平成20年に既存の道路をできる限り活用するということを基本としまして、県内ルート全線の方向性と整備方針を決定しておりますが、大町市街地につきましてはバイパス案を含め、さらなる調査検討を行う区間とされたところでございます。 また、平成25年3月に県が示したこの道路の整備に関する基本的な考え方の中では、沿道の状況や混雑時の走行速度、また、信号待ちを考慮した平均的な速度並びに移動時間を表すいわゆるサービス速度、これをおおむね時速60キロメートル以上を確保する規格の高い道路として整備する基本方針を掲げているところでございます。 こうしたことから、先ほどの答弁と重複いたしますが、これまでのルート選定におけます検討過程におきまして、市街地の既存の国・県道をはじめ、幹線市道等、現道活用の可能性についても県としては十分考慮していただいた上で、現在のルート帯案が選定されたものと理解をしているところでございます。 以上でございます。
○議長(二條孝夫君) 再質問はありませんか。高橋正議員。
◆11番(高橋正君) 先頃の、どんな会議だったか覚えておりませんが、たしかまだ通行量、交通量ですか、これを調査している段階であるということもお聞きしております。そんなことから、まだしっかりと詳細についてはつかまれていないんではないかなというふうに思っております。 もしかしたら、市街地区間で現道利用の案を示さないのは、オリンピック道路活用では時速60キロは全く無理なのかなと思いまして、平公民館から宮本橋の間、おおむね60キロということで何回かスピードのテストをしてみました。そのテストの中で得られた結果は、信号機のストップや道路工事などの待ち時間を入れると平均時速約48キロ、待ち時間を引くと平均速度は時速55キロでありました。この速度は、国の通達の中にある現道整備あるいは副道などをつければ、サービス速度のおおむね60キロを目指すことが可能であることを示しております。それなのになぜ市街地区間では現道活用を封じ、土盛新設としたのか、その訳を教えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(二條孝夫君) 建設水道部長。
◎建設水道部長(古平隆一君) 国の構造要件、これに基づく速度低下要因の箇所の見直しに関する、ただいま議員の調査も踏まえた御質問にお答えをいたします。 まず、国は沿道アクセスの取扱いとして所要のサービス速度を確保するため、沿道施設の出入りをする車両による本線交通の速度低下の影響について検証し、影響が大きい箇所については、副道の設置や右折禁止等のアクセスコントロールを図ることで影響が低減できれば、平面交差も可能としております。 一方、大町市街地におきましては、現状、混在する様々な交通利用、これは時間帯、また週末とか長期の休暇、そういったものによっても違いがあるかと思いますけれども、そうした混在する様々な交通利用への対処に加え、県道など主要道路との交差点部分におけます円滑な交通環境の確保が必要となってまいります。 このため県ではルート全線における所要のサービス速度の維持、それを図る観点からこれらの速度低下の要因を考慮した上で、現状、盛土という構造による立体的な道路構造を想定したものと理解をしているところでございます。 以上でございます。
○議長(二條孝夫君) 再質問ありませんか。高橋正議員。
◆11番(高橋正君) たくさんの交差点があるんですよ。だけど、重要な部分ではいろいろなことをしてもよろしいという国の通達なんですよ。平面だけじゃなくて、あれだけ大きな土盛りをしようというんだったら、ところどころ土盛りしたって全然問題ないんです。 国の構造要件の見直しでは、速度低下要因の箇所は副道設置や右折禁止などのコントロールが必要と見直しております。ということは、速度が低下する箇所ではかなり思い切った道路改造ができるということを示していると私は思っています。 スピード実験では、現道活用で時速おおむね60キロを実現させることは可能であり、土盛り新設しなければならない理由はどこにも見当たりません。そもそも国交省の通達は、高規格道路実現のためには現道活用を優先させたいといっているのではないでしょうか。どうですか。いかがですか。
○議長(二條孝夫君) 建設水道部長。
◎建設水道部長(古平隆一君) 議員、今おっしゃるように、国が平成15年にこの
地域高規格道路に関する構造要件の見直しを行いました。これは高規格道路といいましても、地域のそれぞれの実情、地形もありますけれども、そういったものに対応が必要、柔軟的に対応するために要件を見直したというふうに理解をしております。 一番大事なのはサービス速度、そういったものについての速度について見直し、なおかつその速度を見直すことによってのいろいろ出てくるアクセスコントロールの仕方についても見直してきた経過でございます。 ただ、その中に、私も構造要件の見直した内容を拝見しておりますけれども、その中には主要な道路、ここでいえば大町を東西に走る県道というものを一番大きくは理解するところでございますけれども、主要道路との立体交差化というもの、それからまた沿道のアクセスという部分の中でのそういったアクセス数をコントロールして、安全かつ円滑にコントロールをしてサービス速度が図られた場合ということがまず前提というふうにいっております。 現在まだ、先ほど議員のほうから御紹介いただいたとおり、県のほうの説明ではそういったものも調査している段階という状況でございまして、まずは県が昨年9月に示したイメージの中ではそういったコントロール、様々な交通体系に沿ったアクセスコントロールが必要というような状況、そういったものから現状、盛土構造をイメージしているというふうに理解しておりますが、今後の調査が進む中ではまたさらに盛土構造から踏まえた柔軟な対応等が可能となる箇所も検討の中に挙がってくるものと現時点では考えております。 以上でございます。
○議長(二條孝夫君) 高橋正議員。
◆11番(高橋正君) 何かこじつけたみたいで、どうしても土盛り新設にしなければならない事情がほかにあるんじゃないかなと、そんなことも考えてみたりしております。 ところで、常盤から南の堤防道路だけ取ってみても、現在でもほとんどの車が57キロから62キロぐらいで走っております。54キロくらい以下で走っていると追い越されるのが普通であります。堤防道路では制限速度の標示が見当たりませんので、無意識に普通の国道で50キロを意識して、ある程度は抑えていると思います。実際には時速57キロくらいから六十二、三キロで走っているのがほとんどです。速度制限60キロ標示がされて道路が整備されれば、恐らく67キロから8キロで走るものと想像しています。そうなれば、おおむね時速60キロは悠々クリアできる状態であります。 また、国の要件項目の中に、適宜追越し区間を設置するとあることから、低速車などの減速要因は排除されるものと考えられます。市街区間においてもそれなりにルートや構造等整備をすれば、全く土盛り新設は必要がないと思うんですが、この点はどうでしょうか。
○議長(二條孝夫君) 建設水道部長。
◎建設水道部長(古平隆一君) ただいまの御質問にお答えをいたします。 今現在、現道活用区間にも触れていただいておりますと思いますけれども、県のほうでは特に大町以南につきましてはある程度、現道活用区間の整備方針が示されております。その中では今、議員が御紹介いただいたように追越し区間の設置、そういったものを行うことによってサービス速度の維持が図れるというようなことで、方向性として示されたというふうに理解をしております。 速度について今、御指摘いただいた部分について少し触れさせていただきますが、速度については設計速度、またサービス速度、規制速度、この3種類が定義としてあるかと思います。 まず、設計速度につきましては道路の構造、こういったものを検討し、決定するための基本となる車両の速度でございまして、また、サービス速度は御承知のとおり、道路の沿道状況、また混雑等を考慮して安全で快適に走行できる平均的な旅行速度を指しております。これは
地域高規格道路、この規格を検討する上での重要な指標と現在なっているということでございます。また一方、規制速度につきましては、これはここでいいますと長野県の公安委員会が路線に対して指定をしまして、速度制限、標識に表示される車両の最高速度を指しております。 平成25年3月に松糸道路の整備に関する基本的な考え方、これは県が示したものですが、その道路構造については、自動車専用道路と同等の機能を有する高速で安全に走行できる規格の高い道路構造としたいという考えを示しておりまして、これをやはり平成20年、県が示している現道活用区間、それからバイパスを必要とする大町市街地区間、こういった概念といいますか、考えを当て込んだときに、やはり大町市街地区間については、この自動車専用道路と同等の機能を有する高速で安全に走行できる規格の高い道路、こういったものを実現するためには、ただいま示しているような構造がまずは基本として必要だろうという考えに基づいたものかと理解しております。 以上でございます。
○議長(二條孝夫君) 高橋正議員。
◆11番(高橋正君) 時間がないのでじっくりと膝を交えたということにはなりませんので次へいきますが、ところで、この土盛り新設については道路状況の大きな変化から来る危険性が考えられます。 それは現道利用と土盛り新設のような準高速道路が直接つながることで高瀬川右岸の現道速度、おおむね60キロから新設土盛りに入り、実質、時速80キロ以上の高速で9キロ走って、また木崎湖あたりからおおむね60キロの現道に戻る。木崎湖トンネルの北でそれまでの速度のまま、スピードを落とさず、高速のまま現道を走ることになると考えられます。 そうなると、恐らく地域の猫がまずひかれて死んじゃう。タヌキもひかれる、鹿などの大型動物との衝突も起こるでしょう。そうなれば、次には人身事故など想像に難くありません。市はその点、どう思われるか教えていただきたいと思います。
○議長(二條孝夫君) 建設水道部長。
◎建設水道部長(古平隆一君) 現道利用区間から盛土区間への接続部分における交通、また、地域生活への影響等についての御質問にお答えをいたします。 道路の新設や改築を行う場合には、まず国が道路構造の技術的な基準を定めた道路構造令、こういったものに基づき設計を行うこととしております。松糸道路におきましても所要のサービス速度を担保するため、この構造令に基づき設計されるものと理解をしており、これにより道路の構造上、現道区間と新設区間、安全かつ円滑な接続が図られると、こういった計画になっていくものと考えております。 また、地域の皆様に与える影響につきましては、これがまだ進んでいく上で様々な影響、課題が出てくるかと思いますが、現段階において具体的には申し上げることはできませんが、事業の各段階におきまして丁寧に不安や御意見、御要望をお聞きしていく中で、県とともに最大限対処してまいりたいと考えております。 道路管理者としては、今、私、お話ししました道路構造令ということを基本に構造を決め、安全な道路となるように設計をしていきますけれども、ちまた交通事故、今、議員のほうから示していただきましたいろんな事態が想定される中では、今後、やはり道路管理者のみならず、地域からの御意見、また警察等の指導、様々な道路環境を整えていく、また使っていく中で、そういった課題にも対処していく必要があるというふうには理解をしております。 以上でございます。
◎教育長(荒井今朝一君) 児童・生徒の将来を展望した市の教育行政の方針についての御質問にお答えいたします。 教育委員会といたしましては、本格的な少子高齢化や社会のグローバル化、人工知能の飛躍的進化など、この社会の加速度的な変化を受け止め、予測困難な社会状況の中で学習指導要領に定める主体的で対話的な深い学びを指導の根底に据え、「未来を育む ひとが輝く 信濃おおまち」と定めた第5次総合計画とその背景にあるふるさとに誇りを持つ心の育成を踏まえ、伝統文化に立脚した幅広い視野を持ち、自らの将来を想像し実現するために必要な資質や能力を育む教育の実現を基本方針として、毎年度教育目標を定め、総合教育会議での協議を経て、具体的な取組を進めております。 例えば、本年度は、学校内外の安全・安心の確保と人権教育の推進を基本に、1つ目に確かな学力を伸ばす教育の充実、2つ目にともに学び、ともに価値をつくる協働の学びの推進、3つ目に体験しながら地域を学ぶキャリア教育の推進、4つ目に心身の健全な発達と体力の向上、5つ目に幼保小中が一貫連携した指導の充実、6つ目に地域・家庭・学校の連携による信頼される環境づくり、7つ目に教員の資質向上と働き方改革の推進、8番目にいじめ・不登校等多様な教育課題への支援、9番目にインクルーシブを基本とした特別支援教育の充実の以上9項目を重点施策として、年度当初の校長教頭合同会で私のほうから指示伝達をし、対話的で主体的な深い学びを指導の基本に据え、地域社会と学校の連携を深め、コミュニティ・スクールによる地域に開かれた、信頼された学校づくりを推進しているところでございます。 また、御案内のとおり、学校再編につきましても、令和元年度の少子化社会における義務教育の在り方検討委員会の報告前、令和3年度に策定した学校再編基本計画に基づき、先ほども御答弁を申し上げましたが、将来展望に立って具体的な取組を進めていることを御理解いただきたいと思います。 以上でございます。
○議長(二條孝夫君) 再質問はありませんか。神社正幸議員。
◆6番(神社正幸君) 今聞いたようなことが、市民としてはそんなに分かってはいないわけでありまして、こういうことが、これだけしっかりした教育方針がなされて実践されているということは、本当にもっと市民にアピールしてもよいのではないかと、私、考えるところであります。 今年の木崎の夏期大学では、招聘した先生の中に教育界の大御所である佐藤学先生、東大名誉教授のポストコロナ時代の学びと題した講演がありました。大町市にとってはタイムリーな講義であったと思います。講義内容の一つに、コロナ禍での生徒たちが失ったロスはなかなか取り戻すことが大変であるという内容もありました。多くの大北地域の先生方も熱心に聴講されておりました。 講義の中で教授は、教育先進国では、低学年の机はコ型配列、他の学年は4人グループによる授業で、日本の教育スタイルは20年遅れていると指摘しておりました。2としては、21世紀は探求と協働の授業の推進を求めるべきである。3つ目として、タブレットなどのコンピューターは教えの道具ではなく学びの道具であるべきとのことでありました。 この3点に私は興味を抱きました。 この3点を、実際の大町市の教育と連動させ、教育長はどのように考えますか。実践されていることなどがありましたらを含め、お聞きいたします。
○議長(二條孝夫君) 教育長。
◎教育長(荒井今朝一君) ただいまの3点の御質問を踏まえましてご答弁を申し上げたいと思います。 夏期大学での佐藤学東大名誉教授の御講義についての御質問でございますが、佐藤先生が御講義された内容は、昨年に引き続いてでありますけれども、学習指導要領が定める、私が先ほど御答弁申し上げた主体的で対話的な深い学びの具体的な指導方法でございまして、当市では美麻小中学校や第一中学校から着手をして、県内では最も早くから御指摘のような指導方法を導入しております。現在では、市内全小・中学校で専門家の先生から御指導いただきながら、カリキュラムマネジメントを行ってガイドラインを作成し、児童・生徒が共に学び合い教え合う、いわゆる協働の学びを推進しており、例えば、その具体例として、御指摘のような席の配置等も多くの学校で導入をしております。また、ICT機器等についても、まさに子どもたちが自主的に調査をしたり、教え合うツールとして活用させていただいております。 以上でございます。
○議長(二條孝夫君) 再質問はありませんか。神社正幸議員。
◆6番(神社正幸君) それに続いてですけれども、教室のレイアウトでも、黒板に向かって一列に座って先生の話を聞く、いわゆる従来の一斉授業は世界的にも疑問視されていますが、いかがでしょうか。
○議長(二條孝夫君) 教育長。
◎教育長(荒井今朝一君) ただいま御答弁申し上げたとおり、多くの学校で、これは学年によってというわけではなくて、先生方の御指導の方法によって、従来の教室型の配置じゃなくて、これは指導とつながるものですから、例えばグループ型の学習をやる場合には4人なり6人なりの、4人くらいが多いんですけれども、班ごとに席を並べるとか、あるいは学級全体で話合いをしながら授業を進めていくような場合には、子ども同士が向かい合うような席の配置にするとか、様々なそういう配置等を取りながら、いわゆる協働の学びに取り組んでいると。そんなふうにお考えいただければよろしいと思います。
○議長(二條孝夫君) 再質問はありませんか。神社正幸議員。
◆6番(神社正幸君) コロナ禍におきましてAIやロボット、インターネットによる情報社会、まさに第4次産業革命が加速されております。それらの社会に対応することが求められる基礎学習、今の子どもたちの学びは大変な世代なわけであります。どのように教育現場でのイノベーションを考えていますか。お答えください。
○議長(二條孝夫君) 教育長。
◎教育長(荒井今朝一君) 先ほどの御答弁とも重複してまいりますけれども、先生方それぞれの工夫を重ねながら、しかし一方では市全体で同じ方針を取りながら、一方では先生方の主体性というか、そういうものも大事にしながら、そんな指導に努めていると理解いただければと思います。
○議長(二條孝夫君) 再質問はありませんか。神社正幸議員。
◆6番(神社正幸君) それでは、本当に気を使って、現代の第4次産業革命が求めているような人材をつくるということが先々重要なことだと思います。 最後の質問に入りますが、小学校の再編計画について質問します。先ほどの降旗議員の質問とちょっとダブるところがありますが、御容赦ください。 市では、少子化の波が押し寄せ小・中学校再編成が喫緊の課題であります。避けることはできません。市は、当事者や市民の意見を聞きながら、中学校は仁科台中学校に再編成を決めました。小学校の再編計画は11月までに決定を見ることとしております。また、この編成計画を大町市の市史編さんを指導し市の教育文化に精通した荒井教育長に骨を折っていただくことは、誠に時の氏神であり、ありがたいことであると思います。感謝する次第であります。 さて、新聞報道では、生徒に直接影響がある改修工事中の影響など22項目の評価項目と結果が報道されました。9月1日に議会にも発表がありました。 私としてはこのプロセスには賛成であります。しかし、市民からは多くの疑問が指摘されております。大町市と子どもの未来を考える会などでは、再編に不安の声や慎重に計画を進めてほしい、後の施設の利用法などの要望書が提出されております。 計画によれば、北小、西小、東小が閉校となる可能性が大きいわけでありますが、それぞれの学校には多くの歴史があり、思い出があります。西小においては明治5年に開校され、開校150周年を迎える歴史をいただき、1万4,370人の卒業生を送り出しております。それぞれの卒業生の心の中には多くの思い出があります。それぞれの空き校舎を将来の子どもたちのためになる利用法、市の発展に寄与するための利用であれば、市民も納得ができるのではないでしょうか。これについてお答えください。
○議長(二條孝夫君) 答弁を求めます。教育長。 〔教育長(荒井今朝一君)登壇〕
◎教育長(荒井今朝一君) 小・中学校の再編に伴い閉校となる小・中学校の跡地を市の将来や子どもたちのために活用することであれば、校地の選定についても理解をされるのではないかとの御質問にお答えいたします。 これまでも市議会の全員協議会などで御説明をしてまいりましたが、今回の学校再編は、急激な少子化の進行に伴い当市の将来を託す子どもたちが学ぶよりよい教育環境を選ぶことが最大の目的であるということをまず御理解をいただいていると、このことに感謝を申し上げたいと思います。 2年間にわたる在り方検討委員会の報告を受け、校地や開校時期等につきましては、条例に基づく審議会に諮問をし、1年間をかけて答申をいただきました。その中で、大町・平地区を通学区とする小学校の候補地については結論に至らず、現第一中学校と西小学校の両論を併記するという、そういう御答申をいただき、これを受けまして教育委員会として検討を重ね、最終的な判断をする段階に差しかかっておりますことから、本定例会全員協議会において、現時点の仮評価を御説明申し上げたことは御案内のとおりでございます。 御指摘のとおり、それぞれの地域にはそれぞれの学校に寄せるそれぞれの愛着があり、また、学校が地域のよりどころとしての使命を果たしてきたことも十分に理解するところでございます。 しかしながら、校地の選定に当たっては、まず学校が、これは重ねて申し上げますが、将来を担う子どもたちの学びの場であり、子どもたちにとってよりよい環境を第一に考えるべきことを御理解いただいた上で選定をし、跡地については、その後において市政全般の見地から御検討いただくことが円滑な新校の再編の準備を進めて行く上で肝要ではないかと、そのように考えている次第でございます。 以上でございます。
○議長(二條孝夫君) 再質問はありませんか。神社正幸議員。
◆6番(神社正幸君) 今まで私は、学校跡地の一般質問を何回かしてまいりました。このたびの廃校は小・中学校ということで、大町市の財産であります。市民の合意形成にて利用できるわけであります。これを利用しないわけにはいきません。 昨日の中牧議員の大学誘致には、私も大賛成であります。 私の提案ですが、まず誘致される機関にとってのメリットをあらかじめ考察する必要があると考えます。小学校の跡地利用ということで、学部より大学院、芸術、音楽、体育系のサテライトキャンパス、劇団四季などの演芸団体、早稲田、慶応などの有名私立のサテライトキャンパス、そういうものができれば大町市の知名度は上昇するわけであります。海外の有名大学を目指す全寮制のボーディングスクール、ベンチャー企業の専門学校などはいかがでしょうか。先進事例としては、成蹊大学における琵琶湖近くの別途スポーツ大学が活発に運営されている例があります。また、今月開校された白馬インターナショナルスクールなどがあります。また、大企業の先端研究所や基礎研究所、酒造りの大町の伝統があるわけで、バイオ関係などの会社、海外企業も検討に値すると考えております。いろいろ羅列しましたが、市民の力を結集すればできると考えます。 市長、北高跡地は県の所有地の縛りがあり、違いはありますが、小学校は市の所有地です。北高のようにいつまでも塩漬けすることではなく、今回の再編と同時進行で跡地利用法を市民と考えるべきではないでしょうか。以前にも提案しましたが、ここ大町の再発展はここに隠されているのではないかと私は思います。結論を導くべきだと私は考えます。5期目を迎えた市長の、ベテラン市長の覚悟をお聞きしたいと思います。
○議長(二條孝夫君) 答弁を求めます。市長。
◎市長(牛越徹君) 御質問にお答えいたします。 先ほどの教育長の答弁と一部重複するところもありますが、まず、新しい小学校の校地の選定に当たりましては、学校というものが将来を託す子どもたちの学びの場であり、何よりも子どもたちにとってよりよい環境を重視して選定することに御理解いただきたいと存じます。そしてその後、新たな小学校の整備に取り組むこととしております。 ただいま議員からは、再編統合の後に生まれる小学校中学校の跡地の利用に関して、具体的な事例を含め、様々な御提言をいただきました。昨日の中牧議員の御質問にもありました大学などの関連施設では、芸術やスポーツのサテライトキャンパスなどの教育施設、また、芸術文化に関する施設、あるいは民間の研究施設など、今後の跡地利用の検討におきましては、幅広い分野を見据え、あらゆる可能性を模索すべきものと考えております。 小学校の再編後に残る跡地につきましては、広く市政全般の見地から幅広く活用策を検討することとし、そのためには市全体の公共施設等総合管理計画との整合を図りながら、機能の充実あるいは向上が必要な施設への活用をはじめ、市の将来の振興発展に資する効果的な活用策の検討を多角的に進めることが必要と考えております。 なお、跡地活用の検討に際しましては、これも重複するところがありますが、現に学んでおります児童・生徒、さらには地域の皆様の母校を思う心情に寄り添い、十分それに配慮することが必要と考えており、こうした点につきましても議員の御理解をいただきますようお願い申し上げます。 以上でございます。
○議長(二條孝夫君) 再質問はありませんか。神社正幸議員。
◆6番(神社正幸君) 先ほど降旗議員の質問に対して段取りというものがあるということを言っておられましたが、それは確かに分かります。いろいろ行政には行政なりの段取りを踏まないと解決できない問題があるのですが、余り長い時間をかけてやっても、空き家でもそうです、腐っていっちゃうんですよね、利用できなくなります。だからそういうことを、なるべく早く、別の組織を使って考えるべきだと私は思うんですが、そこらを強くお願いするところであります。 以上で質問を終わらせてもらいます。
○議長(二條孝夫君) 以上で、神社正幸議員の質問は終了をいたしました。 以上をもちまして本日の日程は全て終了しました。 本日はこれをもって散会といたします。大変御苦労様でした。
△散会 午後3時48分...