大田原市議会 > 2022-03-01 >
03月01日-05号

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  1. 大田原市議会 2022-03-01
    03月01日-05号


    取得元: 大田原市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-07
    令和 4年  3月定例会(第1回)          令和4年第1回大田原市議会定例会(第5号)議 事 日 程 (第5号)                              開 議 令和4年3月1日 午前10時日程第 1 一般質問        11番  星   雅 人 議員        15番  髙 瀨 重 嗣 議員         8番  前 田 則 隆 議員追加日程第1 議員案第1号の上程、質疑、討論、採決3月1日(火曜日) 出 席 議 員(21名)     1番   伊  賀     純          2番   秋  山  幸  子     3番   鈴  木     隆          4番   斎  藤  光  浩     5番   大  塚  正  義          6番   菊  地  英  樹     7番   新  巻  満  雄          8番   前  田  則  隆     9番   深  澤  正  夫         10番   櫻  井  潤 一 郎    11番   星     雅  人         12番   滝  田  一  郎    13番   大豆生田  春  美         14番   中  川  雅  之    15番   髙  瀨  重  嗣         16番   菊  池  久  光    17番   君  島  孝  明         18番   前  野  良  三    19番   引  地  達  雄         20番   髙  﨑  和  夫    21番   小  林  正  勝 欠 席 議 員(なし) 地方自治法第121条の規定に基づき出席した者の職氏名 市     長  津 久 井  富  雄      副  市  長  永  山     林 副  市  長  藤  原  和  美      教  育  長  植  竹  福  二 総 合 政策部長  斎  藤  達  朗      財 務 部 長  高  橋  一  成 保 健 福祉部長  村  越  雄  二      市 民 生活部長  植  竹     剛 産 業 振興部長  礒     一  彦      建 設 水道部長  加  藤  雅  彦 教 育 部 長  大  森  忠  夫      会 計 管 理 者  遅  沢  典  子 監 査 委 員 兼  藤  沼  誓  子      黒 羽 支 所 長  齋  藤  雅  徳 選挙管理委員会 事 務 局 長 政 策 推進課長  磯     雅  史      財 政 課 長  益  子  和  弘 総 務 課 長  渡  邉  和  栄      健 康 政策課長  齋  藤  一  美 国 保 年金課長  五 月 女     真      農 政 課 長  高  林     晋 道 路 課 長  齋  藤  勝  芳      上 下 水道課長  佐  藤  敏  明 教 育 総務課長  高  野  浩  行      農 業 委 員 会  宇 津 野     豊                          事 務 局 長 本会議に出席した事務局職員 事 務 局 長  櫻  岡  賢  治      課     長  長 谷 川     淳 主     幹  藤  田  一  之      主     査  池  嶋  佑  介 △開議の宣告                午前10時00分 開議 ○議長(君島孝明) ただいま出席している議員は21名であり、定足数に達しております。  これから本日の会議を開きます。  説明のため出席を求めた者は、1ページの名簿のとおりであります。  議会書記は櫻岡事務局長長谷川課長、藤田主幹、池嶋主査であります。 △議事日程の報告 ○議長(君島孝明) 本日の議事日程は、24ページの令和4年第1回大田原市議会定例会議事日程第5号のとおりであります。 △一般質問 ○議長(君島孝明) それでは、日程に従い議事に入ります。  日程第1、一般質問を行います。  順次質問を許します。 △星雅人議員 ○議長(君島孝明) 最初に、11番、星雅人議員の発言を許します。  11番、星雅人議員。               (11番 星 雅人登壇) ◆11番(星雅人) 11番、星雅人です。質問の冒頭ではありますが、今年3月をもって退職されます職員の皆様に一言御礼を申し上げます。これまで長きの間、大田原市政発展にご尽力いただき、ありがとうございました。第2の人生でもご健康に留意され、ますますご活躍されますことをお祈り申し上げます。今後も様々な形で市勢発展にお力添えいただけると幸いです。  それでは、通告に従いまして質問いたします。  1、令和4年度予算について。  (1)、重点事業の内容について伺います。  (2)、新たに市民負担が増加になる点はあるか伺います。  (3)、2010年の大田原市長選挙以降、津久井市長が掲げ続けてきたマニフェストと令和4年度予算の関係を伺います。 ○議長(君島孝明) 津久井富雄市長。               (市長 津久井富雄登壇) ◎市長(津久井富雄) 11番、星雅人議員一般質問にお答えをいたします。  質問事項の1、令和4年度予算についてのうち、(1)、重点事業の内容についてとのご質問にお答えをいたします。令和4年度予算における重点事業等につきましては、初日の私の市政運営に対する所信、また先日の政友会、髙﨑和夫議員代表質問公明自民クラブ中川雅之議員代表質問にお答えしたとおりでありますが、改めて順次お答えをいたします。  初めに、生活基盤の整備につきましては、国庫補助金過疎対策事業債等を活用し、市道6路線の整備を行ってまいります。また、引き続き市営バス11路線とデマンド交通5地域を運行するとともに、過疎対策事業債を活用してバス3台の更新を行ってまいります。  教育面につきましては、GIGAスクール構想実現に向けたICTを活用した事業の推進と学校支援員教科指導助手などの配置によりますきめ細やかな教育支援体制を整えてまいります。また、10月に開催されますいちご一会とちぎ国体・とちぎ大会につきましては、国内アスリートが遺憾なく力を発揮できるよう万全に準備を整えてまいります。  産業振興につきましては、県の補助金等を活用して、農業次世代人材投資事業新規就農者育成総合対策事業、強い農業・担い手づくり総合支援事業を実施するなど、農業従事者を支援してまいります。また、国の交付金を活用いたしまして、米価下落を防止するための作付転換に取り組む農業者への支援や、市民や市内事業者等の支援と地域経済の活性化を図るため、大田原市地域応援商品券事業を実施してまいります。  観光関連事業では、引き続き新型コロナウイルス感染症の状況を見極めながらとなりますが、各地で開催されます各種祭りへの支援やポストコロナを見据え、多くの皆様の元気と活力が湧き上がる事業といたしまして、八溝よさこいソーラン祭りを開催することといたしました。  子育て支援健康対策につきましては、本年度に引き続き5歳以上を対象とした新型コロナウイルスワクチン接種を実施するとともに、これまで小学校就学前までの医療費の現物給付を令和4年4月から中学3年生まで対象を拡大することなど、子供や妊産婦などへの医療費助成による経済的支援を図ってまいります。  高齢者対策につきましては、独り暮らしの方や高齢者世帯の方々が地域で安心して生活できるための安心生活見守り事業などを引き続き実施をしてまいります。  昨今頻発する自然災害や犯罪への対策といたしましては、地域の防災の要となる自主防災組織の結成の推進や防災士養成講座などを引き続き実施するとともに、災害発生時における迅速な情報伝達を図るための防災行政無線システム等の適正かつ効果的な有効活用に努めてまいります。  情報化による効率的、効果的な事業につきましては、デジタル技術やデータの活用により、さらなる住民の利便性の向上や業務効率化を図るため、大田原市デジタルトランスフォーメーション推進計画の策定に着手をし、デジタル社会の構築に向けた取組を進めてまいります。  広域連携や地方創生などの事業につきましては、各地区で活動を展開している地域おこし協力隊事業八溝山周辺地域定住自立圏事業及び移住定住促進事業などを引き続き実施をしてまいります。  以上が令和4年度の重点事業であります。  令和2年度、3年度の聖域のない行財政改革によりまして、本市の財政状況改善傾向ではありますが、健全な財政運営に向けた第一歩を踏み出したところであります。この流れを変えず、引き続き全ての事業について厳しく見直しを行い、費用対効果の高い執行に努めてまいります。  次に、(2)の新たに市民負担が増加になる点はあるかとのご質問にお答えをいたします。令和2年度及び令和3年度の予算につきましては、厳しい財政状況を見据え、健全な財政運営を優先することとし、聖域のない大胆な行財政改革を行いました。その結果、窓口での諸証明書発行手数料健康診査受診料、保育料、小中学校給食費など、市民の皆様方のご負担の増加をお願いをいたしましたが、令和4年度につきましては新型コロナウイルス感染症の影響が気になるところではありますが、私を含め全職員がこの2年間健全な財政運営に向けた事業の見直し等に取り組んだことで、財政状況改善傾向でありますことから、令和4年度においては市民の皆様にご負担の増加をお願いするものはございません。引き続き各種サービスの維持向上と市民負担の適正なバランスを保ってまいります。  次に、(3)の2010年の市長選挙以降掲げてきたマニフェストと令和4年度予算の関係についてとのご質問にお答えをいたします。私が2010年3月の市長選挙に立候補した際に作成いたしましたマニフェストは、市民一人ひとりが主役となる住みよい大田原市の実現を目標とする6つの柱と33の具体的な事業を示したものであります。市長2期目以降は、新たなマニフェストを作成はしておりませんが、市政運営基本方針とするところには変わりはなく、それらを重要施策として実施をしてまいりました。これまでの取組や成果を申し上げますと、1つ目の柱である「すべては、子どもたちの未来のために」の実現に向けては、子ども幸福課や保育課の新設または子ども権利条例の制定や、こども医療費現物給付対象年齢の拡大をいたしました。学校給食費につきましては、平成24年10月分から無料化を実現いたしましたが、令和2年度は8割程度、令和3年度からは5割程度の助成とさせていただいております。  2つ目の柱であります高齢者・障害者が生きがいを持ち安心して暮らせる街づくりの実現につきましては、高齢者幸福課の新設をし、安心生活創造事業や障害者の相談支援事業の実施、また高齢者、障害者の社会貢献や生きがいづくりを目的としたNPO法人の支援を行ってまいりました。  3つ目の柱である地方主権時代の到来に備えて「おおたわら改革」の実現に向けては、1期目の市長退職金を20円とし、2期目以降は働くことへの対価として正規の金額をいただくことといたしました。副市長につきましては、1人制を実現した後、直面する政策課題に迅速かつ積極的に対応するため、平成30年6月議会におきまして2人体制をご議決をいただきました。また、自治基本条例を制定し、市民に分かりやすい組織に改編を行い、新庁舎完成後には分散していた組織の集約をいたしました。市長の任期3期12年につきましては、初日の私の所信でも申し上げましたが、東日本大震災新型コロナウイルス感染症との対峙に追われ、3期12年を全うしたとは言い難い気持ちを強く抱いたことから、4期目を目指すこととさせていただいたところであります。  4つ目の柱である緊急雇用景気対策の実現に向けては、雇用、景気、生活向上のための支援、農林漁業の保護対策、商店、サービス業保護対策及び地場建設業保護対策の実施をしてまいりました。また、小学校改築に合わせた太陽光発電パネルの設置やクリーンエネルギー自動車購入の助成、住宅用省エネ設備設置の助成なども実現をしてまいりました。さらに、学校給食における地産地消率の向上や企業再出発支援事業補助制度を創設してまいりました。  5つ目の柱であります産業振興大田原ブランド」の確立の実現に向けては、新大田原産業の確立を図るため、新製品の開発や大田原ブランドの認定を行っております。また、グリーン・ツーリズム、菜園つき別荘(クラインガルテン)構想を推進するとともに、地場産業担い手対策、新大田原産業ベンチャー育成にも取り組んでまいりました。  6つ目の柱であります医療と健康のまちづくりの実現に向けては、がん等生活習慣病予防対策と検診率の向上に努め、国際医療福祉大学、地域医療機関と連携をした医療と健康のまちづくりを推進してまいりました。また、こども医療費の助成を18歳まで拡大したことや、緊急医療対策として夜間診療所の設置なども実現をしてまいりました。  以上がこれまでの取組や成果の主なものであります。3期12年の期間の中では幾つかの項目におきましては、当初のマニフェストから変更したものもありますが、一度マニフェストに掲げたものを変えてはならないとなりますと、市政運営の硬直化を招くおそれがありますことから、必要なものは残し、一定の役割を果たしたものは社会情勢の変化やその時々の出来事に対応するため、変更や終了も含め、見直しを行いながら市政運営を行ってきた結果であります。  しかしながら、このマニフェストの志は就任当初と何ら変わるものではございません。令和4年度を初年度とする総合計画、おおたわら国造りプランの後期計画にもその志をまちづくり基本方針として反映し、そして令和4年度予算はこの総合計画に折り込んだ各事業の経費をまとめた実施計画を基本に予算編成を行っておりますことから、この予算は私のマニフェストを具現化したものであります。今後も公正、公平、公明の基本姿勢を貫き、市民の皆様、議員の皆様方のご協力をいただき、誠心誠意市政発展のために取り組んでまいります。  以上でございます。 ○議長(君島孝明) 星議員。 ◆11番(星雅人) それでは、順次再質問をさせていただきます。  令和2年度、3年度、4年度は予算編成方針の中で3年間続けて聖域なき大胆な行財政改革とうたってきました。ですが、先ほど(2)で回答があったように、今年の予算を見てみると市民負担の大幅増というものがない予算になっていました。ちなみに、令和2年度は先ほどお話あったものもありますが、教育現場を中心に臨時職員の大幅減や子宝祝金、敬老祝金などの削減があり、令和3年度には証明書の発行手数料、市民健診、緊急通報装置の使用料や火葬場の使用料、指定ごみ袋等の値上げ、保育料の子育て関連の補助の廃止、減額、給食費補助の減額や環境対策事業の廃止がありました。聖域なき大胆な行財政改革という同じ言葉を使っていますから、今年度はどんな市民負担発生してしまうのかと不安に思っていたところですが、出来上がってきた予算は、先ほども回答にあったように市民負担の増加はないと言っておりましたし、私も予算書を見てみましたが、過去2年間のような大幅な削減の部分もないように感じています。  すると、令和4年度の予算編成方針は何だったのかという話になると思うのです。令和4年度の予算編成方針と今回の予算との整合性はどのように受け止めたらいいのか、お尋ねいたします。 ○議長(君島孝明) 財務部長。 ◎財務部長高橋一成) お答えいたします。  今回の予算編成方針のほうでは、やはり職員の意識というものが健全財政に向けて醸成されている中ではありますけれども、さらに引き締めるという意味で言葉的には厳しい言葉になったわけなのですが、予算編成方針を作成した段階というのが秋口、夏の終わり頃というのですか、なのでそのときから現在の状況がかなり変わってはいるのですけれども、2年度の決算と、あと3年度のある程度の見通しというのが予算編成の段階でできてきまして、2年度につきましては幸いにもといいますか、財政面から見ましてコロナの影響等で歳出が削減されたということで、繰越金が例年よりは多く繰り越すことができたと。それに伴いまして、3年度につきましても国の交付金とかコロナ対策経費ということで市の持ち出しが少なかったと、併せて税収も、これ3年度の税収の見通し、こちら当初予算の編成の段階ではかなりリーマンショック並みに落ち込むのかなというような予想はしていたのですが、実際3年度の収入状況見ますと、落ちてはいるのですが、それほどまでには落ちていないというようなことで、この税収というのも3年度に比較すれば予算どおり5億円ほど多く計上できたというようなことで、現状に合わせて予算の編成はしたような形でありまして、また財政調整基金、こちら財源補填的にちょっと取り崩してきた時期というのはあるのですけれども、こちら3年度、4年度と、これも取り崩さずに予算編成ができたということで、財政状況は緩やかではありますけれども、改善しているというようなことで、若干予算編成方針の言葉とはちょっとニュアンス的に違うような予算にはなっていますけれども、一応方針を定めたものであって、そうすべきものという形ではないというようにご理解いただければと思います。  以上でございます。 ○議長(君島孝明) 星議員。 ◆11番(星雅人) 私も去年の9月に決算を見て、実際支出とかされていますし、思った以上の財政の悪化がなかったということに関しては同感に感じていますので、それはそうなのです。このゆとりが若干生まれたわけですよね、言うならば。そのときに去年や一昨年に比べてかなり気が緩んでいる予算なのではないかと思える部分があるところがあって、ちょっと心配しているところがあります。  予算編成方針には、新規事業は凍結と書いてあります。ですが、中にはこれは明らかに新規事業ではないかというものが、私が感じられるものもあるので、その内容についてお伺いしたいと思うのですけれども、まず12月議会で明らかになったこどもの医療費の現物給付の拡大、これについてお伺いできればと思います。つまり新規事業かどうかということの確認です。 ○議長(君島孝明) 財務部長。 ◎財務部長高橋一成) お答えいたします。  現物給付につきましては、未就学児までは現物給付となっていたものを今度中学生までというようなことにしたということで、新規というような捉え方は私どもはしていないのですが、まるっきり新しいものということではないということで新規事業ではないと判断しております。  以上でございます。
    ○議長(君島孝明) 星議員。 ◆11番(星雅人) では、八溝よさこいソーラン祭り、これは新規事業ではないのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(君島孝明) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(礒一彦) お答えいたします。  新規と取られれば新規という形には見えるかもしれませんが、一時的なものとしてこのコロナ禍で地域経済が停滞しているということを活性化させるものでございますので、新規といえば新規なのですが、一時的な圏域の景気拡大というものと捉えているところでございます。  以上です。 ○議長(君島孝明) 星議員。 ◆11番(星雅人) ということは新規事業という理解です、私のほうでは。  では、何でこれ聞いているかというと、令和元年度の10月から保育料の3割減や副食費の補助といった政策、大きい予算をいきなりつけてたったの1年半でやめてしまったという大きな過ちがあったと思うのです。それについては、非常に残念に思っているところというか、バランスがまずかったと思っているのですが、今回もこども医療費現物給付の拡大、これ私賛成の立場ですが、大きな財源がかかるものなので、ちゃんと続けていけるのか、それが分からないままスタートしていないかが心配なのです。この財源について確保していけるという見通しがあるのか、伺っておきたいと思います。 ○議長(君島孝明) 津久井富雄市長。 ◎市長(津久井富雄) ただいまのご質問にお答えをさせていただきます。  既に星議員もご存じのように、大田原市は多くのインフラ整備をしてまいりましたが、そのインフラ整備、例えて言ってみると若草にありますごみ焼却場の問題、これら約40億円のお金を使っての工事でありました。あわせて、那須町に造っている最終処分場、これも約40億円の事業で、合わせて80億円であります。この80億円の後年度負担というのは5%なのです。95%は、国から震災復興特別交付税という交付を受ける、いわゆる補助をいただける事業なのです。いわゆる市民の皆様方の後年度負担を極力少なくするというような、国と県と市を合わせた中での財政手法を使って大きな事業はやったけれども、後年度負担は少ないという、こういう取組を私の市政運営の中ではあらゆる事業に対してチェックをしながらやってまいりました。  あとは、適時適打、いわゆるこの時期にこのような政策をすることが政策誘導であったり、政策の、いわゆる市民生活の向上であったりということで、いつも同じボールが来るわけではありません、社会というのは。時代によって変化しておりますから、今必要なものは何かということを考えて予算編成をしております。そう考えまして、市のほうの財政状況ですが、私が市長を拝命した折は、実質真水の市債残高というのは168億円でありました。令和3年度の大体のほぼ市債残高を推定しますと109億円、マイナス59億円、いわゆる市の借金が減っております。というのは、先ほども言いましたように大きな事業で、さすがにあれだけの事業をやったらば、借金でがんじがらめになっているのではないかという誤解をしている人々が非常に多いのです。ところが、言いましたように国のほうから95%、それも時限立法ですから、これは令和2年で打切りなのです。令和2年度以降になったのでは、真水で自分たちが出さなくてはならないお金だったのです。そこのところを必死になって令和2年度で追いつけて、そういうような有利な事業をいろんな部分でやってきた結果、資金繰りというのは今は非常にこの後は有利に働いてくる、いわゆる市の財政というのは非常に安定してきて、今度は市民生活で必要となるもののところ。また、適時適打、今必要とするもの、こういうものをやっておいたらば市民の皆さんの生活も向上するな、また市民の皆さんも勇気づけられるな、そういったところにやはり重点的に施策をしていく。その部分での財源というのは心配なく、むしろこれからはよくよく市民の皆様方からご意見をいただきながら、また政策をつくっていくわけでありますが、現物給付のお話を少ししますと、大豆生田議員さんがこの10年の中で延々と現物給付にしろ、現物給付にしろって市民の代表として言い続けてきたのです。最初は未就学児ではないですよ、3歳児までだったのです、国のほうが現物給付認めていたのは。  ところが、国のペナルティー、県のペナルティーという重荷があって、現物給付をすることによって市民負担が二重負担する部分があるというので、これは駄目でしょうと、その問題を公明党さんも県に働きかけてやってください、共産党さんもどうぞ国に働きかけて現物給付をやってください、この議場で論じて8年間かな。ついこの間財政的にもある程度目鼻がついたし、やはり子供さんを育てているお父さん、お母さんの労力的な負担を幾らかでも軽減をしたいというその市民の皆様方の要望を感じ取って、優先課題として現物給付を中学校3年生までやる。中学校3年生までやるというと、本当にお父さん、お母さんはお金持たなくて行ってお医者さんにかかれるわけですから、とてもありがたいことなのです。でも、この保険財政を担っている者とすると、それはコンビニ受診につながるのではないか、病気でもないかという、でも心配だから、かかってしまおうということもあるのではないか、そういう心配とか、あとは国のペナルティーの部分は完全に外れていないという、そういう部分もあって、もっと国のほうにも働きかけをしていかないといけないのではないかとかという、そういう課題はありますが、やはり大田原市としても子育て充実という部分では、最優先課題として今回の予算計上。そして、これをやったからといって財政的に厳しくなるということはないです。この後も合併特例債等々の返済が順次順調に返済されていきます。  それと、臨財債ってやつ、真水の上に臨財債という借金が乗っかっていますけれども、これは国のほうが100%補填をしてくれる。いわゆる国が私どものほうに借金させているお金で、このお金は必ず国のほうが返済しますので、取りあえず大田原市が借りておいてくださいという臨財債ですね、これらについては借金というふうには見なくてもよいかということで、真水の部分で見れば12年間で市の借金は59億円近いものが返済されている。59億円の比率というのは、168億円の59億円ですから、ご存じのように3分の1近いものは既に返済が終わっているということなのです。ですから、財政的に心配です、心配ですって騒いでいる方々がいるようですけれども、よく見て、よく調べて言わないと恥かくのではないかって、そういう感じもしますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(君島孝明) 星議員。 ◆11番(星雅人) そこが論点かみ合っていないのです。というのは、財政が厳しくなるというのは借金が多いということを吹聴している人なんか誰もいないですよ、今回のことに関しても。現金が、今キャッシュがないということの財政難という話を皆さんがしているということだと思うのです。  財政が厳しくなることはないに関しては見通しが甘過ぎると思います、その言葉については。確かにやりくり上手にやって、いろんな施設建ててきて、上手なやりくりをしてきたのは分かっています。そこは私たちも議決してきましたから。ですけれども、これから扶助費の増加やインフラがどんどん老化していくという中で、支出が増えていくということは明らかにあるわけです。扶助費は、この10年間で25億円増えているのです。年間2.5億円、これは給食費と同じだけ毎年扶助費が増えていると、このような状況ですから、厳しくなるのは誰がやっても厳しくなるという前提です。厳しくなることはないという見通しは、甘過ぎるというふうに指摘させていただきたいと思います。  医療費に関しては、拡大をしたときに8,300万円去年から予算増えていまして、国、県の支出金は減っていますから、8,800万円を実際には投じていることになると。これは、多くの財源を使ってしまうということは、子育て世帯にとってはそこを使っていただけるから、いいことに思いますが、ほかの子供のための事業を、ほかの事業を行えないということともイコールだと思うのです。なので、こういった大きな事業をつけるときには丁寧な議論が必要だったのではないかというところで思っているところです。  次に、八溝よさこいソーラン祭りへの補助についてお伺いいたします。これは、下野新聞の報道によると、「八溝よさこいソーラン祭りは、地域に元気と活力を生み出す狙い。市は新年度予算に補助金1,600万円を新規計上し、天狗王国まつり事務局の湯津上商工会に調整を依頼している。」ということになっています。これいつ事業をやることを決めて、今どのような状況になっているのか、お伺いできればと思います。 ○議長(君島孝明) 津久井富雄市長。 ◎市長(津久井富雄) ただいまのご質問にお答えをいたします。続きのご答弁になりますから、重なることをお許しいただきたいと思います。  今コロナ禍で大田原市の市民の皆様方はいろんな意味合いでご苦労なされ、またご不安を持っていることは重々私も承知の上でお話をさせていただきます。そういった中で、何とか経済を復活させなければならない、何とか市民の皆様方の活力を取り戻さなければならない、そうは言っても今のコロナ禍の中でどういうような手法を取ったらば、またどの時期にその手法を取ったらば効果的な政策として実現できるかという観点を私は考えてまいりました。もちろん担当の者とも話をしてまいりました。  その中で、星さんは見たことないかな、よさこいソーランは。見たことあるとしたらば、あそこに5万人近い方々が仮に集まったとすればということで、よさこいソーランは新規ではなくて、かつて何回もやってきた地域おこしの事業なのです。今回そこに予算をつけたというのは、時期的に9月、恐らくワクチン接種は全て終わって、感染拡大は抑えられるだろうという想定なのです。確実に収まってからやろうと思うと、今のこのオミクロンですか、また変異オミクロンというのですか、またそういったコロナ感染症は際限なく、なかなかとどまることがなく続いていくわけですけれども、区切ってみればやっぱり8月、9月の頃というのはちょうどワクチン接種の効果も上がって抑えられて、この時期だったらやれるだろう、そういう想定の中で、まずその中で何をやったらば地域みんなが、また大田原というところが魅力が高いところだというメッセージを送れるかってなったときにちょっと歴史を振り返って、ああ、湯津上にあった天狗王国よさこいまつり、それも下野YOSAKOIソーランまつりと合体しますから、北関東一のよさこいソーラン祭りが過去にあったので、時期が時期ですから、わんさと来るっていってみても入れる量は限っておりますので、きちっと制約はして、感染対策はしてやっていくということになりますけれども、そういう動機づけ、今までぐっと抑えていたけれども、今度はウィズコロナで、アフターコロナで頑張っていこうと、大田原市がこういうような御旗を立てて、市勢の復活に向けてののろしを上げたという1つのメッセージ性のイメージのお祭りですか、そういうものをやることによって今度は地域が安定してくれば、コロナで抑えられていた、私がかねてやってきたように小さなお祭りというのは、それに大田原は各所で小さなお祭りいっぱいやっていますから、そういったものの復活につながっていき、隅々でちっちゃなお祭りをやって、おじいちゃん、おばあちゃん、お子さんたちがちっちゃなお祭りだけでも、ああ、うちの地域はいいねって、どこどこの子供さんはかわいいね、いい子だね、そういうようなコミュニケーションがこれからまた復活してくるだろう、そののろしを上げる意味でよさこいソーランというのは予算化してもよろしいのではないかということで、担当職員と相談した中で予算化してみましょうかと、そのことは最終的には議員の皆様方が表決をもって決めていただければよろしいので、それが駄目だというのであれば、それは私どもは引っ込めるだけでありますから、できないわけでありますから、その件に関してはそういう説明でご理解いただければありがたいと思います。 ○議長(君島孝明) 星議員。 ◆11番(星雅人) 今質問にまだ答えられていただいていないのですけれども、いつ事業をやることを決めて、今どのような状況なのかという質問、これにお答えいただければと思います。 ○議長(君島孝明) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(礒一彦) お答えいたします。  ただいま市長のほうから説明ございましたとおり、ちょっとそういった経済対策ということで、できないかということで当初の予算編成の中でそういった話が出てきたところでございます。実際にどうやってよさこいを実施するかというと、ノウハウがございませんので、ちょっと過去にやった実績のある湯津上商工会さんのほうに話しかけて、こういった事業を実施できるかということでご相談をさしあげて決めてきたところでございます。  この実施の時期につきましては、令和4年度は国体がございますので、その時期にかぶらないように、集客力がある事業を夏場から秋口、9月ぐらいまでに実施できればと思いまして、今湯津上商工会を中心に事業の実施のほうをできるようにちょっと協議のほうというか、準備を進めているのではないかなと思うのですが、予算が通りましたら具体的にそこら辺のところは動いていくものと思っているところでございます。  以上です。 ○議長(君島孝明) 星議員。 ◆11番(星雅人) では、これはやはり市長が決めて、これをやるのだということのアイデア発生源は市長だということでお間違いないかと思います。  これは、あと確認しておきたいところは財源と単年度か、この先も同じ規模の予算を続けるおつもりなのかを確認しておきたいと思います。 ○議長(君島孝明) 津久井富雄市長。 ◎市長(津久井富雄) お答えをいたします。  先ほども申し上げましたように、今回コロナ禍で大変市民の皆様方の心が痛んでいると、沈んでいると、そういう意味で動機づけとして、今年度に限ってコロナの地方創生資金の一部を使わせていただいて、このお祭りを開催しようということを私が決めたというのではなくて、私は1つの案として出して、ちゃんと事務局でその中の精査をした中で案として出せるか出せないかを決めておりますので、私の独断で出したとは言わないでください。担当職員と、また財務職員と、うちにももちろん副市長おいでになりますし、学校担当もおいでになりますから、こういう事業を各部長会議、課長会議の中でちゃんとお話をした中で案としてこうやって議会に上程しているものですから、恣意的に私一人が決めたのだというようなイメージを持たすような、そういうような発言はいかがなものかと思います。 ○議長(君島孝明) 星議員。 ◆11番(星雅人) 私たちは、議会基本条例の中で事業の発生源を調べるということになっているのです。発生源がどこだったのかということを今お尋ねしているわけです。やっぱり市長がまず考えたことを皆さんに伝えてということで、市長だということが確認できたというだけの話ですから、それはいいではないですか。  それで、財政のことなのですけれども、財政のちょっともっと細かい財源の内容お伺いできればと思うのですけれども。 ○議長(君島孝明) 財務部長。 ◎財務部長高橋一成) お答えいたします。  今回補助金のほうは1,600万円なのですが、そのうち400万円につきましては八溝の観光事業または八溝の農産物のPR事業というのですか、そういったものの八溝の構成市町からの負担金を募って400万円に充てるというようなもので、1,200万円につきましては単費になります。  以上でございます。 ○議長(君島孝明) 星議員。 ◆11番(星雅人) ちなみに、今年国体があって、与一まつりはオリンピックとプレ国体、国体で職員の負担が増えるので、その軽減をしますということで3年間休止したわけです。職員の負担が、一番負荷の高いであろう国体のタイミングで、しかもその国体の一月前あたりに今までやったことのない与一まつりと同じ規模の予算をいきなりつける、これに対しては私たちはどう捉えたらいいですか。 ○議長(君島孝明) 津久井富雄市長。 ◎市長(津久井富雄) お答えさせていただきます。  この事業は、中心的に湯津上商工会の方々が中心ですけれども、去年の10月あたりから何か起爆剤つくらなければいけないよねということで、大田原商工会議所にもお話をし、黒羽商工会の方々にもお話をしたところ、協力してやりましょうというようなニュアンスのお話はいただいていたのです。では、オール大田原でみんなでこのコロナ感染症についての復活祭というか、そういうイメージでのよさこいソーランはオール大田原でやっていこうと、市の職員さんを使ってやっていこうということではなくて、商工会の方々が中心になってやっていこうという話で進んできたことなのです。ですから、市の職員がよさこいまつりと与一まつりと同じくされてしまって、与一まつりは大体が市の職員さんが中心になって裏方、ぎっちりと入ってやっているわけです、2日間。でも、今回のよさこいソーランは先ほども言ったように民間の方々が力を入れて、特に商工関係の方々が力を合わせて復活をしていこうというシンボル的なお祭りですから、市の職員の負担は若干は増えますけれども、それほど大きく増えることはない、そのように思っております。 ○議長(君島孝明) 星議員。 ◆11番(星雅人) 市から主導してやってくれなのか、向こうがやりたくてやっていこうというものに対してお金をつけたのかということは本当結構重要だと思うのですけれども、やはりこれは補助という形としては、ちょっとどうかなという部分があるのです。まず、主体が市民のほうにあって、それに対して補助をするというのが補助金の在り方だと思うのですけれども、やはり市が主導して行っているという形になっていますよね。  観光事業の推進の補助金は、これ全体的なバランスがどうなっているかというところもあるので、関連する予算についてをお聞きしていきたいと思います。屋台まつりの予算が350万円から50万円に激減しています。これ2月19日の下野新聞の報道によると、「新型コロナウイルスの感染拡大状況が不透明で、従来どおりの規模で実施できるか分からない」となっていますが、削減の理由はこのとおりで合っているのでしょうか。 ○議長(君島孝明) 津久井富雄市長。 ◎市長(津久井富雄) ただいまのご質問にお答えをいたします。  これも私も協議の中に入って、最終的にはこういうような方針になりましたので、ご答弁をさせていただきます。まだコロナ感染症が終息したというところまではいかないところの、4月での屋台まつりの開催であります。屋台まつりを開催するに当たっては、小学生、中学生、高校生、そして成年男子の方々が、恐らくお祭り近くになりますと、毎夜毎夜集まっておはやしの練習をされているわけであります、それぞれの部屋の中で、寒い時期ですから。それを想像しますと、2日間のお祭りだけのことではなくて、準備期間がまさに2月、3月というところで集中して、恐らくそんなに広いとは言えないところで一生懸命汗をかきながらおはやしの練習をするということを想像してみてください。お金があるから、意地でもやるのだという形で進めたとしたらば、仮に今の現状が学校閉鎖しているさなか、学級閉鎖がなかなか止まらないこのさなかにそれを推奨するような予算づけをしてやってしまったらば、そこで発症の大きな原因になっていったとしたらば、やはり行政の責任も問われるのではないですか。むしろ行政は、そういう危険性があるのだったらば、メッセージとして予算を制御して、今の時期はコロナ感染症ひどい状況だから、よくよく考えて収めてください、その代わり事務手続でのこれから今年1年休んだとしても、次年度はできるだけの、また中間でコロナ感染症が収まって屋台まつりができますよねってなったときには、補正措置でもできるよ、そういう考え方もあって、地元の議員さんを通しながらその状況、また地元の関係者の方々からの情報をいただいて、これならできるよね、やれるよねということを確認して、だったらば補正でつけて、どうぞやってもらいましょうということも可能ですけれども、今の状況で子供たち集めて練習させられますか。  政治を預かる人というのは、人の命を守るということは言葉ではないのです。これからこういう状況が起きているときにそこにお金をやったらば自爆するということもあるし、そこにお金をやらなかったらば飢えてしまうということもあるわけですから、その時々の勝負、それはやっぱりしっかりと考えて、そのときに批判は覚悟してやらなければならないのです、首長は。いいことばかり言って、調子のいいことばかり言って、大盤振る舞いみたいなことやっていて、何か問題が起きたとき私は知りませんって逃げる政治家随分いますけれども、私はそういうことはしません。私は、やはりどう考えてもコロナ感染症、特にオミクロンというのは飛沫感染の非常に強い感染ですから、集まること自体が危ないのです。ところが、私がこう言っては申し訳ないのですけれども、大田原の商工会議所の方々はこんな中でも私たちはコロナ感染症対策をやってあれもやった、これもやった、これもできるって、そういう雰囲気がずっと盛り上がってきているので、これはそういう問題ではないですよって、やったということが手柄になる問題ではないですよ、むしろここはブレーキをかけて早く感染症を止める、それが一番の政治的な役割ですよって私は思いましたし、そのことをやはり職員の皆さんとも相談しました。そして、相談をした結果でそういうような予算措置をしました。このことに対して私が批判されるのは、それはもう本望です。批判する方は批判してもらって結構です。そういうことでございます。 ○議長(君島孝明) 星議員。 ◆11番(星雅人) 市民をちょっとなめているのかなって正直思うのです。それは、何かイベントを実施するときには、すごく開催できるかどうかの可否とかを悩みながら、主催者さんたちだっていろんなイベントやっているわけですから、それで感染拡大にならないように国とか県のルールがあるわけではないですか。それを遵守できる形で実行できる形だったら実行するという形で考えていると思いますよ、実行委員会さんだって。そうではないときにやるということに関しては、市が注意して止めたらいいのです。ルールがあるわけですから、予算を最初から削るのではなくて、予算をつけておいて、できる形だったらやるというものが普通の考え方だと思いますけれども。  では、次行きますが、紫陽花まつりは400万円から550万円に増やしています。この理由をお伺いします。 ○議長(君島孝明) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(礒一彦) お答えいたします。  紫陽花まつりにつきましても、過去にちょっと盛大に開催できなかった時期がございます。去年とおととしとちょっと開催できなかった時期がございます。その間にでもアジサイの剪定とか、そういった準備はこれまでもずっと続けてきたところでございますし、今回コロナ禍ということなのですが、ちょっと6月から7月にかけてコロナ禍のほうが落ち着けば、これまで準備してきたそのものを今年は実施できるのではないかということで予算のほうを計上させていただいたということでございます。  以上です。 ○議長(君島孝明) 星議員。 ◆11番(星雅人) あと、天狗王国まつり、これは345万円から160万円に減らしています。この理由もお伺いできればと思います。 ○議長(君島孝明) 財務部長。 ◎財務部長高橋一成) お答えいたします。  先ほどのよさこいソーランのほうに1,200万円の単費があるということで、こちらの天狗王国まつりのほうは減額して、そちらに充てたというような、形はそういう形になっております。  以上でございます。 ○議長(君島孝明) 星議員。 ◆11番(星雅人) つまり天狗王国まつりと同じような形でということでいうと、よさこいソーランと一緒のところがあるということですよね。  そうすると、私よさこいソーラン自体はすごくいい事業だったと思っているのです。これは、参加者や観客、両方やっぱり大勢来ていただいて、大田原のよさを感じてもらえる。すごく活力あるイベントだと思っています。このよさこいソーランは、過去に800万円や720万円の予算で行われています。このサイズではなくて駄目だったのか、2倍の1,600万円の規模にするということの意味やこの1,600万円がなくてはいけないというところの根拠をお伺いできればと思います。 ○議長(君島孝明) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(礒一彦) こちらの予算につきましては、湯津上商工会さんのほうに積算していただいたという部分は大きいところでございます。これまでもっと少ない金額で実施してきたということなのですが、これにつきましては地元の負担は相当大きかったものと理解しております。会場までの送迎とか、そういった場所の確保とか、バスの確保とか、あとは会場内の警備とかも含めて、それは相当地元に負担がかかりながら実施していたものと思います。今回積算するに当たって、そういった経費面、よく積算していただきましたので、実際に実施するとこれくらいかかるということで積算していただきましたので、金額のほうは相当大きくなったものということでございます。  以上です。 ○議長(君島孝明) 星議員。 ◆11番(星雅人) つまり積算は何でそういう積算になったかって、どういうことをしたいから、例えば人数を倍にしたいとか、お祭りの規模をどうしたいからというところがないと、その積算の依頼のそもそもの根拠がないですので、そこをお伺いしたいということなのですけれども。 ○議長(君島孝明) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(礒一彦) この参加いただける団体、こちらは以前はちょっと首都圏辺りからも相当来ていただいたと思うのですが、今回首都圏から来るというのを拒むものではないのですが、チーム数を20チームから30チームぐらいは来られるのではないかということで積算したということで聞いておりますので、それがイベントとしてステージ1つでできるサイズということで、実施主体のほうが積算を上げてきたというふうに理解しております。  以上です。 ○議長(君島孝明) 星議員。 ◆11番(星雅人) では、詳細の内容については委員会のほうでまたお尋ねして、予算審査特別委員会のほうで確認していきたいと思います。  そうすると、今の祭りいろいろ聞いてきましたけれども、コロナの感染状況をこちらで予測して、それについて減額にした屋台まつりと大丈夫だろうという前提で八溝よさこいソーラン祭り、これは八溝ですから、県外から県境をまたいでくるということを前提としているお祭りが開催されるという見込みで、これは予算を組んでいるということです。さらに、国体に合わせて職員の負担も、新しい事業をやるわけですから、多かれ少なかれあるという中でなっているということが確認できたと思います。  これも私としては、この1,600万円ではなくて、それを800万円でやれるサイズとかにやれないのかというような発想がなぜそこになかったのかなというような気もしているところなのです。今年たまたま余裕財源が生まれたというふうに、たまたまと言ったらちょっと失礼かもしれないですけれども、たまたまの部分もありますよね。だって、コロナが蔓延していなかったら出ていた支出が減になった部分とか、国から来ているコロナの交付金とかも含めて、コロナがあったから、来ているお金がたまたま今使えるものがあるというものがあるのですけれども、その余裕財源を生み出すために、去年、おととしどういう市民負担を求めたかというのをやっぱり忘れないでほしいのです。戻したほうがいいものもあるけれども、それよりも新規事業にという流れに今なっていると思うのです。  例えばがん検診の費用とか独居高齢者の緊急通報装置、これは戻したほうがいいのではないかと私としては考えています。緊急通報装置は、調べたのですけれども、令和3年の3月末で245人の利用者がいたと、令和4年の1月には138人になっているのです。この1年で自己負担を増加させてしまったことで、100人以上の独居高齢者の家から緊急通報装置が消えてしまったのです。こういった点とか、生活者の実感というものに欠けているのではないかなと、それで現金を出すという話でよさこいソーラン祭りを与一まつりと同規模でやるということに関しては、かなりちょっと疑問があります。  次に、マニフェストのことについて伺っていきたいと思うのですけれども、もうやらないと決まっているものが市政運営の方針の中に入っているということにもなると思うのです、掲げていたわけですから。ちょっとその前に確認しておきたいのですが、マニフェストが市長のホームページから消えていて、私たちもう確認できなくなっている、市民の人が確認できなくなっているのです。まだこのマニフェストが生きているという話をするときに、私たちがもうどこにもそのマニフェストを確認する方法がないという形になるのですけれども、この削除した理由とかというのをお伺いできればと思うのですが。 ○議長(君島孝明) 津久井富雄市長。 ◎市長(津久井富雄) ただいまのご質問にお答えいたしますが、いつ削除したのか私も今初耳だったのですけれども、どなたがやったのかちょっと後で調べれば分かると思いますけれども、別に隠しているわけではなくて、また紙文書でも残っていますし、いろいろなところで、「広報おおたわら」の何月号かにも市長のマニフェスト達成度とかということで紙ベースでも出ていますし、そうやって私のマニフェストに対して興味をお持ちになっていただく方は必ず持っていると思うのです。今回12年前のマニフェストをなぜ消したかって言われても、私が指示したわけではないし、ちょっと分からないです。星さんがどういうふうに解釈するかはいずれにしても。そういうことです。 ○議長(君島孝明) 星議員。 ◆11番(星雅人) ぜひ見られるような形に戻していただけたらと思います。  思い返すと、津久井市長が2期目となる平成26年の選挙、ホームページにマニフェスト載せたまま戦っておりまして、当選直後、平成26年の3月議会で私はマニフェストは引き継ぐということでいいのかという質問をしたときに、マニフェストの継続は原則であるという話をいただきました。その次の質問で、すぐ退職金は20円にするのかと言ったときに、退職金はもらうというふうにおっしゃったのです。でも、あそこから実際にもう目指していないものが常にマニフェストの中に残り続けているというふうな状況だと思うのです。そのときに変えるべきものは変えていくという言葉をおっしゃっていて、それはマニフェストの中身を変えていくのかと思ったら、マニフェストは変えないままやることを変えていくということが今行われている状況だと思うのです。すると、やはり市民にとっては何をやろうとしてくれているのかが分からない。状況によっては、恣意的に都合いいことだけがマニフェストにあるから、やるということになるのではないかというところで、目指していないものをマニフェストとして掲げ続けるということの弊害は大きかったのではないかと思うのですけれども、いかがお考えでしょうか。 ○議長(君島孝明) 津久井富雄市長。 ◎市長(津久井富雄) お答えさせていただきます。  私の12年間逐一お調べをいただきまして、ありがとうございます。過去のことですから、私も直しようもないし、うそのつきようもございませんので、星さんの指摘の当たっているところ、当たっていないところもあるような気がして、その部分はまだ詳細に調べていないとちょっとお話できないのですけれども、挑戦者の場合には自分のマニフェストを事細かくばあっと書いて、今度は現職になった場合には、いわゆる今回の場合だと国造りプラン、市のほうの総合計画のこのプラン、これそのものが基本的なマニフェストというふうに私は理解しているのね。だから、2期目になったときに1期目のマニフェストどうなっているのだって言われて、やっていないのではないか、やっているのではないかという、そういう指摘を受けるのはそれはありがたいです。でも、2期目から3期目になっても1期目のマニフェストはどうなっているのだ、どうなっているのだって、おまえ退職金ゼロって言ったのだから、ずっとゼロでやったらいいだろうって、それうそついているのではないかって、確かにゼロにはできなかったけれども、20円にした方法をお話しします。最初は調べたのです、全国で。それをやろうと思ったらば駄目だって言うのです、組合が。自治体の事務組合が議会にかけて、おまえ単独の市長の退職金なんかゼロなんていうのはパフォーマンスだから、駄目だ。全国調べてみました。そうしたらば1円だけ、4月の給料1円にすれば、そうすれば退職金はゼロにはならないけれども、4年間の退職金が20円になる、そういうことが分かったのです、あの震災のさなかに。あの震災のさなかに分かったので、職員さんに頼んで4月1日から本当は1週間でいいと言われたのです。1週間だけ1円にすればいいと言われました。まさか、でも1週間だけで格好つけてやるわけにいかないから、1か月ってやったのです。1か月1円にしたのです。そして、年間にすると簡単に言って2,000万円のやつ4年で割るわけですから、500万円、そこに何だかんだ入れますから、700万円ぐらいのお金が4年間にすると2,000万円ですか、2,000万円のやつが24円になったわけですけれども、そのほかに4月の給料は1円ですから、5月には給料もらうのですけれども、諸経費ってかかるでしょう。ずっと足していったら三十数万円マイナスなのです。4月は1円、その5月は今度はマイナス三十何万円、やっと給料もらえたのは6月になってからかな。そんな感じで給料をもらってやったマニフェストです。  2期目のときには、はっきりと市民の皆様方に私言いましたから。今度市長をやったときには退職金はいただきますって、そう言って戦ったのです、はっきりと言って。誤解しないでください。ですから、検証していただくのはいいのだけれども、せっかくの時間だから、これから未来をつくっていこうという人なのだから、もう少し質問の中も将来の大田原どうするのだ、そういう質問してください。 ○議長(君島孝明) 星議員。 ◆11番(星雅人) 市長は、原則継続と言っているから、聞いているのです。変えたらよかったですね、そうしたらマニフェストをホームページにずっと載せ続けないで、市長選挙の間もということを指摘させていただきます。過去の話をしていただいているのは、今随分過去の話ししていただいたので、もういいと思います。  国造りプランがマニフェストだということがお話の中に出てきていると思うのですけれども、ここは本当にその考え方で市長はいいのですか。 ○議長(君島孝明) 津久井富雄市長。 ◎市長(津久井富雄) ですから、赤の他人がつくった国造りプランではないです。国造りプラン、大田原市長、津久井富雄で出しているのです。ですから、この国造りプランを実現するように、言葉では書いていない部分もあるかもしれません。プランですから、できないこともあるかもしれません。しかし、できない理由を今から考えておいて、肩書きだけ並べておく、格好だけつけておくという、そういうプランは私はやりませんので、言ったことはやる、そういう考え方で進めてきたつもりですし、これからも進めていきたいと思っておりますから、国造りプランは私のマニフェスト、そのように思ってもらって結構です。 ○議長(君島孝明) 星議員。 ◆11番(星雅人) では、ちょっと言ったことはやるという話が出たので、第2子の保育料無料化、これマニフェストにあることと逆行させて、4分の1から2分の1に増やした保育料あるわけではないですか。これは、今回の余裕財源を見ると4分の1に戻すようなこともできたと思っているのです。財政難に目途がついたときに最初に掲げたマニフェストについて戻さなかった。9月の時点、もうこれは今の時代に合わないという答弁をしてきていれば、僕はこの問題出しません。ですが、やれなくてじくじたる思いをしているというように9月の時点で答弁されているのです。本当にやりたいならば、今年の予算でやれたではないかと思っているのです。元に戻すことは。これを検討されているのですか。お伺いしたいと思います。 ○議長(君島孝明) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(村越雄二) お答えいたします。  基本的に新たな金額に直したというのは、あくまでも近隣市町村に合わせたということでございますので、大田原市だけが特別安いとか、高いとかというのはあまりちょっと目立ち過ぎるということで、近隣に合わせたほうが今後、例えば市町村移動した場合でもそこまでの変化というのが生まれてこないということですので、その点については同調したといいますか、やっぱり世間の基準に合わせたというふうに考えていただければと思います。  以上でございます。 ○議長(君島孝明) 星議員。 ◆11番(星雅人) だから、恣意的と言っているのではないですか。マニフェストに書いてあるもののうち学校給食費のようにほかの自治体と違う事業をやっているものもあれば、マニフェストに掲げたのに、これは近隣に合わせますってものもあるから、恣意的だという話をしていて、じくじたる思いといってもやる思いがないのではないかということを言わせていただきたいということです。  この予算、またちょっと思いつきのようなものも含まれているように感じました。質問で明らかになった点もありますので、この後の予算審査において、ほかの市議さんも含めてチェックいただけるというふうに思います。  私は、今日の議論を通して、大きな方向性がないまま目先の思いつきでの予算というものもあるように感じて、驚いています。このままでは私たちが暮らしてきた、そして暮らしていく大切な大田原市がどうなってしまうのか危機感を感じているところです。市民の暮らしと生活に寄り添って、これからの10年先、50年先、100年先を見据えて、市民にしっかりとビジョンを伝え、市民とともに歩める人が次の市長になるべきだと強く確信しました。  これで私の一般質問を全て終了させていただきます。10年にわたり生意気で若輩者の私を育ててくださった津久井市長、議員の諸先輩方、職員の皆様、そして市民の皆様、本当にありがとうございました。これで私の質問を全て終わりにいたします。ありがとうございます。 △発言の訂正 ○議長(君島孝明) 津久井富雄市長。 ◎市長(津久井富雄) 先ほど私が答弁をいたしましたよさこいソーランの原資についての話でありますが、コロナ感染症の対策の地方創生資金をという答弁をしたかと思いますが、八溝定住自立圏の負担金400万円を原資として市の予算措置をしたところでございますので、訂正をさせていただきます。  以上です。 △髙瀨重嗣議員 ○議長(君島孝明) 次に、15番、髙瀨重嗣議員の発言を許します。  15番、髙瀨重嗣議員。               (15番 髙瀨重嗣登壇) ◆15番(髙瀨重嗣) 15番、髙瀨重嗣です。  2月24日、ロシアによるウクライナ軍事侵攻という暴挙が起こりました。軍事威力による国家、国境の現状変更は当然ですが、認められません。ロシア軍のウクライナからの即時無条件撤退を求めます。日本は、ロシアに北方領土を不法に占拠されたまま、国権の発動たる戦争と武力による威嚇、また武力の行使に頼らず、長年の根気強い交渉により解決を目指していただけにこの暴挙は極めて残念至極。我々にもウクライナという隣の隣の国で起きた理不尽な侵略行為の矛先が向けられないという保証はないわけですから、あらゆる事態を想定し、対処していく必要があります。東日本大震災、自然災害、新型コロナウイルス感染症は、いわゆる天災ですが、戦争は明白な人災、人間による災いです。一人ひとりがロシアの暴挙に対し意思を明確にし、自分の考えを表明することが必要であると考えます。繰り返しになりますが、ロシアに対し軍のウクライナからの即時無条件撤退を求めます。ロシアに対しては、非常に小さい小さい地域でありますが、戦争がないという状況でなければ大田原市の将来像も考えることはできません。一言申させていただきました。  それでは、私の質問をさせていただきます。  1番、親園地区の将来像について質問いたします。この質問は、今から約6年前、平成28年6月定例会において取り上げました内容です。主要地方道大田原氏家線は、大田原市新富町を起点とし、さくら市櫻野に至る約24キロの幹線道路です。一般国道4号の補助幹線として、沿線には産業団地等が立地しています。特にお隣のさくら市の本田技研研究所では、世界中で開催されているF1グランプリのホンダのエンジンが製造、供給され、昨年ついに31年ぶりに、アイルトン・セナ選手以来ですね、ドライバーズチャンピオンを獲得し、ある意味世界と直結している道路でもあります。  現在のきらり佐久山農産物直売所の交差点から北へは、平成22年、佐久山バイパスが供用開始、現在はライスラインまでを結ぶ親園佐久山バイパス2,200メートルの建設が進んでおります。市長も最近行かれたようですけれども、ようやく供用が近いのではという感じがしている今日この頃です。ただ、そこで事業が終わってしまうと多くの車が現道に戻ってしまいます。  また、この6年の間には平成30年4月1日には、佐久山中学校が親園中学校に統合され、親園中学校の生徒数は増加、それに伴う自転車、徒歩通学者、スクールバスや部活動の送り迎えの車、地域の農業車、通勤車の移動も考えると付近の道路改良は喫緊の課題です。法務局の公図と現道との一部不一致さ等、困難さを解決するにはどうすればいいのか。前回の質問では、圃場整備土地改良事業を中心にという話がありましたが、それもなかなか難しいところであります。  そこで、(1)番、主要地方道大田原氏家線、親園佐久山バイパスのライスライン以北の整備促進と市道親園佐久山線の親園中学校付近の拡幅改良は、総合的に行われるべきだと考えますが、市の考えを伺います。  また、(2)として、長年整備完了が待たれる市道加治屋親園線については、親園鴨内川地区圃場整備事業と関連し、整備すべきだと考えますが、市の考えをお伺いします。 ○議長(君島孝明) 津久井富雄市長。               (市長 津久井富雄登壇) ◎市長(津久井富雄) 15番、髙瀨重嗣議員の一般質問にお答えをいたします。  質問事項1、親園地区将来像についてのうち、(1)、主要地方道大田原氏家線、親園佐久山バイパスと市道親園佐久山線の整備についてとのご質問にお答えをいたします。主要地方道大田原氏家線親園佐久山バイパスは、現在栃木県が2期工区の主要地方道矢板那珂川線から市道ライスライン親園線までの2.2キロの整備を進めております。市道ライスライン親園線から先の整備計画につきましては、栃木県に確認しましたところ、2期工区の事業進捗を見極めるとともに、交通量の推移などを勘案しながら今後検討していきたいとのことでございました。  一方で、市道親園佐久山線沿線の花園地区は、法務局の公図と現況が一致していない区域がございまして、現在のままでは道路用地を取得するための土地の登記が行えず、拡幅改良事業を円滑に進めることが困難な状況であります。その問題解消のために、現在国の交付金を活用した当該地区における地籍調査事業を計画をしております。市としても、議員がご指摘のとおり親園佐久山バイパスのライスライン以北の整備促進と市道親園佐久山線の拡幅改良は、総合的に行うべきと考えておりますので、今後両事業の進捗状況を確認しながら、親園中学校付近の道路整備計画を策定してまいります。  次に、(2)の市道加治屋親園線については、親園鴨内川地区圃場整備事業と関連し整備すべきとのご質問にお答えをいたします。親園鴨内川地区圃場整備事業につきましては、平成27年3月に推進協議会を設立し、以降アンケート調査や営農検討部会を開催し、鋭意事業化に向けて準備を進めております。親園鴨内川地区圃場整備事業と関連しての市道加治屋親園線の整備につきましては、当該市道沿線の農地はかねてから宅地化が進んでいることから、早期の事業化など、総合的に判断して、圃場整備事業区域には編入しないで事業化を図っていく方針としております。  市道加治屋親園線は、主要地方道大田原氏家線の浅香地区から市道末広一区町線の加治屋地区を結ぶ延長2.0キロメートルの幹線道でございます。本路線は、親園地区から加治屋を経て、野崎地区や那須塩原市西那須野地区に通ずる路線として通勤、通学時間帯の交通量が多く、居住環境が整わないまま宅地化が進んでいる箇所と認識をしているところでございます。現在、一部用地の協力が得られなかったことにより事業を休止しておりますが、再度地権者の意向を確認をし、再開が見込めましたら国からの交付金事業の導入も模索をしてまいります。  以上でございます。 ○議長(君島孝明) 髙瀨議員。 ◆15番(髙瀨重嗣) 次にと言ってもう進んでしまってもいいようなお答えをいただいたような気がするのですけれども、多少お話をさせていただきたいと思います。  今、市長が(1)番の親園中学校付近の拡幅改良は、大田原氏家線、親園佐久山バイパス、また両事業の進展を見ながら整備計画を策定していっていただくと、地籍調査事業ですか。  それから、(2)に関しても2キロ、これ途中まではもう何年前でしょうか、途中までちゃんと2車線の道路がきっちりできていて、加治屋と親園の境から止まってしまっている、その状態がずっと続いています。親園側ももう2車線の道路の幅ができているのですが、電柱は従来の道幅のまま。この電柱の移転も道路工事と一緒に行ったほうがいいだろうと、そのほうが数少ない財源をうまく利用できるからです。だから、このままずっと置かれていました。今、市長の答弁の中にもございましたが、実はここ既に、加治屋までの工事が終わってから以降だと思うのですけれども、30件余りの住宅と5棟のアパートが建設されているのです。親園小学校にお伺いしたところ、出産状況から入学児童数の減少が危惧されていたのだけれども、ここに最近16件新築されたおかげで児童数の減少の影響は少なかったということもありました。そうすると、今度は児童の通学路としては並行して走る舗装されていない旧道が使用されているのですけれども、その児童が増えたということは、児童の通学もあるということですから、従来の加治屋親園線のほうを帰りには通ってしまう子もいる。そうすると、行き交うときに大変なので、実は今回お願いをして、この道路課の皆さんが知恵を絞ってくださって、待避所を1か所作っていただきました。これ本当についこの間なのですけれども、これもほかの現場の残り物の再利用とか、お金があまりかからないやり方を工夫してくださった。ただ、これができるとできないとでは地域の方の気持ちは大違いだと思うのです。ずっと道路あるよ、時々穴ぼこ開いているよ、これ5年ぐらいなかったのですけれども、いつになったらできるのかな、できないのではないか、父ちゃんが死ぬまでにはできるかと思っていたら、俺が死ぬ前にという問題も冗談でささやかれた頃ですから、今後事業を進展してくださるということは非常にありがたく思っています。  先ほどの大田原氏家線もそうなのですけれども、平成22年に佐久山バイパスができて、ものすごくお金をかけてできたのですが、結局佐久山の今のバイパスのままでは那珂川町方面に行くか、佐久山前坂に戻るか、お金をかけた効果が出ないという状況が続いています。お金がかからないような事業の進展の仕方というのが今後の大田原市の課題であるとも思いますので、先ほどありました事業計画というのが実際には1年、2年遅れてしまっていたとしても、我々の生活の中ではこれが少しずつ進展している、これぐらいの時期にはできるだろうといううっすらとしたものでもいいですから、目標があればいいのだと思うのです。これは、親園地区に限らずですけれども、そういったほうに進めていただければいいなと思っております。  実際に通告日でしたか、2月7日の夕刻に県北体育館でちょっと会議がありまして、その帰りに帰宅しようと大田原氏家線と六本松付近から百村川が並行して走るところがあるのですが、そこに出たところ、遠くに赤色灯が回っていて、正面から、特別支援学校だと思うのですけれども、通学バスが川沿いの細い道をやってくるぞと、その後ろにたくさんの車が対向してやってくると、びっくりしたのですが、これちょうど2月7日の夕刻に筋違橋の北側で車両の正面衝突事故があって、通行止めになってしまった。警察は、やむを得ず筋違橋から六本松まで川沿いの反対の道を通したようです。迂回路がないというのは大田原氏家線の弱点だと思いますけれども、市道加治屋親園線はあと数百メートル整備すれば、先ほど市長が答弁していただいたとおり、この迂回路としての機能も十分発揮できると思いますので、ぜひ整備よろしくお願いいたします。  次に参ります。2番、いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会について。昨年9月定例会一般質問でも、本市で開催されることの意義、理念について、国体開催の機運醸成について質問をさせていただきました。市民に夢と希望を与え、生涯スポーツの振興につながるものと確信している。市内小中学校の協力で応援のぼり旗を作成、花のプランターを設置などご答弁をいただき、いよいよ今年開催のいちご一会とちぎ国体・とちぎ大会の開催がますます楽しみになってきたところです。  国体を開催する意義の一つとして、私は多くの方々、アスリートにとってスポーツに関する自分の能力の到達点としての記憶、記録の場である。だからこそ、あらゆる知恵を絞ってでも開催すべきだと考えています。既に日光で開催された冬季国体のフィギュアスケートで、女優としても活躍されている本田望結選手が青森県代表として参加し、決勝進出は残念ながらなりませんでしたが、スケートをできる喜びを忘れずに頑張りたいと関係者への感謝を語ったとのことです。入賞ならずとも、国体に出場したということが彼女の一生の何かの支えになっていくことでもあるでしょう。開催に向けて本当に大変でしょうが、よろしくお願いをいたします。  さて、今回はレガシーについてお伺いをします。レガシーとは遺産という意味です。(1)として、開催によるレガシーの構築とその有効活用に関して、市はどのように考えていらっしゃるのか、お伺いをいたします。 ○議長(君島孝明) 教育部長。 ◎教育部長(大森忠夫) 質問事項の2、いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会について、(1)、開催によるレガシーの構築とその有効活用に関して、市はどのように考えているかとのご質問にお答えいたします。  国体のレガシーでは、形のあるレガシーと形のないレガシーがございます。形のあるレガシーとは、国体の競技会場に選定されたことで行う施設の整備や改修などのハード整備であり、本市では美原公園第2球場のグラウンド改修工事や大田原グリーンパークの駐車場整備を行いました。  形のないレガシーとは、開催される競技に触れることで、競技に対する興味を持ち、意識が向上することや開催地としてのイメージの形成、大会開催の実績が歴史となり、本市のスポーツ振興に貢献するものと考えております。スポーツ庁におけるスポーツ基本計画によりますと、スポーツ振興のポイントの1つはする、見る、支えるというスポーツ参画人口の拡大により、様々な形でスポーツに関わることで、誰もが楽しく健康に生活できることとしております。国体を開催することにより、その競技をする、見る、支えるのきっかけとなり、栃の葉国体において本市で開催されましたソフトボール競技や旧黒羽町で開催されました相撲競技が現在でも市内において競技が盛んに行われており、様々な大会において優秀な成績を収めているように、いちご一会とちぎ国体において開催される競技がこの県北地区に根づき、半世紀後に開催される3巡目の国民スポーツ大会の際には競技をする人、競技を見る人、競技を支える人が増えることが今国体のレガシーになるものと考えております。この形のないレガシーを未来へつなげるため、まずはコロナ禍での開催となるいちご一会とちぎ国体・とちぎ大会の成功に向け、オール大田原体制で取り組んでまいります。  以上です。 ○議長(君島孝明) 髙瀨議員。 ◆15番(髙瀨重嗣) 教育部長がおっしゃったとおりに、最近ソフトボール大会がなかなか開かれなくなったのですけれども、地区のソフトボール大会なんか出ると、そこら辺の主婦をやっている奥さんなんかが突然投げたりすると全く手が出ないこととかありますよね。それこそ、栃の葉国体でソフトボールが盛んになったこの地域で生まれていらっしゃる、私の大先輩の増渕さんとかもそうだったと思います。スポーツのする、見る、支えるで未来にソフトボールや、栃の葉国体では大田原市といえば剣道も忘れてはいけないと思います。佐野選手の大活躍というのもありましたし。いろんな形でこの栃の葉国体、前回の国体ではレガシーというか、遺産を残したのだなと私は感じております。  今回私がぜひお願いをしたいのは、小中学校の児童生徒、また裏方として参加される皆様にヘルプマークの周知徹底を図っていただきたいなということです。私の身近にヘルプマークを使用している、ヘルプマークというのは外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に私援助や配慮を必要としているのだよということを知らせるためのマークです。今回国体のみならず、身体障害者のスポーツ大会も宇都宮市を中心に開かれますけれども、国体の方々には国体には多くの方にご来県いただきたいと思っております。もちろんコロナの状況にもよるのですけれども。そのおもてなしの心構えの一つとして、こういう制度があるから、ヘルプマークというのがあるのだよ、見かけたらぜひ配慮しようねということを児童生徒に浸透させていただきたいなと思っております。児童生徒、いろんなことで指導しなければいけない、いろんなことを今回だったら応援の旗を、むしろ旗を作ってくれたりとかもありますけれども、コロナ禍になって手を洗うということが求められるときに、私心の中で手を洗おうという歌を歌いながら手を洗っているときあるのです。それは、小学校のときに常に給食のときか何かのときに何度も何度も手を洗おうという歌が流れていて、つい一人っきりでやっているときに、心の中で、場合によっては歌っているときもあるぐらい。だから、この小学校とか中学校で教わってきたことというのは結構残るのだと思うのです。  ただ、このヘルプマークというのは、平成29年度から栃木県では導入をし始めました。ですから、大人からしてみるとなかなか公共交通機関に乗ることも少ないですし、このヘルプマークが存在していることもなかなか分からない方が多いと思います。私も以前この一般質問でも取り上げましたし、大豆生田議員も取り上げたことがあるのですけれども、これを機会に若い頃にヘルプマークという存在、障害というのは見た目ではないのだよということをぜひ国体のレガシーの一つとして子供たちに伝えたいと思うのですが、どうでしょうか。 ○議長(君島孝明) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(村越雄二) お答えいたします。  栃木県の発行しておりますヘルプマーク及び大田原市が発行しておりますヘルプカードの周知啓発につきましては、「広報おおたわら」の令和3年12月号で「障害への理解を」と題した特集記事を掲載しまして、市内各家庭に周知するとともに、令和3年11月29日から12月17日にかけまして、市役所の8階展望ロビー北側において展示会方式で開催した大田原市福祉ふれあいまつりと、現在市役所1階掲示板へのポスター掲示等により周知しているところであります。  また、子供たちへの周知啓発につきましては、学校教育の中で社会福祉法人大田原市社会福祉協議会が発行する福祉教育副読本「ともに生きる」により学びを深めていただいているところでございます。今後も機会あるごとに周知啓発に努めてまいりますが、市民の皆様においても家庭内教育において日頃より話題としていただきたいなというふうにも考えておりますので、ご協力のほうをお願いできればと思います。  以上でございます。 ○議長(君島孝明) 髙瀨議員。 ◆15番(髙瀨重嗣) ぜひこのヘルプマーク、私も上京した折など新幹線、地下鉄乗って持っている人がいないかって探すのですけれども、実はあまり見かけないのです。だけれども、ヘルプマークを持って動いているのが私の身近に数人おりまして、話を聞くとやっぱり気づいてもらえないのだよねって、多少は我慢できるのだけれども、満員電車なんかで立っているのはきつい、そういったときに私たちはその経験というか、がないのですけれども、将来できれば大田原市にいてほしいですけれども、ここを離れて東京都に行ったりとか、いろんなところに行くときにそういったヘルプマーク、ほかの人に対する配慮というのを発揮できるような大田原市出身の子供たちになってほしいなと思っています。  最初の親園地区の将来像についてもですが、親園地区は過疎債の対象ではございません。だけれども、全体とすれば500人ぐらい減っている。だけれども、その減り方を見てみると本体の親園、いわゆる北区、南区地区は50人ぐらいしか減っていない。宇田川地区もそうです、29人です、この10年ぐらいで。ところが、例えば大きな道路に面していないような花園地区では82人ですか、という具合に大きく減ったりする。今やっていることが多分親園、宇田川はあまり減っていないのは道路環境の比較的な良さ、改良が必要だけれども、それをしなくても親園の場合には便利なところに近かった。宇田川の場合にはグリーンパークの横のニュータウン、それとそこから町なかへの交通の便が非常に良かったことで、人口減がとどまったのだと思うのですが、我々は今考えて近い将来作っていかないと、今教えて子供たちに伝えていかないと効果が出ないこともありますので、そこら辺はよくご考慮の上、大田原市をすばらしい都市にしていただきたいと思います。  最後になりますが、この3月で退職される皆様、本当にお疲れさまでございました。私が議員になって10年なのですが、ちょうどその10年の間に変なこと言うなとか、どう答弁書書けばいいのだろうとかというご苦労された皆様の退職だと思いますので、本当にお世話になりました。いろいろなことも教わりました。これからも地域の一員として、また大田原市のために活躍をしていただければと思います。どうもお疲れさまでございました。  私の質問は、これで終わりにさせていただきます。 △前田則隆議員 ○議長(君島孝明) 次に、8番、前田則隆議員の発言を許します。  8番、前田則隆議員。               (8番 前田則隆登壇) ◆8番(前田則隆) 8番、前田則隆でございます。  私たちは、コロナパンデミックが宣言されて以降、日常生活に大きな変化を受け続けています。そんな中、ロシアの理不尽なウクライナ侵攻が進み、各都市が戦火に見舞われ、ウクライナ市民、子供たちの恐怖はいかばかりかと胸が痛みます。早急な解決を願ってやみません。  それでは、通告に基づいて質問いたします。  大きな項目、大規模地震時の市民の安全・安心確保について伺います。東日本大震災で私たちが初めて味わった体験も消えかかっております。思い出してみんなで考えてみませんか。本市において早急に耐震化を促進し、大規模地震における被害を最大限減少させ、市民の安全安心を確保するため、令和3年から令和7年までの建築物耐震改修促進計画第三期が策定されました。  そこで、(1)、本市の住宅・建物の耐震化の現状及び課題について伺います。  (2)、家具の転倒による被害を軽減するための本市の取組について伺います。 ○議長(君島孝明) 津久井富雄市長。               (市長 津久井富雄登壇) ◎市長(津久井富雄) 8番、前田則隆議員の一般質問にお答えをいたします。  質問事項1、大規模地震時の市民の安全・安心確保についてのうち、(1)、本市の住宅・建物の耐震化の現状及び課題についてとのご質問にお答えをいたします。平成7年1月に発生した阪神・淡路大震災によります被害を教訓として、建築物の耐震改修の促進に関する法律が制定され、栃木県では平成18年に栃木県建築物耐震改修促進計画を策定をいたしました。これらを受け、本市におきましても平成21年3月に地震による建物の倒壊の被害から市民を守ることを目的とした、大田原市建築物耐震改修促進計画を策定し、住宅建築物の耐震診断及び耐震改修等の促進に取り組んでまいりました。  令和3年11月には、令和3年度から7年度までを計画期間とした三期計画を策定したところであります。本市の住宅建築物の耐震化の現状でありますが、令和2年度を最終年度とした二期計画におきまして耐震化率の目標を95%に設定しておりましたが、令和2年度末の耐震化率は住宅で86.7%、民間が所有する建築物のうち病院や店舗など、多くの方が利用する建築物は88.2%、市有の建築物のうち庁舎や避難所などの防災上重要な建物は92.8%と目標を達成することができませんでしたが、これは本市に限らず全国的にも同じ状況であります。特に耐震化に遅れがある住宅の未達成の要因といたしましては、新築戸数が想定より少なかったことのほか、耐震化すべき住宅が築40年を経過し、築年数とともに居住者が高齢化し、限られた収入から耐震化にかかる費用の捻出が困難なこと、また家族構成が変化し、改修後に住み続ける子や孫世帯がいないことなどが挙げられ、これらの対応が課題となると考えております。  次に、(2)の家具の転倒による被害を軽減するための本市の取組についてとのご質問にお答えをいたします。本市における耐震化の施策といたしましては、パンフレットや市広報紙、ホームページ等を活用した普及啓発、昭和56年5月以前の旧耐震基準で建てられた木造戸建て住宅を対象とした耐震診断、耐震改修のほか、平成25年度には耐震建て替えに対する新たな100万円の補助制度を創設し、現時点で121件の補助実績となっております。また、市内の建築事業者等と連携をしまして、個別訪問により耐震化の必要性を説明する直接的な働きかけを行い、耐震化を推進してまいります。住宅の耐震化率は平成19年度の75%から大きく進みましたが、近年では先ほどお答えをしました課題等により耐震化率が伸び悩んでいるところでございます。  そのため、課題等を踏まえて三期計画におきましては、新たな施策といたしまして、耐震改修や耐震建て替えに比べ費用が抑えられる部分改修や簡易改修による減災化の取組、地震時に被害を軽減するための安全対策として家具等の転倒防止対策の普及啓発を位置づけております。近年の地震被害調査では、負傷者の約4割の方が屋内の家具類の転倒や落下により負傷していることが判明いたしました。加えて、家具類の転倒や落下、移動防止対策が地震時火災の防止に有効であることが示されてもおります。  今後の耐震化を促進する取組といたしましては、引き続き市広報紙やホームページによります普及啓発と耐震診断、耐震改修等に対する助成を柱として実施し、併せて家具類の転倒防止策につきましても周知をしてまいります。まずは、3月に実施される建築物防災週間において個別訪問またはポスティングによりまして普及啓発を行っていく予定であります。  以上でございます。 ○議長(君島孝明) 前田議員。 ◆8番(前田則隆) ありがとうございます。個別に訪問をして、耐震化の重要性を啓蒙するということは大変ありがたいことでございます。  次に、熊本地震、年代による益城町の被害状況のパネルを御覧ください。緑の昭和56年以前の旧耐震基準で建てられた住宅が倒壊、大破がこの赤とオレンジですね、347件、そして建築基準一部改正が2000年に行われておりまして、それ以降の件数がぐっと減っております。問題は、この1981年から2000年、要するに基準法が改正されて、また一部改正の間がちょっと耐震が弱いという、でも対象外になっているのです。この耐震化の補助事業の対象外になっているのがこの上でいえばピンクの部分でございます。  では、本市の東日本大震災で倒壊、大破、軽微な被害など、被害件数が分かればお願いいたします。 ○議長(君島孝明) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(斎藤達朗) 手持ちの資料の中からお答えをいたします。  大田原市内の東日本大震災での住宅の被害でございますが、全壊が7棟、半壊が119棟、一部損壊が2,732棟、非住家の被害につきましては公共施設、公共の建物、これが98棟、その他が785、総計で3,741件、これが把握している数字でございます。  以上です。 ○議長(君島孝明) 前田議員。 ◆8番(前田則隆) 大田原市も結構な件数の被害が出ました。  次に、ご質問なのですが、このごみ、これ倒壊した建物のごみが発生しますが、本市の東日本大震災当時石材、瓦、木材、家具、電化製品、食器など、震災ごみの量はどのくらいだったのでしょうか。あるいは、初期費用にどのくらいかかったのか、もし分かれば分かる範囲でお願いいたします。 ○議長(君島孝明) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(植竹剛) お答えいたします。  現在ちょっと手持ちに資料ございませんので、確認しまして、お答えしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(君島孝明) 前田議員。 ◆8番(前田則隆) 本市は、耐震検査補助、耐震改修補助、そのほかにブロック塀等の除去、改修、建て替え補助が行われておりますが、ブロック塀等の補助の件数と令和4年度の予算をお伺いいたします。 ○議長(君島孝明) 建設水道部長。
    ◎建設水道部長(加藤雅彦) 建設水道部のほうで耐震関係の補助を行っておりますのは、耐震診断、耐震改修、耐震建て替えでございまして、耐震診断につきましてはこれまで125件、耐震改修につきましては10件ほど行って、耐震建て替えにつきましては先ほどご答弁申し上げました121件ということでご報告申し上げております。  ブロック塀の補助につきましては、今数を調べてご報告申し上げますので、しばらくお待ちください。申し訳ありません。 ○議長(君島孝明) 財務部長。 ◎財務部長高橋一成) 補助金の額についてお答えいたします。  予算計上額が216万円となっております。  以上でございます。 ○議長(君島孝明) 前田議員。 ◆8番(前田則隆) ブロック塀補助の対象は、通学路に限定されておりまして、指定されている道路、国道、県道、市道に面していることが条件で、そのほかいろいろ申請が複雑でございます。ブロック塀に関しては通学路とか、そういうもの、自治会の大変通学路点検の対象になっておりますので、当事者、持ち主が危機を理解していなくて、そして周りが困っているという状況がございますので、何とか市も自治会とか地域の共助の皆さんと一緒にそういう持ち主なり、危険箇所の点検とブロック補修の件数を増やしていただければ、安全安心のためにはありがたいなと思っております。  では、次のパネルを見ていただきたいと思います。これは、栃木県火山群並びに断層帯位置図でございます。一番左下の日光火山群から内ノ籠断層に向けて断層帯が延びております。63年前の今市地震では、ちょうどこの断層の右側に地震発生しております。栃木県の県北には那須火山群、高原火山群、そしてそこに、北から南に関谷断層帯がございます。こちらやっぱり有名な断層帯の一部でございまして、そして那須塩原市、大田原市は関谷断層帯の右側に位置しております。今のところ地震発生する確率は低いとされておりますが、那須山の噴煙等を含めて、注意深く見守っていかなくてはいけないというふうに伺っております。  次に、またパネル、では2番の建物転倒ではない、ごめんなさい。訂正していただけますか。家具転倒によるけが、火災、避難障害の3つの危険ということで、地震のけがの原因の約30%から50%が家具類の転倒、落下、移動によるものでした。そこで、このパネル御覧いただきます。家具転倒防止器具取付けでメリットがあるのですが、その取付けの方法としてレイアウトが一番重要ということで、寝室のベッドで、あるいは布団で寝ている頭にはたんすと家具は置いてはいけません。あるいは出口等、あるいは避難所、玄関先はやはり地震の後避難に非常に障害となりますので、ここにも物を置かないと。そこで、家具取付けのねじ留めが、本当はこのようにつっかえ棒というのもあるのですが、きちんとねじで留めるというのが一般的に一番いい方法だと思っております。家具転倒防止取付け事業ということで今ご提案させていただきますが、そのメリットとして自分と家族を守る、自分と家族の命を守り、けがを防ぐ、火災の発生を防ぐ、電化製品、家具の保全など財産を守る。  そして、左の自助、共助でございますが、地域で守る、助かった命で近所を助ける、災害時要支援者を守る、社会福祉協議会や自主防災会など多くの団体でも盛り上げるというふうに行っていただければありがたいと。そして、行政の活動を助けるということになります。災害直後、職員も家族も災害を受けるわけですが、身近な救援に活動に行くわけです。1日、2日は行政は成り立ちません。限られた消防、あるいは救急車を含めて限られております。1度に火災が3件以上でアウトです。震災後ごみの処理に大変なお金がかかると、以上のことから、耐震化と家具転倒防止器具取付け事業というのはぜひやっていただきたい案件でもありまして、またその重要性は防災計画の一番トップに行く、自分の命を守る最初の重要な案件だと思います。ここにいらっしゃる議員をはじめ、皆さん執行部、そして全職員の方が万が一家具の下敷きになって歩けないようなことがあったら、とても恥ずかしい限りでございますので、ぜひその辺はご理解の上、ご協力をいただきたいと思います。  ここにございますが、本当は全員の方に取付けをしていただきたいのですが、ひとまず私たち身体障害者では家具転倒防止器具取付け事業を実際は3年前からやっております。でも、なかなかハードルが高いのです。なぜ家具や家電などの転倒防止器具取付けができないのか、今やろうと思っている、後で、面倒だから、家具や壁に傷がつくから、お金がかかるから、大きな地震はまだ起きないと思っている、自分にはできないなど、実はやらないと決めております。でも、決めているのを自分と家族の命を守ると決めてください。私が実質体験をしたのですが、当然、自分の家具を揺らします。そうすると、やっぱりぐらぐらしますから、これは完全に固定しなくてはいけないと。裏の柱、あるいは桟、耐火ボードのあっちは空いていますから、どこに後ろの固いところがあるかを確認して、そしてホームセンターへ行って器具を買います。その器具自体もどういう器具で、どこにねじがあったり、どうすればいいのだろう、悪戦苦闘、回って探して歩くわけです。そして、持って帰ってきて、取り付けようとしたら脚立が必要、ねじ回しはこれは電動ドリルではないと駄目だと。それで、そうこうしてやっていきますが、その上にはまたいろんな家具、要らないものが載っかっているのです。これまた大変なのです。それを掃除したり、ほこりを取ったりして取り付けるのにやはり一、二時間はかかりますでしょうか。こういう障害のある方に私たちは勧めておりますが、実質自宅に入ってもらいたくないのです。死んだらどうするのだと言ったら、死んでもいいというのです。なかなかこれはハードルが高いと、皆さんも実際本当30%以上はやっていないと思います。あのアンケートで分かっていますから、うそ言っても駄目です。  そういうことで、ぜひこれは障害者でも65歳以上の世帯、あるいは介護、要介護、あるいは障害者のいる家庭、その他未成年者のみの世帯とか、難病患者などということで制限されておりますが、できたら全部の世帯、3万世帯に2万円のこれ取付けのお金を計上しても6,000万円、でも実際は半分以下です。半分以下で、なおかつ一度にできませんから、5年かかります。そうすると、年間1,000万円かからないで、この事業すごくインパクトがあると思いますので、どう考えますか、市長。 ○議長(君島孝明) 津久井富雄市長。 ◎市長(津久井富雄) ただいまのご質問にお答えをさせていただきます。  大変詳しい説明をいただき、また重要性を鑑みてご提案をいただきましたので、真剣に考えてまいります。よろしくお願いいたします。 ○議長(君島孝明) 前田議員。 ◆8番(前田則隆) 長年、市の行政に携わってきました…… ○議長(君島孝明) 前田議員、ちょっと待ってください。  建設水道部長。 ◎建設水道部長(加藤雅彦) 先ほどブロック塀の補助につきましてご報告できませんでしたので、ご報告申し上げます。  ブロック塀の補助につきましては、除却と建て替えの補助がございまして、除却につきましては令和元年度が2件、令和2年度が4件、令和3年度は現在のところまで実績がございません。  建て替えにつきましては、令和元年度が4件、令和2年度が3件、同じく令和3年度につきましては建て替えの実績もございません。  以上でございます。 ○議長(君島孝明) 永山林副市長。 ◎副市長(永山林) 先ほどのご質問の中で、3.11の地震の被害の瓦礫とこういったものの除去費用でございますが、かなり時間がたっておりまして、今資料を急いで探させたのですが、すぐに見つかりませんので、後ほどのご回答ということでよろしいでしょうか。  以上でございます。ありがとうございました。 ○議長(君島孝明) 前田議員。 ◆8番(前田則隆) では、本年度退職なされる職員の方のさらなるご活躍をご祈念いたします。本当にお世話になり、ありがとうございました。  これをもちまして、私の質問を終わらさせていただきます。ありがとうございました。 △日程の追加 ○議長(君島孝明) お諮りいたします。  本日、菊池久光議員から、決められた賛成者と共に議員案1件が提出されました。この際、この件を議事日程に追加し、直ちに議題としたいと思いますが、ご異議ございませんか。               (「異議なし」と言う人あり) ○議長(君島孝明) ご異議なしと認めます。  よって、この件を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。 △議員案第1号の上程、質疑、討論、採決 ○議長(君島孝明) 追加日程第1、議員案第1号についてを議題といたします。  事務局長が議員案を朗読いたします。               (議員案朗読) ○議長(君島孝明) お諮りいたします。  この件については、会議規則第37条第3項の規定により、提案理由の説明及び委員会付託を省略したいと思いますが、ご異議ございませんか。               (「異議なし」と言う人あり) ○議長(君島孝明) ご異議なしと認めます。  よって、提案理由の説明及び委員会付託を省略することに決定いたしました。  質疑を行います。               (「なし」と言う人あり) ○議長(君島孝明) 質疑はないようでありますので、質疑を終わります。  討論を行います。               (「なし」と言う人あり) ○議長(君島孝明) 討論はないようでありますので、討論を終わります。  それでは、採決いたします。  議員案第1号について、原案に賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンを押してください。  ボタンの押し忘れはありませんか。               (「なし」と言う人あり) ○議長(君島孝明) 採決を確定いたします。  賛成全員であります。  よって、議員案第1号 ロシアによるウクライナ侵攻に断固抗議する決議については、原案のとおり可決されました。 △散会の宣告 ○議長(君島孝明) 以上で本日の議事日程は終了いたしました。  3月8日は、午前10時から本会議を開きます。  本日はこれをもちまして散会いたします。               午後 零時09分 散会...